( 王賁 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第679話 )
王賁が完全に噛ませに…。
なんもいいトコロないやんけ、玉鳳。
しかも、一度攻めて見てアカンかった攻め方を、全く改善検討する事もなく、数度攻めまくった結果、部隊が全滅するまでの目に遭うとか、どうしちゃったんだよ王賁に玉鳳。
関常や亜花錦がついていながら、何も軌道修正すらできなかったとか、考えにくいんですけど…。
あ、わかった。だから、関常と亜花錦を今のところ全く描かずに、早期に何故か戦線離脱してしまったというコトにしているのかな?
それとあと、今の展開は、黒羊戦においての、渕さんが主人公になった渡河作戦と同じ話ですよね。
うーん?何と言いますか、源義経がやった“鵯越の逆落とし”逆バージョンってトコロですか。
ではでは、今週もキングダム本編を振りかえってまいりましょう。
王賁の救助成功
王賁の救助に向かう飛信隊。
おそらく、本軍到着という状態でもなかったので、攻撃に参加できているのは、ごく一部の仲間に限られているようです。
圧倒的に、敵の数が多く、まったく王賁に近づけていません。
我呂や田有のようなベテラン武将が居ても、敵が部厚すぎるようです。
しかしながら、予想よりも早く参陣してくれた羌瘣隊が登場。
到着するや否や、左翼から、突撃を開始してくれました。
敵将がその様を発見し、すぐさま潰しにかかりますが、羌瘣が指揮をとるすぐそばで、剣を振るっている礼が、これにもすぐに対応。
趙軍の取るリアクションよりも早く、崩しにかかっていきます。
同時期。
王賁を守る番陽らも、飛信隊の接近を発見。
しかしながら、すでに壊滅状態だった彼ら、飛信隊を発見するも、この希望、今の段階で、素直に喜べるような状況でもなさそうです。
敵は敵で、飛信隊が来たら来たで、それなら『さっさと潰して俺たちも陣に加わるぞ!死ねェ!』などと、余計に攻撃を厚くしてまいりました。
モブ玉鳳『だ、ダメだ!助けが車で持ちそうにない!』
いやいやいや…?
ここまで弱音を吐かせるなんて、今回、どんだけ玉鳳全体が噛ませやねん…。(汗)
『死守じゃ!飛信隊の援けが届くまで何としても死守じゃあ!!』と叫ぶ番陽なのですが…、
当初は、飛信隊を一番バカにしていたこの爺さん、朱海平原戦の頃辺りまでは、飛信隊に助けられるくらいまでは、イイ様だったのですが、今は、もうやり過ぎなんじゃないかというくらい哀れです。
最後の防衛線が崩されてしまい、番陽が『これまでか…。』と覚悟を決めたトキ、“スヒ”という風切り音と共に彼女がやってきました。
敵の血飛沫を上げながら礼ちゃん登場です。
礼ちゃん『トーン。ふーっ、王賁ってヤツいるか?』
戦場でこの自然体。
玉鳳軍の皆さん、唖然です。(笑)
お目見えも初めてなので、『飛信隊の女副長? いや、なんか違うぞ?』と戸惑いも隠せません。
倒れている王賁を見て、『コイツが王賁?』
番陽『こっ、コイツとは何だ貴様!?』
番陽のリアクションは意に介さず、マイペースに、まじと王賁の顔色を見て取る礼ちゃんですが、なんとか、『ギリ、生きているな。』というコトで、王賁を助けに来た旨だけを端的に伝えます。
で…。
礼ちゃん『よし、行くぞ。』
と、王賁の片足だけを掴んんで、引っ張り出す礼ちゃん。
これは王賁史上最大の屈辱プレイではないでしょうか!?
