(両軍の本陣 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第615話 )
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李牧やら馬南慈やらがどうこう以前に雁門馬が凄すぎます。
台地で鍛えた脚とのことですが、それが一体どのような理由で森林内で軍容を保ったままの走破性に繋がるのかは未だに謎。ただ、李牧がそう解説するなら、もう熱帯雨林でも駆け抜け行きそうな勢いの雁門馬たちです。
全軍で移動していましたが、馬南慈軍に吸収されている岳嬰軍も雁門兵だったのでしょうか? 謎が残ります。
そして何より神(作者)、趙軍の作戦行動そのものよりも、見事に今回も非常に大きな秦軍サゲで王翦をピンチに叩き落としてくれました。
この状況で馬南慈の行動が功を奏するようにするためには、徹底的に秦軍にミスや微妙な設定ズラしを連発させるしか方法が無かったと言えるでしょう。
田里弥も倉央もなんだか勿体つけてるようにみえますが、王翦本陣にさっさと援軍送ればいいだけの話だと思います。
そして、何か彼らがバカに戻っているだけでもありません。
時間軸ではホンのついさっきまで、赤大鶴の陣!とか言って田里弥と倉央とも戦列を並べて戦っていた王翦が、何故かイキナリ彼らの遥か後方で孤立してしまっているのは何故でしょう?
そこまで下がり過ぎていたら、田里弥たちに指示だって出せないだろうに…、王翦?アンタ、ついさっきまで李牧ともお話していたくらいなのに、そこまで後方でボッチになっているとか不自然すぎますよ…。
また、バナージにしても、左翼のあの位置からどうやって王翦のいる場所を正確にピンポイント補足することができたのでしょうか?
誰かが趙軍の為に鳥瞰してくれていたとしか考えられません。
ま、そりゃ当然、神(作者)以外の誰でもないんですがね。(笑)
結果、馬南慈の動きはワープでも何でも無かったんですが、それだけに段茶さんの働きを期待した私がバカでした。
壁さんや渕さんの様な、「普通の奴だってこんなに頑張ってるんだよ」的な展開を期待してしまったのですが、物見を送ったとは言え追跡すらしないとは…!?
見失わないように追いかけるとか、そもそも何も行動できないように牽制するとかも無かったのは、無力感ハンパなかったです。
実は馬南慈にビビっていて、敵が自分たちから逃げたという体にしておいて「これで戦わずに済んでラッキー。」ぐらいにしか思ってないんじゃないでしょうか…。
まあ、今のモチベーションのバナージを前にすると、段茶軍もマジで全滅したかもしれません。あと、別にそもそも段茶さんの出番に、そこまで期待していた読者様も多くはなかったかもしれないので、まあ、段茶さんが生き残っただけで、これは良しとするべきでしょうか?
ただ、秦軍サゲの極めつけとして残念だったのは、今回の玉鳳隊です…。何故、彼らまで何もしないで、バナージが王翦に攻撃するまでの行軍を見届けているのでしょう?
様子を見に行くも何も、馬南慈軍が全員で森林に突入するなら抜けた先で、もう秦中央軍を横撃するしかないハズなのに、何故、本体を置いてきぼりにして、王賁と側近だけで見物しに来ているのか意味がわかりません。王賁が出てきたのは予想した通りとしても、味方が散り散りになりすぎていて秦軍の無理下げがハンパないです。
それでもまあ、感動的に見せる為なら、神(作者)だってなんでもやるのが仕事、ここから蒙恬と馬呈が乱入してくるのはチョット楽しみだったりします。
キングダムネタバレ-戦闘すら無かった段茶さん
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結果的にネタバレでも何でもなく、単純にバナージたちは森を突き抜けて王翦のもとにやって来たと言うだけの話でした…。
段茶さんの前で、軍を分けた様子もないので、おそらくバナージは全軍で南下したようです。
しかも、岳嬰軍を段茶さん達の抑えに使うわけでもなく、玉鳳隊の目を盗むために迂回するワケでもなく、彼らは敵に行動を堂々と見せながらの単純経路で戦場を南下して森林走破。
段茶さんも物見を放っただけで、追跡するでもなく待機するのみです。この点、物見の報告を受け取った後に敵の行動を追跡しても、全くの後手にしかならないのですが、この時点で段茶さん、ホントに馬南慈にビビって動けなかったのでしょうか?
