(李牧 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第614話 )
「挟撃戦には挟撃戦です。」って、確かに地味に理にかなってますよね。
たまーに、調子よく将棋さしているトキに、突然自陣内へと飛車が突入してきて「あっちゃ~。」とやられるアレに似ています。
いくらなんでも、もうワープはないだろうと思っていましたが、流石の神(作者)です。今回、タカを括ってしまっていた予想のさらに上を悠々と飛び越えて、王翦軍の右横っ腹に馬南慈軍が再登場。
『なーんだ、馬南慈…、モップが無くてもそれなりに強かったんだ…。』と思っただけでなく、もう、なんだかその右側部隊に一緒に巻き込まれて、死んでしまいたい気分です。
とは言え、実際にはもうすでに、麻紘のトキにやったワープが再び功を奏したにせよ…、
段茶さんやその後ろに控えていた玉鳳隊、さらに負傷した亜光たちを収容しているハズの秦軍右翼本陣の詰め兵たちもいるであろう中で、馬南慈軍…、
どうやってここまでやってくることが出来たのでしょう?しかも、右翼と中央軍の間に横たわっていた森はどこに消えたのか?
まあ、漫画なんだからここまでダイナミックな演出ができるもよしです。
李牧軍がここまで思い切ってワープできるなら、もう秦軍だってやりたい放題出来るのですがね。
それこそ、今は修復待機してそうな玉鳳隊が李牧の真後ろに現れるもよし。
段茶さんが馬南慈いないのに気が付いて李牧の真後ろを取るもよし。
今回、驚いて口が開いたまんまの間抜けな王翦が実は偽物で、本物の王翦がやはり李牧の真後ろに登場するのも可能だったりしてきますよね。
でなんで、これはコレでなんだか、逆に神(作者)のお陰で一気に予想の自由度が跳ね上がったような気もします。
週末のキングダムネタバレ予想記事でも書くつもりですが、結果的には今は休憩中の玉鳳隊が王翦パパを助けにやって来るあたりが、落としドコロになるんじゃないでしょうか?
傅抵が囮だったのはよしとして、馬南慈が登場。
で、これで結局のところ、龐煖の出番がしっかり先伸びになってしまったので、いよいよ年内中の決戦収束も一層厳しくなってきたようです。(※9月19日現在から休載と合併号が一切無かったと仮定して、残り13週分で鄴攻め編終了…? 多分、無理というか絶望的でしょう。)
そのように今から気持ちを改めると、次の年越しも『鄴攻めで過ごす三度目のお正月』ということで、キングダムファンとしての恒例行事みたいになって、乙なモノに感じるかもしれません。
それでは、今週のキングダム614話の各場面について、考察をまとめていきたいと思います。
キングダムネタバレ-ノリノリの秦軍
前回の613話では、動揺しているのか?それとも感情が騒めいているのか? 多少なりとも平常心から気持ちが離れてしまった様にも見える面持ちであった李牧。
いまではスッカリ現状の有るがままを受け入れて、しっかりと前を見据えているようです。
さて、ほぼ趙中央軍を半周包囲しつつある秦軍の田里弥軍、倉央軍、飛信隊、亜花錦隊による挟撃ですが、各自、大いに奮戦している有り様が描かれております。
もうなんか、ここでも弁呂さんとい半モブの秦軍武将までが、「俺らでも李牧打てるゼ!」と言わんばかりの勢いで、飛信隊なども差し置いて敵防衛陣を突き抜けて李牧のもとに届きそうな勢いです。
その弁呂さんを直下に加える田里弥としても、『アイツで行けるんだったら、もう李牧なんか誰でもブッ殺せるだろが? あぁ!コラァ!?』とでも思ったのでしょうか?
「一つ抜けるのなら、他も抜ける!全員李牧の首を狙いに行けっ!!」と全軍攻撃の度合いをさらに強めます。
そして、普段真面目な田里弥もそんなだから、倉央なんか「フハハハハww 田里弥軍が頑張ってるお陰で、ますますこっちもやりやすいぞ!!」とか言って笑っています。
彼から見たトコロ、敵の防陣も後、一つか二つを数えるほどなので、いよいよ李牧の首は自分たちで刈取るほどの勢いで、気分も増して高揚している様子が描かれています。
倉央さん…、まぁ、腰に鎧の前垂れが掛かっているのでよく分かりませんが、近くに糸凌も居るので、この時点でもうすでに勃っているかもしれません。
それこそギンギンの上に尚且つビッキビキの状態でww
さて、そんな秦軍の猛攻をカイネが冷静に対処を進めている…ってワケがありません。
もうほとんど現場の彼らだけでは秦軍の猛攻を支えるのがやっとの状況で、予備隊の救援が無ければ持ち場も時間の問題でしかありません。
しかしながら、現場指揮官のカイネとしても、すでに予備隊は挟撃してきた飛信隊がくる左方に全て回してしまっているのを知るだけに、本陣に援軍を求めることが出来ません。
飛信隊がいかほどまでに李牧に接近しているのかは分かりませんが、カナリ迫っているのも確かでしょう。
そして、ついさっきまで、あれだけ「フンガ、フンガ」と興奮状態だった龐煖が我慢して息をどこかに息を潜めていると考えるとどこか滑稽だったりします。
ただ、李牧軍としても、先週で本陣に生還した金毛が左方面で陣頭指揮をとっているのは幸いしているのでしょう。ここにきて将軍級の指揮官が本陣に控えていると、そうでないのでは防衛指揮の強度にも大いに影響が出るでしょう。
李牧の側近の報告では、雷伯はまだ健在である為に田里弥軍には何とか対処できており、最初に共伯軍が王翦直下軍にしてやられた分、倉央軍の勢いが止められない状況になっているコトが分かります。
キングダムネタバレ-ここから傅抵の活躍
頃合いを見計らったのは李牧です。
秦軍の前傾と、後述する馬南慈の秦軍スピードを計算したのでしょうか?
