( 李斯、韓非子 :作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第764話)
合戦だけじゃなくて、国の制度や体制でも、史実みたく秦が強くて、内政面やバックオフィス部門でも強力な体制を構築して居たら、彼らを苦戦させて物語を面白く展開させるという事が難しくなるので、いろいろと、秦の制度がプヨプヨの脆弱設定にしているのはよく分かります。
ま、秦としては姚賈という人物に対して、自国に対する忠誠心の裏付けになるものについて、何にも精査しないまま、上位の情報統括にしてしまったがのが問題だったわけです。
別に、金で情報の売り買いするような人物を、諜報に用いるのが悪い訳では無くて、李斯としては、『金で俺んトコロに寝返って来た奴(奴)だし、数ある諜報ルートの一つに留めておくか。』みたいな感じで、“格付け上”の管理を怠ったのが問題だったのではないかと考えます。
さて、ココからの展開ですが…、
残念ながら、その法家である思想家としての凄みを、作中で見せる事なく、逝ってしまった韓非子。。
史実のように。コレが自殺なのか?
それとも、自殺に見せかけた姚賈による他殺なのか??
この事態について、韓本国がどのように受け止めるか?
秦の対韓関係への対処もそうですし、李牧の動きへどのようにフィードバックされるかなど、予想の論点が多岐に渡ります。
あと、問題はそれだけでなくて…、
韓非子の思い、思想家としてのバトンタッチが正当に李斯になされるかが重要です。
そうじゃなかったら、韓非子と李斯が不憫すぎる。。
なので、直近の予想としては、韓非子から李斯に託されるかれの叡智、オリジナル韓非子全巻セットがどのように託させるか等も重要だと思います。。
李斯を通さずに、嬴政や昌文君が読んでも、申し訳ないがハッキリ言って宝の持ち腐れです。
弟子とは言え、キツマン寧公主がそのまま本国で持っていても同じでしょう。
口にするのは野暮だが、あの人、別に法家としての頭目で韓非子を尊敬してた部分よりも、異性として慕っていた側面の方が強いでス。
でなんで、ホントに韓非子の事を思うなら、寧公主は早う、オリジナル韓非子全巻セットを李斯に持って来なはれや。
ただ一応は心配もあります。
問題は、あの狂犬みたいな彼女の性格です。
ムキになり、そして八つ当たりで、人類の文化的遺産である、オリジナル韓非子全巻セットを引きちぎったり投げつけたりして棄損してしまわないか? もの凄く心配です。
激昂して大暴れすることが予想される女性…。
そうか!!
ここでも鍵を握るのは、やはり昂くんです。
あの、最凶時期の羌礼を宥め篭絡した昂クンさえいれば、巨大男根(※であろう)による精神治療で、一旦、寧公主を落ち着かせ、その後、李斯にオリジナル韓非子全巻セットを引き渡す手はずを整えることが可能になるのではないでしょうか?
人類の文化遺産を残すためにも、今は、神(作者)様も黙って、昂クンのチンポに頼らざるを得ないやもしれません。
ロウアイと呂不韋パイセンが居なくなり、いま秦国で稼働できる、有能チンポキャラクターは昂クンしかいません。
そうじゃなかったら、頼むわ寧公主、韓非子の死を知った後は、そうか自暴自棄にならずに、法家同志として李斯に協力してやってくれ。
ではでは、キングダム予想を進めて参りましょう。。
キングダムネタバレ-李斯の捕物帳
韓非子が死んでしまいましたが、ここから秦が取るべき一番重要な動きは、姚賈の捕獲です。
ただ、姚賈はバックレてしまうかもしれませんが、それだと自分の裏切りを証明するようなモノなので、どうする心算なのでしょう?
自分の秦国裏切りを知るであろう、韓非子の存在に気が付いて、それを李斯に知られるのが恐ろしいとと姚賈が考えたのは理解できます。
しかし、よくよく考えたらどうなんでしょう?
姚賈としては、とりあえず無事に咸陽を脱出して、殺されずに逃げれられれ良いのであれば、ワザワザ李斯に韓非子についての警告などをせずに、今回の咸陽訪問の目的が済んだら、サッサと邯鄲に戻れば良かっただけではないでしょうか?
それこそ姚賈が生き残りたきゃ、韓が秦で諜報活動やっているなんて、別にほっとけばよかっただけの話です。
『李斯様の屋敷がターゲットになっとる。ま、そりゃ、それくらいやるだろうな。』で済む話で、『韓非子が俺(姚賈)の事を、李斯様にバラそうと思えばとっくに知られていてもおかしくない。とりあえず、咸陽での滞在期間だけでもヤリ過ごすか。』
などと云ったように、、。
今回の様に、下手に李斯に報告して、彼が韓非子を問い質した結果、結局、韓非子から姚賈の正体について李斯に明かされる可能性については考えなかったのでしょうか?
正しく藪蛇。。
なので…、
姚賈は、あえて李斯の下からは、今すぐ逃げないという選択をするのではないでしょうか??
もしかしたら、姚賈は、藪蛇で韓非子から李斯に自分の正体について告げられても、なんとか無事にやり過ごすための算段があったのかもしれません。
言い換えれば、❝自分の正体を知る韓非子を排除しつつ、自分の信用度と株を上げる❞ことが、姚賈の目的であれば、なかなか姚賈は強かな野郎であると云えます。
例えば…、
李斯が姚賈に『てめー!裏切ってたんかー!!』と言って来ても、現在および上記の状態を逆に状況証拠として李斯に説明して、やり過ごす可能性があります。
姚賈『李斯様、恐れながら、それこそ韓非子様による讒言です。もし、私が李斯様を裏切っているなら、お屋敷に間者が紛れている事を報告せず、この場をやり過ごして黙って消え去る事が出来ました。ましてや、どうして自ら咸陽に参内することなど出来ましょう。』
多分、これ云われたら、李斯としても、かなり反論するの難しいんじゃないでしょうか?
