( 陸仙:原泰久先生 作 キングダム第719話)
そもそも錐型突撃じゃなくて、ただ横陣で前進していただけだった楽華軍と飛信隊…。
だからといって『まぁ、そりゃ失敗しても仕方がよね…。』などと思う事も出来ません。
それじゃあ、それこそ何のために岳雷が犠牲になってのか分からん!!
敵軍の中を素通り状態でぶち抜ける、“軍の圧力”をバリバリ押し当てて進む、ヒョウ公将軍と同じような結果にならなかった、信と蒙恬…。
ある意味、まだまだ発展途上の二人とプラスに考えるしかないのか?
いやでも、今回、結局は信の本能も、蒙恬の機転も空振りに終わっているのでいいトコロ無しか…。
んん?
つーか、信は『火をつけに来た…。』とか言っているけど、それこそ“火”の話はどーなったよ??
信⇒蒙恬に“火つけ”を丸投げ⇒さらに羌瘣と愛閃に“火つけ”を丸投げ…。
これ“火”が着く前に、“着火”の話自体がいつの間にか終わってません??
愛閃と羌瘣ら本人は、後で『火が~』とか言われても、『は?』って感じじゃないですかね。
ではでは、次週は休載なのすが、この先のキングダムはどーなるか?
今回も本編の予想を進めて参りましょう。
キングダムネタバレ-陸仙とフーオンの名勝負
冗談抜きで、陸仙まで戦死したら、俺はマジでキングダムを読むのを辞めるかもしれません…。
ぶっちゃけ、キングダムの魅力って、まぁそりゃ信や嬴政、王賁や蒙恬らのメインキャラクターにもあるワケなのですが…、
それと同等に史実人物以外でいうトコロの、中堅武将キャラの細かくて渋い動きや、表情や仕草を描いたシーンが、何故か心に焼き付いて離れないというトコロにもあるんですよ。
特に、信や王賁みたく、神(作者)様の補正が掛かりまくっていて、持ってうまれた才能に、過剰に“気迫”やら“根性”やら“責務”なんかの“精神コマンド”によるバフが掛けられた人物の戦闘よりも…、
比較的、普通の人間が経験と鍛錬を重ねて強くなってきた岳雷や我呂、亜花錦や関常、連載中盤の壁(※犬戎ワールドを経て劣化してしまった。)、などはその魅力が非常によく描かれております。
そしてそれは楽華軍で言えば、唯一完全にこの意味において、戦闘の現実味や渋味を出していてくれていた人物が、外ならぬ陸仙その人なワケですよ…。
朱海平原戦の序盤において、馬呈隊を狩場に引き込んだ動きや、その後の左翼軍立て直しで、蒙恬の指揮のもと信と共に友軍の拠点指揮官として、機能してくれていたことも、やはりタダの戦闘要員だけでは役割が済まない彼の非凡さを物語っております。
ぶっちゃけ、神(作者)様は愛閃の方のキャラを立てたがっているのは明白なんですが…、
悪いですが、目立たせるように特徴づけられて、安定しないキャラクター性を持つ愛閃なんかより、力まず自然体でいて、かつてのコゼン副長をして『王賁に引けを取らない槍を持つ…。』と言わしめた陸仙の方にこそ、遥かに強い魅力を感じます…。(個人的には)
陸仙本人は否定していましたが、むしろ、コゼン副長が評価したほどの、陸仙の王賁に迫るほど真の実力が発揮される瞬間のほうが全然見てみたいものです。
でなんで登場早々で悪いんだけど…。
フーオン君に穴だらけになって貰うしかないんじゃないか…。
神(作者)様だって、陸仙専用陸仙(陸戦)型ガンダムの一騎や二機、いつになったら本編に登場させるんだと強く思います!!
しかし、それはそーとして、この点も正直なところですよ??
実に、陸仙と相対しているこのフーオンという若き五千将…、なかなかにいい味の出ているキャラクターではありませんかね??
輪虎のような湾刀をヒュンヒュンと回して警戒に動きつつ、直線的な陸仙の動きに対して、後の先を取りつつ少しづつ、確実にダメージを与えていく戦い方を見せています。
フーオンがとりわけ印象深く感じたのは、陸仙を相手に無言で戦っており、そして彼の右手を大きく切り裂く動きまで見せている点です。
これでは、同じ趙国の、軽量級スピード戦士であるフテイの存在が完全に霞むのも無理がありません。
特に、キングダムでは強キャラ設定であるにもかかわらず、フテイと汗明は特にそうですが…、
やたら自分を誇示するためにペチャクチャおしゃべりが過ぎるキャラクターが多いので、フーオンのように黙々と戦って、淡々と実力を見せつけてくるキャラクターが趙にもでてきたのは嬉しい限りです。
これでもしもフテイが陸仙の右手を切り裂くでもしていたら、多くの読者として、『はぁ!?何、フテイのクセに陸仙相手に調子乗っとんのじゃ!ワレェ!?』となっていた可能性が非常に高いです。
とは言えですよ?
