( 陽気な桓騎兵 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第694話 )
詰んでから抵抗の扈輒さん。
そんなに強かったなら、その武勇は別の場面で活かせただろうに。
まあ、言ってももう仕方がない。
で、桓騎軍も桓騎軍でこんなに都合よく事が進むかね。苦笑
結果的に、虎白公には求心力も統率力も皆無だけでなく、彼が持ち場まで離れてしまったのが、桓騎にとって幸運そのものだったでしょう。
別に、あんな何もしていなかった爺さんがいなくなっても、別に趙軍誰も困らなかっただろうに…。
むしろ、虎白公が禍燐みたく、『ラッキーこれで俺が総大将だw』くらいの気概を持っていたら、逆に桓騎もヤバかっただろうな。
抗戦の構えを見せたのはは、最初からアホ武将丸出しであった二代目龍白のほうだったわけですあが、どうせ本陣に戻って確認するなら、虎白公ではなく、本軍を右翼に残している二代目龍白が戻ればよかったのだと思います。
それにしても趙軍の伝達・連携網がユルユルすぎますね。
しかも全員、メンタル豆腐かww
ではでは今週もキングダム本編を振り返って参りましょう。
キングダムネタバレ-雷土の安否は後回し
扈輒が自決を図ろうとした瞬間、朱摩が自害をさせまいと、部下に取り押さえを命じます。
読者的にはもうこの際、生きていても死んでてもどっちでもいい気分なのですが、腐っても趙軍の総大将なので、生け捕りしたらしたで、なんなと利用するのが桓騎でしょう。
襲い掛かる朱摩一家。
しかし、覚悟を決めていた扈輒さんですが、動き出す朱摩一家に反応して、即座に応戦に出ます。
これがまあ強いです。
朱摩一家のモブ兵たちでは、全くかないません。
朱摩一家の皆さん『ちッ!こいつ!!』
『どうする朱摩さん、殺っていいか!?』
朱摩『腕を切り落とせ!抵抗できなくすればいい!!』
しかし、朱摩がそう命令するや、即座に刃を自らの首に立てる扈輒さん。
扈輒『総大将として、辱めをうけるわけにはいかんのでな…。』
最後の最後で全て桓騎の思いどりにはさせまいと意地を示した形になります。
そして―。
扈輒『趙のために、もう少し連れていくか…。』
最後に力を振り絞り桓騎に迫る扈輒。
朱摩もまた生け捕りに見切りをつけ、端的に『殺れ』と命令を下します。
複数の朱摩一家を斬り捨てて最後に力尽きた扈輒さん。
史実キャラで神(作者)様に登場から“なんか凄そうな武将”として描かれていたはいいモノの…、
始皇十三年 趙軍総大将 扈輒 討死。
実際には何の見せ場も、キャラ背景も描かれることなく退場になってしまった、ある意味での不遇さにどこか同情を禁じ得ません。
合掌。
扈輒さんを倒した、桓騎サイドには、雷土の安否について、若干の憶測が飛び交います。
『つーか、さっき雷土さんがどーのつか言ってたよな。』
『やられたんすかね?』
『えー、あの雷土が死ぬかね?』
少なからず、部下の反応を見て取った朱摩が桓騎に声を掛けます。
しかしながら桓騎は―、
『それは後だ朱摩。』
と、あくまでもここからの戦の仕上げを優先します。
曰く―、
『今は扈輒の首を使って、とっとと全部をひっくり返す。』とのことです。
う~ん、そりゃそうなりますね。
個人的には、桓騎が雷土の最後を見取ってやってほしいとは思うのですが、本陣を陥落させる流れで、さすがにそうはならないみたいですね。残念。
で、ここからはもう桓騎軍にとっても読者にとっても予定調和です。
扈輒さんの首をさらして、趙軍本陣に見せ晒しを仕掛ける桓騎と朱摩一家。
そのまま本陣兵を倒すのではなく、扈輒さんの首を現認させて、意図的に本陣兵を散会させて逃がす手に出ました。
趙軍本陣兵も、ここで反攻に出るでもなく、逃げる逃げる逃げる。(笑)
こいつらの存在を以って、総大将の死を虚報ではないものという証明にしてしまいます。
まあ、考えてみればこれは当然ですよね。
