( 満羽 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第650話 )
まずは物語の核となる秦魏同盟の締結がどうなったか?は、置いといて。
とりあえず楚軍の前線情報が先に解禁になりましたね。
う…、うん…。
わ、わかった。とりあえず君らが楽しい奴らなのはよく分かったよ。
キャラクター性でイキナリ飛ばして来たので、彼ら楚軍の4人がよく頑張ったとは認めるものの…、
何かコレがテレビで一発芸人を発見したトキの感覚に似ている気がしてくるのは私だけでしょうか?
あと、全裸なのもさ? レ〇プ殺人しまくったであろう直後の村人の死体の山に万極が雨の中で、アンニュイな気持ちを噛みしめながら登場したトキの事を思うと、まぁ~そんなに刺さらないよね。
なので、割と静観している読者さんもけっこう多いんじゃないのかな。
読者に対してホントに印象を残したいのなら、ここから先、ソレなりの戦闘を展開してなくては後がキツイぞ?
まぁ、実際のトコロを鑑みれば、騰軍と魏軍の実践投入局面は、今戦の大きなハイライト部分になるでしょうから、この点は神(作者)としても読者をヤキモキさせたいトコロでしょう。
それはそうとして蒙毅はこんなトコロで何してんでしょうね?
つい最近まで昌平君の手足としてのポジションだったハズなのですが、蒙武軍に何をしに来たのかよく分かりません。
同盟先の魏軍との調整約としては彼のような軍事官僚が適任なのかな?と思っていたのですが…、それどころか今回のキングダム本編の彼をみていると、魏国の動向だけでなく、騰をはじめとする友軍の情報についてもホントに何も知らされてないのが実態のようです。
もしかしたら実は、見かけほど昌平君からあまり信用されていないのかもしれません。(笑)
彼もソレなりに歴史に名を残した男なんだけれども、これからも“驚き役”に終始するだけだとチョット勿体無いかな…、なんて思ったりですよ。
そして、禍燐の予見しているように、秦軍としても騰が南下してくる予定であるのは、この蒙毅自身が語っていたトコロなのですが…、
もしかしたら、本編に記載されているとおり、騰軍の南下が遅れているだけでなく、魏国からの返事も遅れているといった事情の背景としては…、
現実問題として、秦魏国境周辺で今まで展開されていた騰軍と鳳明軍の戦線解除にそれなりの手順と時間が要されるであろうことまでを想起すると、至って当然の事象と考えられます。
まあ、普通に考えて同盟を申し込んだ秦軍側からリスクを取るなりして、一帯から兵を退かせるくらいのコトでもしてやらなければ、魏軍とて武装解除するにできませんヨネ…。
ホントにそれが原因で、蒙武に知らせてあった“什虎攻めの日”の期日遅れであったのなら、単なる昌平君のミスでしかないのですが…、
これだと今のトコロ、キングダムとしては蒙武が昌平君を信じて戦う健気な友情物語とかそんな話でしか着地しなくなりそうです。
アレ??流石にそんなのが秦魏同盟編の前半の見せ場ってワケではないよなぁ?
ではでは、今週のキングダム650話を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-楚の新キャラと秦のベテラン勢
どうせなら期待したのは、満羽と千斗雲の二人がこのまま蒙武を相手に全裸…、もしくは半裸くらいの装備で戦ってくれるのかな?とか思ったのですが…、まあ至って普通でしたね。
万極、矢が飛び交う戦場でも上半身裸じゃなかったでしたっけ?
まあ、裸の件についてはもういいや。そこは重要じゃない。
楚の什虎に伝令が走ります。
蒙武軍3万が什虎に接近。
おそらく古代のマージャンをやっている4人。
最初に伝令に反応したのは什虎城の城主であり将軍である満羽と、同じく将軍職の千斗雲でした。
蒙武軍の侵攻について泣いて笑うほど嬉しい二人。
反して、冷静な態度を示すのは寿胡王と玄右と呼ばれる軍師二人でした。
城主である満羽は寿胡王に五千の兵で城を堅めるコトを命じ、他の三将は蒙武軍を返り討ちにすべく出陣します。
この時点でなんとなく、僕らの発明将軍である呉鳳明が豊富な攻城装置を引き連れて、本命の什虎城を狙う運びなのが見えてくるようです。
現時点での寿胡王による5千の守備体制は、あくまでも蒙武軍三万という規模を想定しての体制と受け取ることが可能なのですが…、
これが後半の展開で、“別ルートで敵が現れた場合も想定した上での守備体制であった…。“という風になるかどうかは、敵ながら楽しみなトコロです。
まあ、単純に考えて、蒙武と鳳明と騰が出てくることが分かっていると、必然、敵武将もそれなりに頭数が必要になってくることが分かります。
さらに騰の幕下には録嗚未やら劉国、干央といったサブキャラに収まらないほどの強烈なキャラポジを確保した連中もいるので…、
あれ? こうして考えてみると、結局、相手が趙軍から楚軍に変わったトコロで、敵軍の人材欠乏の状態は何も変わっとらんじゃないか!?
