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キングダムネタバレ578李牧の攻撃、信と王賁粘る

投稿日:10月 26, 2018 更新日:

(信 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第577話扉絵から)


朱海平原が始まってから、戦場は近視眼的にしか描かれていない。

秦趙両軍の総大将の姿の描写がなく、前線の閉塞感だけがクローズアップされている。

王翦の姿が描かれないのは今さら驚かない。むしろ、李牧にとって今の秦軍がどのように映っているかのほうが重要。

王翦の思考を追跡したいのならば、いま彼が何処にいるか推察するばかりでなく、敵の視点から自軍を見ることのほうが重要である。

大多数の読者が、現状の王賁や信の心情のあり方に、心を奪われている今こそ、逆に趙将の視点から分析の裏付けを進めてみたいところです。

キングダム本編では予想通り、味方下げの展開から進んでいます。

関常と河了貂の急性ポンコツ症候群が尋常ではないレベルで進行。

ただし、ピンチ煽りといっても、兵糧枯渇は最初から分かり切っていたコトなので、それ自体は驚くことではないでしょう。問題は派生する諸問題への対処。

特に懸念されるのは、士気が大きく関わる亜光軍の兵力劣化です。

作品の演出上のポイントは、閼与攻略発動までのリードタイムのバランスがどうとられるか?

11月1日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第578話についてネタバレ予想。

通常運転の王賁、彼から始まる激動のキングダム、ここからの戦闘の流れと、キングダム578話以降への展開を分析します。

今キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。

キングダムネタバレ第577話おさらい



詳しい考察⇒【キングダムネタバレ第577話 赤の他人 考察】

前回の予想⇒【キングダムネタバレ577信と共闘、王賁一族の過去】

キングダム考察-王賁の嫡出性疑惑

関常達の話を聞いてしまった信。

この二人とひと悶着でしたが、なんやかんや命を助けた番陽に信用されたためか、彼の王賁への深慮も手伝って、王賁出生の秘密を聞かせてもらいました。

何気にこれで番陽が死んでしまう伏線と捉えるのは、深読みしすぎですが、信と違って、心の深いところで王賁を支えている人間って、そんなに少ないのでしょうかね。

番陽の話で分かったのは結局以下の2点。

①王賁の母の朱景について、婚礼の前に王翦とは別の男との子を宿した状態であったとの噂が立ったこと。

②朱景が真相を黙秘、結局、王賁は無事生まれたものの、母親の朱景は同時に死亡するという痛ましい事件であった。

問題だったのは、朱景が噂の真実を語らず死亡してしまったので、噂の真相は不明になったというコト。

信も多少はショックを受けたように描かれています。

でも、キングダム577で描かれた番陽の話を要約すると、上記の2点の事実があっただけの話で、かなり行間の多い話です。

不可解なのは当事者の片方である王翦の姿が一切描かれていません。

関家と王家という大貴族同士が、婚礼の儀式に盛り上がったといっても、王翦と朱景本人の反応が全く描かれていないのも不自然です。

さらに言うと、関常は王翦の朱景への愛情がカナリ深かったことを前提に、疑惑を補強するようなことを言っていますが、当人がどこまで朱景のコトを愛していたかは全くわかりません。

そりゃそうです。

なぜなら、話している番陽本人が虞寧から関節的に聞かされたに過ぎない範囲の事実だからです。

キングダム世界での時系列でいうと僅か、一昨日の話でしかありませんが、この時点で読者へ伝わる王一族の情報源である虞寧が、事前に抹殺されているという事実に、神(作者)の周到さを感じさせます。

原先生、キングダム本編どころか、ネタバレ防止の為に回想シーンにすら王翦を出演させない徹底ぶり。

逆に、王賁と嫡出性の疑念だけをクローズアップさせつつ、読者の期待する王一族にかかわる情報は一切与えないという作者の意図だけはっきり見て取れます。

強いていうなら、関常って、今回紹介された朱景の一門である関家とは全く関係ないのでしょうか?気になった部分はとりあえずはここぐらい。

ついでに言うなら、これはむしろストーリー上の秘密保持という話だけではありません。

王賁が親に嫌われてると言うより、なにより原先生が王翦を描くのが面倒せえェと思っている部分もあるでしょう。

普通に考えて、あの仮面野郎を何コマも描くのは大変だと思います。

キングダム英稀列記にも記載されていましたが、「王賁を描くの、しんどいデザインにしてしまった。」と神(作者)本人が言っているように、描くのがしんどいといったら、その父親である王翦のデザインなどは、間違いなく連載の締切に影響のあるレベルの煩雑さでしょう。

