( 禍燐 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第661話 )
661話では禍燐が明言した、『この二国同盟は双方にとって裏目に出るんだよ。』という部分が印象に残ります。
秦、魏、楚の三国の立場から別々に見てみれば、この秦魏同盟という1つの事実の映り方は、相当の大きな乖離があるコトが分かります。
しかし、魏と楚という括りで見てみれば、キングダムの秦という国を舐めまくっている部分では共通しています。
詰まるところ呉鳳明も禍燐も李牧の実力を相変わらず高く評価しまくっているということなのでしょうか?
言い換えれば、両者の大前提として、秦は復活した李牧率いる趙に敗北するので、やっぱり秦にとっての秦魏同盟は意味を成さず、と言った形なのかもしれません。
対して呉鳳明と禍燐の意見の相違部分である、秦魏同盟に於ける魏国の国益については、やや理解が簡単なように思えてきます。
単純に両国の利益相反という話なので、魏の領土が什虎周辺から拡大できるか否かという、呉鳳明と禍燐の軍略勝負という部分を指しているのだと考えることが可能です。
ではでは、今回の次週のキングダムのネタバレ予想を進めてまいります。
キングダムネタバレ-満羽が死ワケないだろう。
まぁ、ここまで来たら満羽が死ぬワケありませんよね。
死んだら汁粉編が何のためのエピか分からなくなります。
千斗雲と玄右は別に蒙武との因縁が残らなかったので、この際、神(作者)が『もう使い道ねェよな?』などと思えば斬首されるか勝手に自殺させるかしれませんが…、
ごめん二人共…、私的にはそこらへんはもうあんまり興味ない。
あの二人には何もストーリー上の立ち位置がないので、満羽のついでに生かされるかどうかくらいの余白しか残っていないような気がします。
ただ、禍燐の目に満羽がどう映るかくらいは気になってはいます。
ま、まさか!?
李園が語っていた、生き別れの禍燐の弟とは満羽の事だった!?とかではないですかね?(参照:441話)
って、そんなわけあるか~い!!ですよね。
唯一の弟なら禍偃だけでええやんけ。(笑)
禍燐本人としては武将として単純に満羽に使い道がある大馬鹿なのかどうかなのですが、これは面談したトコロでどうなるのでしょうか?
満羽から正直に『信じていたものに裏切られる前の蒙武を背負っているモノごとを叩き潰したい。』とか答えられても、禍燐は多分リアクションに困ると思うんですよ。
『はぁ?』とかなりませんかね? 禍燐は軍略の天才でも、さすがに相手の心が読めるエスパーとかではないと思うので…。
ただでさえ、汗明VS蒙武の一騎打ちも『バカな男共の酔狂』(参照:313話)などと価値観否定していたくらいなので、そこは満羽が率直に語ったトコロで禍燐には何にも刺さらないと思うんですよネ。
もちろん、寿胡王爺ちゃんが騰や我々読者に話してくれたコトと全く違う背景が出てきても逆に我々読者のほうが困惑するのですが。
しかし、それでも神(作者)が満羽を禍燐の前から生かすのであれば、何かしら禍燐に満羽の興味を持たさせないといけないハズなので、何か満羽のモチベーションとは全く無関係の部分で彼が禍燐の眼鏡に適うのかもしれません。
例えば、満羽は蒙武よりも大きな巨躯の人物なので、禍燐を“小柄な女性”扱いして気に入られるとか…。
まさか自分のコンプレックスを包み込んでくれる、悲しみを知った巨人と出会えるとは禍燐も予想できなかったかもしれません。
そして、政のママだった太后も今は本編からは姿を消して、『ああっ♡ロウアイィ!』『イイぞ♡呂不韋ィイ』みたいな描写が消えた今のキングダムで…、
禍燐に女の歓びを与え、満羽は死に珍羽として復活を遂げるのやもしれません。
スイマセン…。
禍燐の目に満羽がどう映るかくらい気になる。とか書きましたけど、結果は殆ど真面目に予想できませんでした。
キングダムネタバレ-秦魏の双方の裏目とは?
