(藺相如 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第596話 )
信が輪虎と戦っていた時は、戦いながら言葉でも互いの想いをぶつけあっていましたね。
逆に、慶舎などは、無駄口一つ語らず、お互いにモノローグに感想を秘めながら剣をぶつけあっていました。
堯雲は…、なんだかいい年したオッサンが、二回り近い年下の信を相手に一方的にマウントとりたがって、勝手にベラベラしゃべりだしたような感じでした。
この点、趙峩龍などは、今回、提示された回想シーンを見る限り、録嗚未に対してアホアホ挑発を仕掛けていることからも、信に対して別に聞かれてもいないのに、自分の一方的な思いを言葉に託してぶつけてくるかもしれません。
キングダム597話のラストで、信は何気なに近づいてきた趙峩龍から、いきなりノーモーションでの一閃で、上体がのけ反らされるほどの一撃を喰らっています。
いつも思うのでうすがキングダムの世界では、大振りであるはずの矛の軌道がどうやって相手まで届いたか分からないような、このノーモーションの打撃が放てるのは、大将軍クラスの武力を持った連中にしか出来ないといった表現なんだと思います。
で、結果的に、あれだけ堯雲を大暴れさせておいて、趙峩龍を参謀ポジションから強キャラに路線変更。
当然、藺家十傑の筆頭格だったわけなので、読者的にも強いということは、十分認知されているわけなのですが、だったら朱海平原戦前半の堯雲アゲ…、アレは一体何だったんだろう?と疑問が残ります。
てゆうか、堯雲にしても右腕が痛いというのはわかるんですが、いまさらこのキングダム世界の設定の中で、その程度の負傷で休む程の事か?と疑いたくなります。
特に、キングダムの世界では片腕が吹っ飛んでても、平気で軍事演習を終えて帰ってくる王騎将軍の側近や、蕞攻防戦で「去年の戦いで片腕を失いましたがまだまだやれます!」と言って立ち上がった西去さんという民兵の姿を見てきた以上、
彼らなんかよりも遥かに高い超人強度を誇こる堯雲が、「片腕ぐらいで休戦するなんて、何を休むなんて甘いこと言ってんだよ?」という印象を持たざるを得ません。
まあ逆に言えば、これは当然、別の見せ場のために堯雲を温存しているだけなんでしょうが、同じく温存化してるのが秦軍サイドとしても王賁や桓騎といった要因が残っているので、趙峩龍VS信の局面を乗り切った先にまた改めて戦の全体像の進捗がみられることでしょう。
それにしても信と政、こんな以前から王騎将軍と藺相如から祈られていたとは感慨深いですね。
4月25日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第598話について予想。
ここから発生可能なネタバレを検証します。
キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。
キンググダムネタバレ-597話のおさらい
本編の考察⇒【キングダムネタバレ最新第597話 武運を 考察】
前回の予想⇒【キングダムネタバレ597信に伝う藺相如の遺言】
今回のキングダムはかなりの神回であったと思います。
照王や廉頗らと違って、藺相如はただ単に中華が統合されるコトを予想していたわけではありませんでした。
曰く、今はまだ熟しきれていない。
そして、趙峩龍の回想のなかで、主である藺相如と対峙していたのは王騎将軍と軍長s´じゃないですか。
原先生、死んでしまった鱗坊と同金に名前の紹介タグをつけてあげてくれてありがとうございます。
しかし、きっと大多数のキングダムファンはたとえ作中の名前の紹介がなくても、彼ら二人が若き日の鱗坊と同金であることに絶対気が付いたことでしょう。
たとえ以前にキングダム本編から退場してしまったキャラクターでも忘れませんよ、我々は。
そして、病に臥せった状態ではなく、涼やかにかつ鋭く、王騎や廉頗とはまた違った目の輝きを放つ、かつての三大天、藺相如のご尊顔を拝見できてうれしく思います。
そして、ここで姿をみせる当時の騰や鱗坊たちは、明らかに殺気だっています。それとも神(作者)である原先生の画力が以前よりも上がっていることも原因でしょうか。
ほとんど三白眼なって、完全に目がイッちゃってますね。(笑)
おそらく、騰を含む軍長たち、小川を挟むこの場面に至るまでの戦闘で、藺相如とその側近である堯雲、趙峩龍にかなり痛い目にでも合わされたのでしょう。
回想シーンに閉じ込めておくには勿体ないほど、ここで思い返されている“馬丘の戦い”そのものが気になります。
そう考えれば、今回のキングダム597話って、話の半分以上が趙峩龍個人の脳内の記憶なんですよね。
そういった意味では、録嗚未が王騎将軍に睨まれてビビる場面やら、照王と藺相如が二度も会っているなどといった点において、読者にとっても非常に気になる部分をしっかりと覚えていてくれたものです。
この点は、結果的にキングダムファンにとっても趙峩龍が登場したことは、大きな意味が残ったといえるでしょう。
まあ逆に言えば、それならそうと、何故こんな重要な主のメッセージをこんな状況になるまで、忘れてしまっていたのか不思議なのですがね。
恐らく、この部分に関しては、藺相如が話の締めくくりの部分で、「ここから先は、いつもの世迷事だ…。」などとワンクッションを入れたがためでしょうか?
