( 若き日の李斯 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第766話)
ま、姚賈は斬るべきところなのですが、予想通り、顛末は姚賈は間者として続投。
そして、これも案の定、姚賈の事は疑いながらも、結局、現状維持のまま、何も対策を取らない李斯。。
いや、本当は李斯の中では、改善策を考えていて、敢えて、姚賈の前だから言っていないだけなのかもしれない。
そうだろう、きっとそうなのだろう。。
とりあえず姚賈を李牧とカクカイの下に、再度送り出し、別ルートでの情報網構築に勤しんでくれるに違いない。
別に、姚賈と同じことする諜報員増やすとかじゃなくてもいいんだよ。
現在の諜報活動や情報戦でも、その90パーセントは“オシント”と云って、一般に公開されている情報を収集して分析する諜報活動の手法で諜報活動は展開されています。
なので、当時の秦と趙の間でも、普通に趙の市政の人の流れ、流通・商業動態などから、趙が何をしようとしているのか、あるい程度の分析することは可能です。
李牧がいつものような情報遮断を行い、対策を講じるかもしれませんが、実はこの点で、緘口令や御触れを出して、不自然に市民生活に介入したり、他国との商流や地域間の動態制限をかける事で、逆に目立った兆候と読み取ることも可能になってきます。
だから―、
李斯としても、実は、特別な諜報員を何人も育てる必要とか、そこまでやる必要はなくて、姚賈は姚賈で泳がせておきながら、その反面で、入手情報の検証制度を高めるべく、凡庸な情報ルートを多数構築して、量の多さで諜報制度を高めていくほうが実は賢明であったりします。
次に…、
姚賈の実施していることは、いわゆるヒューミントって種類の情報収集手段ですが、これもまぁ、精度を問う前に、手数でしょう。
李牧軍…、
三十万人以上もいるんでしょ?原先生??
それだったら、姚賈をカクカイと李牧の近辺に、高リスクで尚且つ高い金かけて、侍らせるより、李牧の下について云ってまわっている頭カラッポの、フテイとか、カイネを標的に情報吸い上げるほうが絶対に効率的ですし、それこそ、中級将校や動員された一般兵相手に間者を紛れ込ませる方が、遥かに簡単で、しかも、同時に高確度の情報源になりゃしませんかね??
それこそ、趙の中級将軍の行きつけのバーにお気に入りの店員を配置する等で十分すぎるくらいの話だと思いますよ。
マジで。
流石に、李牧さんも神(作者)様も、毎回毎回おなじみの、無尽蔵の趙軍20万だか、30万だか、言っていますが、寧ろ、こんな毎回マヌケな大動員やっている趙軍が、行軍を機密に出来るワケがないんですよ。
人集めるなら集めるだけ、普通に考えて間者は紛れ放題なんですから。
ソレこそフテイなんて…、適当に女数人を宛がったらどうなる事でしょう?
アホみたいに自慢しまくって、聞いてもいない事まで趙軍の事情を勝手にベラベラと喋り出すに決まっています。(笑)
カイネもカイネで、間者が李牧を同情するフリして接触を図れば、彼女も聞いても居ないような“李牧スゴーイ”的な話を、延々と話しだしそうな女と読めませんかね??
カイネ『李牧様、あの下肥の戦いで、死にそうになっても私を助けてくれたんだ。もしかしたら李牧様にとって私は…、』とか…。
そして、最後に―。
李斯って、姚賈が来る前からの元々いた、名もなき部下において、姚賈と昌文君の伝信をインターセプトして、当時の大王派閥から呂不韋派閥へ寝返らせた実績を持っておるわけです。
これどういうことかというと、元々の李斯は、情報活動に於いて、姚賈よりも“シギント”と云われる、伝信、郵便物、今でいうと無線や電話回線、ITなどの、いわゆる通信ネットワークなどから情報を傍受する活動に非常に秀でていたことを証するワケです。
まあ、当時は通信の秘密など、今と違ってなく検閲とか普通にやったでしょうが、それでも、数ある膨大な通信物の中から、昌文君と姚賈を繋ぐ信書(※おそらく暗号化もされている)を、狙い撃ちに回収できたとか、普通に考えて神業なワケです。
姚賈居らんでも、本来の李斯であれば、このずば抜けたシギント部隊と並行して、オシントスタッフを多数そろえて、国内外の一般情報を網羅・分類ストックして、最後に、一般兵からいいとこ中級将校から得た証言に、各種状況を照合する事で、李牧の思惑なんてスケスケにできたと思います。
ましてや…、
史実と違って、下肥の戦の前に、李牧という人物がいるのは、分かっていたことなのですから!!
ではでは、今回は冒頭が長くなってすいません。
今週のキングダム振り返ります。
キングダムネタバレ-姚賈の思惑通りに
ま、振り返りっつても、今週はあまり書くことが無いような。。
予想した通り、李氏は、姚賈の云われるまま日和ってしまい、そのまま彼の役職は続投になります。
昌文君や大王嬴政にも、結果的に虚偽の報告を流して、韓非子は、李斯の部下が誤って軟禁なのに投獄してしまい、それを嘆いた韓非子自身が自殺したという顛末に、事実が書き換えられてしまいました。。
うーん??