なので、せめて兵力の上で秦軍の動員を限界まで絞るというのもお約束展開です。
今回は趙で言うと紀彗のように、城主と言ってもあくまでも重要拠点を任された将軍としても戦える城主が相手になっていますね。
でなんで、色は違うんですが、野戦に出た城主に戦闘狂っぽいヤツが付随して、一応の軍師ポジが居るという基本フレームはこれまでのキングダムとも大きく変わりがありません。
この点を考慮すると、次回以降の予想論点としては、これまでの趙や魏とも違う楚としての属地的な特色で満羽以下の戦闘演出に脚色が施されるものと期待します。
キングダムネタバレ-昌平君の意図
禍燐のいないトコロでは、バミュウが案外マトモに責任者みたいな体で仕事しているのに驚きました。
アホに見えても禍燐の副官。
一見、桓騎に着き慕うオギコのようなポジションにも見えますが、別に一緒じゃなかったんだ…。と今日は少しショックを受けました。
いや、別にオギコがバミュウに劣っているとかじゃなくて、むしろオギコは桓騎の終局的な進退にも大きく関わってくれるんじゃないかと大きな期待を寄せているくらいなのですがね。
で、バミュウですが、不意に声を掛けられた結果、禍燐にラッキースケベが実現してぶっ飛ばされたのが今週の見せ場の一つだったワケですが、このトキの禍燐の目が王翦の目と同じです。
まるでゴミを見つけたトキのような…、壁言葉を借りれば“味方に向けるものではない目”そのモノでした。(笑)
さて、禍燐の下での情報分析ですが、ここまでの時点で、本来は南部戦線に15万の規模を持つ蒙武軍の姿が分かっています。
大部分を従来の戦線維持に残して、国境から侵入してきた蒙武軍は、明らかに什虎を陥落させるには少ない3万ということで、騰援軍ありきの秦軍の展開までを予想しています。
しかし、禍燐本人としても昌平君が一体何のために秦が什虎を狙っているのか?
そもそも本気で什虎を取るつもりなのかという着地点も上手く汲み取れていないようです。
そして、それはそうとして、実務家らしい一面を見せる禍燐の姿も描かれています。
昌平君の意図がどうであれ、楚の対戦は防衛目的であるする姿勢を崩さずに、早期に決着に向けた援軍を派遣しています。
おそらく項翼あたりの軍勢なのですが、次回のこの点の予想では援軍の将が誰であるかよりも、援軍の派遣先が気になるトコロです。
一方で、昌平君の意図を見かねるもう別方向の一団の様子が描かれ始めます。
蒙武軍本営です。
ここでは什虎からの迎撃軍と月知平原で対陣する蒙武軍が、数の上では八万と自軍を圧倒する什虎軍に半包囲される展開が描かれています。
さらに蒙武の本陣に参入していた蒙毅が、こうした什虎軍が蒙武軍に対して包囲殲滅を狙っている状況に加えて、同盟共闘を申し出た相手である魏から参戦の表明が無い状況の説明もなされ、現状では蒙武が極めて孤軍に近い状況であるコトが分かります。
蒙毅の説得では、魏の参戦の成否は分からずとも、せめて秦側として騰軍だけは南下してくるハズなので、待機を促しますが…。
蒙武は昌平君の書簡が“今日の日付を什虎攻めの日”とする魏国への打診内容であったという事実だけをもって『今日が開戦の日だ。』という断定を下します。
蒙毅も言っていることオカシイんですがね。
そもそも秦魏同盟が成立していなかったら騰軍だって南下などして来ないのですから、『とりあえず騰軍が来るまで待つ』という作戦は、今戦で成立しえない選択肢になります。
まあ次週でこの先は、何故か阿吽の呼吸で登場してくれた鳳明と、何故かそれすら決め事も無しに想定していた昌平君、そして、その昌平君を信じていた蒙武は凄い的な顛末が待っているといったトコロでしょうか。
そして―、
『毅よ、よく見ておけ、これがお前の父、蒙武の姿だ!!』
見開きので蒙武の突撃からとうとう対什虎戦が開始されました。
遠めに蒙武の進軍を眺める千斗雲、『わかってないな~。』と一言。
同じく蒙武の動きを捉えるのは寿胡王と玄右、そして、満羽。
楚軍4将の実力は、次回明らかにされるのでしょうか?
― キングダムネタバレ最新650話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。