この部分は、最近の原先生ご本人の取り巻く近況の部分でも気なる変化があったので、下記の予想の部分でも後述したいとおもいます。

てゆうか関常、番陽の話を聞いて、「俺もそこまで詳しい話は知らなかった…」などと言っていますが、番陽の話も噂の又聞きなワケで、そんなに詳しいこと説明してたとは思えません。

これが詳しいと感じるくらいなら、コイツは一体どの程度の低密度の知識で、王賁の嫡出疑惑を拡散しようとしていたのでしょうか?何が“王家に使える者”なのでしょう?笑わせます。

そりゃ王賁に「お前に王翦の何が分かる。」と吐き捨てられて当然でしょう。(キングダム535話)

ネタバレ考察-待っていた兵糧限界


兵糧の配給がストップ。右翼全体分の兵糧が無くなり、残った分は各隊で保存していた兵糧だけになりました。しかし、ネタバレ以前にキングダムの読者にはいずれ兵糧がこうなること自体はわかっていたコトです。

つまり、秦軍のピンチの煽りとしては、まだまだこれからだというコトです。

飛信隊の戦場にて、崇原と松左の持ち場が描かれます。前線の空気を感じ取るベテラン松左が、趙軍の意図を見抜いていおり、本気で攻めてくる様子ではないことが分かります。

河了貂の状況説明でもわかるように、前回のキングダムネタバレで予想したおり、趙軍は兵糧が無くなり切るのを待って、時間をかけて消耗戦に徹していることが分かります。

しかし河了貂、今回のキングダム577話での彼女の態度は軍師らしくありません。

前回のキングダム576であれだけ王翦のコトを馬鹿呼ばわりしていたのに、「王翦がなんとかしてくれない限り…」と現場に戻ったら再び王翦頼り。

文句は言うが、自分では何も考えられない。信に促されて王賁が行動しているのを見ても、それすら無駄なコト呼ばわり。結局、彼の行動意図すら信に説明してもらう始末。

本当なら総大将の下知が不可解であれば、その意図や他の選択可能性について思考させるなど、賢い描き方があったハズですが、ネタバレ防止のために、神(作者)によって彼女の能力が制限されていることがよくわかります。

李牧自身を登場させて、進軍右翼の攻略進捗を明確に描かせるより、本格的な攻撃が明日か明後日くらいかという不明確な部分も混ぜることで読者にとっての予断を大きく残す効果も伴っています。

ただその反面で、彼女を通して趙軍の作戦の方向性は明確になっているので、この先の展開自体は予想しやすいものとなっています。

信の言葉によって、今、自軍でやれることに取り組むべきと気持ちを切り替えた河了貂。

玉鳳隊に負けじと、出陣する飛信隊。

結局、今回のキングダムは王賁についての話でしたが、王賁本人はブレずに安定飛行。

騒いていたのは、やはり関常と番陽と河了貂。

ほとんどの読者としても、王家の家督問題の顛末よりも、王賁自身の成長する姿が描かれるコトを期待していたと思います。

キングダム577話ラストの煽り、決して諦めない2隊だが…。

キングダムネタバレ578李牧の攻撃、信と王賁粘る




神(作者)はキングダムがネタバレしても、面白い作品を描く自信を持たれています。(MBD作成:情熱大陸 本人談)

この自信は、歴史事実である閼与城攻略が一般に知れ渡っていても、その上で神は読者に大きなプレッシャーとカタルシスを与え続ける材料を持っていることを意味しています。

そこで、これまで再びキングダム本編を読込む中で、以下の切り口からキングダムネタバレ予想が構築できると考えたので、再び、キングダム577話終了時点からの分析も加え、今後のネタバレの内容と戦闘の流れを整理してみました。

・秦軍右翼の危機的状況の調整

・李牧の狙いと立ち位置

・桓騎軍と楊端和軍の扱い

・描きづらい王翦

キングダムネタバレ-右翼の危機的状況の調整




そもそもキングダム鄴攻めは既に秦軍が勝利すると分かり切っている戦争です。そのため作者がキングダムを面白く演出するには、作中において味方の立場を如何に下げるかが重要になります。

