(召くん:原泰久先生 作 キングダム第733話)
潜入して、酒でべろんべろんに酔わせて敵の首魁を殺害する。
コレって、もう須佐之男命の八岐大蛇退治や日本武尊の熊襲討伐みたいなノリで滅茶苦茶面白かったですわ。
恐らく、この桓騎の功績が、長年形を変え、後の日本に伝来したことにより、佐之男命の八岐大蛇退治の国作りの話が爆誕ッ!!
そうっ!
桓騎こそが、日本神話の須佐之男命の正体であり、古代日本建国の始祖だったわけですね。
いや~、そうかそうか。そういう事だったのか~。
桓騎こそが、われわれ日本人の偉大なるご先祖様だったのか~。
って、そんなワケねーだろ!(笑)
ただ、真面目に予想を振り返ると、何気に桓騎単体が武術の使い手としてカーナーリ強く、奇策の実績だけで集団を纏めているのではないく、しごく真っ当な率先垂範的な行動で、リーダーシップを取れるヤツであることも分かりました。
そして、これはもう桓騎の決め台詞ですよね。
『全部上手くいく。』
このセリフは、とてもいいセリフですよね~。
何の力みもなくて、自然に自身が溢れてきそうな言い回しです。
自信の無くなったとき、困ったトキ、桓騎のこのセリフを是非是非思い返してみて乗り切っていけそうな気がします。
ではでは、今週も面白かったキングダム、早速、本編内容を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-単体で普通に強い桓騎
まず、ピンチもなにも桓騎一人で、狼甫一家5人を単純撃破…。
ドスって1匹目の目玉を貫いたと思ったら、そのままサイドステップで別の敵の背後に回り、相手の振り向きざま、腹部に短剣を突き立てます。
突き刺した刃を、刺して終わりでなく、ぶりュリリュリュっと相手の腹を引き裂くまで丁寧な処置を施し、ようやく反応し始めた他の連中に向かって投げつけます。
『テメェ!』ドス!『⁉︎』
桓騎の背後をとって、上段から振りかぶる敵。
上背のない桓騎は無理せず、体を沈めつつ抜刀しながらスネを切り払う。
狼甫某『ギャッ!』
桓騎『切れ味悪。』
そして、敵が待ってくれと懇願する最中に、真っ向から切り伏せます。
つーか?
今さら待てと言われて誰が待ちますか?
狼甫某の皆さん?(笑)
あっという間に4人を無力化した桓騎。
仲間もあっけにとられています。
残る出来はあと1人。
ラスイチ狼甫某『ふざけんなよガキコラ!てめえら皆殺しにしてやるからなぁ!』
いえいえいえいえいえいえ?
1番ふざけてたのはあなたタチでしょ?
桓騎『…何イキがってんだよ、おっさん1人で。こっちはガキだか数はいるぞ。』
狼甫某『あっ!?』
全くもってその通りだと思います。(笑)
これだったらせめて、この最後1人の狼甫某、即座に手のひら返して謝るとか、もっとましな立ち回り方あるだろ?と言いたくなります。
勿論…、
狼甫某『ごめんなさい! 俺だけは殺さないで! 俺、こいつに無理矢理誘われてて! 本当は嫌だったんだよ! 実はさっき止めようとしてたんだよね!あ、狼甫の親分たちには黙っとくから、きっと大丈夫だよ。俺このままどっか消えるからみんな元気でね?』見たいな感じで…、
暴力反対とか何か言ったところで、このハゲが助かるとも思えないですが…、
最後まで強がるブザマさが、なんとも実に小悪党感を醸し出してくれます。(笑)
一瞬で、竹耳らに包囲される狼甫某。
狼甫某『ガキ共が、大人をなめるなよ!お前らが束になったところで俺様に適うモノか!』
威勢だけは残しているモノの、桓騎が生き残った敵を始末していくにつれて、余計に狼狽していきます。
桓騎『言わなかったか?アイツらも助けてくれって?』
ゾグッ!