だからと言って陸仙がフーオンに斬られる結果など望んではいませんので、ここは何とか、名勝負を繰り広げつつも、この局面を乗り切って欲しいところ。
でなんでですよ?
繰り返すようですが、かつてのキングダム第48巻520話でのコゼン副長のセリフ。
『槍の腕とて実はあの王賁にも引けを取らぬ!』というその内容を、ここで是非とも実証してみてほしいものと切に願います。
そうです!
このピンチをプラスに考えれば、ようやく陸仙が真の実力を見せるに値する敵キャラクターが出てきたと解釈することも出来ます。
愛閃が突撃にでて蒙恬が楽彰の矛撃を喰らったいま、楽華軍の窮地を救えるのは陸仙しかいません。
いや、しかし、それはそれで戦は非常なので、朱海平原戦の宮康みたく、蒙恬を救う過程で犠牲なられても嫌だという予想も成り立つのですが、正直、そんな未来を想像するのはツライ、いくら何でも辛すぎる…。
もしもそうなったら、俺は怒りでヤンジャンに八つ当たりして、破り捨て地面に叩きつけることになるだろう。
遼陽編で激烈な窮地に陥ったバジオウと同じくらい心配であるが、全て俺の杞憂で済むことを切に願う。
マジで予想とかじゃなくて切なる願いです。
陸仙に、絶対に勝って生き残ってほしいです。
キングダムネタバレー愛閃と羌瘣、敵陣を抜いた後どうなる?
中央で奮闘する、信と蒙恬らの死闘も重要ですが、結果、愛閃と羌瘣が敵陣を貫いた後からはどうなるという先の視点も重要です。
愛閃と羌瘣が楽彰軍の包囲を抜けたところで、李牧軍としてはいくらでも対処が可能です。
普通に考えて、李牧軍としては、ここまで兵数で勝っているなら、余剰兵力で楽彰軍をバックアップするぐらいのことは余裕で対応できるからです。
李牧が名将であろうがなかろうが…、
今の時点で楽華軍と飛信隊が楽彰軍を抜いて、李牧軍全体の包囲の外へ抜け出ようとしているのは明白なのですから、楽彰軍に持ち場を一任させるとした上で、念のために余剰軍に抑えに派遣しておくくらいのことは指示しておくべきです。
しかし―、
そこは流石のキングダムの李牧。
恐らく超高確率で、愛閃と羌瘣が楽彰の陣を抜いたのを見て…、
『まさか、あの状況から包囲の外に出ることが出来るとは…、楽華軍と飛信隊の実力を見誤っていました…。』とかいったように…、
読者的に『お前?何回、秦軍の実力を見誤ってんねん!?』といったような、不自然なまでの間抜けさを見せてくれるに違いありません。
とは言えですよ?
李牧が楽彰軍にバックアップを送らずに、包囲の外に少数の秦軍の脱出を許したとして、そこから楽華軍と飛信隊に何が出来るかと考えれば、出来ることは非常に限られてきます。
愛閃と羌瘣の隊だけでは、精々、後方から楽彰軍を引っ掻くくらいの事しかできません。
よっぽど上手く愛閃と羌瘣が、楽彰と上和龍の位置を捕捉できたら、抜いた敵陣の後方から楽彰と上和龍を挟撃出来るかもしれませんが、それは流石に話が出来すぎだと思います。
なので、ここから少し予想の幅を広げて、楽華軍と飛信隊の力以上の動きが加わることも考えてみます。
この点、私の予想としては、いい加減、桓騎本軍がここらで動きを見せるのではないでしょうか??
愛閃と羌瘣を始めとして、楽華軍と飛信隊の彼らが必死こいて切り開いた脱出経路と見た瞬間、そこに無理やりにでも割って入ってきて、先に桓騎軍が包囲の外に脱出してしまうんじゃないかという予想です。
愛閃と羌瘣が敵陣を抜いて、辛うじて切り開いた経路はか細いものでも、そこを朱摩一家やゼノウ一家が後追いで、強硬突破し、桓騎本軍が通れるぐらいの規模で無理やり広げ、
桓騎も『クククw』とか言いながら、
桓騎兵も『ヒャッハーww』とか言いながら、
まんまと本軍がスルッと李牧全体の包囲から抜け出てしまう感じです。
しかし、あまりに早い脱出のために、頑張って桓騎本軍を守っていた風ハンさんたち北東軍は置き去りにされてしまうでしょう。
壁軍も同じく放置プレイ継続の可能性が高いです。
そうして、ようやく脱出体制も残しつつ、軍力単位での秦軍の反撃が開始される流れなのではないかと予想します。
― キングダムネタバレ最新721話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。