( 李斯 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第764話)
李斯を助けたいと考えて、前回の考察編では、『さっさと姚賈なんてぶっ殺しちまいなよ!』的な内容で記載をすすめていたのですが、、。
結果を予想すると、李斯は日和って姚賈を生かします。
なんか、史実でも姚賈は秦から爵位を貰うくらい日の目を見る出世しているようですが、ここは、そういった史実ベース関係ナシに、神(作者)様も姚賈を温存路線で行くと思います。
で、姚賈を生かして、結局、秦はまた痛い目を見るといった流れでしょう。
んでもまあ、李斯が姚賈を生かすとして、あくまでも姚賈の背任も踏まえて❝目的の範囲で泳がせる❞ことが出来るなら、別にそれもアリっちゃアリです。
趙から情報抜いて、逆に攪乱情報を流して、秦国に優位にもっていくることができるなら、全然オッケーです。
ただし、それが許されるのも、結果的に李斯の手腕次第です。
姚賈が、本当に『秦を裏切っちゃあいない。』という事で、活動するとしてしても、李牧も流石にバカじゃないと思うので、李牧は李牧で、姚賈の事は相当に値踏みしながら利用することも可能に思います。
でなんで、姚賈を介して、李斯VS李牧の情報合戦という様態になるのですが、ここで秦サイドから見た場合、今の李斯って、そこまで頼りになりますかね??
正直…、
姚賈が秦と李斯を裏切った心算は無いにしても、少なくとも、明らかに自分より下にみている時点で、もう完全にアウトだと思うんですよ。
李斯も李斯で、最初の面会の時点で、李牧の宜安戦構想について質問した事に対して『カクカイ陣営にいるので、知り様も無かった。』などと、明らかに虚偽の報告してたのに、その点をパニックになったのか、追及もできないで居るのは問題です。
これを開き直っている時点で、完全にアウトやろ。。
でなんで、来週のキングダムは、韓非子の非業の死に続き、非常にフラストレーションが溜まるかもしれませんが、結局、姚賈に丸め込まれ、李斯自身も大王嬴政に、虚偽の報告をしてしまうダメダメ中間管理職おじさんの姿を見せられること間違いないでしょう。
辛い~~~。
絶対に、李斯が姚賈を持て余して、次の対趙戦略でも秦は後手を踏むわ~~~。
ではでは、次回キングダムの予想を進めて参りましょう~~~。
暑っつ~~~~。
キングダムネタバレ-丸め込まれるダメダメお人好しおじさん李斯
先ずは、この残念な予想をすすめなきゃなりませんね。
前回のラスト、今の時点で姚賈をどうするかななど、最早、迷うような状況でもなんでもないのに、一方的に姚賈にまくし立てられる李斯。
韓非子の死、そのショックが大きすぎて、いつもの冷静な判断が出来なくなっているダケと思いたいのですが、単純に、味方陣営に加わった以降の、弱体化、能力劣化と取らざるを得ないかもしれません。
姚賈が秦の為を思ってようがいまいが、『虚偽報告した時点で、お前のやっている事は背任。しかも命令した事(※対趙諜報活動)全然やってねーと思ったら、全く指示もしてない事(六国諜報)に手に注力されても迷惑なだけ。』って、コレ、ハッキリいってやんねーと、韓非子も浮かばれないし、嬴政もマジで困ると思うぞ。
仮に、ここで姚賈を生かすとしても、この点は、釘をささないと、絶対に姚賈は同じうような越権行為や上意無視を繰り返します。
勿論、姚賈の言っている事は立派なんですがね。
しかし、影の戦いに徹する存在とか云うなら、自分が王様とか司令官同然の態度を示すのは、違うだろうと感じた読者は多かったハズ。
つーか、やるコトやってねーのに、厨二かよ、オッサンの姚賈。(汗)
ただ、繰り返すようですが、李斯はここで判断を大きく謝るでしょう。
少なくとも、今の李斯の精神状態では、そうなります。
殆ど、唆されたも同然なのですが、姚賈は続投。