狼甫某『糞ッ!手前ら近づくなーーーー!』
雑に剣をふって、大慌ての最後の狼甫何某。
スコンと投げた桓騎のナイフに頭を貫かれ…、
桓騎『今。』
と、手短な合図で、竹耳達に一気に嬲殺しにされてしまいます。
召『やった!』
衣央『5人とも倒した!』
しかし―、
偲央『なんてこと!?コイツらを殺したところで、スグに狼甫一家が大勢で私たちを殺しにくる!奴らは屈強でもの凄い数なんだ。子供たちを守れない!』
と、これからの危機を語ります。
まだ生きている狼狽の一人がそれを聞き、『ヒヒヒ、その通りだ、狼甫の親分は裏切りを許さねえ。お前らはタダでは死ねんぞ!』と煽り返してきます。
確かに、それは以前から偲央が語っていたことであり、今現在、本編の主要な問題でもあります。
ただし、そんな雰囲気に全く飲まれない桓騎。
アッサリと最後の狼甫にトドメを刺して…、
桓騎『それよりさ、ありがとうは?』などと、外連味なく返してきます。
偲央『へ?』
桓騎『助けてくれてありがとうだろ?』
偲央は、これから先について狼狽していますが、桓騎はマイペースで話を進めます。
偲央『何を言っている。私の事なんてどうだって…、』
桓騎『よかねえよ。』
『お前らオカシイんだよ。当たり前になっちまってんだよ。“奪われることが”オカシイだろがそんなコト!』
偲央『だって、私たちは無力で…。』
桓騎『大丈夫だ、俺に任せとけ。全部上手くいく。』
いや、これ最高にカッコイイでしょ、桓騎。
学習性無力に陥っていた、偲央の仲間たちの目の前で、狼甫一家に仕返しをして、竹耳達まで奮い立たせた桓騎。
イキナリ、最初のバトルで集団戦闘と纏める事に成功しています。
で、さらに驚かされたのは、桓騎、一人でも普通に強いです。
これ、何が面白いっつたら、単に桓騎が強いってだけの話では無いんですよね。
来週、召クンが桓騎の出自について話してくれそうなんですが、この桓騎単体の強さだけでも、何か桓騎の出自についての背景について伺い知ることが出来ます。
桓騎の動き方。
明らかに何か武術をやっていた奴の動きだからです。
連載初期の信と漂の様に、何か目的があって、自らに訓練を課していたのか?
ただ、訓練していたと仮定して、自ら我流訓練で、ここまでの動きができるなら、そうとう戦いのセンスがあるヤツだったのではないか?
また、我流の武術ではなく、誰が師となる者を付けられた結果、身についた武術の動きであるなら…、やはり、師匠を付けてもらえるような家柄の子弟であったことなどが推測できます。
個人的には、おそらく桓騎は後者に属する出自の人間なのではないかと予想します。
偲央一家に合流した際の、竹耳の『コイツは俺達とは違うだろう…。』と言ったようなセリフや、偲央に拾われた際の身なりを見ても、この点、一貫した桓騎の背景を、神(作者)様が匂わせてくれているような気がしてなりません。
キングダムネタバレ-狼甫頭目殺害、桓騎の正体
で、話を本編に戻すと、そこから先、桓騎たちはどうやって狼甫一家本体の報復を躱したか?が問題になってきます。
那貴『よく無事に済んだな。どうやってつくろった?』
衣央『つくろってなどいない。やられる前に殺った』
信・那貴『何ッ!?』と、ビビる一同。
衣央さん曰く、狼甫一家、そうとうデカい一団だったらしく、真っ向から対立は不可能であったと。
その為に、桓騎が取った作戦は…、
敵の住処の警備の緩さと、狼甫一家内に、当時の桓騎たちと同じような子供の下僕がいたことに紛れて、敵の集団内に潜伏…。
そして―、
敵連中の宴に乗じて、酒に何かを混ぜて敵全員を泥酔させ深く眠らせ、寝込みを襲って狼狽頭目を殺害。