あまりに主に対して律義すぎる二人が、ここまでピンチにならないと思い出すことができないくらい、主の言いつけの記憶を心の片隅に押し込めすぎてしまったことが趙軍左翼の敗因になってしまったのかもしれません。
いやいやいや?さすがに二人とも…。いくら主の命令だからって、記憶の置き所があまりにも片隅すぎるでしょう。
まあ、逆に言えば、彼らが今回の記憶をもう少し思い出すが早くて、最初から死ぬ気で戦っていたら飛信隊も亜光軍も本当にやばかったかもしれません。
キングダム見どころ①-強気の趙峩龍
なんとなくですが、主が近くにいるだけあってか、これまでのキングダムの連載の中にいた趙峩龍本人も、どこか楽しそうに見えます。
とくに、録嗚未との掛け合いでは、彼をアホ呼ばわり。
しかも!?
「運のわけがなかろうがアホう」
「主が、ここに導いたのだ、アホう」
と、わざわざ丁寧に2回も録嗚未のことをアホ呼ばわりしています。
紙面を見てもらえばわかるのですが、何故か二回目の「アホう」の吹き出しほうが小さく表現されているのが気になります。
おそらく、これは趙峩龍なりにも、2度目の“アホう”の単語が口から出かかった瞬間に、「さすがに2回もアホ呼ばわりするのは、敵とは言え録嗚未くんが可哀想かもしれない。」と感じた結果…、
2度目の“アホう”の部分だけ、思わず声のボリュームを下げたことから、このような表現になってしまったのだと考えられます。
さすがの余裕の全盛期であった三大天の現役時代、このことからも、最実力の高さと自信のほどがうかがえます。
いままでの本編連載の趙峩龍などを読み返してみると、ややもすれば、主亡き後の立場もあって、李牧などにも気を遣うようにしているためか、矛を置く以前の往時と比べたらカナリ控えめにしているように見えてきます。
キングダム見どころ②-藺相如は王騎より格上
キングダム597話の藺相如と王騎との一連の会話を読みこめばわかると思いますが、この回想シーンの状況を作り出されたのは、単に、王騎軍が藺相如を追跡してこれたからではなく、藺相如がこの場所に王騎を誘導してきたことが分かります。
「会いたかったぞ、お前の顔を見てみたかった、秦六将 王騎。」と、語りかける藺相如に対して王騎が返した言葉はどうだったか?
「遠慮せずもっと近くで見ていただいてもかまいませんよォ?」と、いつもの冗談好きの殿の口ぶりで返事がなされます。
しかし、驚くべきことに、この半ば挑発の意味合いも感じ取れる王騎のセリフを、想定していた通りの王騎のリアクションとして捉え、
「思っていた通り…。やはりお前たちは、良くも悪くも大いに無邪気だ」と表現し、即座に逆手にとった返しを見せています。
そう!あの王騎将軍に対して、まさかの大人対応をみせているのです。
これまでのキングダム本編をご覧になられていた諸兄であれば、この何気ない会話のシーンだけで藺相如の偉大さが理解出来るかと思います。
藺相如の凄いところは、王騎将軍に対して終始会話の主導権を握らせずに、互いに会って話のする状況を作り出しただけでなく、かつ、乱世の熟成度についてのキャスティングボードを握るのは趙であるとの(※旧三大天当時の)意思表示をしています。
そして、戦場の中にあって、藺相如は“現在と未来の中華のあるべき姿“を掌握している立場として、敵将でありながら、おそらく自分よりも長く生き残るであろう王騎に中華が待ち焦がれる「かの日」が到来することを伝え、その日を迎える“誰か”の武運を祈れとメッセージを託して去っていきます。
キングダム見どころ③照王ともサシで対峙
あの?同金?
