( 司馬尚さん 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム782話)
このまま、王翦は何もセン。。
流石にそーゆーわけにはいかないでしょう。
とは言え…、
いままで何も勝つための準備をしてこなかった王翦が、今更、何かし始めても手遅れ感が否めません。
前回の考察編にも書いた通り…、
王翦軍は、田里弥、倉央に亜光の諸将が勝手に狼狽して、驚いているだけで、よくよく見れば、司馬尚軍の皆さんは、ただ各軍ごとの正面の相手と普通に戦っているだけです。
強いて言えば、司馬尚軍のほうが、王翦軍よりも何が“確り”としているかと考えれば、総大将である司馬尚以下が、シンプルにも司馬尚の武力を信じて、ブレずに足並みを揃えて戦っているという点でしょうか?
勿論、それ自体は、別に策略も何でもないのですが、逆に、秦軍は総大将の王翦が、何も指示しないというか、亜光はじめ諸将に、基本的な作戦方針すら何も伝えず展開しているようにも見て取れます。
亜光だけでなく、田里弥と倉央までが、場当たり的に、その場その場の戦局に対応する後手の状況だけが重なり、それぞれが勝手に、バラバラに戦っているだけにしか見えません。
単純ですが、小手先の対応術を交えずに、最初に決めた戦い方を淡々と進めている司馬尚軍の方が、どうしても勢いに勝る状況であるように伺えます。
この点、司馬尚の強みとは何だったのか?
端的に言えば、コミュニケーション能力を持ったワレ武と言えるのではないでしょうか?
個人武力がホーケンと同等なら、それだけで完全上位互換になれます。
対する王翦の強みとは何か??
それは、現場の軍の強さを担保する、亜光、田里弥、倉央が居るという以上に…、
王翦『悪いな廉頗(れん ぱ) 私は”絶対に勝つ戦”以外興味はない』と言い切ったように、無駄な消耗を避けて、相手を自分の土俵に誘い込み、最高の状態と最大戦力を保持して、決定的瞬間に、勝利の一手を撃てる状況を作り出す作戦構築力だと思うんスわ。。
そう、司馬尚がナンボ強かろうが、その強さを発揮させない。
逆に、そうやって司馬尚を空回りさせて、他で挽回しようと、カン・サロや楽彰が躍起になって、余計な動きを作らせて分断するだの、誘い出すだのが、俺達読者は見たかったんや。。
しかし、戦争は仕掛ける前から、勝つか負けるかが決まっている。。
今まで“何もセン”だった王翦が、今更、何か仕掛けてきたところで、それは単なる小手先でしかないのであって、戦略や作戦を仕込む段階はとっくに過ぎている。
せめて負けるとも、ギリギリ、ドローに近い負け越しぐらいしか、王翦には、状況をコントロールすることが出来ない。
ではでは、来年次号に向けたキングダム予想を進めて参ります。
キングダムネタバレ-智将とは? 結局、準備がすべて。
智将って、キングダムでは割と簡単に語られますけど。。
そもそも智将って言ったところで、戦場で、何か“ピーン”と閃いて、突然、思いついた奇策を発動させて、逆転勝利するとか、そーい言った、妄想みたいな存在じゃないと思うんですわ。
勿論、桓騎はじめ、キングダムの智将キャラって、やっぱり漫画だから、上記みたく突然思いついた無理な奇策や、行き当たりばったりな蒙恬&李信の逃走劇やら、不自然な李牧ワープやらが乱発される事になるんでがね。。
じゃあ、智将って一体、何なんや?と聞かれるかもしれないですが、それって、別段、『知恵を使って戦う武将』とそんなフワッっとした存在ではなしに…、
端的に言えば、『事前準備を怠らずに戦に臨む武将』でいいと思うんスわ。
そりゃ、情報を集めて仮説を立てて…、と、細かい事言えば、キリがないんですが…、
今の王翦見ていて、私がどうかと思うのは、正しくここで、そもそも王翦にしても昌平君にしても、25万人を番吾に引き連れて行くまでに、一体、何の準備をしてのか??
何も、準備らしいコトしないまま、宜安戦の再検証すら明確にならないまま番吾戦が始まっている事に、準備しない王翦、何もセン王翦になっているのが、らしくない王翦としてモヤモヤしているワケです。
鄴攻めにしたって、昌平君の作戦が潰え際にも、一時的に全軍を列尾に踏みとどまらせて、王翦本人と亜光が強行偵察を行い、情報を集めるだけ集めて、考えられるだけ考えて、その結果の軌道修正を加えて、頑張ってた訳でしょう。
また、それだけでなく鄴攻め後の平坦確保のために、昌平君に斉との補給協定を結ばせていたりと、李牧の思考を先回りした準備をしていたことも大きかったですよね。
長々と書いてしまいましたが…、
いままで何もセンだった王翦が。。
今から何かしようとしても、そもそも準備を怠っているのですから、何もデキンになってしまうんじゃないかと、私は心配するトコロです。
何もセンかった王セン、何もデキン。。
マジで、コレになりそうです。
いや?しかし―、
司馬尚が本軍で、王翦本軍にぶつかるにしても、王翦本軍だって、相当数の兵力を保有していて、朱色平原戦で見せたような、王翦本人による用兵術で以って…、
田里弥や倉央が心配するような事態にはならんかもしれない?