先週の時点で、本陣兵が抵抗してくることも考え、ゼノウ一家との挟撃で戦闘継続とも考えていましたが、ここらで戦闘シーンは完全撤収と言う形になりました。
キングダムネタバレ-摩論の情報戦と虎白公ポンコツの極み
一転して、ここからは桓騎に事前に策を明かされていた摩論が、対応の一手を引き受けます。
扈輒死亡の報も、どうやら朱摩から早馬を受け取っていたようです。
なお、摩論ですが、彼自身は桓騎の作戦は失敗すると思っていたようで、ギリギリまで逃げる準備をしていたようですね。(笑)
しかし、その反面で成功した場合の準備をしていてくれていたことが、功を奏した形になります。
この自分勝手さが桓騎軍の強みという事でしょう。(笑)
すぐさま摩論は本陣を出現させて、“情報拡散部隊”を全戦場に走らせます。
お陰で各戦線の趙軍は大混乱。
しかも、読者の目から見ればバレバレの桓騎兵丸出しなのに…、
奪った鎧兜を着て、趙兵になりすまし、信憑性を高めての行動にまで出ている奴らもいます。
そして、そんな奴らが、やれ『王翦軍10万が来た!』だの『10万の楊端和軍に本陣が落とされた!!』だの、扈輒が死んだ事実の上に、無いこと無いことを吹聴して回り、より各戦線を混乱に陥れます。
しかも―、
ココから桓騎軍悪乗りの真骨頂が発揮されます。
桓騎兵①『投降しろ!こう見えて俺たちは王翦軍所属の部隊だ、俺たちは投降兵に手出しはせぬ!後で桓騎軍に捕まるよりマシだぞ!!』
桓騎兵②『そうだ!桓騎は拷問好きのイカレヤロウだ、やべェぞ!』
…なんだか田里弥あたりが見たら激怒しそうなノリで吹聴して回っています。(笑)
しかし―、
実際に、この作戦で初手の投降部隊が一定数出て来てしまうのが趙軍だったりします。
扈輒さん死亡説や王翦軍・楊端和軍出現説を聞いていたとしても…、
あれだけの勢いで前線の桓騎兵を殺りまくっていた趙兵なのに、めちゃくちゃ素直だな、オイ!?
この趙兵たち、いくら何でも純粋過ぎるだろ!!(笑)
ただ、それでも初手の投降の事実は、次なる趙軍部隊の投降を生み、テンデンバラバラに戦線を広げていた趙軍は、ロクな事実確認もないまま、『他の連中が投降しているなら俺たちも…。』のノリでどんどん降伏していきます。
桓騎兵③『竜布中隊も投降したぞ。』
桓騎兵④『竜布中隊長も、他の部隊に投降をすすめているぞ、桓騎に捕まる前に投降すべきだとな。』
ネタバレ分析-勝手に持ち場を離れる虎白公と抗戦の二代目龍白
趙軍が投降しだしたのはイイにしても、桓騎軍にはここで一点問題が出てきます。
投降兵が多くなれば、そいつらを制する桓騎軍の軍力が要求されることになります。
しかし―、
ここはやはりというか、なんというか。
脱走していたその他一家が、何食わぬ顔で無事帰還。
どうやら勝ち戦になった瞬間、全速で戻ってくるのも桓騎軍の特徴であるようです。(笑)
桓騎兵⑤『さっさと並べー趙兵どもォ!(笑)』
桓騎兵⑥『あ!お前らっ。(怒)』
桓騎兵⑦『あ!こっちも!?(怒)』
こんな感じで、脱走した桓騎兵が次から次へと戻るごとに、趙軍の投降数増加に拍車をかけていきます。
そうこうしているうちに、いつの間にか趙軍全体に桓騎軍に投降する流れが生まれていった事が分かります。
まぁでも、これって…、
普通は流石に、こんな上手くいくわけがないとは思うのですが…、
どうやら趙軍には、そもそも総大将が死んでしまった後の次善策なんて、考えてもいなかったのでしょう。
24万人規模の軍隊なのですから、普通は総大将に何かあった際の、非常時くらいは想定しており、例え幹部が死んでしまった場合にも備えて、次の人材が指揮をとる準備がされててもおかしくはないのですが…、
ここからも続けて、怒涛の桓騎軍有利展開が待っています。
先ず―、
この流れを絶てるハズの位置にいる虎白公が、いつの間には勝手に持ち場を離れて本陣戻ってしまいました。
いやいや?
