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キングダムネタバレ第764話 怪物 考察 李斯の覚醒を願う、ありがとう韓非子。

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(  韓非子:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第764話)



人情味あふれる男、李斯。

李斯のコトを良く言えば、今回、どこか浪花節のキングダムとして楽しむことができるんですが…、、

いや?まぁ正直言うと。

多くの古参読者から見たら、、

『李斯ってこんなに危機管理できない男だったか?』

『李斯も変わったなぁ〜。』

みたいな印象を抱いた人は結構いるんじゃないでしょうか。

確かに、李斯は前々回で、嬴政に向かって『自分は性悪説者じゃありませんよー。』的なことを言っていましたが…、、

これじゃあ完全に“世間知らずのお人好しおじさん”にキャラチェンしていませんかね?

今の李斯なら、簡単に投資詐欺とか、ややもすればオレオレ詐欺とかにも引っかかるかもしれません。(汗)

今回初めて明かされましたが、ヨウカを金で寝返らせたのが李斯自身だったわけですが、逆に姚賈がいつか金で自分を裏切るとは考えなかったのでしょうか??

と云うか、途中で伝令を呂不韋一派に拿捕されるヨウカってほんとに諜報活動者として優秀なのか?

寧ろ、ヨウカの伝令員を拿捕した、それまでの李斯や呂不韋の部下の方がはるかに優秀なんじゃないのか?とさえ思えてきます。

李斯? 君自身も、官僚として昔のほうが、はるかにキレッキレだったと思うよ…。

今まで一体何があったのか?

もうこれからは、行政の仕事に全振りして、民生福祉部門で活躍する、“親切おじさん”でいくつもりなのか…?

いや、そんなはずはない。

どうか韓非子からの火を紡いで、政治家として大化けしてくれ!

あ、ちなみにヨウカはもう逃げちまったんじゃねーかな?

李斯は李斯で、ヨウカを早急に処分するなり、逆に、親族や身内を拘束して御すなり、ここから何かやり終わるはず。

がんばれ李斯、まけるな李斯!

秦の未来はアンタの本気にかかっている!

ではでは今週も、キングダム本編について振り返ってまいりましょう。

キングダムネタバレ-貧乏苦学生と王子

回想ー、

韓非子と李斯が荀子の下で初めて出会った頃が思い起こされます。

李斯、この頃から性格は全然変わってませんねw

モブ学生A『今俺を馬鹿つったか?』

モブ学生B『ぶっとばすぞてめえ!』

李斯『やめろ、俺は喧嘩が弱いから、後で陰湿な仕返しをするぞ。』

おお!

これって、全国のいじめられっ子にとって希望のセリフになるんじゃないですかね?

現代の小中学生でも実行可能な、李斯の陰湿な仕返し方法がどういったものか非常に気になります。

上履きや体操着にションベンをかける。

リコーダーをウンコに突き刺しておく。

他にはどういったものがあるでしょうか?

或いは、天才クラスの李斯です、私ゴトキの凡人が思い付かない恐ろしい方法で、いじめっ子を撃退してくれたに違いありません。

はて、いきなり話がそれました。

申し訳ございません。

話は姚賈が二重スパイであることが韓非子から明かされたところからですね。

李斯『なんでお前がそんな事を!?』

この点について韓非子から情報が開示されていきます。

まず、姚賈について、屯留での成蟜反乱戦のトキに、姚賈と昌文君の連携をインターセプトした李斯が金で昌文君の下から自分の下に鞍替えさせたことまで、知っていると韓非子は語ります。

李斯『そ、そんなことまで。』

ん? ってゆうか、李斯さん?

あなた、金で寝返るような人間ほど、状況次第で自分達を裏切る可能性が高いとは考えなかったのですか?

この点も、呂不韋の下で、大王派閥とバチバチやっていた頃の李斯とは、まるで緊張感の持ち方が大きく違います。

そして、韓非子の口からは、さらに驚くべき事が明らかにされます。

韓非子『私の知る限り、姚賈の主は、趙、魏、楚、斉の四か国に渡る。』

と、いう事で、ぶっちゃけ姚賈が何処の国の為に活動しているのかさえ、よう分からん状況になっているとのことです。

ただ、今のところ、一年ほど前から、李牧の手の者として動いているのが分かっている。

さらに、姚賈の配下にも関して言えば、その活動範囲は7国全土に及んでおり、それを一手に束ねているのが姚賈本人であることまで、韓の諜報機関は掴んでいるとのことです。

韓非子『そういう怪物をキミは懐に入れてしまっているのだ。』

現在、表向き趙ではカクカイ側の寵臣という立場をとっている姚賈ですが、水面下で李牧側に移っている。

等々、数多くの姚賈に関する事柄が、韓非子から明かされます。

しかし―、

どうなんでしょうかね?

