(朱摩さん:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第742話)
まず、1番最初に…。
朱摩さん、短い間でしたが、お疲れ様でした。
コチョウ戦のラストから登場していただき、いきなりかっこよかったです。
個人武力では、間違いなくリーボックを圧倒。
李牧の為の史実補正の前に、この度、退場を余儀なくされたのは非常に残念ですが、作品上の役割を見事に果たされたものとして、見届けさせていただきました。
安らかなご冥福をお祈り申し上げます。
で、それはそれで、今週は久しぶりに正攻法で面白かった回でした。
飛信隊と楽華軍、単に李牧本隊への増援防止ってだけでなく、桓騎といえども最低限、李牧の侵入経路を三分して、予想せざるを得なかったという制限として、描かれたのは見事でした。
必ずしも桓騎が圧倒的有利でもなく、李牧の起死回生できる余地が残してありつつ、さりとて、李牧が死ぬ一歩手前まで追い込まれるであろう状況が描き込まれていたので、見事な回でした。
ただね、よく読むと…、
やっぱり飛信隊と楽華軍、もうミスってる。
李牧出現ポイントの担当割り振りが、もう、絶望的過ぎるんだよ。
中央⇒桓騎軍:数百人
左・右⇒飛信隊と楽華軍:各5千人
どう見ても、桓騎だけ無理ゲーやろが…。(泣)
ではでは、今年も残り少ない、今週のキングダム本編について振り返って参りましょう。
キングダムネタバレ-ゼノウと朱摩の二大戦力
桓騎、今こそがキメの瞬間です。
李牧から見て、左方、ゼノウ投入。
その部下こそ、全滅してしまった後ですが、李牧に肉薄するゼノウを止められる者はおりません。
しかも、ゼノウは本来のコンディションでは無いにも拘わらずです。
止む無く、再度、右方に活路を転じる李牧本隊ですが…、
李牧兵『みッ!右も入って来た!?』
朱摩兵『ッハァ!! 桓騎軍の殺し屋はゼノウだけじゃないぜェ!!』
桓騎兵A『朱摩一家!!』
桓騎兵B『ヒャハハハハ!李牧はもう終わりだァ!!』
うーん…?
水を差すようでゴメン、モブ桓騎兵…。
君達がそうやって期待値を高めて、興奮すればするほど…、
『あァ…、ヤッパリ李牧は助かっちゃうんだなァ…。』という気にさせられます。
コレも、作品の性質上、いつも全滅の危機を迎える飛信隊の姿を見慣れてしまっているせいでしょうか??
しかし、そうこうしているうちに、本当に、ゼノウが李牧を獲物の射程範囲に捉えてしまいます。
李牧『!!』
ゼノウ『死ね!李牧!!』
マジで、ビビる李牧さん。
だが、しかしッ―!!
ドドドドドドドドドド!!
大量の矢が、ゼノウに集中。
早々と李牧の救援に入ってきたのは…、カイネです。
何でしょう?
彼女、五千将になって、一軍の長になっていたのですが、どうやら、李牧のボディガードとしての役割は継続していたようです。
結果論ですが、これはカイネが以前と違い、五千将になり、李牧の側を離れる状況も生まれたことで、お互いを助ける結果になりましたね。
以前のように、最初から李牧と一緒にいたら、主である李牧もろとも、ゼノウの一振りに巻き込まれて、一緒に死亡していたはずです。
そして、非常に残念なことながら…、もともと重症を負っていたことも手伝ったせいか?
ここでゼノウさんの勢いが喪失…。
援軍に入ったカイネの舞台は数十騎ですが…、圧倒的武力を持つゼノウとは打ち合わず、遠巻きに弓矢を射掛けて遠ざける作戦に出ました。
あれ?
何か、李牧より、カイネの方が頭使って戦ってない??
そして、カイネ自身もまあまあ強いので、ゼノウ以外の李牧にまとわりついている奴らを、攻撃して行きます。
一部、朱摩の部隊から、先にカイネの排除にうごく手練れ、蛇元さんが動きます。
ただ、カイネにとってはそれが好都合。
李牧に敵が集中するのを少しでも割いていきたいトコロです。
そして―、
李牧の生存を最優先するカイネですが…、
李牧『あなたも一緒に来なさい!』
カイネ『私は李牧様の盾です!!』
李牧『盾なら私の側を離れるな!!』
何気に…、これキングダム史上、なかなの名シーンじゃないですか?(泣)
敵ながら立派でございます。
しかし、命を惜しんで止められるような敵ではない事は確か。
李牧の名に、心を震わせながらも、敵の引き離すカイネの奮戦は続きます。
キングダムネタバレ-状況の再設定と、飛信隊・楽華軍のミス
こうして、突如として始まった李牧急襲ですが…、
ここで、ようやく神(作者)様目線で、戦場の俯瞰説明が加えられます。
どうやら、一見、李牧が本体のみ孤立しているのは、ご都合も手伝って、不自然に見えるのは確かなのですが、実は成り行き、負担の訓練と不測の事態への対策が、染みついていたため、趙軍の各主要部隊は、いつでも李牧を助けに行ける距離になっていたことが明かされます。
そして、既に本陣の異変は周囲の各軍が察知しており、小隊レベルで先行できる部隊から、李牧の救援に向かっていることが分かってきました。
まあ、そういう謎の優秀な配置方法が描かれるだけに、その反面で、数百人レベルまで規模を小さくした桓騎軍に…、
謎にボコられまくるほどの少人数で行動する李牧の頭が、ますます分からなくなるのが、キングダムなのですがね…。
で、漸く我らの飛信隊と、楽華軍の居場所が開示されました。
飛信隊と楽華軍は、完全に桓騎軍とは違う場所に配置されていました。
どうやら、桓騎といえども、李牧本陣の行動経路を予想はしていたものの、一つにまでは絞り切れなかったようです。
当然、リスク分散して、奇襲ポイントを三つに分けて、桓騎軍と飛信隊と楽華軍を配置したことがここで分かります。
ん?