それこそ、ここで必要なのは、慶舎死亡を隠したトキのような金毛さん対応だったのに!?
扈輒さん自身の失敗でアホ程本陣が離れていたのは…、
逆に言えば、扈輒本陣陥落と全軍優勢の事実を切り離して処理できる絶好のメリットでもあった訳です。
しかし、それを何故か自ら放棄した虎白公。
もっとも立て直しが効く、一番最初の報告の時点でです。(泣)
ナレーションでは、『扈輒討ち死にの一報に驚き…。』とあるので、彼も扈輒さんや龍白さんと同じく、将軍なのに脊椎反射で行動してしまう人物であることが分かります。
桓騎や摩論の作戦やスキームがどうであったか以前に、私は個人的にあ、ここでも秦軍側の作戦の優秀さなどよりも、虎白公の判断ミスのほうが遥かに重要な要因であったと考えます。
だいだい、ここまで劣勢になった桓騎軍なのですから、本陣急襲の一派逆転しか勝利の芽は無く、そこからの手は、情報の収集と混乱を交えた泥試合しか桓騎軍の出来ることがないことは、虎白公にも分かったハズです。
戦場では、二代目龍白が徹底抗戦を構えています。
この点だけが、趙軍にとっての唯一の救いになっているのですが、こんな奴が戦場に残ったところで何も役にも立ちません。
どうせなら、もともと中央戦地が持ち場では無かった二代目龍白公こそが、本陣の確認と逃走兵のフォローに回ればよかったのにと思います。
そうこうしているうちに、ヘラヘラとした態度で、どんどん舞い戻ってくる桓騎兵。(笑)
黒桜さんがブチ切れながら…、『クズ中のクズ共!後で殺されたくなかったらしっかり働け!!』
全桓騎兵『へ~いww』
クズ桓騎兵どもを束ね直して、龍白公の迎撃戦力に転換していきます。
もちろん、桓騎兵たちのやっていることは、黒桜さんの言う通り、人として最低なクズ野郎もクズ野郎共なのですが、何故かキングダムの桓騎兵たちを見ていると、ホノボノした気分にさせてくれます。
不謹慎な言い方で恐縮ですが、真面目でストレスを抱えている人なんかに今戦における桓騎兵の姿を見せることで、心が癒されて心療効果が出てきそうな気までしてきます。
正直、僕は、猫や子犬などの動物の写真や動画を見るよりも、ノビノビ好き勝手に生きる桓騎兵を見ているほうが、心が癒されてくるのですが、頭がどうかしているのかもしれません。
結果手に、虎白公不在で龍白公も黒桜軍に抑止されたままの結果、各地の趙軍にはどこからも号令が下されず、なし崩し投降劇が増加の一途を辿り…。
とうとう摩論がいる桓騎軍本陣にも戦勝ムードが漂ってきました。
しかし、この状況に不安を抱える者が一人だけいます。
摩論です。
確かに勝利は確定したかに見えるのですが…、投稿兵の数があまりにも多く、完全に予想とはかけ離れた数字になってことが分かります。
趙軍投降兵の数を把握できているのは摩論のみ。
その数、なんと数万!!
いや?把握してる割に数万って表現はアバウトすぎるやろ。
そりゃ摩論も分かってねーってことじゃねーか。(笑)
― キングダムネタバレ最新694話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。