( 信 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第717話)
本能型の信でが導き出した、楽華軍との合流。
火を起こしに来たのは信。
それを炎に燃え上がらせるには、ここから一工夫が必要。
蒙恬と楽華軍がどのように呼応するのかも見ものですが、肝心なのは、それが李牧の想定している作戦効果を凌駕するものなのかどうかです。
李牧ですら予想外の動きなのですから、現場の将兵も今頃、カナリの混乱にある状況下であることは間違いありません。
そこに、対応策を描き出した李牧が支持を発しても、果たして予定されていない作戦指示に大半の趙兵は対応しきれるのでしょうか?
信と蒙恬がここから何が出来るかも重要なのですが、趙軍の実情を考えると、果たして31万人規模の軍団が、如何に李牧の臨機応変の指示に対応できるのかも重要になってきます。
でなんで、両サイドからみても、これはなかなか面白い展開になってきたように思えてきます。
ではでは、来週のキングダムの予想を進めていきたいと思います。
キングダムネタバレ-包囲をこじ開け退路をつくるか?攻撃に転ずるか?
無事に乱戦を抜け出て楽華軍と合流した飛信隊。
楽華軍も飛信隊を援護を受けて、不利な半包囲を喰らった状態から、先ずは抜け出すように、現状不良な状況を改善するものと予想します。
で、それだけだと、たた戦力が増しただけの話でしかないので、重要なのはそこから先ですね。
信もヒョウ公も、本能型の武将は好き好んで“火”という表現を使いますが、有り体にいうと敵にとっての、“予想外のパニックを起こしてやる”という話に近い意味での使い方なのではないかと思います。
という風に考えれば、飛信隊の行動自体が既に、敵味方両方の意味において、十分パニックを起こしている形であることは明白です。
なのでこの点、現場のパニック具合という観点で、各現場の状況を鑑みればこの先の予想も道筋もたてていけるのではないかと思います。
では先ず、当事者部隊である飛信隊と楽華軍は置いておいて、桓騎軍と壁軍の立場から、現場の考察と予想を進めてみましょう。
先ずは、桓騎軍です。
まあ、ここは718話のラストでも分かるように真っ先に攻撃を食らいますよね。
一番慌てているのはやはり摩論でしょうか。
本陣の桓騎兵も、趙軍の接近に『きッ、来たぞ~!』などと、まるで、そんじょ其処らのモブ兵部隊と同じようなリアクションを示してしましたが…、
これには若干、萎えたものです。
ゼノウ一家や朱摩一家ほどとは言いませんが、普段の残虐さ見合っただけの好戦性と気の強くらいは見せてほしかったところです。
そうじゃなかったらキミたち、多少、人より盗みが出来るだけの一般人でしかないって話でしょう。
しかし、今回は扈輒戦で見せてくれた大脱走を、再び見せてくれるかと言ったら、そうでもなさそうです。
扈輒戦の時と違い、桓騎が陣の中心に居座っており、本人が語っているように戦はまだ始まった直後だからです。
そんな桓騎はむしろ、『クククッ』とかって笑っていましたね。
なのでこの点で、桓騎兵と摩論がどうであれ、桓騎が動じていないので、桓騎軍は飛信隊と楽華軍の動きに狼狽することなく、次からの事態に冷静に対処できるものと思います。
こうなると問題は壁軍です。
壁軍は開戦から確かに劣勢ですが、両翼を守っていた楽華軍や飛信隊のように、正面と側面からの半包囲を喰らっていたワケではありません。
なので、飛信隊が持ち場を離れたことで、桓騎軍と同じように、右翼からの攻撃もモロ被りしなければならなくなったので、この危険性がる部分で壁さんには、気を取り戻していただく必要があります。
信の姿を見て『助けに来てくれた!?』などと期待している場合は無いです。
むしろ信と蒙恬が、ここから活路を作り出すまで、防御をさらに厚くしてもらわなくては困ります。
しかし、壁さんに桓騎のように、信の動きからこの先の機微を読み取って、即応の備えをしてもらうというのは、悪いですが、ちょっと期待できそうにありません。
でなんで、今しばらくの間、壁軍にはそれなりの損害を覚悟もらう必要が出てきたように思います。
キングダムネタバレー趙軍の混乱
で、今回の予想の主眼はここです。
前項でも予想してみた通り、飛信隊の動きは友軍にも大きな衝撃を与えましたが、敵である趙軍に与えた影響がことさら大きいものと予想します。
前回のラストで描かれたように、飛信隊を攻めていた趙軍の左翼サイド。
彼らに関しては、李牧が支持を出したように、桓騎の右半分を大いに攻撃すればよい話であるのはよく分ります。
余剰兵力を駆って、さらに背後に回るでもいいですし、何なら壁軍までも右側面の攻撃を強く兵力を集めるでも良いと思われます。
ただその分、秦軍、つまりは桓騎と壁にしてもヤル事は明白で、信と蒙恬が何かを仕掛けるまで、防御を厚くすればイイだけなので、すなわち、李牧が左翼のさらなる攻勢を指示したくらいではスグ様大打撃につながると言えば、そういう結果になるとも考えにくいです。
むしろ、それまで『自分たちが反撃されることは無い。』と思って、調子コキまくって単純攻撃しか指示されていなかった趙軍右翼の混乱こそ凄まじいものになると予想できます。
先ず、飛信隊が乱入してきたことで、一気に戦線を回復しだした楽華軍の反撃が予想できますが、趙軍右翼は数が多すぎるので、簡単には後退できません。
普通は、行軍に“第一陣、第二陣”といったように間隙を作り行軍するハズですが、紙面を見る限り、どうも今戦の李牧は、全軍31万人を丸ごと一つの陣形で投入してきているので、まぁ、行軍の修正やら調整をし直すが非常に難しい状態になっているハズです。
大多数の兵士も、李牧は半年間訓練した来た者達と誇らしげにしていますが、31万人もの動員兵を鍛えるのに、たった半年で何が出来たの云うのでしょう?