私個人的には、韓非子が言っている事が全て事実だとしても、そこまで驚くべき事かどうかは区別して考えるべきではないかと考えます。

そもそも姚賈って、韓非子が語っているように、登場当初から昌文君との連携において、李斯の部下に情報をインターセプトされているような奴ですよね??

だったら、李斯の既存の部下の中には、姚賈を上回る実力を持った情報要員がそれなりに居るという話になってくると思うんですよ。

なので、李斯としては、姚賈の事を利用しつつも、“裏切るタイミングが何処かで来る”と心積もりさえしてれば、いくらでも諜報員ヨウカの裏切り行為を捕捉できたのではないかと思います。

また、姚賈は自分で『間者とバレたら、その時点で命は無い。』とか言っておきながら、韓に潜入したときにソッコーでバレてたワケです。

まさしく、“それ、お前が言う?案件”ではないでしょうか。

また―、

七国に散らばっている手下を一手に束ねている事も分かっていると韓非子は語っていますが、コレって逆をいえば、手下の側からボロが出る可能性も非常に高いとも言える訳です。

韓非子の情報から、ここまでの事が分かってしまえば、李斯ならいくらでも対処可能なのではないでしょうか?

さらに云うと、李牧も李牧なんですよ。

結局、立場的には李牧も李斯も、姚賈に対しては何にも立場は変わりません。

李牧とて姚賈単体を情報の元締めにしているなら、諜報の命運をどこの馬の骨とも分からん奴に、依存している事になってしまうので、情弱には変わらないワケです。

なので、李牧さんや趙軍の皆さんの様に、李斯や秦国も舐めプは禁物です。

別段、戦国の世においては、諜報活動やっている人間が、多国間で情報の売り買いやっているなんて、それほど珍しい話では無いでしょう。

古参読者には懐かしい、大王暗殺編で活躍した朱凶やら、羌瘣さんやらも、ここで暗殺者として再度活躍して頂くのはいかがでしょうか?

李斯も確かに急に聞かされて驚くかもしれないが、先ずは落ち着いてほしいトコロです。

キングダムネタバレ-李斯の心内

で、姚賈が秦を裏切っていたなどと云う、ココから先の事は秦の問題。

今、李斯が語るのは…、

李斯『お前とこんな話はしたくなかった!』

何故、韓非子が諜報活動に関わっているのか?

韓でなにがあったのか??

姚賈のことなどよりも、韓非子本人の事情こそが李斯とっては大きな問題です。

韓非子『何もない。無いからこうなった。』

 

曰く―、

 

韓に戻って法家の実力を発揮しようにも、儒教思想が強すぎる地元では居場所が無く、吃音で論戦も出来なかった。

 

ただ研究を進めた日々であったが、座学に限界を感じ、世界の事情を知る必要から情報機関に関係を持つようになり、やがて、愛国心の様なモノにも目覚め、韓の為に情報機関の仕事を受け入れるようになった経緯が語られます。

 

李斯『しかしッ、そのせいでお前は秦に裁かれる、最早、無事に韓に帰れぬのだぞ!』

韓非子『致し方ない。』

 

何やら、キングダム作中の韓非子は、これまで李斯が語って来ていたように、読者目線としても、法家然とした様子が描かれていませんでしたが、どうやら韓非子は、カナリ早い段階から本国内で、その在り方を見失う事になっていたようです。

 

そして、李斯は何故、怒っているのか??

