(李牧:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第741話)
はい、二週間の休載待機が終わっての、李牧ビックリ回でした。
しかし―、
李牧もこれでお仕舞お仕舞~。
…とはなりませんよね。
李牧が『ん?』とならなかったのは非常に残念ですが、今回の李牧が口を開けて驚いていた顔は、確かに十分間抜けだったので、これはこれで面白かったのでヨシとしましょうか。(笑)
ただ、正直、李牧がものっそいピンチに見舞われると予想していましたが、李牧を取り囲んでいるのは、結局、数百以下の桓騎軍しかいねーし、決め手武力になる筈の飛信隊と楽華軍どこ行った??という観が否めません。(※趙軍の救援遮断でいないのかもしれません。)
神(作者)様的に、もう今から李牧を助ける気満々なのが丸分かりすぎて、恐らく、この二週間に渡る休載期間が相まって、逆に読者的には期待値を上げ過ぎてしまった気がします。
以前から、ゼノウ一家をモブ兵で瞬殺する下ごしらえをしておいて、ゼノウ本人も本調子からほど遠いコンディション…、
しかも―!
摩論は裏切る気満々です。
多分、摩論、李牧を逃がしてその後、自分だけ確実に助けてもらう気なんじゃないッスかね??
鄴攻めのトキから、いつか摩論が桓騎を裏切る事があるのを予想してましたが、確かに今が一番衝撃がデカくなるタイミングです。
多分、飛信隊と楽華軍がココに居ないのも、桓騎が負けるのを見越して、今から離脱の仕込みに入っているのかも…、神(作者)様的に。
クッソ~、もっと李牧にみっともないレベルでワタワタして欲しかった。
『ギャ―――! 死ぬの嫌~! 』とか言って、一度でいいから李牧が泣き叫ぶトコロが見たかったわ~。
ではでは、今週のキングダムも振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-燃えているのは手前の森
生きた立木と森林にどうやって火を着けたのでしょう?
恐らく宜安城から頂戴した、油脂類を使ったのでしょうか?
そこはさて置き、袁環さんたちが発見した火の手は、肥下城手前の森林火災でした。
とりあえず、肥下城が燃えてるのは誤報であることを確認した袁環さん。
それでようやく、『じゃあ?桓騎軍は一体何処に?』と冷静に立ち止まり始めます。
とは言え、後方の李牧さん擁する本陣部隊。
未だに、肥下城炎上の誤報が生きたままなので、以前、肥下城に居るはずもない桓騎を追って、進軍し続けています。
今だたに胸中にて、桓騎に北部民が大量虐殺される恐れを抱き、北部地域での王室保持が危うくなる危惧に焦る李牧ですが…、
昌平君と王翦二人による、意味不明な“捕らぬ狸の皮算用”にて、ご都合展開されているだけの“秦軍北部珍道中”を…、
恥ずかし気もなく“先の大局”などと語られている辺り、なにか苦笑してしまうシーンになっています。(笑)
で、こうも焦る李牧を想定していた桓騎。
とうとうここで、嵌められたことに気が付く李牧。
あの印象深い『ん?』の再現とはならなかったのですが…、
不意に右方に向いて…、
『?』
と、何かに気が付く李牧さん。
ナレーション『あの李牧が―、桓騎の策略に!』
と、ここで秦軍の反撃ターンが開始されます。
ってゆうか、ナレーションの語る『あの李牧が―!』って、一体何の話でしょう?
これって別に、いつもと同じ彼の姿じゃないですか?(汗)
にわかに右方森林から出現した、正体不明軍。
獲物を抜いて、襲撃態勢を取っている辺り、明らかに友軍ではない。
李牧だけでなく、側近の将校も全員お口を開けて吃驚仰天。
三ページにも渡る、全員フリーズを経て―、
漸く相手の顔を視認。
李牧『!?…、桓騎—、』
趙将校A『敵襲だッ!右方!!』
横撃に対処、右方壁形成の号令。
そして―、
桓騎軍が突撃。
どうやら、防壁の形成は追い付かずに、桓騎軍の攻撃をモロ被りしている様子が描かれています。
趙将校B『あッ!?い、いかん。入ってきているぞ!!』
趙将校C『李牧様をお守りしろ!』
趙将校D『間に入って壁を作れ!!』
趙将校E『周囲の軍に救援を知らせろ!!』
吹貝で、救援をしらせ、反対側の左方に李牧退避を促す趙軍将校もいますが…、
時間差で、左方からも桓騎軍が出現します。
キングダムネタバレ-李牧の真の反省点
ココでまあ、正直な事を言うと…、
コレ言ったら身も蓋も無いんですが、何故、桓騎がピンポイントで、李牧が寡兵で通過する場所を割り出すことが出来たのかは本当に謎です。
そして、そこに目を瞑るとしたら、逆に、31万人も擁する中から、ホームグランドで待ち伏せを受ける李牧って、ホントに一体何なんでしょう??