精々、普通に考えて、動員するのに数か月が掛かって、実際の訓練も『右向け~右ッ!左向け~左ッ!』『全員、足並みを揃えて行進ッ!』『全~体止まれッ!』を実施するのが精一杯だったんじゃないですかッ!?
こんなん作戦もなにも、李牧は『私たちはとても大きな大軍なので、集まってみんなでエイエイやるだけでいいです。』としか説明できんでしょう。
とても、強烈な反撃を喰らった場合の措置や迎撃戦術まで、部隊前線兵に周知徹底して仕込むことが出来たなどとは思えません。
現場感覚で言っても…、
『あんのクッソ李牧ッ!?反撃されるなんて聞いてねェよ!』というもの考えられます。
でなんで、楽華軍と飛信隊…、
特に作戦なんて深く考えなくても、敵の予想を超えた反撃を喰らわせるだけで相当の混乱を趙軍左翼に与えることが出来るのではないかと予想します。
惜しいのは、どうやら李牧としては、今のところ有力指揮官を最前線に送り出している様子が描かれていないので、指揮官を狩り取ってさらに混乱を深刻化させるまでは出来そうにない点です。
しかし、その反面で、サブキャラ級の指揮官すらいない前線兵にいつまでも好き勝手される飛信隊と楽華軍なワケがありません。
単純に飛信隊が攻撃専念して、楽華軍と壁軍の間の趙軍を分断。
楽華軍が局的な戦術を重ね、趙軍右翼が壊乱するとしたら、秦軍としても次の流れをどうするかについて、対応策を導き出しす余裕が生まれてくるものかと予想します。
その後、ここで趙軍右翼に打撃を加えて、包囲を分断し各個撃破の糸口を掴むか、逆にいっそ退却に向けた退却作出に向けた両軍の活躍が見られるのではないでしょうか?
キングダムネタバレ-桓騎はどう呼応するか?
飛信隊と楽華軍が趙軍右翼を分断して、敵にスキを作るとして、結果的にそれをどう活かすかは桓騎次第です。
戦の構想が、そも戦略レベルで間違っていたのなら、思い切って撤退をし始めるのも手ですから、総大将としては、敵の包囲に穴ができれば逃げを打つものあり得る話です。
しかし、キングダムの桓騎において、この局面で退避策を選択するとは思えません。
敵が大部隊で、その混乱が大きなものであればあるほど、なんぼ無茶でも、そのスキに乗じて本陣急襲の道筋を立ててきそうです。
少なくとも、今の李牧は圧倒的兵力を有していることを強みしている反面で、どこか自軍が攻撃にされるとした場合の想定が、非常に甘い見立てて戦闘を開始している様子が見て取れます。
これは、現場の兵士としても同じです。
なんぼなんでも、31万人もの動員兵の全員が、李牧や馬南慈等の直下兵と同等の力を持った兵士であるハズが無いからです。
でなんで、勢いさえ削がれれば、即弱点に転ずる危険性を持った兵士共ではないでしょうか?
いっそ、那貴の居る飛信隊に、朱摩一家を随伴させて右翼側の本陣を急襲し、ここらで馬南慈が息子に無念を託して退場…。
この程度の手痛い仕返しくらいはやってくれそうな気がします。
― キングダムネタバレ最新718話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。