黙想しつつゆっくりと李牧が目を見開く動きに合わせるかのように、傅抵隊が秦軍全体の中を中央突破していきます。
この状況での中央突破なので、はっきり言って目立ちます。
田里弥も倉央も、この傅抵隊の動きには当然のように気が付き、初見では、各々自軍の背面を穿つために突破に出たのではないかと推察します。
しかしながら、傅抵隊はその予想に反して、田里弥軍と倉央軍の背後は突かずに、直進を続け王翦本陣を狙います。
そのため咄嗟に、救援軍を派遣しようとした田里弥と倉央ですが、ここで彼らはさらに一歩深く施策を吟味します。
明らかに傅抵隊の兵が精々数百と少なく、王翦軍の5千規模の本陣を撃つには少なすぎたからです。
田里弥も倉央も傅抵の動きは、捨て身の誘引によって両者の救援軍の引き出しを目論むものと考え、田里弥軍、倉央軍の攻撃力削減と捉えました。
結果、田里弥と倉央の二人は、王翦本軍への援軍を差し止め李牧軍への攻撃をさらに強める指示をだしました。
当然、李牧と傅抵にとってもこの彼ら二人の反応も読み通りだったワケなのです。
王翦本軍が若干の弓矢で、傅抵隊を迎え打つのですが、相変わらずキングダムの弓矢攻撃は王翦のそれでもショボいのですね…。
最も敵兵を殺傷する兵種であるにも関わらず、史実でマジレスを進めるとバトル漫画としての成立を見ないので、ここは仕方がありません。
また、同時に傅抵だけじゃなくて、雷伯に、別に死んではいなかった共伯、金毛が再び指揮で奮戦する様子が描かれます。
さて、実際に王翦本陣の再前衛に突撃した傅抵隊はどうでしょう?
正直、かなり苦戦しています。
まあ、正直数百規模の騎兵で、しかも突撃してしまった後に機動力が止められたら当然そうなります。
この時点で、傅抵としてもとにかく「突っ込みすぎるな、死ぬな!」とばかりに味方の生存を維持する指揮を出すだけの事しかできません。
肝心の王翦本陣から見た彼らの動きは、どのようなものだったのか?
王翦の側近、幕僚の武将たちとしても、見立てはほぼ田里弥と倉央が予想した通りと同じで、田里弥達をひっかけるのが目的であったとして見解を吐露しています。
キングダムネタバレ-王翦の空いた口が塞がらない?
まさか、空いた口の王翦を見ることが出来るとは思いませんでした。
この点で今回のキングダム614話では、かなりレアな絵が拝めたコトだったと思います。(笑)
側近が「李牧は珍しく無意味なコトをしましたな。」の一言で、何かに気が付いた王翦。
曰く―、「李牧は決して無駄なことはせぬ。李牧は本気でこの本陣を討つ気だ…。」と李牧の作戦の本気度をすぐさま感じ取って見抜きます。
そして、「何かがある。いや、何かが来る。」と気が付いた時には既にトキ遅し…。
最初に気がついたのは一人のモブ兵士ですが、王翦本陣、自軍の右方より多数の敵影を視認。
兵種は騎馬、馬南慈軍です。
上述の通り、ここで王翦の口が空いてしまっているのが誰よりも珍しい描写でしょう。
それこそ昌平君の笑顔と同じくらい少ない頻度のキャラ表情です。
モブ将校たちが、「バカな、どうやった現れた!?」とマジで驚愕していますが、ほんとに彼らの気持ちには同情できます。
それこそ第318話の春申君みたいに「相対しているオルド【※ここでは段茶】は何をやっている!?」と、全読者がブチ切れてもおかしくありません。(笑)
いや、マジで考えてみると、右翼には玉鳳隊も残っているワケで、それなりに森や丘陵があっても所詮は平原なワケで、どんだけ索敵の目も胡麻化して迂回してきたのだろうか?と考えずにはいられません。
ってゆうか、中央軍と右翼の間には、それぞれの連携を遮断するほどの大きな森があったんじゃなかったっけ?(参照:595話)
対趙峩龍戦の地形設定もそれほど昔の話じゃなかったのですが、その森林地帯も軍団の体を保ったまま走破する雁門騎馬の凄さときたら…、もう、脱帽する他ありませんね。
当然、神(作者)としては、これはワープなどではないのだと思います。
信じて下さい!これも雁門騎馬のスペックなんです!というコトなのでしょう。
本陣のメンツだけではなく、田里弥も倉央も、さらには河了貂も突如としての馬南慈の後方出現に驚いています。
そして、雁門の鬼人の出現によって、傅抵隊もここから本気で攻めに出る動きに切り換えます。
丸裸の王翦軍本陣に李牧の挟撃が返されます。
― キングダムネタバレ最新613話 考察 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
第613話の予想⇒【キングダムネタバレ最新613話予想 腐れ縁、李牧と龐煖の約束。】
第614話2の予想⇒【キングダムネタバレ最新614話予想2 傅抵の投入先が飛信隊だったら?】
第615話予想⇒【キングダムネタバレ最新615話 雑すぎて王賁たち秦軍もワープ】