今の桓騎軍なんて、つい夜明け直後に現場に入ったような連中ですよ。
そりゃまあ、そんな李牧ですから、ココで再びフリーズするのも仕方がないような気もします。
数秒の間、動かずに状況整理をする李牧。
冷静になってみれば、やれ宜安城と肥下城の連続攻城戦は秦軍にとってツラいだの、肥下城には宜安城より強固な防衛軍を配備していただの…、
後付けにしても、李牧の慌て過ぎと焦りすぎが明確に語られていきます。
そして―、
何よりも“桓騎が肥下城で大量虐殺を行う”という考えに取りつかれた事。
自分がミスリードを重ねて、冷静さを喪失すると読んだ桓騎に、当初、警戒していたにも関わらず、“本陣を薄くして奇襲をかける”という“桓騎のいつもの手”にまんまと引っかけられた事に気が付きます。
とは言えですね…、
この本篇の説明、李牧対して非常にマイルドで優しい描き方になっていると言わざるを得ません。。
別に、この際正味分析すると、宜安城と肥下城の連続攻城戦は秦軍にとってツラい事だの、肥下城には宜安城より強固な防衛軍を配備していたのを李牧が忘れていた等も、実はそんなのは大した問題にならないです。
李牧が落度と言って、反省するべき部分はこんな程度の話ではありません。
寧ろ―、
李牧の行動で一番大きな問題なっているのは、31万人もの大軍を擁しているのにも関わらず、幼稚園サッカーと同じで、ワザワザ全員で右往左往するからこんな目に遭っている訳ですよ。
別に肥下城の住民を心配して慌ててもいいよ。
桓騎の虐殺を懸念するのも当然でしょうよ。
そして、袁環さんたちがジモティーとして暴走したら、もう好きにさせておくしかないのも理解できますよ。
だから、肥下城に救援に向かうのは別にイイねん。
でもッ!
何でそこで、自分含め全員で、幼稚園サッカーに混ざる必要があるのかと、俺は李牧に問いたいんだよ。(泣)
仮に、たった一万弱の桓騎が本当に肥下城を攻撃してたとしても李牧!?
31万人全員で1万人相手に攻撃出来る訳が無いでしょう??
何なの??
李牧の頭の中では、31人で1人の桓騎兵を相手にするとか想定しているの??
しかも、キミが後から肥下城に行って何になるねん??
別に、キミが戦闘する訳ちゃうやろ??
キミ、総司令官やろ??
宜安城で待機して、全体を見るのが君の仕事やん??
そんなん、袁環さんたちの後続には、馬南慈とか白ナスが行けば良いだけの話やん??
フテイが使い物にならないのは分かるけど、他にも部下居るやん??
寧ろ、名も無きモブ兵ほど趙軍めちゃめちゃ優秀やったりするやん??
名も無きモブ兵がゼノウ一家全滅させたんやで!?
それが31万人も居るんやろ??
軍組織、在って無いようなモンやん??
いっそ、いつまでもフテイが馬鹿なのは、お前が若手に仕事を任せず自分で何でもやろうとするから、フテイはいつまでも無能なんかも知れへん思えて来たわッ!
そーなりゃフテイも被害者だよ。
どーみても、目先目先の思い付きに過剰反応していただけの話ですよね。
“誰よりも大局を先読みする優秀な李牧だから嵌められた”みたいな描かれ方してるけど、これゴメンやけど、明らかにそんな高尚なミスでも何でもねーよ李牧。(´;ω;`)
コチョウ戦と同じで―、
別に桓騎が凄かったというよりかは、李牧がモノ凄く馬鹿だったのを再確認しちまったよ。
キングダムネタバレ-不協和音を残す摩論
戦闘開始を遠目に確認する摩論とその兵たち。
桓騎の作戦がハマった事に驚嘆します。
俺達も急ごう。
李牧をぶっ殺す。などなどと、当然士気もアゲアゲです。
しかし―、
ここまで来て、以前、浮かない顔を浮かべる摩論。
彼の脳裏には、宜安城での作戦局面が思い返されます。
李信、蒙恬も河了貂も籠城策に先が無い以上、桓騎の作戦に全てを賭けるしかない事に理解を示します。
河了貂『やるべきだと思う。援軍が来ないなら籠城してもただ逃げ場なく死を待つだけだ。』
蒙恬『李牧を討てば、混乱に乗じて脱出の活路も見えて来るかも…、か。』
そして、ここで水を差す摩論。(笑)
摩論『しかし、もし奇襲に失敗したら、我々はそこで終わりです。』
桓騎の作戦について、李牧が慌てる事、大軍が森林である程度分散されることを加味しながらも、兵に守られる李牧を討てるかどうかは未知数であると訴えます。
そして、一度的に身を晒せば、今度こそ脱出は不可能。
摩論『我々はそこで全員死にますよ!!』
摩論の言葉に緊張感を深める中、桓騎ただ一人が不敵に笑みを浮かべます…。
で―、
いつの間にか、気を取り直した李牧。
李牧『向こうも最後の足掻きだ!周囲の部隊が駆け付けるまで、何とか戦い抜きなさい。桓騎は姿を見せている、ここを切り抜ければ桓騎の首を取り戦は終わりです!!』
李牧の激で、兵全体が、若干、士気上げて盛り返します。
桓騎『…切り抜けられねーよ。お前(李牧)。』
左方にゼノウが出現。
なんだけど、流石に、いきなり本調子ってワケでもないよな~?
ただ、それでも、やっぱりゼノウ!
摩論が混ざってこなければ、何かこのまま勝てそうな気がする…??
― キングダムネタバレそれ最新741話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。