とうとう瀕死の状態で、神(作者)に弄られ出した王賁。
そら、番陽も『オイっ!?』ってキレるわ。
で、さらにコレに、『冗談じゃ…。そいつを担いでしっかりついて来い。』と応酬する礼ちゃん。
この期に及んで冗談であったなど、さらに追加で玉鳳をコケにしまてきます。
いや、コケにしてるんじゃなくて、コレも羌礼の自然体なのでしょうか?(笑)
両軍の仕切り直し
歩兵団到着の報を得るも、乱戦には突入させない河了貂。
同時に、王賁救助の伝令を得た、彼女ですが、ここで、即座に先鋒を張っていた騎馬隊の撤収の伝令を発します。
この判断は素早いです。
最初から、彼女は、序盤戦で飛信隊を損耗をさせるつもりが無かったのでしょう。
そして、対岸から見ていた趙軍ですが、同時に、飛信隊が下がっていく様を見て取ります。
岳白公本陣の側近も、飛信隊の主力団が到着したことと、そこからの仕切り直しが目的と察します。
また、趙軍側も援軍が出てきたならと、自陣営の陣形整理を提言します。
もちろん、多少、虚と突かれて自陣が乱れていることもあるのですが、それ以上に、援軍に現れたのが、飛信隊であるコトに気がついたからです。
コレに岳白公も『面白い。』と一興を露わにします。
『近年、名の響く玉鳳に続き、飛信隊もこの影丘に沈めることができるとは…。』というコトで、玉鳳に続き飛信隊の抹殺にも、本陣の士気を高めに掛かります。
この点、今回の趙軍の兵力運用がどうなのか気に掛かります。
単純に、王賁が攻撃に失敗して、コレだけの損害を出してしまったのか?
それとも、あの王賁が失敗を最小限に留めることが出来ないくらい、それこそ攻撃中止や後退の判断も出来ないような包囲を成功させることが出来ただけの、作戦背景だどれだけあったのかが気になるトコロです。
ぶっちゃけ、王賁のミスだけでここまではならんだろう!?
だって、攻撃の手を一旦でも止めれば、秦軍とて、全滅の憂き目なんぞに遭わんだろうと思うからです。
でなんで、一応は期待します、今回の趙軍に。
間違っても油断なんかすんなよ。(笑)
一方、飛信隊の本陣はというと、先鋒から帰陣した信を河了貂が迎えます。
信『何で仕切り直しだテン。向こうにも陣組の時を与えたぞ。』
河了貂『勢いだけじゃこの影丘は勝てないよ、前方の崖をみたろ、…攻め所を見極めないと。』
ということで、ここからは河了貂の進言するように、作戦タイムです。
また、王賁が救出できたコトもここで信は知ります。
礼ちゃん『助けたのはワシじゃ、褒めたたえ隊長。』
信『よくやった礼、それで王賁は!?』
信の切り替え早ww
『……。』と閉口する羌礼も一体、どのレベルの“褒め称え”を期待していたんだろう?
信が『うゥ~ん♡ 羌礼ちゃま!ありがとうでちゅ~w』とか言い出しても困るだろう。
河了貂が言うには、天幕で休んでいる王賁、未だ気絶しているままらしいです。
同時に、渕さんからは、玉鳳軍自体、思っていた以上に損壊が凄まじく、殆ど戦力として残存していない状態であるコトも報告されます。
ちょ…!?オイオイオイ?
ではでは、亜花錦らはどうなったん?って話じゃないですか。
ってゆうか、こっから先、どうやって玉鳳軍を軍として復活させるんだろう?神(作者)は。
一から、丁寧に練兵からやり直しさせるつもりなのか?知らんけど。
楚水さんも、河了貂も、ここからは合流軍としてではなく、飛信隊単独で影丘を攻略しなければならい点を危惧します。
では、一体どうやって?