君、久しぶりに出てきてさらりと凄い情報を言い残してくれましたね。
キングダム本編においてでも、藺相如は直に照王と二度も直接会っていることがここで分かります。
この点、私などよりも深く史実検証をしていただいた読者様が教えて下さいましたので、以下、コメントを引用させていただきます。
『昭王に2度会ったと語る藺相如、この2度の対面はしっかりと歴史の記録に刻まれています。
1度目は「完璧」の語源となった「和氏の璧」をめぐる昭王との対決。
2度目は「黽池の会」として知られる昭王と趙王の会見時での活躍―。』
なろほど!と感じました。
キングダム本編での山陽戦終盤において、同じく三大天であった廉頗などは、信との会話の中で、突然ひらめいたように「結局、生き残った儂が最強だったということかのう!?」などといって笑っていましたが、このエピソードを掘り返すだけで、廉頗や王騎などよりも、さらに藺相如のほうが格上の存在であったように考えられます。
今回のキングダム本誌で描かれているような、矛の届く距離での戦闘などでは優劣がつけられないにしても、おそらく廉頗も王騎も当時の六将と廉頗も、その点では藺相如の人物の大きさを認めていたことは間違いないでしょう。
キングダム見どころ④1つ目の遺言
ここから信に近づいてきた趙峩龍が、矛の一撃で先制します。
その刹那の瞬間の回想の中で、彼が記憶の中でたどり着いたのは、藺相如からの伝えられた二つの伝言の一つ目。
「願わくは(中華は)一つに…。」
いつか中華は一つになりそうだけれども容易ではない、例えその機が来たとしても、そこで失敗したら永劫に中華は分裂したままになる恐れがある。
だから1つ目の伝言は―、
中華が統合するような“強力な力を持つもの“がやってきたときは、まずは堯雲と趙峩龍の全てをかけて、そいつを殺しに掛かってみろ。というものでした。
多分に、どれだけ大きな武力であったとしても、藺相如が語る中華統合の“機が熟す刻“の決定打としてわずかでも欠陥要因を残すような中途半端は強さなどは、お前ら二人で刈り取れということでしょうか。
二つ目が語られるのは来週のキングダム第598話以降になります。
趙峩龍と信は何も語り合っていないので、信にとっては追い詰められた相手が突如激昂しているようにしか見えないでしょう。
できれば王騎将軍と共に“祈られた武運”が、何らかの形で信に伝ってほしいです。
キングダムネタバレ598藺相如の中華補完計画
藺相如は夢追い人である照王と違い、歴史の必然として中華統一を予想していました。
さらに言うと、その機会は自分の時代ではなく、自分はあくまでも“機が熟すまでの調停者”として存在しているとう自己定義まで明確になっていたことがわかります。
キングダム連載が始まり、政が誕生する以前から、中華が統一されるための準備期間があって、すでに運命の歯車が動き始めていたと考えると、壮大なロマンに胸が熱くなります。
もうなんか旧三大天、李牧などよりも完全に大物です。同じく旧三大天であった趙奢のエピソードが手つかずの状態ですらコレです。
こう考えると現三大天、李牧だけでなく結果的に何もしていないのに、すでに全員がただの問題児に成り下がっています。最早、旧三大天と比較することすらおこがましいしいほどの小物揃いになっていませんか?
