( 信 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第716話)
秦軍が圧倒的不利な状況になっているのは、別段、数で劣勢だからというワケではない。
そんな戦闘なら、いくらでも過去のキングダムでも描かれてきた。
問題なのは、その数の少なさと展開が、秦軍にとって予想に反した状況で発生したという点である。
いや…?
それならまぁ、そうだとしてもだ?
見通しのイイはずの平地戦で、ゾロゾロと31万人もの動員が完了して、ゆっくりと包囲を完成するまで、秦軍の皆は何をしとったんだ?という話なんだが…。
う~~ん??
確かにそれは分からん…。
今週で信が“本能型モード”を発動させたようにも見えたが、それだったら、もっと初動で敵の動きに気が付いて、先手先手の対処が進められたのではないかと思う。
当然、蒙恬もそれに呼応出来ない訳が無い。
そんな秦軍両翼の活躍で、今頃はフテイが戦死してるくらいで丁度のハズなんだがなぁ?
信の“本能型モード”はピンチにならないと発動しないってんじゃ、正直、能力としては大きな欠陥である。
その分普段は、河了貂が頑張るしかないか。
まあ、でも今週でいろいろ展開が見えてきた思いがする。
次週のキングダムも予想していきます。
キングダムネタバレ-飛信隊の陣形変更
どうせ数で劣っているのだから、信が面展開の横陣形態を捨てるってのは、別に悪くないと思います。
結局のところ、陣形っつっても、“突く”か“包囲”するかのどちらかしか、兵隊の動かし方って無いんじゃないかってのは言い過ぎですかね??
しかし、それにしても信の動きが後手後手過ぎる。
この点、判断の遅さという意味で、飛信隊の行動の結果がどうなるか、少し分かりにくくなる。
冒頭で書いたとおり、数の多さに気が付いてからの秦将各位。
そこから李牧が直に包囲に取り掛かるのは明白です。
でなんで彼らが真に名将なら、少しでも機先を制するが如く軌道修正に取り掛かりそうなものなのですが、何故か全員(桓騎以外?)が思考停止で横陣敷いたままで突っ立っているだけでした。
まぁ当然…、
敵の数の多さを見て、河了貂や蒙恬が即座に応対するにしても、道中で少しずつ展開してきた横陣を変更するとか、結構、ムリ目な注文だとは思います。
しかし、そこを踏まえてもですよ?
趙軍全軍の全てが展開し終わるまで、ただ黙って見ている事はないんだよ。
信もどうせ“本能型モード”を発動させるにしても遅ェ…。
合従軍編でも、ヒョウ公は山を幾つか隔てた先の敵軍の挙動を的確に捉えて、北道危機を直感的に察知していたじゃないか。
“本能型モード”って本来はそういう風に使いこなすもんじゃねーのか?
合従軍編後半の、たった1000人規模でしかない各国の北道派遣軍が発する僅かな土埃を見抜いたヒョウ公と比べたら…、
31万人もの大動員が明確に姿を現し始めて、何も反応が起きなかった信の“本能型モード”は低劣品も甚だしい。
君自身にキングダムを何度も読み直してほしいくらいだよ、信…。
話を元に戻すと、716話のラストで信が防御を目的として横陣展開を捨てて、にわかに見つけ出した“火のお越し所”に標的を切り替えたのは、良いことだとは思う。
しかし、対処に動き出したのが遅すぎる為に、行動の最中で飛信隊自身ボッコボコにやられるのもまたやむを得ない。
頼みとするのは、信が何を狙っていて、どのような効果が残るかである。
キングダムネタバレ-横陣展開の弱点
信が狙っているのは、シンプルに考えて面で包囲してくる李牧軍に対て、点の攻撃で応酬しようとしているモノと予想します。
“火の起こし所”と信も慶舎みたいなコトいってましたが、それは趙軍最前線の力点になっている指揮官、もしくは横陣分断を可能とするような脆弱な部隊を発見したという事かと思われます。
つーか、李牧軍31万っつたら、それに見合っただけの有力指揮官がどれほど足りているのか?
