( 昂君 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第664話 )
『待て礼。』
ラストページ、気が付く前に一瞬で間合いに入られて、抜刀前の柄手を抑えられている時点で、羌礼は羌瘣の足元にも及んでいません。
いや、マジでこの描写は実力差そのものなんですよ。
一応なんですが、いくつかの予想筋として羌礼が羌瘣を殺しに来たケースとしてのネタバレも張っていてよかったです。⇒キングダムネタバレ最新664話予想 羌礼参戦、祭も中止の方向で。
にしても羌礼もいちいちやることが回りくどいのは、この実力差があったからなんじゃないんでしょうか?
それとも羌瘣が勝負になるくらいソレなりに回復するのを待っていたのでしょうか?
それはそうと崇原がしっかり上司やっててカッコよかったな。
古参の崇原伍人衆だった諏順も健在で何よりです。
2020年もあっという間のキングダムでした。。原先生にキャラクターの皆さんもホントにお疲れ様でした。
あ、当ブログはまだ次回の予想編も今年中に書くのであと一回は更新します。
ではでは今回も本編の考察に移っていきましょう。
キングダムネタバレ‐羌礼と昂君
蚩尤族に再び祭が実施されたであろうことを語る羌瘣。
信と河了貂はその事実を受け止めます。
河了貂のほうが大きなリアクションしてますが、信は終始黙って羌瘣の話を聞いているのが印象的ですね。
昨今の隊の不調にも、静かに事実を受け止め続けている点も含めて、カナリ精神的に厚みを持ってきている感じでしょうか。
一方で、現場が大暴れの羌礼本人ですが、その場で見ている干斗ら一団が見て固まってドン引きしまくりの殺戮劇を繰り広げています。趙兵相手に。
いや?っつーか、この持ち場、もう羌礼以外はみんな戦ってないやん。(笑)
余りに趙兵の断末魔が大きいもんだから、尾平隊の皆さんが干斗たちに何かがあったのかとばかりに駆け付けてくれました。
初登場時以上に敵を殺しまくる羌礼を見て、ここでもビックリの尾平たち。
森林の外でも羌瘣が現場の気配を感じ取って、ぼちぼち羌礼の真意に確信を深めていきます。
今日も殺害しまくりでイっちゃってるぜ羌礼。
干斗『似ていない、羌瘣副長とは全く違う…。』
投降しだした趙兵まで遊び半分に殺しまくる羌礼を見て、干斗もまた竜有と同じく、羌礼は殺人を楽しんでいるだけのイカレヤローだと驚愕します。
ん~、、?それ言うんだったら干斗も、引いてみているだけじゃなくて羌礼から敵を奪うくらい奮戦したらなイカンのじゃないか?
読者の目につかないところでそれなりに奮戦していたのかも知らんが、君が松左の槍を承継したことを読者は忘れちゃいないんだぞ。
後述しますが、まだ干斗なりに今は飛信隊の中での役割を必死に模索している途中なのかもしれません。
そして、その中で尾平と一緒に居た昂君ですが、皆と同じく羌礼を眺めて驚くと同時に、不意に何かに気が付いた素振りを見せ始めます。
目線の先には凶悪な貌で笑う羌礼の姿があるだけなのですが…、もしかしたら昂君の眼には別の何かを見てとっているのかもしれません。
なんともここは昂君が来年一番最初に飛信隊で輝く男になるんじゃないかというトコロで考察&予想を楽しみにさせますね~!
来年の春先ごろには羌礼を相手に…、
昂君『先にシャワー浴びて来いよ。』とか言ってそうな期待を感じてしまうのは私だけでしょうか?
キングダムネタバレ‐無理する不良娘、羌礼
今日の結果は久々の大勝利! なんですが…。
その喜びを噛みしめる騎馬部隊の面々のいる一方で、ヤケにしんみりしている部隊連中もいました。
勝利の立役者のハズの歩兵部隊の中核者集団です。
すでに騎馬部隊の田永にも、羌礼の暴れっぷりが看過できないくらいのモノになってきているという話も伝わってきているのが分かります。
話の中心にいるのは干斗なのですが、戦場で羌礼の動きを目の当たりにした彼はその危惧をありのままに話します。
干斗『甘っちょろいコト言ってんのは分かります…―でも、強けりゃなんでもやっていいてのはちょっと違うと思うんスよ。』
うんうん…、君にも恒騎軍とのイザコザ見せてあげたかったよ。
そして崇原と沛浪みたいなベテランにとも意見を交わし合えるポジションを獲得しているのも立派だよ。
琢兄弟などは、羌礼の参戦を喜んでいますが、それは現場を見ていない自分との違いにすぎないと干斗は言います。
端的に崇原と沛浪がいるこの場で羌礼の追放を進言する干斗ですが、その心はたとえ強力な戦力であったとしても、将来的に飛信隊がぶっ壊れてしまっては意味がないとの趣旨を吐露しています。
オゲ…、オゲっ! ゲッ!!