この項では、現状、作者が秦軍右翼の弱体化を演出する為にネタバレ予想のうえで選択可能な状況オプションを列記しました。

ネタバレ分析①秦軍全体の兵糧

今週のキングダム577話では、秦軍右翼全体の兵糧が予備を除いて完全に蔵から無くなった様子が描写されました。

読者としては、本格的にキングダム鄴攻め編の核心に進んでもらうためにも、やっと無くなってくれたか。という気持ちです(笑)

今のところ描かれてはいませんが、兵糧の残存量という意味では、右翼以外の秦軍中央と蒙恬率いる左翼の逼迫状況も気になるトコロです。

さすがに王翦本人が描かれていない為、あるいは中央軍の大半が閼与に向かっている可能性もある為に、兵糧一つの状況ために中央陣の様子が描かれることはないと思いますが、蒙恬の持ち場の緊張感を描くことは可能です。

右翼の攻め手の少なさと、秦軍全体の兵糧の限界が近づくことで、現状は膠着状態を保って居られている左翼にも期限的な圧力が増していき、右翼の危機が秦軍全体の危機に直結している様子を描くことができると思います。

蒙恬の視点から、信たちが配置されている右翼の状況の重要性、中央軍の下知と挙動がどう映るか?

正直、河了貂が前々回のキングダムから驚いて騒ぐだけの役目になっているので、蒙恬を通して間接的に王翦の狙いが朱海平原の外にあるコトにキャラクターが気が付いていく誘導部分にできるかと考えます。

ネタバレ分析②秦軍の火力制限

あれだけキングダム561話の退却戦で活躍した亜花錦が全く出てきません。まだ千人将ですからキングダム576話の軍議に登場する立場ではなかったということでしょう。

これまでのキングダムでは、兵数などは大雑把に不明にしたままで、兵力差による危機の度合いの自由度が高くコントロールされてきました。

そのために、キングダムという架空戦記のなかで、決定的な部分で重要な火力として活躍するのはやはり、武将の存在です。

この点、秦軍右翼と趙軍左翼を比較すると、半ばレギュラー化しつつある亜花錦を加えることで、趙軍は尭軍、趙峩龍、馬南慈という3将にすぎないのに対し、秦軍は武力という点では、信、羌瘣、王賁、亜花錦、そして復活する余地を残した亜光という5人という戦力が残っています。

このうち、亜花錦と亜光はあくまで状況の緩衝材として機能するでしょう。キングダム蕞攻防戦の田有と竜川の様に、これからの戦闘が佳境になる中で、途中参戦させることができます。特に亜花錦は王賁が再び膠着した状態でオプションとして機能することも可能でしょう。

また、亜光は戦闘力として復活するのが難しいにしても、立ち上がって意思を伝えるだけで、下がった士気の亜光兵の再起を促す可能性を残しています。

実際に亜光が復活してしまったら、現時点で実質キングダム最強キャラ。戦場のパワーバランスが取れなくなっちゃいますからね。

なので、秦軍右翼の危機を煽るために、当然、この二人はこれから始まる朱海平原11日目で封印された状態が続きます。

また、そういった意味では、メインキャラである羌瘣も趙側の敵将が自ら接近してくるでもない限り温存された状態が続くでしょう。

ただ羌瘣に関して言えば、クライマックスで信が尭雲を打ってしまい、状況が好転すれば、一気に趙軍の後方に回りこんで、最後、趙峩龍の首を一気に落としてしまうという超速展開を見せてくれる余地も残っています。

ネタバレ分析③亜光軍の兵力低下




関常の言う王家嫡子疑惑がどの程度、亜光軍内に伝わっているか分かりません。

秦軍右翼では、軍議と関常との密談に連載2週間分も費やされてしまったキングダムですが、次週のキングダム578話ではそろそろ本格的な戦闘描写にシフトするでしょう。

今週の王賁出生の秘話は、それ自体は戦闘と深く関係ありませんが、間接的に王賁の窮地と成長を際立たせる素材として本編に織り込まれたであろうことは多くの読者様の感じているところだと思います。

また、こから展開される王賁を中心とする玉鳳隊、飛信隊の粘り具合と、亜光軍が失いつつある勢いの落差が顕著に描かれるでしょう。

さすがに、王賁非嫡子疑惑が戦場にまで引っ張られて、「やはり、賁は王翦様の嫡男ではないんだ…」などと言い出すバカ(亜光兵)などはいないと思いますが、単純に、将不在の状況に戦況と食料の逼迫した状況が重なり、キングダム576話の時点で河了貂が見立てた通り、亜光兵が急激に弱体化することは容易に予想出来ます。