いや、何にもしていないから旧三大天よりも小物なのでしょうか。
龐煖は武神から卒業できていないし、司馬尚に至っては今のところ自分の領土を守るコトしか興味がありません。
何にせよコレで堯雲が李牧を指して「歴代、最強の三大天」などとほざいていた理由がますますわからなくなってきました。(第550話)
絶対に、思い付きでテキトーなコトをほざいていただけだと思います。
これで趙峩龍がこのまま戦死して、堯雲が藺相如の遺言を勝手な自己解釈で勘違いしたままになると、本当に藺相如が可哀想です。
マジでこんな大物に藺相如を描いてしまっては、この先、政と対峙する李牧を、ただ単なる保守派の敵国の宰相として描くだけでおわってしまうと、思想、歴史属性の点でキングダムを盛り上げるのはカナリ難しくなってきたと思われます。
呂不韋も出てこなくなり、王建王も降ってくれて、政治的に明確なアンチテーゼを持たなくなったこの先のキングダム…。
ただ何となく戦が強いだけの李牧やら禍燐やらが出てくるだけというのでは、戦場活躍する信と対比して、政の視点から静的な闘争を描いていたキングダム前半戦を知る古参のキングダムファンから見れば、正直大きな懸念材料が残ってしまったようにも見えます。
この点は、この先の神(作者)の構想の練成に期待したいと思います。
ってゆうか趙峩龍も、こんな大事な記憶をこんな生きるか死ぬかの土壇場で思い出すんじゃなくて、早く李牧に伝えてやんないとダメでしょう?
前回のネタバレ予想では、信を始め、飛信隊先方がこのまま趙峩龍軍首脳を打破することを前提として、玉鳳隊、亜光軍の戦果への河了貂がどう繋げていくかについて論考しました。
結果、馬南慈軍、堯雲軍の両軍の背中を打つ追撃戦に移行できれば、秦軍右翼として最も大きな戦果を残せることになります。
ネタバレ予想①-二つ目の遺言、中華補完計画
ネタバレ予想②-メッセージは伝わるか?
ネタバレ予想③-馬南慈と堯雲の対応
キングダムネタバレ-二つ目の遺言、中華補完計画
敵味方の関係性に埋没することなく、中華全体の将来像を描いていた藺相如。
趙峩龍がやっとこ思い出した、主の二つの重要指令は、ある意味で某アニメのように中華補完計画とでも言えるものだったと思います。
問題なのは、これほどの需要なメッセージを、あれほど忠臣であることを示し続けてきた堯雲たちが忘れていただけなく、自分たちが「朱き地で大いに敵を屠る」(第541話)ことのほうに熱中してしまっているのが滑稽です。
さらに、ここで550話を読み返すと面白いのですが、堯雲は「主、藺相如の思惑がようやく見えてきた気がする。」「秦の暴威を止めるためにあの時代から放たれた必殺の矢だ。」などといっています。
思惑もなにも、藺相如が遺言の1つ目でハッキリ言い残している内容そのものじゃないですか…。
本当に人の話を聞かない奴です。
さて、この藺相如の中華補完計画ですが、より需要なのは次回のキングダム以降で明かされるであろう、二つ目がセットになって意味が生じるものだと考えられます。
端的に言うと、一つ目の遺言は“振るい”
そして、二つ目の遺言によって“武運を託す”ということでしょう。
既読のキングダム読者様であれば分かる通り、597話の文脈を見る限り、藺相如が懸念するのは、“永劫の中華の分裂”でした。
いずれ到来する中華統合に気が熟した際に、担い手として決め手となる武将が中途半端な実力でしか列国と対峙できないような存在であれば、結局は再び乱世が到来することになりかねない。
だから、信頼する二人の武威を地力で跳ね返す武将を振るいにかけて“武運を託す”に相応しい“剣”のあるべき姿を導き出せといったところなのかもしれません。
確かに中途半端な武力って非常にタチが悪いです。
喧嘩でも、戦争でも、アホな素人ほど「相手の侵害行為の同程度の反撃じゃないと正当な武力行使にならない。」などといった花畑論を本気で信じている奴らがいますが、事実として結果的に闘争が長引くだけの話でしかありません。
近い歴史でいうなら、アフガニスタンやらイラク戦争でも、アメリカが中途半端に引き上げた結果、開戦以前よりも治安が最悪になったことに近しい話かもしれません。
話はそれましたが、ここで神(作者)としても、大きく文脈から改変を加えてコトから逸脱はしないことを前提に記述をすすめました。
というか、この時代の藺相如が、すでに次の世代の三大天のコトなど眼中にすらないのがやはり笑えます。
キングダムネタバレ-メッセージは伝わるか?