ゲロ吐く羌礼を追跡してきて声をかける昂君。
そんな…! この場面を王騎将軍が見たらどう思うでしょう?
『ンフゥ~。そりゃあ羌礼さんも女の子なんですから、隠れてゲロを吐いてるトコロなんか見られたら、恥ずかしくて心が傷ついてしまうでしょう~。』と大人の男の意見を聞かせてくれるかもしれません。
しかし、それはそうと、多くの読者さんとしても羌礼がゲロ吐いている場面を見て不可解に思ったかもしれません。
蚩尤になり、殺しを楽しんでいるのかと思いきや、意外に反動やら限界を見せるのが早くないか?といった感じがしませんでしょうか?
昂君に不意に声をかけられて『おっと…、いっちょ前に“音消しの術”つかうのかよ。』などと言っていますが、コレは昂君がスゴイのか?それとも羌礼が蚩尤としてハンパなのか?どっちともとれる状況が描かれています。
この場面、ぶっちゃけ最強の暗殺者のワリに隙だらけじゃないですかね??
とは言え、まだこれだけでは羌礼が蚩尤として落第レベルと断定するのは早いでしょう。
もう少し彼女の様子を見ていきたいです。
昂君曰く、音消しの術は羌瘣から伝授されたもので体に染み込むレベルまで習熟している事をサラっと述べるのですが、いやいやいや??
昂君は羌瘣からサブミッション技とかも仕込まれていますので、何気に君って特殊部隊員並みの戦闘力を秘めていないか??
羌礼レベルの兵に気付かれずに接近出来て、羌瘣直伝の締め技とか逆関節とかも決めれる男なんだからスゴイハズ。
尾平たちが囮に騒ぐ乱戦の中、徒手で素早く影のごとく標的に接近し、陸奥圓明流みたく敵部隊長の首を“ゴキッ!”とヘシ折る昂君とか見たくなってしまったじゃないか。(笑)
それとも上述のごとく単に羌礼が暗殺者としてショボいだけなのかどうなんだろう?
早く実態を教えて欲しいよ神(作者)様。
この場では、その場に現れ出た昂君に『へー、で?』と答える羌礼。
昂君は丁寧に自己紹介しつつ、戦場で命を助けられたことにも感謝を伝えます。
羌礼は『だったらお前が殺されてから来りゃよかったな。』などと嫌味で返す羌礼ですが、他に何か用があるのかと端的な返事で昂君に詰めてかかります。
しかし、ここで昂君もこの時は深い考えがあったワケではなさそうだったのですが…、
なんとは無しに『一人でいないでみんなと一緒に…、』などと口に出しかけたトコロで、とうとう羌礼がキレ始めました。
羌礼『へー、私のこと、怖くないのか?』
昂君『怖いのは怖いけど、これから仲間になるんだし…、』
羌礼『クッ、なめた口ききやがってザコが。何も分かってねー、クソどもを見てると本当に皆殺しにしたくなるぜ。てか殺す。』
あれ?既視感…。ってゆーか、大王暗殺編(参照:93話)の羌瘣と一緒じゃね?
つーか、ごめんやけど、そう考えたら危険度で言えば、あの時の標的は大王政で、今回の標的は昂君&羌瘣なんだから、全然救い様があるよね今回は。
そして、殺すとか宣言して殺していない時点で羌礼は暗殺者としてプロ失格ですね。
こんなセリフ聞いたらジョジョの第五部を思い出して仕方がありません。『ブッ殺すと心の中で思ったらならッ、その時スデに行動は終わっているッ!』などと別の漫画のキャラクターの方の印象が勝ってしまって至極残念です。
で、ここから羌礼ったら、殺すとか言った割には昂君をいたぶるいたぶる。
へらへらしてんじゃねえだの、感じるか?私の剣の冷たさを?とか、挙句の果てには、とどめの前まで溜めに溜めて「それが本当の…」などと考え抜いたであろう悪役文句を口にする途中で、昂君を探しに来た飛信隊の皆さんの登場で見事にセリフ中断。
羌礼『まだ早いか…、命拾いしたなザコ。』と代わりに捨て台詞を吐いてその場を後にしました。
“まだ早いか”これは単純に羌瘣が仕上がってくるのを待っている感じなのでしょうか?