本篇では描かれていませんが、、、これって、もしかしたら、姚賈の代わりに、誤って投獄してしまた役割を着せられた無名の部下が、罪を全被りして処刑されてしまうんじゃないでしょうか??
嬴政『軟禁を指示したのに、誤って投獄しただと!?』
李斯『はッ、すべてはこの李斯の不徳と致すところ!』
嬴政『で、お前はどう責任を取る?』
李斯『はッ、その責任者を処しマスッ!!』
…、
……。
考えたくはありませんが、嬴政も李斯の云うまま、何も吟味せず、対韓処置をすすめる心算でしょうか??
この部下(李斯)にして、この上司(嬴政)あり、って感じですが、この点、恐らく後々、韓本国が何もツッコんでこなかったのが、幸いしたのかもしれません。
趙に発つ前に、李斯にお礼を言いに来た姚賈に対して、結局、今の秦に第二の姚賈を作る時間がないだの、既に姚賈に金と時間をかけているから無駄に出来んだの…、
挙句の果てには、先週は姚賈に一方的に言いくるめられた李斯ですが、今、冷静になったから、姚賈に言われなくても、その通りにする心算だったとか…、、、、。
うん、うん??
李斯、ちょっと苦しい内容の措置を、淡々と、冷静になった後の彼の態度で話します。
ただ、李斯としては、今後は姚賈の事、疑ってかかると云い、姚賈もまた、これから丞相になる方は、そうであるべきと、答えます。
最後に、姚賈。
『韓非子様の事は、すみませんでした。』と、何か、李斯との気持ちの上でも、整理をつけて趙に発ちました。。
で、ここから李斯が家に帰って、奥さんとお酒を飲んで、夫婦で和みつつ、韓非子を偲ぶ場面に移行するわけですが、、ここはそっと、奥様が李斯を励まします。
李斯と韓非子は紛れもなく親友だったと。
とまあ、この友情を醸し出す場面は、心情としては、非常にいい場面でした。
で、当ブログとしては、今回の出来事の、総括を李斯がやっていないのが、若干、心配になります。
姚賈を結果、泳がせるのは別にいいんですよ。
しかし―、
問題は、その後の李斯がどう対策を取るかです。
姚賈の事を疑ってかかるなどと云っても、結局、疑った姚賈の情報や行動(ヒューミント)を吟味検証する、情報評価体制を構築しないと意味がありません。
冒頭書いたように、オシント、シギント、さらに姚賈以外のヒューミント網を構築する、人材と予算がないとか、流石にあり得ないと思うんですよ。
作中では、何も改善や対策に言及していない結果になってしまったのが残念です。
しかしながら―、
ここは李斯を信じましょう!
疑っている姚賈の前で、その改善策を教えてやる訳にもいきませんから、今回のトコロ、李斯は、姚賈の前だから泳がせている体にしていると同時に、ホントは対策や改善を読者にも見えないところで構築してくれている!と…、
信じたい!!(泣)
そうじゃないと、ちょっと、情けなさすぎる。。
でも、正直、そう期待するのは、無理がありますよねえ。。
姚賈が帰って、結局再び番吾の戦いで、秦は李牧に敗北するワケですから。。
で、話を戻しますと、韓非子死亡の報は、咸陽の外まで広がり、韓王都にも正式な使者と共に、陳謝の言葉を届けることに相成りました。
しかし―、韓非子が諜報活動に従事していた疑惑も添えられており、心当たりアリアリの韓は、怒りを前に出すワケもいかず、秦の陳謝とお詫びの金品財宝を受け取るという形で、穏当な外交顛末を迎える事になりました。
キングダムネタバレ-信が、、、童貞じゃなくなる。
桓騎と韓非子が残念な死に方を続ける、、。
そんな、ちょっと重たい雰囲気の話がつづいたキングダム。
今度は、秦国内で、とある出来事が起こることになるようです。
田有が建てて、さらに増築したと思しき、羌瘣の屋敷に、信が駆けつけます。
信『羌瘣、準備出来ているか!?』
寝ぼけたまま出てくる羌瘣。
羌瘣『え、今日だっけ?』
本日、何か、信との約束が在った模様の羌瘣ですが、完全に忘れていた羌瘣。
しかし、しっかり者の羌礼が、代わりに出立の準備をしていたようです。
羌礼『心配するな隊長、私が準備しといたぞ!ほめろ(笑)』
信『馬回してこい。』
羌礼『褒めろや”!』
信『いいからスグに出発すんぞ、城戸村へ!!』
多分、信と羌瘣の祝言(※当時の秦にその風習がるか不明w)を出身地でやるとかでしょうか?
そうじゃなかった、尾平と東美ちゃんとの婚礼かもしれません。。
― キングダムネタバレそれ最新766話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。