それこそ合従軍の録央未などがそうであったように、敵兵の海のなかを素通り同然で斬り進むとか、今の信だったら普通に出来るだろうと思います。(※後ろの方がボコボコにやられてもww)
では、それで飛信隊が攻撃に転じた場合…、
側面防御を切り捨てた結果、桓騎軍本軍が丸出しになるリスクをどう受け止めるべきなのか?
その先の話が問題になってくるようですが、この点は、飛信隊が攻撃に転じて、趙軍の横陣を分断することで、いっそ、桓騎本軍を分断した趙軍部隊を目標に、攻撃へと引きずりだした形で描かれるのではないかと予想します。
実際を考えると、趙軍の数は31万人なので、その殆どが半年訓練したという事実はあるものの、それ以外は士気の高さだけが売りの雑兵です。
なので、飛信隊によって中央部隊と分断されて指揮系統を失い、なおかつ局所的にでも劣勢に陥れば、大概その部隊は蹴散らされるものかと推察できます。
そして、信が見つけ出した“火の起こし所”という点に関してみれば、やっぱり先週の記事でも書いたとおり、馬風慈が率いている比較的強度の高い一団がそうなのではないかと予想します。
李牧的には、蒙恬自身が言っていたように、独立遊軍色がつよく変則的な対応にも強い飛信隊と楽華軍が、ただなにも出来ないで横陣維持で消耗していってくれれば勝利は時間の問題だったハズです。
なので、そう考えると趙軍としては飛信隊と楽華軍の動きを封じておくだけでOKなのであって、後でどうにもできないほど壁軍を削っとけという手順になるハズです。
この点で、ワザワザ李牧から『功を焦らずとも良い。』と抑止を受けていた馬風慈が飛信隊の標的になるのは、割と自然な流れかと予想できます。
そして、いくら何でも、あの“我ブ”を倒した信にとって、作り立ての新キャラである馬風慈本人が対戦相手では、さすがに標的として軽すぎるので、もう少し敵の作り込みがあるかもしれません。
馬風慈とフテイが戦果を競い合っているトコロに、信と羌瘣がぶつかるとか…。
いやいや? 普通に羌瘣なんて、もっと釣り合わないか…。
だったら、馬風慈とフテイが戦果を競い合っているトコロに、我呂と岳雷さんがぶつかるとか…。
いやいや? 我呂と岳雷でも釣り合わないか…。
だったら、馬風慈とフテイが戦果を競い合っているトコロに、楚水さんと渕さんがぶつかるとか…。
いやいや? 楚水さんと渕さんでも釣り合わないか…。
だったら、馬風慈とフテイが戦果を競い合っているトコロに、田有さんと田永がぶつかるとか…。
いやいや…
…
…
馬風慈とフテイの相手…、干斗とか琢姉弟でよくない?
だって相手として“軽い”んだもん。
寧ろ、李牧が最初から勝負を決めに来てて、馬南慈パッパや、隠し玉であったはず楽彰さんや上和龍さんを投入しとる方が、趙軍にとってもリスクが拡大するので喜ばしいトコロ。
とまあ…、
こんな程度の予想しか出てこないくらい、結果どうなろうとそんなに飛信隊がピンチだとも思っていないんですわ。
どうなろうと、厚みはあっても広く軍を広げている趙軍なので…、
秦軍側も強い部隊で敵を分断して、横陣の要を各個撃破していったら、ほとんどが遊走兵でしかない連中は、『え?次、俺ら何をやったらいいだっけ?』ってなりませんかね。
そうなったら、別にそんな連中はほっといてもイイんで、敵が混乱している間に、蒙恬も呼応し始め、桓騎も標的と狩り処を見つけ出し、壁軍もパニック状態から抜け出して、その名の通り防壁として役割を果たしだす。
んで、李牧は相変わらず『さすが飛信隊ですね。まさか、あの状態で攻撃に転じてくるとは。』などと、ノーダメージで勝てると思っていたような呑気な李牧が描かれることと予想します。
いや、でもマジで、31万人が一か所にいても、ほとんどの連中は何も出来んと思いますよ。
命令すら届いていない奴とかいますよ絶対。
…ロシヤ軍みたいに。
― キングダムネタバレ最新717話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。