また、後述するように玉鳳隊の行動も中途半端です。
何故か王賁と関常たち側近のみで、敵の様子見で右翼を抜けてきただけの状態になっているので、馬南慈にとっては何故か妨害が一切入らなかっただけに、凄いラッキーな状態が重なって発生している状況であると言えます。
また、その反面で、王賁も壁さんじゃないのに…、もうなんか彼までが中途半端な行動をとっているのが分かった時点で、悲しいぐらいの秦軍下げ補正が描かれています。
いつもの王賁だったら、このように取り合えず幹部だけで様子を見に行くなどと言ったような、無意味な行動は取らなかったと思います。
確かに、馬南慈が雁門に居た頃よりも、何故か本気だしていないとか言う降りがあったのは覚えていますが(参照:555話)、これも後述するように、ここで馬南慈の本気シーンを描きたかったがために、馬南慈無双の回として今回の614話が用意されていたのかもしれません。
とは言え、ここまで馬南慈が来てしまった以上は仕方がありません。
田里弥と倉央にしても、当面の対処は前回の613話で、当初のまま王翦本陣への援軍として送るはずだったコトもあって、田里弥軍 第4隊と倉央軍 第1隊をここからでも先ず派遣するだけで、前線のある程度の攻勢は維持しながらも、同時に本陣の危険度はカナリ緩和できたハズです。
しかしながら、ここでは田里弥も倉央の王翦本陣が相当レベルの危険状態であるコトを分かっていながらも、李牧抹殺を優先させている場面として、今回の614話前半の戦闘場面が描かれています。
おそらく神(作者)としても、この点は分かっていながら、敢えて倉央たちに本陣落としのスピード勝負に出させたのだと思います。
ここでは田里弥たちの反応よりも、むしろ前半部分の見せ場には、予想外にも中央軍の救援に動き出した、馬呈と蒙恬の動きに注目させたいトコロなのでしょう。
紀彗が率いる趙軍右翼の陣営に、李牧本陣の危機の報告がもたらされます。
紀彗が即座に馬呈に中隊を持たせて、李牧の救援に向かうように命令を発しています。
蒙恬もまた、馬呈が敵軍右翼を離れていく様子を見て取って、秦軍左翼の指揮を麻紘軍将校である丁陽という武将を将に据えて、陸仙に伝令を発して馬呈の追跡に取り掛かります。
戦術的には今から彼らが中央軍に出てきてどうなるのか?予定された動きでは無いことから、独自判断による動きに期待するしかないのですが、蒙恬の中央軍への接近はシンプルに考えて、龐煖の再登場と胡漸副長を殺害された因縁にも関わってくるのでしょうか?
この点は、次回のキングダムネタバレ予想にて考察点として記述を進めていきたいと考えています。
キングダムネタバレ-馬南慈の本気
飛信隊の勢いもさることながら、李牧は先ず全面の雷伯と共伯を後陣まで下げる指示を出しました。
この点は確かに、龐煖が信に差し向けられているなら妥当な判断でしょう。
ここで漏れ出る様に、李牧の傍にまで侵入してきた2騎の秦兵が李牧の襲い掛かります。
李牧の側近に彼ら2人は打ち取られたとは言え、田里弥と倉央の攻撃がカナリ李牧に迫って来ている様子が分かります。
配下に一応の本陣退避を促される李牧ですが、まだその場にとどまる意向を示す李牧。
ただし、流石を先頭にする倉央軍に到達されたら厳しいコトは李牧も懸念しています。
そして、ここで幸いなことに、先ほど後陣に向かうように伝令された共伯が糸凌の前に立ちはだかるコトになりました。
カイネらの目にみても、それまで一番猛威を振るっていた倉央軍も、これで一旦、勢いが弱まるコトが見て取れます。
そして、これまで危機だった趙軍に転じて、再び危機にまみえる秦軍の脅威になったのは、本気になった馬南慈の武力でした。
この点の背景は非常に興味深いトコロです。
もともと任されていた左翼で、イマイチ調子がでないとかほざいていたバナージですが(参照:555話)、ここで「さすがに最後は締めねばなァ」と言って王翦本陣兵を圧倒する武力を示してきます。
匈奴に対する怒りの度合い比べれば、モチベーションが上がりにくいといったコメントを残していた馬南慈ですが、元々、趙軍左翼では堯雲が送り込まれた以降は、趙峩龍と合わせて彼ら二人の旧三大天の中央政府の立場に近い武将が中心的な働きを示していたコトがわかります。