確かに、そう考える事も可能です。
また、遊撃に回っている玉鳳軍本軍も王賁こそ飛信隊の指揮にコンバートしていますが、関常が控え得ており、なんとか王翦本軍の支援に入る事も可能ではあります。
しかし―、
こと王翦軍に関して言えば、王翦本軍が会戦の初手で、真っ向勝負で消耗戦を強いられること自体が、カナリ大きな痛手になることに違いありません。
そもそも、秦軍が為そうとしているのは、番吾城の奪取、および、その後の趙北部地域での拠点構築と維持までが、作戦目的であるからです。
例え、ここから司馬尚本軍の突撃を防ぎぎったとしても、王翦本軍の兵力が、ゴッソリ損耗を喰らってしまえば、戦略規模で番吾戦を見直さないといけない事になるんじゃないでしょうか?
また…、
倉央と田里弥は、司馬尚本軍が主攻であることに、イチイチ驚いていましたが、別に、予備兵の管理含め、兵力を最大に持たせてある、本軍が主力戦力になり得るって、別に普通の考えであって、奇策でも何でもないワケです。
そして、この点を逆に言えば…、
王翦だって本軍の戦力が一番大きいワケですから、その最大戦力が、これから先に攻撃を受けて、消耗戦を強いられ、結果、王翦軍全体から、前面の敵を突破する決定的戦力が無くなって行くことになります。
また、李牧の考えがどうであれ、司馬尚軍の作戦目的としては、王翦軍を退けることが出来た、あるいは番吾を取られなかったら、それで勝利なので、もともと勝利のハードルが違うワケですから、王翦の判断として…、
例えば、『自軍戦力から兵力○万以上を損耗したら、撤退しなければならない。』といった、最低限の撤退基準みたいなモノが最低限あると思うんスわ。
もっと卑近に例えたら、『あと、一万負けたら、今日はこれ以上パチンコ打たない。負けを認めて帰る。』みたいな感じで。。
あれ? でも、パチンコに例えてしまったら、マジでどうなんだろ??
最悪、王翦が自軍の劣勢を認めずに、地震や津波の際のトキに、発生する“正常性バイアス”に囚われて、撤退の時期を見誤る。そんな最悪のパターンも考えられます。
この点、またまた、更にパチンコで卑近に例えたら、どうなるのでしょう?
王翦『クッソ! さっきので一万(兵力)負けた! 今日は諦めよか思たけど、よー考えたら、今負けた分、次のチャンスがデカなったって事やで!今止めたらホンマの負けや!!』
そして―、
王翦がそんな状況で、隣の台で打っている、楊端和さんの調子が良過ぎるのも、非常に大きな問題なんすよ。。
楊端和『いや~、すんまへんなw ウチ出まくりでっせ? メラ族キタリの確変入りましたわww 次の画面で番吾城出てくると思います~~(笑)。(少し早いような気がするけど、ウチもここらで止めた方がええんやろか? でも、さっき黒修馬2万(兵力)の玉(兵の命)出してもうたしな。やっぱりパチンコだけは止めれへんわ。)』
王翦『クッソ、あの女! あの台(機種名:CR番吾城)譲ってやったん儂やぞ!!早う出玉来いや、クソボケがァ!!』
ダンダンダンダン!!(ムキになって台を叩く王翦)
司馬尚店長『お客様!台を叩くのは止めて下さい!!』
王翦『チィ!』
田里弥『王翦様~?流石にもう、帰りましょうよ~?』
倉央『自分、まだ2万(兵力)残ってます。パチンコより、この金でソープ行きたいです。』
田里弥『はァ?俺、だいぶ減って数千(兵力)しか持ってねーよ。お前、女(糸凌)いんのにそれはねーだろ。ソープ、俺が行きてえいよ。』
カン・サロ『喧嘩しないで下さい。それならソープよりも弊社のピン・サロはいかがでしょうか? 一万(兵力)で遊べますよ??』
倉央『え?ホントにーーー!? 行く行く!!』
田里弥『さっき亜光部長に絡んでいたピン・サロ軍か! 確かに気になる。よし、飛信隊の李信に金(兵力)借りよう。』
李信『絶対にこの台(機種名:PGI李牧の砦)は大きいの(確変:李牧)来るぞ!悪ィな、田里弥課長! 今はアンタに金(兵力)貸せねェ。王賁に聞いてくれ!! 』
我呂『思った通り、設定ユルユルだぜ!』
河了貂『うん!俺はボーナス全部(新人部隊)突っ込んだぞ!!』
李牧副店長『これは飛信隊の皆さん♡ (悪いですが、絶対にその台(砦)は出ませんけどね。)』
うーーーーーん?
このように、冗談半分で例えたら…、、。
王翦が苦戦してるけど、楊端和と李信がなまじ順調に見えるので、秦軍全体が撤退し辛い状態になっていることがよく分かります。
流石の年末年始ww
秦軍全員が投入を止めれない“パチンカス”状態で、本年を締めくくりますwwW
後出しジャンケンみたいな設定で、実は『王翦が開戦前に何か仕込んでました~~~ww』みたいな後付け設定が無いと、やっぱり秦軍の負け方は残念になる一方でしょう。。
あー、今年もキングダム面白かった。
来年も楽しみにキングダム読んで過ごしましょう。
原先生に、キングダム読者の皆様も、今年一年お疲れ様でした!!
― キングダムネタバレそれ最新783話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。