ネタバレ分析④残りの2日間と総攻撃

河了貂の説明では、切り詰めれば、兵糧はまだ2日分は残っていることが分かっています。

この2日という期間は、王翦が真の作戦を発動させるまでのリードタイムと考えれば、必ずしも秦軍右翼の弱点のみとして機能するものではありません、

しかし、総大将の意図を知る由もない右翼の武将にとってみれば、趙軍との戦力差が拡大していく耐久レースを強いられる時間であるのは確かです。

当然、王翦は秦軍右翼の耐久限界を考慮に入れたうえで作戦を展開してるはずですが、問題はこの残りの2日の間で、趙軍左翼がどの時点で総攻撃に切り替わるかという点です。

その限界の見極めは李牧によって判断が下されるのですが、この先のキングダム本編にて秦軍右翼の窮地が極大化されるのがこの部分です。

河了貂のいう通りに、趙軍が秦軍右翼の様子を見ながらタイミングを狙っているなら完全に兵糧が無くなった二日後以降が最大の山場になると思われます。

しかし逆に言えば、これは李牧が秦軍全体にその二日間に相当する対策時間を付与していると捉えることも可能です。キングダム578話以降の信と王賁の現場の努力、王翦がどの時点で仕込みを進めていたか注意する部分もまさにここでしょう。

キングダムネタバレ-李牧の狙いと立ち位置




戦場全体を俯瞰する立場にある王翦と李牧の両名が長らく姿を現していません。

王翦が登場しないのは閼与陥落への布石ととることが可能ですが、李牧自身も王翦をどのよう捉えているか不明であるため、現時点での彼の視点がどこにあるかも重要です。

李牧の目は中央軍にて王翦の動向をとらえているのか?

また、趙軍が左翼の攻撃力を最大効率で発動させるには、恐らく総大将である李牧の号令が必要だと思います。

この点が、王翦が李牧を欺くポイントになっていると考えられます。

キングダム考察-李牧が介入せざるを得ない横並び

キングダム555話で、王賁の観察によって趙軍の4将に序列が無いことが分かり、各個撃破しやすいという弱点から、飛信隊と玉鳳隊による岳嬰軍撃破の作戦が提案されました。

いま、この事実を再び読み返すと、趙軍左翼がタイミングを見計らって一気に総攻撃をかける為には、尭雲、趙峩龍、馬南慈に足並みを揃えさせて号令をかける存在として、総大将の李牧が秦軍右翼を捉えている必要があるのではないでしょうか?

キングダム576話を見ていても、指揮官を失った岳嬰軍などは、馬南慈軍からの伝令なくしては、日没による退却の判断もままならない様子が見て取れます。

また、一見すると馬南慈と尭雲が前衛に配置され、趙峩龍が後衛にて参謀的な機能を兼務していますが、李牧自身が河了貂のように、朱海平原の戦闘は秦軍右翼の撃破にかかっていると判断しているなら、決着のタイミングにおいて、李牧がこの二日間の秦軍右翼の動向の把握を左翼の三将各自にのみ任せているとも考えにくいです。

事実、同キングダム555話でも、李牧視点で直接亜光軍の防御陣の弱点を分析し、馬南慈に伝えることまでしています。

また、尭雲も550話にて、あくまで朱海平原の勝利の導き手は李牧であるとの認識で自らの立ち位置を明言しています。

このことから、キングダム578以降では再び李牧が登場し、秦軍右翼の様子を捉える場面が描かれ、

その反面で、李牧の目が再び王翦がいるはずの秦中央軍がら逸らされている様子が判明するのではないかと考えています。

てゆうか李牧、最初から誰が左翼の責任者ぐらい決めとけよ?(笑)

キングダム考察-信と王賁が削るのはどの部隊か?




趙軍が本気で攻めてこないうちに、敵戦力を削減しておくための行動を開始した飛信隊と玉鳳隊。

その詳細が、キングダム577話に時点で明示されたわけではないですが、単純に兵数削減だけが目的なら、指揮官が見当たらない岳嬰軍を攻撃するのが、自軍の損耗が最も少なく、同時に与えるダメージも最も大きいでしょう。

現状の、趙軍の配置が当初のからの展開通り、玉鳳隊が対馬南慈、飛信隊が対尭雲という配置のとおりである可能性も高いですが、すでにキングダム本編で、馬南慈軍、尭雲の両軍ともに兵数自体の削減は大きく成功している敵部隊であるコトを考えたら、早い段階で飛信隊と玉鳳隊と連携して、上述の岳嬰軍または一番損耗の少ない趙峩龍軍の削減に取り組むほうが効率的だと思われます。

ただし、趙軍としては将が全面的に攻撃してこない以上、これはあくまでも次善の策の域を出ません。

むしろ、信と王賁が現時点で動く意味合いとして最も効果が高い部分は、結局はこうして朱海平原の右翼で精一杯足掻くことで、李牧および趙将一堂の目を王翦から引き離す。これに尽きるのではないでしょうか?

