( 蒙恬:原泰久先生 作 キングダム第717話)
まさか蒙恬の陣に身を寄せることになるとは予想しませんでした飛信隊…。
予想とは全然違う結果になりましたが、驚きです。
局地的にみれば、兵力に任せて安心安全なつもりで蒙恬軍に猛攻を仕掛けていた趙軍連中が一番驚いている事でしょう。
ただし―、
問題はココからです。
今のところ、飛信隊が蒙恬軍の持ち場に参入してきただけで、何か信が狙っていた効果が生じてきたわけではありません。
というか、信自身からして『“火”をここに起こす。』と言っているだけで、如何なる戦果を残して、どのような李牧軍サイドの混乱として発展させるかのか?
それほど明確にはなっていないようにも見受けられます。
それはそうと、桓騎軍がピンチだ―!とか騒いでいますが、対扈輒戦で見られた大脱走劇が今戦でも見られるのか?
たまには桓騎軍の正攻法の地平線が見られるものなのか?
これはこれで楽しみも見どころが増えてきたようにも思えてきます。
ではでは、今回もキングダム本編を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-無事に戦線離脱できるか?
信『飛信隊は今から右翼の壁の役目を捨てて移動する。』
当然、驚く飛信隊の主要メンツ一同。
河了貂が『そんな事出来る訳がないだろう!』と即座にマジレスかましています。
しかし、ここで自分なりの理由で信は畳みかけます。
信『知った事か、援軍を送らなかった桓騎を守る必要はねェ!』
子供みたいなコトを言うなと諫める河了貂。
しかし、信からするとそれだけの理由ではないようです。
桓騎が援軍を送らないのは、『ここに援軍を送っても意味が無い』からである。
それは即ち、別段、李牧に嵌められた形のまま戦闘を進めても生き残ることが出来ないことを意味しているを語ります。
同時にそれだけではありません。
信は“火の起こし所”を見つけたと語ります。
河了貂『火?何を言って…。』
(*・ω・)(*-ω-)ウンウン…。
多分、『火が…、』とか言われても、この河了貂のリアクションが、人として普通の反応だと思います。
もしかしたら、合従軍編で慶舎が李牧に『火を起こす者が現れました…。』とか語っていた時も…、
李牧も内心、『(はぁ? 火? コイツ一人で何言ってんの?)』とか思っていたのかもしれません。
しかし、そこは再度、自身の確信を押し通すことを優先するのが本能型武将の信。
信『テン、俺の目を信じろ、飛信隊隊長 将軍李信のこの目を。』
そこからはテンも判断を早めました。
現状、無手の状態である以上、信の判断に従うしかありません。
以下、河了貂の号令が下され、ココからの具体的な動きは信自らが号令を下し始めました。
沛浪が歩兵団の殿を務め、同時に騎馬も飛ヒョウと楚水隊が殿を務め、歩兵に随伴。
上記の命令が乱戦解除の号令と共に、下されます。
しかし―、
乱戦を解いたところで、ここから一体どうするのでしょう?
我呂『移動すんのは分かったが、一体どこに行くんだよ!?』
信『だまって俺についてこい!!』
遠方の李牧の目にも、飛信隊の持ち場の変化が反映され始めました。
李牧『何か動いてくる…、だが、何をしても無駄ですよ飛信隊。』
遠方に李牧の目にもここまで明らかなのですから、自軍の桓騎軍からみればどうでしょう?
摩論『な、何をしているのですか?右翼は…、陣形がボロボロ?一気にやられた!?』
桓騎『自分から崩してんだろ。』
摩論『え? あッ!?…、乱戦をといて逃げ出していく!?しかも、先頭は隊長の信!』
飛信隊の移動に、各持ち場に散っている趙各将も、異変として気づき始めました。
同時に、飛信隊の次々と持ち場を離れる飛信隊を見て、逃亡もしくは軍務放棄と思った摩論。
『ふざけるな!』と馬騰し始めます。
摩論ですらそう思っただけに、それまで飛信隊を攻撃していた趙軍こそ、飛信隊の逃亡に映った様です。
モブ趙将まで、『ハッハ、情けない!これが名の知れた飛信隊か!』などと豪語しています。
読者的にまず、一番最初に心配したのは、飛信隊自身が無事に戦線離脱できるかです。
横陣を変えるにしても、既に敵と接している状態なだけに遅すぎやしないか?