事実として、先に分かっているのは、韓が秦に外交に隠れて間者行為を働いていたということで、何よりその危機を明らかにしたのは姚賈の功績によるものなので、少なくとも今の時点で、信用度において、姚賈が韓非子に劣後するとみるのは客観的に難しい。
でなんで…、
予想としては、姚賈はこの場に関して言えば、どうにか上手く切り抜けるんじゃないかと考えます。
というか、姚賈の存在のあり方以前に、秦の情報管理体制が根本からダメダメなので、今更、姚賈一人をどうにかしたところで、秦が何か大きく救われるワケではありませんからね。(汗)
キングダムネタバレ-韓非子の死をどう見るか?
ただ、ワンチャン、韓非子が姚賈について、何点か裏切りの決定的証拠物などを残していってから死亡しており、あくまでも今回の外交団の長として、責任を取るという意味で自害されたという事なら、また、姚賈が追い込まれる要因が残ってきます。
理由としては、韓非子の死は、ややもすれば口封じに姚賈が殺したとも捉えられる側面もあるからです。
もし、姚賈が真に潔白なら、別段、韓非子を死なせるメリットは逆に乏しいです。
韓非子を生かしておいて、可能な限り罪状を露見させれば言い訳ですからね。。
逆に韓非子自身もまた、生きて姚賈の裏切りを立証する活動を展開し、秦国内にて諜報活動を働いた事実に関しても釈明活動を展開するほうが、韓を危険から遠ざける結果に繋がります。
勿論逆に、韓非子が自暴自棄になって自殺した可能性もありますが、李斯としては、韓非子がそんなパニックになって死ぬような人物であることくらい理解している事でしょう。
例えば、姚賈が『自ら命を絶たれましたか。これでは自分が犯人だと認めたようなものじゃないですかw』などと余計な事を云ったりすることで、李斯もまた韓非子死亡の真相に気付くのではないでしょうか?
李斯『姚賈、やはりお前はここで捕える。』
別の観点で考えると、韓非子が韓の外交団の長として責任を取る為、姚賈が秦に害意がある旨を示唆すため、自ら命を絶ったとも捉えることができるかもしれません。
で、それはそうと李斯も昌平君も、さっさと並行して情報機関の再編成を進めなさいよ。
何度も書いている通り、メインの対趙内偵がカクカイ派の姚賈一人だけってのが、無理あり過ぎるでしょう。
裏切者がいても、不完全情報しか集まらない時にも、複数原からの情報を重ねてみて、確度検証できるようにする為に、そこは諜報員を要請しとこうよ?
軍師学校とかもあるくらいなんだから、出来るでしょうよ。
兎に角、今の秦は姚賈が裏切者であるとかないとか以前のレベルで、ユルユルなんだよ。
六大将軍も以前は情報収集とか、自前でやっていたのに、何故か今じゃ本営の情報頼りになってて、全然、自分で動けてねえ。
秦本国の情報と指示が来ないから、王翦も楊端和も休みまくりだろ。
何処が戦争の自由だ?
キングダムネタバレ-オリジナル韓非子全巻セット
キングダム文化遺産。
例えば、韓非子の遺言で、オリジナル韓非子全巻セットが李斯の下に届けられるよう手配されていたらよいと思います。
或いは、秦国内に来ることで、韓非子自ら今回の来朝で持って来ていたなどの顛末であれば、よいのですが、どうなんでしょう?
既に、オリジナル韓非子全巻セットとして、韓非子の著作が一貫して編集されていて、尚且つ、それらが、まとめての重版が進んでいて、著作が余すことなく複数点が複製されていて、秦国サイドからも収集可能な代物であれば助かるのですが、活版印刷が無い時代に、必ずしもそれは期待できないでしょう。
なので、やはり韓非子が既に著作の全部を秦に持って来てくれている事に期待したいです。
冒頭でも書いた通り、『自分の全てを著作に残してきた。』と韓非子本人がいっていて、法家の未来をライバルであった李斯に託した以上、それらの全てを承継して、秦にによる新国家誕生に活かすことができるのは、李斯だけになります。
他の奴らが持っていても何も意味が無いんや。。。
大王政かて、既に韓非子の著作を読んでいて、『この人スゲー』とか言っている割には、作品の施政の中で、それらが生かされている様子はほとんど無い。
驚いているだけじゃなくて、それ、活かさないと学んだことになんねーだろ。
そんなん、自己啓発本読んで結局何もしない、意識高い系学生と何も変わらないそ、大王。
自分の意識の高さに酔っただけの大王とか、むちゃくちゃ質がワリーだろ。
いや?
勿論、それ言い出したら、いままでの秦国だって李斯が付いていながら、何にも法治国家然とした部分は発揮されてこなかったので、結局、大王政が李斯を適材適所で活かせなかったら、結局、それも終わりか。
でなんで、韓非子も本当は『法治国家を目指す秦国でようやく仕事ができるぞ!』などと、当初は期待していたのかもしれないが…、
でも、本当に秦に来てみたら、『李斯が付いていながら、こんなダメダメ法律しか作れなかったのか?コイツ等教育するなんて、もう無理じゃん。』といったように、別に意味で絶望したのかもしれない。
まあでも、重要なのはこれからだ。
がんばれ李斯、まけるな李斯。
未来の秦はアンタの本気に掛かっている!
読者はみんな応援してるぞ!!
― キングダムネタバレそれ最新765話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。