韓非子からの伝えられた事については、うやむやに、これも姚賈が提言したように、情報関与が疑われての自死という事になるでしょう。
そして―、
結果的に、姚賈は、咸陽来朝の目的である、、
秦の次の攻撃目標について、韓か、趙北部なのかについて、この混乱に乗じて、李斯から確証の高い情報を入手して、李牧に流すことになるでしょう。
さて、ここで気になるのは、姚賈は真に、秦の為を思って行動しているのかどうか?なのですが、、
まあ、ここまで描いてしまった以上、姚賈は心底で、秦の諜報員として動いているのかもしれませんね。
しかし、その場合でも安心はできません。
とても大きな問題が在ります。
本気で、『中華統一のため!』とか『自分が居なければ統一は十年遅れる、もしくは不可能。』とか、思っているんだったら、姚賈は思い込みが強いだけのバカです。
しかも、指示された対趙諜報という課題の理解すら出来てなくて、頼まれても居ない、全く関係ない六国の諜報を勝手に進めて多くの仲間の命を失っているのですから、なおさら質の悪い意味での真面目さを持っております。
正しく、味方を滅ぼす無能な味方と云えるでしょう。
でなんで、そんなバカな奴が李牧と接触をはたしており、『俺は李牧陣営からも逆スパイ成功してるぜ!』と思い込んで仕事しているワケですから、結果、間違いなく、李牧に利用されて終わります。
で、逆にもしも、姚賈が真意は、李牧の利益の為に行動しているのであれば、もういう必要もない話です。
秦は、より一方的に、趙にとって都合のいい情報だけを掴まされて、踊らされることになるのは間違いありません。
李牧がどこまで姚賈の事を信用しているかもにも拠るのですが、どっちに転んでも、秦にとって、いい事など残っていません。
勿論、姚賈がこの場を凌いで、李斯に死刑の宣告を受けなかったとして、李斯がどこまで姚賈に対して、信頼を残すか?という問題も大きいので、李斯とて、すべて姚賈の報告を鵜呑みすることにはならないでしょう。
しかし―、
今更、李斯が姚賈に対して、どの程度か信用度を吟味して泳がせたところで、何も問題は解決しません。
何故なら、これまで当ブログでも記載していた通り、この問題の本質的な部分にあるのは、今現在、一番重要な仮想敵国である、対趙戦線の諜報ルートが姚賈一本しかないという部分だからです。
キングダムネタバレ-李斯は法家キャラクターとして死亡する瀬戸際にある。
秦としては姚賈がカクカイ陣営にしか姚賈を配置出来ていなかったのは、最初から分かっていたことなのですから、彼とは別に李牧陣営にも同等以上の予算と規模で、諜報員部隊を派遣すればよかっただけの話です。
そうしておけば、自ずと姚賈の送って寄越す情報について、精度検証するためのフィルターに掛ける事も可能になってきます。
つまり、姚賈もロクに仕事していないオッサンだったワケですが、李斯や昌平君も情報の扱い方がザルすぎたのは間違いありません。
正しく、“この部下にして、この上司アリ”の状態です。
今現在、物語の中心に居るのは李斯であるのは間違いないのですが、当然、究極的に全ての責任は、さらの上位の嬴政に帰結します。
ただいまザっと調べてみましたが、コレって韓非子の内容で、絶対に忌避すべき状態として戒められているような内容じゃないですかね??
・緩心而無成、柔茹而寡断、好悪無決、而無所定立者、可亡也
意訳:王が志に欠け、決断力がなく、(政治を行うに)確固とした方針がないのは危ない
・聴以爵不待参験、用一人門戸者、可亡也
意訳:王が業績も調べずに爵を与え、特定の一人の言うことだけで事を判断しているのは危ない
韓非子 亡徴(第十五編)―
死んでしまった韓非子にとって見ても、本当に自分の事をリスペクトしてくれていたのか?
明らかに、著作の内容を読んだけど、全く活かせていないし、理解してもいないのではないか??
