( 桓騎・那貴 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第713話)
毎度のこと過ぎて、いまさら敵戦力が秦軍の二倍ってくらいの話では、もうピンチでもなんでもないような気がしてきます。
出典はイマイチ不明ですが、攻撃は守備の三倍の戦力が必要であるなどと云う言説がありますが…、
そりゃ確かに素人目にも考えて、物資や施設、地形上の有利さで身を固めた守備側の敵を粉砕するのであれば、単純な兵力以上に相応の準備と継戦体制を整えて、相手に挑まにゃならんというのは理解に難くない話です。
とは言え、李牧軍が今回用意した敵勢30万人!?
そら確かに凄いとは思いますが、人口集積地帯である王都圏でもない、北辺地域の動員でコレですか…。
見たところ、李牧はどうやら、その殆どを、地元の住民に兵装動員としているようなのですが、30万人に訓練を行き渡らせるって…??
ごめん、全然想像できない。
タダでさえ将校が枯渇しつつあるのに、ホント、一体どうやったんだろう??
ぶっちゃけ言うと、30万人規模の兵力を動員するのは李牧の勝手ですが、それだけの員数の兵士を使いこなすには、正直言って趙軍、全然将校の数が全く足りていないと思うぞ。
連絡を行き渡らせるだけでも凄まじい労力とコストがかかるワケで、それなりに鍛えた連中だとしても、大半は足手まといにしかならんくないか?(汗)
勿論、秦軍も秦軍でどうかしていますがね。
ハッキリ言って、30万人規模で人口が動態しているのに、何で王翦も昌平君も何も気が付かないんだ。苦笑
情報封鎖に情報操作?
まあ、この際どっちでもいいけど、李牧の下準備が非常に巧妙だったというよりも、秦軍の下調べが雑過ぎたとしか考えられんのだか。(汗)
秦が間抜けなのか趙がテキトーなのか?相変わらずよく分らん。
負けると分かってる戦争ですが、かと言って桓騎を始めとして秦軍に何の見せ場も作らんワケでもないでしょう。
ま~、とりあえず今回も来週のキングダム予想進めてまいりましょう。
キングダムネタバレ-野戦がどう転ぶか?
未だに謎なのが李牧が何故、迎撃で野戦を選択したのか?という点です。
なんぼ兵力で勝っていたといても、守戦でしかも必勝まで期したいのなら、設備として城を有効活用したほうがイイに決まっています。
秦軍として城を包囲してから、外周包囲されるとそれこそ陣形の変更が不可能になるので、援軍との挟撃も効果が絶大になります。
鄴攻め編の反省も踏まえ、宜安は住民を退避させてなるべく軍属で固め、兵糧面での不安も解消してことに望むことも可能だったハズです。
また、この点、李牧の率いる30万人という規模の面でも、正直、大半の兵は、足を止めた大兵数を“壁”として利用するくらいしか、有効活用する方法が無いように考えられます。
でなんで、今回の戦…、
李牧本人は良かれと思って野戦を選んだのかもしれませんが、この点、守城戦でなく彼が“野戦”を選択したことが要因で、兵力差があっても戦局が秦軍有利に傾く余地が出てくると予想します。
李牧の作戦、何故打って出てきたのか?
端的にいうと、李牧がそちらのほうがメリットが大きいと踏んだからなんでしょうが、この点、不整地の踏破に秀でた趙北部馬の特性と、それをより活かすことが出来る可能性に富んだ地形が今回の野戦地に存在したからが大きな理由ではないかと予想しました。
また、ややもすれば30万人という大量動員と、平野部で食料物資が豊富な邯鄲付近でもないことを考慮すると、いくら守備戦といっても、その軍需物資の運搬・配給一つとっても、長期の維持を可能とするのは困難かもしれません。
でなんで、李牧の30万人大量動員も、ここでの野戦で短期間に一気に秦軍を全滅させる目的で動員されているものと考えられないでしょうか?
李牧は何で勝負を急いでいるんだろう?