ついでに、複数名の狼甫一家幹部も殺害。
一家全体を潰すとまではいかずとも、大きく敵を弱体化させ、“敵が動き出す前に殺る”という、全て桓騎が狙った通りの事の運びが成功しました…。
狼甫親分…、登場シーンでイキナリ死亡。
セリフの一つも無しに即退場。(笑)
そして、狼甫一家が全滅に至らなかったことによる、後日談がここから語られます。
中枢を失ったとはいえ、数は残っている連中。
桓騎たちは当面の反撃を回避するため、それまで居住していた集落を捨てました。
そして、身を隠しながらのゲリラ生活を開始。
その中で、散発的に接触してくる狼甫一家残党に対する処置として、桓騎が一工夫凝らします。
罠にかかってとらえた狼甫一家を残虐に解体して、森の中でオブジェとして飾りつける。
桓騎『これだけ頭おかしなことをやれば近づけねーよな。』
『力のねえ奴は頭使わねえとな、普通のことやって生き延びれないのなら。』
常軌を逸した、狂った演出を見せつけることで、敵に異常者の集団だと思わせ、ビビらせて近づけないようにする。
桓騎『この先、仲間誰一人傷付けられない為の手段だ。』
竹耳『分かった!やるぞ!』
琳『私も!』
偲央一家一同
『俺もやる!』
『俺も!』
『やり方を教えてくれ桓騎!!』
これを偲央一家全員に理解させ、自発的に実践させるコトで、彼らの自衛戦略が完成するのでした。
砂鬼一家と言う命名もこの時に完成。
そしてここから、飛信隊を相手に、あの無口な砂鬼一家が、どんどん砕けておしゃべりになっていくのが笑えます。
これが彼らの“素”の有様なのかと見せつけられる思いがします。
砂鬼『意外とスグに慣れるんだけどね~。』
砂鬼『えーそうだっけ?』
砂鬼『ホントに無茶苦茶やったからな~。』
砂鬼『俺たちは人じゃないって噂が流れたほどだ。』
砂鬼『ちなみに砂鬼って名前は俺案だよー!』と、命名の由来を楽しそうに話し出すメンバー…。
李信『いや?俺って言われても分かんねーし。』
あの、いつも威勢の良い信が突っ込む側に回っているのがどこか微笑ましいです。
ただしそんな好感を覚える連中なだけに…、
黒羊で本当に一般の住民たちである、女子供まで手にかける連中にまで変貌遂げたのは驚くばかりです。
実はあれって、砂鬼一家が後に錬磨と研究を重ねた結果、超絶な特殊技術を手に入れ、ハリウッドも真っ青の特殊メイクや大道具作成技術でした!てのが真実で…、
黒羊の住民たちは、今もどこかで無事に生きている!ってことにはさすがにならないですよね。
で、桓騎が砂鬼一家を作り出した顛末はわかったのですが、ここで一人の砂鬼一家のメンバーが一言。
砂鬼一家の一人『ちょっと待って?今のは砂鬼一家の話であって、那貴が知りたかった話とは違うんじゃないかな?』
別の砂鬼一家の一人『召…。』
李信『はっ、召!?』
召『那貴は桓騎が何者か知りたいんだよ、桓騎の根っこに流れる“怒り”が何なのかを。だったら僕らは話さないといけない。僕の顔を焼いた領主を襲ったあの日の事を。』
おおおおおお!
これは思いがけなく、衣央さん以外にも、召くんというキーパーソンが出てきましたよ!
しかも、なんか喋り方も頭良さそう。
飛信隊でも、昂クンあたりと仲良くなれそうなきがしますよ。
次週、またまた楽しみです。
流石がに、今回まで休載…!?ってことにはならなさそうでス。
良かった~~~ww
― キングダムネタバレそれ最新734話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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