キングダムネタバレ-閼与陥落と楊端和、桓騎軍




いまのところ王翦の閼与城陥落への伏線はまだ少ないです。

ここでは、朱海平原以外からの視点で鄴攻略の視点を顧みました。

ネタバレ考察-遼陽城陥落との違い

別動隊を作っての敵軍背後の城郭を襲撃するという発想自体はキングダム遼陽戦で、遼陽城をエンポ爺たちに陥落させることでネタを出してしまったことが分かります。

この点で、作者としても工夫無しの同じような展開で閼与攻略を描くことができなくなっているのが苦しいところでしょう。

ただ比較として、楊端和は自分自身の身を差し出し、バジオウの危機を伴いながら描き切った点と、王翦自身は自身の危機は最小限にしながら作戦と準備だけであっさりと李牧を欺くことで違いが表現されるのでしょう。

また、この点の違いは、いまだに判明しないキングダム499話の王翦から昌平君へと伝えられた依頼事項との関係性も捨てきれないので、楊端和の遼陽城陥落の印象と被らないだけの工夫がまだ残されていると考えることが出来でしょう。

キングダム考察-桓騎軍と難民潜入説の限界

鄴は現在、王翦の作戦によって、周辺の9つの城の難民を抱え込んで桓騎軍に包囲されているわけですが、

このキングダム515話が発表されてから、鄴を陥落させるアイデアとして、王翦あるいは桓騎が難民に兵を忍ばせて鄴の城内からの内部工作に動くとの予想筋が発生していたと思います。

しかし改めて、続くキングダム516話を読み返すと、難民たちが鄴城に入る為に、各城郭の首長から帳面提出による記載名簿の住民確認が行われおり、入場制限による最低限のセキュリティーチェックが行われていることが分かります。

結論として、難民化潜伏による攻略筋は、この時点で原先生によって明確に封じ込められたと考えてよいでしょう。

キングダムネタバレ-描きづらい王翦

これ、一応、ちゃんとしたキングダムの予想つもりなんですが、まえから思っていたことなんですよね。キングダム公式ガイドブック英傑列記の162ページを見ると、完成形に近い王賁のラフデザインに関して、「作画的に複雑にしすぎた…。」と後悔に近い原先生のコメントが載っているんですよね。

まあ、王賁に関して言えば、使ったトコロ一度も見たことがない背中の剣だったり、多分そういう部分なんだと思います。

で、じゃあそのデザインの複雑さで言えば王翦って、王賁なんかよりもっと複雑なんじゃないの?と思うわけです。

特に仮面のデザイン、細かい装飾も多く、マスクや兜のベタの部分と艶、模様、原先生にとって王翦描くのってアシスタントさんの助力を含めて相当労力が発生していると思われます。

だからキングダム541話を境に、一年ほどの期間で、王翦が全く出てこないのも、描くのが面倒くさいからだと考えるのは邪推でしょうか?(笑)

同時に、尭雲と趙峩龍の全身鱗みたいな鎧と兜も、馬南慈のモップ兜も、作者が張り切ってデザインされたものかどうかは分からないが、これも描くの大変そうに見えます。

馬南慈のモップ兜に至っては、キングダム560話で亜光に完全破壊させて正解だったと思います。

 原先生のデジタル描画の導入。




上記の問題を解決するため、というわけではないと思います。

しかし、いままで直筆での描写にこだわって描かれていたキングダムも、徐々にデジタル加工の描写が取り入れられていくことになったことが分っています。

Twitterで原先生ご本人が練習画をアップされていたコトで分かったことですが、キングダム52巻のあとがきでも本編はアナログで描きつつも巻頭カラーなどはデジタルでやっていきたいという希望指針を書かれています。

読者の一方的なわがままなのですが、個人的には原先生の太めの線の直筆が好きなので、先生ご本人が仰るように本編では直筆中心にキングダムがこれからも展開されてほしいと思っています。

キングダムネタバレ578李牧の攻撃、信と王賁粘る  以上

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

※皆さんのキングダムネタバレ予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。(笑)

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