 

李斯『俺はお前が大嫌いだった!』

 

韓非子が居る為に、法家としては二番であり続けた。

学問では絶対に韓非子に勝つことが出来なかった。

 

しかし、彼の怒りの在り処はソコではない。

それ程の比類なき才能をもった人物が朝廷の要職にも就けず、秦で無様に裁かれるなど在ってはならぬと。

生まれの良さや、多少の弁が立つだけの小物が、官位にのさばる事と比べたら、なんという損失か。

李斯『お前はその吃音さえなければ、何処の国に行っても偉大な名宰相になり、歴史に名を残したハズだ!』

韓非子『ありがとう、だが、このおかげで、人と話さずにひたすら書を残す事に専念できた。宰相として名を残せなくても、私の書が後世に名を残してくれるやも知れぬ。』

李斯『お前、それで!』

韓非子『十分だ、むしろ私の全てを書に収めて来た。』

 

はい…、

コレ、韓非子は既に天命を果たしたとの自負があったのですね。

 

僕は、今までこのブログで、韓非子の描かれ方について、“李信と気が合うのは童貞だから”などと、けっこう無茶な事を書ていましたが、本作で上記の“書を残すことが全て”と云い切ってくれた韓非子が描き出された以上、結果、キングダム韓非子は見事に完成したと言い切っていいでしょう。

神(作者)様、お見事でございました。

多分、これは史実としての実像にも合った韓非子を描き出せたのではないでしょうか。

 

当ブログとしても、もう、人生でやる事やり切った男にたいして、ヤボな事は書けない。。

 

韓非子は、“最後に”と、何故、李斯が荀子の下にいたころ韓非子に勝てなかったかについて、教えてやると言い出します。

李斯『…!?』

韓非子『私も死ぬほど努力したからだよ、キミに負けてなるものかと。本当に死に物狂いで。』

 

まさか、天才韓非子が、自分にここまで脅威を抱いていた事に驚く李斯。

李斯『ば、バカな…。』

 

韓非子『李斯、もし秦が中華を統一したら、その世界の在り方は、キミの双肩に掛かっている。』

 

『しっかりやって、その名を歴史に刻め李斯、その時が来たら法家の力を見せつけてやれ。』

 

李斯『韓非子…、』

韓非子『さあ行くがいい李斯、私と姚賈の件を秦王へ。』

 

韓非子に促され、大王嬴政の下に参じる李斯。

それまでの道中、韓非子は裁かれ斬首か、或いは理由を持って不問に持ち込み、秦の為に働かせるキッカケを作るべきか?

個人的な気持ちと、官吏としての公正さに揺れる李斯。

 

嬴政『待たせたな李斯。』

李斯『大王…、』

 

嬴政に再び見えたその時、突如の急報。

 

嬴政『どうした、何事か!?』

伝令『はッ! それが、か、韓非子様が、、』

 

李斯『…、』

 

伝令『韓非子様が亡くなられたと!』

 

李斯『…な…。』

 

クッソが===!

最後に韓非子に好感を抱いたのに、やっぱりかよ!!

李斯、今だぞ!

キミも覚醒して、前以上のキレキレのキレ者に大化けするのだ。(泣)

とりあえず早く姚賈を捕まえろ~~!!

そして、回想シーンで語っていたみたいに、情報戦で思っクソ陰湿な仕返しをしてくれ!!

例)

フテイ『李牧様大変です! 国中に“李牧はロリコン変態サイコパス“という噂が広まっています!!』

李牧『(ドッキィィ!)な、なんですって!? 一体、誰がそんな根も葉も無い噂を。』

カイネ『何ですって!李牧様が“ロリコン変態サイコパス“だなんて酷すぎます!李牧様の活躍を妬んだ者の仕業でしょう。』

李牧『こ、困りましたね~。カクカイの仲間でしょうか? 私がロリコンだなんて絶対に、絶対にあり得ませんよ。何が何でも、兎に角、嘘に決まってるじゃないですか。』(※やたら口数が増える李牧。)

カイネ『ホントですよね! おい、フテイ! お前、真に受けてんじゃねーよ!』

フテイ『うるせえ! 俺も嘘だって分かっているよ!!』

李牧『(良かった、バレていない。)フッ、しかし、そんな噂話など、スグに消え去るので心配ありません。私が10歳までの女児にしか性的興奮が持てないだなんて、一体誰が言い出したのか知りませんが(まさか姚賈でしょうか?早く始末せねばなりませんね。)そんなことは何がなんでも絶対にあり得ませんからね。』

 

カイネ、フテイ『…李牧様。今なんて?』

 

李牧『ん?』

 

― キングダムネタバレそれ最新764話 以上 ―

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

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