個人的には、そういう風にも見えないこともないと考えました。
李牧がここで一気に決戦に持ち込む心算なら…、
先ずは、完全に秦軍をキッカリ包囲に持ち込むことが出来なくては意味がありません。
この点、今現在の李牧は、秦軍の進行ルート上に、正面から出現しただけでなく、秦軍の視界をさえぎる森林などがあることも利用して、敵軍の真横左右から、既に半包囲が完成しつつある状況で接近することに成功しています。
特に、714話ラストの全体像では、左後方から接近している趙軍らしき部隊も存在しており…、
左右どころか背面すら敵に取られたら秦軍はいきなりカナリの危機を迎えてしまったかのようにも見られます。
ただ、その反面で、やはり李牧が今回動員している30万人という員数の大きさが、趙軍にとって却って仇になるような気がしてなりません。
単純に考えて、30万人もいる中で秦軍を円周包囲しようとすれば、必然、そのうちの何れかの箇所には脆弱な趙軍部隊が居るハズです。
少なくとも、楽華軍と飛信隊であれば、そこら一帯の包囲軍など、即座に見抜いてボンボコ分断。
綻びの出た際から、即座に我路・陸仙クラスの強駒を投入して包囲網崩せば、しばらくは単純包囲にも持ちこたえられるものと考えます。
ただし李牧とて、それなりに半年間鍛えた動員兵であっても、いくら何でも、それが直接、楽華軍・飛信隊を擁する秦軍に、イキナリ戦果を挙げるものとまでは考えないでしょう。
雑兵はあくまでも雑兵。
基本的に兵数全体で圧力を加えつつ、要所要所で李牧サイドからも強駒を投入して、楽華軍と飛信隊の働きを相殺する動きに出ることが予想されます。
そして、もう少し踏み込んで予想を進めると、李牧の作戦成功のカギは、楽華軍と飛信隊の動きをどれだけ封じることができるかがカギになっています。
大軍の足並みをそろえた基本的戦術で、桓騎に奇策を使う隙を与えない。
おそらく作戦の上での桓騎の弱点がそれで、同時に、その停滞状況を打ち破る可能性をもった楽華軍と飛信隊には、惜しみなく強軍を充てて打開する暇も与えない。
これらが李牧の基本方針なんだと予想します。
キングダムネタバレ-予想以上に抗戦する進軍
ただし上記までの基本方針だと、大きな欠点も残します。
上記の作戦は、楽華軍と飛信隊以外の秦軍をただ舐プしとるだけの話だからです。(笑)
そして、この秦軍には壁将軍が居ます。
作品中、壁将軍はポジション的に笑い者のように描かれることが多いですが、この点、決して無能な将軍などではありません。
712話では、風ハンさんと揃って、壁軍もまるで斥候すら放つのを忘れていたみたいな描かれ方をしていたのは、かなり可哀そうな描かれ方でした。(汗)
しかも、そこからさらに赤麗城の陥落戦をさせるモノと思わせておきながら、赤麗は空城。
でなんで、こんな状況だと、神(作者)様も壁さんに、戦で見せ場の一つも作ってやらねばならんでしょう。(笑)
結果的に、李牧は楽華軍と飛信隊を抑えている間に、基本兵力を中心に前衛の壁軍の消耗を大きく進めることが出来ると予想していたところで、思うほど秦軍の戦力削減が得られない結果を迎えるかもしれません。
で、さらなる結果として、楽華軍と飛信隊に差し向けた強駒も、壁軍が持ちこたえている間に返り討ちに遭う。
先ずは緒戦で、秦軍にも見せ場を与える意味で、上記のような波乱を迎えることになるのではないかと予想します。
そして何より、桓騎が全く今の状況に動じていません。
そして、相対した大軍の足並みの悪さを衝く作戦が得意な彼のことですから、那貴との情報のすり合わせの中で、すでにある程度予想していた状況の範疇だったのかもしれないです。
また、緒戦の波乱という意味では、折角、趙軍も馬南慈の息子ッぽい、馬風慈なる新キャラが投入されたので、いっそフテイが退場になるなどと云う顛末もアリかもしれません。
というか秦軍に返り討ちに遭うといったら、先ずフテイ以上にピッタリの人材っていますかね?
言っちゃ悪いが、フテイって金毛さんやガクエイが死んでなかったら、それこそ李牧の小姓係りにしか見えません。
ボディーガードでもいいのですが、それは完全にカイネの役目なので、やはりフテイは小姓係りが最適任だと思います。(李牧の靴を磨くとか、生活用品の手配など。)
趙将が返り討ちに遭う流れとしても、例えばどうでしょう?
李牧からは、『楽華軍or飛信隊を抑えておくだけでいい。』と言われていたのに、過度に戦闘に引き込まれて大ダメージ発生⇒李牧の作戦に綻びが生じる。
などと云ったように…、求められてもいない戦果を出そうとして失敗すると云ったような、“永遠の新入社員“”みたいな失敗が未だに似合うキャラクターに見えてしょうがありません。
冒頭でも書きましたが、いくら負けると分かっている戦でも、桓騎はじめ秦軍に見せ場が全く無いままスグに桓騎が狩られて負ける…。
いくら何でも、流石にそんなコトはないと思うんッスわ。
結果的に李牧としては一日で一気に包囲して桓騎軍を一網打尽にする心算が、楽華軍と飛信隊と壁軍に耐えられて、翌日に持ち越す…。
初日の配置で、秦軍を包囲しかかっとったのに、あんまり意味のない一日だった。
きっとそんな感じで一日が終わるのだと思います。
おそらく風ハンさんが赤麗でみんなのご飯作って待っててくれるでしょう。
陥落されてなかったらね。(笑)
でなんで、楽彰さんたちの出番はもう少し先かな?
― キングダムネタバレ最新714話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。