その間、自分の苦しみを理解してほしい。
あたかも“私はアナタ達とは違うのよ!”みたいなメンヘラというか、周囲の人間に八つ当たりを繰り返しては、自分に対する注目を集めたがる拗らせ根性のほうが目につくと感じるのは私だけでしょうか?
少なくとも龐煖も幽蓮も、もう何もかも成り振り構っていなかったワケなんですけど、ホントに“人の闇の頂”っていうのがこの程度で語りつくされるホドの話かなのかどうか疑問が残ります。
そしてその後、飛信隊はというと羌礼の暴威もあって連戦を続け、ようやく後退していた前線を元の位置まで戻すに至りました。
なんやかんやで、これで地域的にも森林地帯を脱出したことにもなり、作中設定でも騎馬隊の効果的な運用ができる局面が増えてくることになりそうです。
だがしかし!
羌礼の暴走は日々拍車がかかります。
戦闘が終わって完全に投降後の捕縛されて身動きできない趙兵まで首を撥ねるなどを行い…、
飛信隊内では完全に我慢ができる限界を超えるまでに至りました。
信に羌礼の処分について談判するに至る崇原と沛浪。
2人の意見はもっともなのですが、羌礼のコトは羌瘣に任せる約束をしている信は、仲間の意見にもただ羌瘣の回復を待つのみとの静観を示すのみとなっています。
因みに羌瘣の回復はあと三日かかる模様。
そんなに待てるか!とさすがの崇原もキレ気味になります。
『軍律違反、大小三十回―…云々。』というコトで、さっさと飛信隊を出て行けと羌礼に言い渡す崇原。
飛信隊の中核メンバーが見守る中で、追放を言い渡された羌礼は、スグに逆ギレするワケでもなく、やや冷静気味に『歩兵長だっけか?お前にそんな権限あんのかよ。』と言葉で返します。
うーん?やはりこういうトコロ見ても、多分に飛信隊に対してはブレーキを一応はかけているようにも見えるんですよね、羌礼は。
いや、ホントに殺したければもう出来てるでしょう?
実際に後述するように、単に羌瘣とやって殺したいだけなら、羌瘣の回復を待つにしても、それを飛信隊という社会生活の中で我慢しながら待つよりも、サクッと何人か殺してしまって離脱して、羌瘣の方から追いかけさせるモチベーションを作ったほうが羌礼にとっては目的に適うんじゃないのかと思うからです。
それこそもう趙軍に入ったらいいじゃん羌礼。
羌瘣の所在を崇原に聞き、重ねて『殺るぞ。』と脅しをかけるのですが、すでに昂に殺害予告まで突きつけた事を知る崇原や沛浪たちとて、相応の覚悟で羌礼と対峙しています。
崇原『歯向かうのなら容赦なくお前を斬る!』
ここから完全に戦闘態勢に移行しました。
しかし…、
羌礼『ふーん、言っとくが私に矢は当たんねーぞ。』
などと言われ、待機する尾平たちも切り札に仕込んでいた弓矢兄弟の存在まで見抜かれて驚愕してます。
うーん?弓矢兄弟…、せっかく久しぶりに登場できたのにこんな場面でホントに残念だったな。
ホントにこいつら投入してても飛信隊は劣勢だったのかよ?(笑)
『今ならまだ、みんなで土下座すりゃ許してやるぜ?』などと、ここでも斬り結ぶまで間を挟む羌礼…、
この点からも、やっぱり
羌礼は本気でこの世の全てを憎み切っているワケでもないように見えてきます。
しかし、先に動いたのは崇原。
『バカ共が』と羌礼が剣の柄にをかけたトキ、いつの間には崇原と羌礼の間に羌瘣の姿が!?
羌瘣『待て礼。』
『隊に手を出すな、お前の狙いは私だろうが。』
羌礼『クク気付いていたか、そうだよ私はお前を殺しに来たんだよ、羌瘣。』
ま、冒頭でも書いた通り、標的(羌瘣)に獲物(白鳳)をセーブされてる時点で剣士としてはもう勝負がついているようにしか見えないですけどね。
気付いていたかじゃなくて、羌瘣に回復する時間を与えている時点で暗殺者としてアウトでしょ。
逆に回復を待って純粋に勝負を挑むつもりだったんなら、それは尚更のコト、今の闇の属性から羌礼が抜け出たがっている証拠じゃないんだろうか?
あれ?それはそうと李牧だけじゃなくて、とうとう羌瘣までワープするようになったのかな?(´;ω;`)
いや違う多分違う。これは純粋に武術的なアレで“縮地“の一種とかそんなんだと信じたい。
― キングダムネタバレ最新665話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。