結果として、現在1万5千人からなる飛信隊も、全員が別方向に移動するとなれば、相当数の中軍から後方軍が被害を被るのではないか?
攻撃に転ずるにしても、カナリの離脱を分断を趙軍に差し挟まれないか心配していたところでした。
結果…。
何故かどうやら飛信隊、殆ど無傷で離脱できたようです。
今となっては飛信隊、有利なハズの李牧軍からしても、相手をするにしても相当骨の折れる敵のハズなのですが…、
どうやら序盤なのか?
趙軍側が名だたる武将を前線に投入していなかったのが幸いしたようです。
殿の後軍と思しき一団が、『俺らも行くぞ!』との掛け声を挙げつつ、無事に現場撤収を果たしていきます。
その動き、李牧の目からも明白なのですが、逃亡するには外側への動きではありません。
飛信隊陣地から、そのまま後退しつつ、前衛の壁軍と桓騎軍の間に入り込むように移動していきます。
同時に、一時後退していた壁さんが、その飛信隊の動きを発見。
やや潤んだ瞳で壁さん…、
『まさか!私の軍を助けに…、信ッ』
…、
……。
飛信隊、壁さんの前をそのままスルーw
今日一番じわじわと笑いを誘ったのは、ヤハリ壁さんのリアクション芸でした。(笑)
とりあえず、飛信隊の援軍は諦めて防戦頑張りましょう、壁さん。
そして―、
結果的にどこまで飛信隊は走ったかと云うと、、。
そのまま真逆の蒙恬軍に合流することになりました。
飛信隊の騎馬隊、歩兵団も信の指揮のままに、そのまま楽華軍を攻撃している趙軍に側面から特攻。
楽華軍も混乱しているものの、趙軍もそれ以上に打撃を被っているようです。
騎馬隊の殿を務めていた我呂。
追手が足を止めたのを確認します。
我呂『軍には持ち場ってモノがあるからな。どこまでも追ってこれるわけでもネェ。』
『さすがに、敵も混乱するぜ!っつたく、こんな非常識な展開はな。』
キングダムネタバレ-すぐに意図を理解する蒙恬
合流後、スグに蒙恬の下に駆けつける信。
すぐさま、河了貂の発想ではないことを察する蒙恬。
信も独断とのことを告げます。
しかし、こうするしかなかったとも。
しかし、この点流石に蒙恬です。
信の意図がどうであれ、素早く現況を読み取った結果、信の行動をお陰で全軍劣勢の中、初めて秦軍優勢の場所が生まれた事と、
同時に―、
あの李牧が“想定していなかった局面”が生まれた事という、二つの事実を適示します。
当然、桓騎軍の右側面は完全に無防備とはなりましたが―、
信『それはしょうがねェ。』と、必然の犠牲としてサラリと流す信。
あり得ない発送だからこそ、李牧の思考の外を行くことを示します。
李牧『驚きましたね、まるでヒョウ公と戦っているようですよ、飛信隊 将軍 李信—。』
あれ??
李牧って、信が李信と名乗っているの何で知っているんでしょう?
まあ、そこは諜報員の皆さんの賜物でしょうかw
で、それはそうと慌てぬ李牧。
遠慮なく、桓騎軍の脇を抉りに取り掛かります。
確かに!?
今の李牧の反応のように、単純に趙軍の作戦としては、強力になった楽華軍&飛信隊の持ち場は、趙軍のダメージが膨らまないように、テキトーに流すように指示を出して…、
後は徹底的に桓騎軍右翼を攻撃しまくるだけで蹴りが付きそうな気もしますね。
今のところ李牧の反応に間違いがるようには思えません。
桓騎軍『きッ!?来た! 来たぞーッ!』
って、桓騎軍の皆さんのリアクション、まるで殆ど一般人みたいな驚き方しているのが笑えます。
いやいや? 飛信隊が持ち場放棄してビックリしたのは分かるけど、戦争しに来たんでしょ?アンタら。(汗)
またまた脱走が炸裂するか!?
飛信隊と楽華軍の反撃もですが、桓騎軍がまともに迎撃するかどうかも次週の見どころになってきました。(笑)
― キングダムネタバレ最新717話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。