661話で禍燐が明言した、『この二国同盟は双方にとって裏目に出るんだよ。』という部分の話です。
先ず、冒頭の通り、秦にとっては結局は三年で趙が滅亡せず、結局は李牧が復活するので、そのうち秦は手酷い目に遭いますって話なのだと思います。
しかし、これだけだと、秦魏同盟が裏目に出るという話とは関係が無しに単純に李牧が強いってダケの話にしかならないので、“同盟が裏目“に出るという部分はもう少し踏み込んで考える必要があるように思えてきます。
この点、私が予想に際して踏み込んで考えてみた部分が、国力としての魏の強度です。
661話で鳳明自身が騰に向かって明言してしまっていたように、少なくとも魏は今後、韓と楚を相手に戦線を進めていくことになります。
結果として、仮に魏がこの三年間で、呉鳳明の思惑とは反対に、対韓、対楚で領土を拡大するどころか…、
韓の領土も奪えず、騰の言う通り対楚の領土も奪うことが出来ず、本当に什虎一帯の地域のみを保持する戦績しか残せないのだとしたらどうでしょう?
魏にとってみれば楚と趙という対秦戦上の仲間を敵に回しただけでなく、秦に対する緩衝国家であった韓からも信頼を失う形になりませんかね…。
さらにこのように魏が弱すぎたら秦にとってみてもどうでしょう?
趙に手酷い反撃を喰らったという前提の上に…、
今度はさらに上記の国際社会の信頼回復が課題になった三年後の魏国も相手に戦闘を進めなければならないので…、
結局は同盟なんて意味が無かったという話になるのではないかと考えられます。
これらの話を仮定に禍燐の話を集約すると…、
『李牧も私(禍燐)も昌平君と鳳明が思っているより強い』って話になると思うのですがどうなんでしょう?
暗に当の李牧本人の思惑通り、列国の首脳としても李牧が失脚しているという情報は周知のとおりだとは思うのですが、結局、秦国の侵攻を趙が防ぐためには、早晩、趙王朝が李牧の復帰を呼び掛けざるを得ないという実情(参照:647話)を根底で踏まえているのだと思います。
事実、これまでの李牧は、そもそも歴史に登場してすらいない期間の“創作李牧”だったワケですから、史実上の龐煖の実績を間借りする以外では無力なキャラだったコトは仕方がありません。
そして、ほぼ史実上の実績を奪われて抜け殻になった龐煖という戦闘マシーン(抽象例:ガンダムmkⅡ)から…、
司馬尚という名の(同例:ゼータガンダム)番組後半期マシンに乗り換えた李牧こそが真の李牧なのですから、それなりに無双するのは分かっている話です。
しかし、あれ??
それだったら逆に、史実と違ってキングダムでは、紀元前234年以前にこうして列国が期待してしまう李牧という危険人物が“この世界“に存在することを知っているのですから…、
秦国としてももっと先に進んだ対処の方法があるとも考えられます。
例えば、現状の李牧不在の邯鄲防衛戦線を崩せぬ振りをしつつ、カクカイと遊興王(幽繆王)に…、
『いや~カクカイ殿は強すぎる! ならばせめて合従軍を興した李牧の首を差し出して頂ければ趙と和睦を結びますよ♪
どうせなら、趙王都軍と秦軍一緒に李牧のいる青歌を兵糧攻めしない?司馬尚はヤバみだし。(笑)』
…とでも言えば、簡単に趙を自滅に追い込めると思います。
まぁ、ここは史実に即して予想すると、王翦が戦線全体に揺さぶりをかけて、桓騎が王都軍の支えになっているコチョウ将軍を仕留めに動くのがコレからの見せ場になると思うのですが。
どちらにせよ…、
あれだけ秦に負けまくってきた〝創作李牧〟の姿を見ても、その強さを信じ切れる呉鳳明もどうかしてるんじゃないでしょうか?
今回の661話を読んでも、騰を前にアレだけ李牧を信じ切れるとか鳳明はどんだけ李牧好きなんだよ?などと勘違いしそうです。
また、派生論点として、ここまで李牧をリスペクトしている鳳明であればこそ、その李牧が秦に敗れた後に訪れる魏国の降伏の時に、あっさり秦に降って来る動機付けに繋がるかもしれません。
恐らく“李牧は強い”と同じく考える点では禍燐も鳳明と同じ考えであるコトを予想すれば…、相変わらずキングダムってその根底としてどんだけ“李牧漫画“なんだろう?
そう考えるとそれはそれで、神(作者)が李牧の死を迎えた後、キングダム創作継続を望んだとしても、作品を面白く描くための強い動機を喪失してしまわないかまで心配になってきます。
まぁ、そんなコトまで今から予想してもしかたないか。
せっかくの大掛かりな鳳明劇場 汁粉城編だったのに、結局は最後で李牧の話に変わっちゃったよ。(笑)
― キングダムネタバレ最新662話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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