もう一つ、597話からの文脈のつながりで重要だと感じた部分があります。
藺相如が王騎との会話の中で語った部分にて、「人は思いを紡いでいける生き物だ」と語っている部分です。
個人的に、私が気になっているは遺言の内容が何であるかなどよりも、むしろ、こちらの部分のほうがより重要なのではないかと思われます。
正直、言葉や思いなどというものは、何を言ったかよりも、誰が誰に伝えたか?のほうが重要なのではないかと考えると、藺相如のメッセージ性って、趙峩龍の忘れかけていた思い出に留まるだけなのが少しもったいないような気がします。
「中華はかの日が来るのを待っている」というセリフも、本来的には上述の通り、後輩格である李牧に旧三大天として遺言が伝わることのメリットは大きと思います。
ただ、597話の状況を考えると趙峩龍が生きて信の前から李牧のもとに帰還できる可能性はカナリ乏しい。
また、代わりにワキ役の伝者にメッセージを託して李牧に伝える暇などもありません。
できれば、堯雲がなんとか二つ目の遺言を思い出して、伝えてあげてほしいとおもうですが、むしろ、そちらの可能性のほうが低いと感じてしまうのは何故でしょう?(笑)
いや?むしろ藺相如のメッセージは、李牧などではなく、敵ながら矛を交えた信に伝わり、廉頗と対峙した経験に重ねるように、中華統一の指向性が裏付けられるのかもしれません。
未来に託されたのは、秦でもなく、趙でもなく、中華であったという流れが作られていくのでしょうか?
まあ、この時代にもともと、中華思想そのものが成立していたとは思えないですし、信だって歴史の流れや政の統治思想の全てをキチンと理解しているとは思えません。
一騎打ちの後、信が趙峩龍から何かを伝えられても、バカすぎて話が理解が出来ないとかは勘弁してほしいです。
なので趙峩龍?もしも信と輪虎みたいに戦ったトキのように、糧として信に何が残してくれるなら、彼に分かりやすい形で伝えていってほしいトコロです。
キングダムネタバレ-馬南慈と堯雲の対応
大枠で考えれば、いかに損害を少なく撤退できるかでしょう。
この点、両サイドで戦う両軍にどのように、趙峩龍の敗報が伝わるかから検証しなければなりませんが、森林の中とはいえ、距離的に馬南慈軍に接近しいている分だけ馬南慈のほうが早く判断する余力が残ります。
ただ、この点でも、馬南慈方面を遮断している那貴が、隠密裏に動く伝令すら通さないほどの包囲網を完成させていれば、馬南慈が飛信隊と亜光軍に挟撃される可能性が飛躍的に上がります。
いずれにせよ、馬南慈が挟撃を回避しつつ、敗走後の追撃を少しでも緩和させるなら、おそらく岳嬰軍を殿にして死に場所として提供させるなどは考えられます。
対して、堯雲軍ではどうでしょうか?
これまでの直近でのキングダム作中を見る限り、趙左翼三軍の中で一番攻勢に出てきているように見えます。
すでに596話の時点で、趙峩龍が劣勢であることの伝令が伝わっているので、堯雲がよほどのバカでなければ、流石にここから次工程へのオプションを、何も準備していないなどということはないでしょう。
もちろん堯雲軍から援軍が出せないように、最初から玉鳳隊が奮戦しているので、今さら趙峩龍へ援軍を派遣するなどは難しい。そうなれば早期撤退が最も現実的なところ。
番陽に河了貂からの勝報が入る前に、撤退行動に移れば、少なくとも15日目の余剰戦力として、数は減らせど雷雲を残すことができます。
趙軍にとって最大の問題になるのが、飛信隊の戦勝後の挙動を左右する河了貂の指揮です。
いくら河了貂が、今回の戦争でほとんど良いトコロがなかったとしても、ここまでお膳立てが整った局面で追撃戦の失敗をするはずがありません。
少なくともまともな危機感を持った指揮官であれば、最悪を想定するでしょう。
ただ、おそらくこの点に関しても、神(作者)的には河了貂の見せ場などは安定的に潰して、趙軍の撤退を優先させるかもしれません。
まず、当然残りの14日目の尺の関係もありますが、お預けになった趙峩龍の放った飛信隊本陣狙いの別動隊が、最も効果的に時間差攻撃を仕掛けて、河了貂の指揮の活躍を奪うコトも出来るからです。
つまり全軍が撤退するための使いどころとして好機になるわけです。
まあ、当然、それならそうと別動隊の皆さん、一体いままで何処で何しとったんじゃ?って話にはなるのですが。
キングダムネタバレ598藺相如の中華補完計画 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
最新の予想⇒【キングダムネタバレ最新予想609話 王賁と弓矢兄弟で堯雲十槍を始末。】