河了貂の見立てでは、以下のように状況整理されています。
①敵陣側に断崖が端から端まで続いている。
②迂回しようにも周囲は山間で、万単位の軍の進軍が困難
⇒秦軍左軍が進むには、どうしてもあの断崖を超える必要がある。
ということなのですが、河了貂としても玉鳳には悪いですが、同じ轍を踏むわけにはいきません。
でなんで、攻めるにしても何らかの作戦を立てる必要が出てきます。
この点、河了貂も、着陣するなり、この敵の断崖にも、一部、背が低く、傾斜が緩やかな箇所があるコトを見取っていました。
其処を見て、下部に布陣している趙軍を撃破しつつ、歩兵大隊を登らせて上部制圧するしかないコトを提案します。
しかし、信がその作戦を実行する前に、即座に『待て!』と声が掛けられました。
背後には、休んでいたハズの王賁が立っています。
攻略の糸口
王賁『その右の傾斜地は、敵の狩場になっている…。』
信や羌礼が『寝てろ。』と促すも、ここは、河了貂が、即座に、王賁の意見に反応します。
河了貂『いま、敵の狩場って!?』
辛うじて話すことができる王賁ですが、どうやら、最初の2日間で、玉鳳軍もまた、この傾斜地を攻めて無駄に兵を死なせてしまったコトが明かされます。
一見、狙い目に見える地形ですがが、実は、上部には登ってきた秦兵を一網打尽にするだけの包囲陣形が完成している様子が語られます。
まぁ、この程度のこと、敵からすれば、当然に想定できる範囲のコトだと思うのですが、何故か今の王賁と河了貂からすれば、非常に驚くべき事実になってしまうようです。
やっぱり、どうしちまったんだ?王賁。
しかし、この程度の障害なら、ぶっちゃけ今の飛信隊と玉鳳軍なら、どうにでも料理できそうな気がするのは私だけでしょうか?
うーん?
飛信隊には反則級の射程距離を誇る弓矢兄弟がいて、敵の遠距離攻撃など基本性能として全く問題にならない羌瘣&羌礼が居る。
また、玉鳳軍なら、千人部隊の時点ですら井覧車を導入できる程のハード戦術を持っていたのに、なんで、この程度のコトで“死地”に繋がるのかが分かりません…。
上記のとおり、緩い傾斜地にそれなりの迎撃態勢が組まれていることなんて、少し考えてみれば当然のコトなんだから、準備次第で損害もコントロールできただろうに。
もちろん、兵力では圧倒的に趙軍が有利な設定になっているので、台地上部に到達した後の制圧戦で不利になるのは分かります。
しかし、それはどこの地点から上部に到達しても同じ話なので、むしろ騎馬隊が登れて、速攻で油断しまくりの岳白公の首を刈り取る為の電撃戦が要求したほうが現実的なのではないかと考えます。
あるいは、函谷関攻めていた魏軍と比べたら、圧倒的に楽やろ。こんなん。
最初から反転前の巨大井覧車の中に、逆さの状態でくっついていたであろう魏兵。
巨大床弩の矢からの綱一本で、函谷関を登り切った魏兵。
キングダムでは何故か殆ど弓撃戦にはならないのだけれども、さすがに相手が函谷関だったので、当時はしっかり弓矢を準備していた魏兵。
魏兵、魏兵、魏兵。
飛信隊も玉鳳も、お前ら今回は魏兵を見習え。
タダの準備不足だ。
で、それはそうと王賁は、同じような敵の迎撃システムがあるコトを示し、同じく攻撃しても死体の山を築くだけと釘をさしてきました。
なので、攻略の糸口さえないのがこの影丘なのかと、河了貂が絶句しかけたのですが…、
ここで信が『いやある。』と断言しました。
王賁がわざわざ瀕死の体を起こして、やって来てくれたからです。
“それ”を信たちに教えに来るために。
王賁『分かっているなら黙って聞け。』
王賁のふらつく体を信が支え、その様を見て、周囲は驚きます。
神(作者)が見せたかったのは、このライバル同士の熱い友情なんでしょうが、どうしよう?
如何せん、今回のピンチ煽りがワザとらし過ぎて、素直に入ってきません。(泣)
王賁が指示したのは、左の緩斜地のより更に左の最も切り立った断崖。
上部の地形的に趙軍も迎撃部隊を展開できない場所である為に、ここから歩兵を挙げるべきと進言します。
王賁の心意気に感謝する信。
『お陰で飛信隊は命拾いした…、』と信がいったところで、王賁、再び気絶。
羌礼が『死んだな。』とブラックジョークを入れますが、これにはさすがに羌瘣が注意を入れます。
気絶した王賁には、信が『繋ぐぜ王賁、お前たちの8日間を』と、玉鳳の奮戦と犠牲を無駄にしないことを誓います。
そして、信がモノローグで『待ってろ桓騎、お前の負け戦を俺たちがひっくり返してやる!』と決意を新たに進軍。
あれ?
なんかこれ、お頭が見せ場の戦争じゃなくなってきた?
― キングダムネタバレ最新679話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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