『自分は性悪説じゃない。』とか、そんなん関わりなしに、李斯なら、韓非子を全文読んでいなかったとしても、その、意見の芯の部分と云うか、法家として現場及び実践で外していけない姿勢みたいな部分は、韓非子と共通して持っていると信じたいのですがね。。
コレ、言ってしまうとキツイ言い方になりますが、このまま姚賈に流されてしまうと、韓非子が何も浮かばれない。。
ここで、李斯が姚賈に丸め込まれてしまうような男であれば、李斯は結局、“法律に照らして物事を判断する”という姿勢すら貫けなかった者として、法家キャラとして死んでしまう事になってしまいます。
まだ、嬴政の場合であれば、前から『法治国家だ~~!』とか意気込んでましたが、ただ中身が分かっていない素人だったで済むと思うのですが、李斯でコレやっちゃうと、相当マズイとおもうんですよね。
そう!
所詮、法律の素人である嬴政の場合だと“単に分かっていない素人”で済む問題が、法家である李斯が、この自分の危うさに気付けないというのは、法と韓非子をどこまで理解しているかの点で、これだけ大きく意味が違うんですよ。(泣)
どうか、この点の軌道修正が必要な点は、李斯本人に気づいてもらいたい。
とは言えですね?
この、今までの嬴政の姿勢が示す通り、秦の国は体面上、“法治国家目指すぞ~!”とか言っていますが、何故か、大王はじめ、その部下も当然のように、“法に従って国を運営する”という概要すら理解されていないので、毎回、属人的・人治的に物事が決まる流れになっています。
なので、法家設定である李斯も、大王嬴政と同様に、今現在のシーンの延長そのまま、本人の心情ベースで描かれるとすると、一番マズイ結果を迎える事になります。
李斯自身も大王衛星に、ウソつかなくちゃいけなくなる羽目になりますからね。(汗)
なのでやはり、李斯がここで、自分の危うさに気が付くかどうかは、神(作者)様の次第なのです。
なので、本気記事の前半で、李斯は姚賈に丸め込まれて、虚偽の状況是認を強いられるという結果予想を残しましたが、、、
ここは、ラスト!ワンチャン!?
最後の最後で、李斯が冷静さを取り戻して、“法家の矜持”に立ち返ったら、まだ、最悪の事態になることだけは回避できます。
どうか、神(作者)様も、そこだけは李斯のキャラクター生命にかかわる部分と思い、何卒、ギリギリまで塾考していただいて、次回話を決定してもらえたらと願います。
もしかしたら?
突然、再び韓非子との回想で法家としての神髄を思い出し、、
李斯『そ、そうか韓非子!』(クワッと目を開いて覚醒。)
姚賈『ビクッ!? り、李斯様??』
李斯が法家として覚醒して、今度は一気に姚賈をやり込め、既知情報の尋問及び吐き出しに取り掛かり、、
同時に、嬴政に対して、、、。
李斯『すべてはこの李斯の不徳と致すところ。諜報経路の再構築の為に、以下の予算と人員養成の機関の拡充の為の法案を策定しました。』と云ったように、情報組織再編の具申に取り掛かる、、、。
とまでは…?
流石になりませんかね。。
あ、ちなみに。。
六大将軍も六大将軍で、“戦争の自由”が与えられているのですが、この点に関しては、それぞれが姚賈の云う通り、“軍の密偵”を保有して、現場から各戦局の変化、先手状況の作出など、多くの軍事目的に即応することが可能になる程度まで、意思決定の自由度を高める施策が必要なのですが、どうやらキングダム作中内では、やはり別段、この点が重要視されているようには全く見えませんね。
結局、今の進軍の戦争目的の意思決定プロセスについては、下記のようになっているって事なんじゃないでしょうか?
①姚賈が情報を送ってくるのを待つ李斯。
②李斯(情報源は姚賈)からの報告が無く、情報を吟味せず、自分の思い込みだけで作戦を立案する昌平君。
③結局、何も方針が決定しない本営。
④本営から何も指示が来ないから、なんも動かない六大将軍たち。(※今ココ)
う~~~ん??
ほ、本当は秦国…、六国を制覇する気など、全く無いんじゃないのか??