この点、王都圏の防衛というテーマを持つ今回の鄴攻めという戦争の性質を考えてみれば、確かにバナージのような地方の武将にとって見れば、堯雲と趙峩龍を差し置いてまで戦闘意欲を発揮する合理的な理由もありません。
案外、本当にパレートの法則のような作用も手伝って、馬南慈の本気が合理的に隠された背景が成立していたようにも思えてきます。
李牧と神(作者)がそこまで考えて、馬南慈のモチベーションの波を計算していたのかは分かりませんが、彼が王翦本陣まで到達したという設定はいまだに無理を感じるにしても、ここで馬南慈が隠していた実力を見せることができたコトに関しては、非常に面白い見せ方であったと思います。
李牧以上に、自身の傍まで敵兵の侵入を許すようになってきた王翦。
側近と共に自ら矛で侵入兵を屠りながら、待機場所を変更するに至り、「下に行くぞ…。」と言って行動し始めた王翦の挙動も傅抵が見て取っています。
少ない兵数ながらも仲間を右方側面に送り込んでの退路断絶をしているので、傅抵としてもここまで作戦が進行してきた以上は、自ら王翦の首をとるだけの勝機として現状を捉えています。
キングダムネタバレ-離れすぎの王翦本陣
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田里弥が遠く前方から、マジで焦った様子で「ま…まずい…。」とモノローグかましていますが、迷うくらいなら最初から最悪の場合の方に手を打っておくのがマトモな判断だったように思えます。
とは言え、上述の通り、時間軸ではついさっきまで、李牧とお喋りしたり、“赤大鶴の陣!”とか言って田里弥と倉央と陣を並べてまで戦っていた王翦が…、
何故、あんなに孤立するほど後方でボッチになっているのかワケが分かりません。
いつの間にか離岸流にでも流されてしまったように孤立する王翦本陣との不可解な距離に唖然としているのでしょうか?
田里弥の焦りには、自分の殿に対して「アイツ(王翦)なんかイキナリ後退しすぎじゃね? つーかお前も攻めろよ?」とかいう不満も隠されているのかもしれません。
また、一緒に戦っていた自分たちですら、目を離してしまった隙にはるか後方に一人歩きするような殿様の本陣を、何故、森林を隔てる隔地にいた馬南慈が補足できていたのか?
確かに田里弥の立場で現状を捉えてみれば、「今回の秦軍サゲも不公平感ハンパねーだろ!ふざけんな!」と怒ってもいいほどの、無理下げ要素が溢れているので、彼にも同情の余地がカナリあるようで笑えます。
キングダムネタバレ-李牧の「ん?」は敗北の呼び水
李牧が「勝った」とモノローグしてすぐさま「ん?」などと言って何かに気が付く…。
もう、蕞攻防戦の既視感がフラッシュバックするようです。(笑)(参照:345話)
もちろん、あの時とは全く状況が違うのですが、そりゃ敵である馬南慈が容易く王翦本陣に接近できるんだから、雁門馬の存在を抜きにしても玉鳳隊が中央軍側まで出てこれないワケがありません。
この点、李牧が玉鳳隊の出現に配慮した施策を打って来るかは、次回の予想論点として非常に重要です。
逆にこれで何も、手を打たんかったら李牧もマジで学習しないヤツなワケですがね。
中央軍側に出てきた王賁、本人含めて何故か20騎足らずの騎馬しかしません。
脳内補完すると、本編での説明はありませんが、この点が雁門馬を揃えているかどうかの違いなのでしょうか?
残りの玉鳳隊の騎馬隊がどうしているのかは気になりますが、現状彼らが視認しているのは王翦本陣が落ちかけている様子です。
そして、やはりの王賁。
自分たちだけで助けるなどと言い出しました。
関常、こんな20騎足らずで行ってどうなる!?とマジレスしますが、最早言って聞く王賁ではないのは、これまでと一緒です。
後続の騎馬隊を誘導する役目を関常に託して、「助けに、行かねば…、父を!」と言って僅かな味方とともに王翦のいる本陣に騎馬を進めます。
― キングダムネタバレ最新615話 考察 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
第615話予想⇒【キングダムネタバレ615雑すぎて王賁たち秦軍もワープ】