え―――っと??
え??
五千の楽華軍が左で、五千の飛信隊が右で、数百人チョイの桓騎軍が中央に配備…??
え?
ええええ?? え、え??
えええええええええーーーーーーー!!??
あのー、桓騎さん??
もう一度、再確認しますね??
宜安城攻略前後の情報をもう一度思い出しますと…、
楽華軍が約五千人、
飛信隊も約五千人、
で、桓騎軍はどうでしたっけ…??
第736話では、精々、数百名人とか描かれていませんでしたっけ??
あの??桓騎将軍、すみません??
恐らく、桓騎将軍ご自身が配置に選んだポイントこそが、李牧侵入の本命予想ルートだとは思うのですが…、
いくら何でも、これは李牧に対して激甘設定過ぎませんか??
前回、第741話の副題は“最後の博打”というタイトルでしたが、これ、李牧にとってみたら、設定6で大当たり間違いなしの甘デジ設定スロットに等しい話でしょう…。
もしかしたら桓騎軍は、飛信隊と楽華軍から、相応数の援軍を受けての参戦なのでしょうか??
秦軍配置の情報が開示されたら開示されたで、これは、桓騎軍の数の異様な少なさについて、対策がなされているのかどうかが、非常に気に掛かります。
そうでなかったら、今現在、それなりに李牧ピンチが描かれていますが、神(作者)様も、これで李牧を討てって、桓騎にかなりの鬼設定を呉れてやったもんだと思います。(泣)
また、改めて考えると、何故に李牧が、さらにその数百以下の本陣行動をしているのか、ますます訳が分からない状況でもあります。
こ~~~りゃ、個人的には、何が何でも桓騎を応援してやりたくなります。
さて、桓騎軍が李牧本陣を引き当てた事は、飛信隊でも楽華軍でも、既に察知する所です。
この場合、事前の作戦で、急いで、李牧出現ポイントに急行することになっていましたが…、
当然、事はそう単純で済む話ではありません。
李牧救援に現れる趙軍があった場合、それを要撃する役目も課せられています。
飛信隊の前に、出現したのは青歌軍。
流石に、李信と河了貂の判断も早く下されます。
先ずは、青歌軍に横撃を加え、李牧救出を妨害。
その後、ある程度切り崩したら、李牧を取りにいくという作戦に出ました。
うーーーん?
それは分かるのですが、いっそ、羌瘣隊を500騎程度でも、桓騎軍に急行させた方が良かったのではないでしょうか??
“最小規模で最速最強”の部隊を発したなら、敵軍遮断の“効力”を落とさずに、同時に、桓騎軍を一番助ける“効果”になる筈なのですが、私は、この李信の判断が、非常にマズいと考えます。
援軍遮断に徹するにしてもですよ…?
戦場には、目の前の楽彰軍以外の援軍だっているんだから、ここで自軍全員の脚を止めるのは、どう考えても悪手でしょ。(泣)
今現在、彼女の姿が見えないので、既に桓騎軍に合流しているのか、向かっているのか、それとも、ただ単に描かれていないだけなのかが気に掛かります。
そして―、
反対の楽華軍でも、李牧救援の動きを察知、蒙恬もまた、桓騎軍への援軍は後回しに、先に趙軍の増援を叩くための判断を下しました。
いやいや?? 君も、ここは陸仙を桓騎軍増援に回そうよ??
李信も蒙恬も、一体どうしたんだよ??
もともと桓騎軍は、キミたちの10分の1から5分の1程度の戦力しかない状態で、それでいて、李牧の首を必ず取るという目的の下で戦ってるんだよ??
だったら、増援遮断だけじゃなくて、加勢も同時に考えないと失策でしょうよ。(泣)
いくら援軍を防げても、桓騎軍が李牧を討てなかったら、キミたちもそれで終わりなんだよ??
たった数百の桓騎軍本隊と違って、五千人いたら、作戦目的と優先順位を立てて、役割に応じて戦力分けるとか出来るやん??
これでは、31万人もの大軍で、たった1万の桓騎軍討とうとしていた先週までの李牧と同じで、別に、5千人全員が本当に要撃に参加する必要があるのかどうかを考えろって話ですよ…。
例えば、横撃に必要な騎馬部隊と、遮断の為に横陣敷く歩兵を要撃に残したら、それ以外の騎馬は、先に桓騎軍の増援に向かうという計算等はしないのでしょうか??
細かい話なんだけど、そのリスク計量をするのが、将軍の仕事であって、最優先事項が何かを考えたら、桓騎軍の増援は、後回しにしちゃいかん状況だと思うのですが…、
これは読んでて、今の時点で桓騎の死を覚悟するほど痛い思いがしたよ俺は。(泣)
キングダムネタバレ-朱摩さん、黒桜さん…。
とは言え、李牧にスグに援軍が届かない状況は続きます。
李牧兵『楽彰軍が右に居るはずなのだが!?』
と、来るはずの楽彰軍がなかなか来ない…。
いや?しつこいようだが、楽彰は軍の規模のまま行動できていているのに、何故、本陣である李牧が数百騎馬で行動してたのか??
李牧は、どうして、スラム街を裸で行動するような真似を、自らしてしまったのか??
援軍の規模を聞いて、ますます謎が深まるばかりです。
性癖だったのか?? 李牧。
さて、そんな李牧の性癖のせいで、孤軍奮闘するカイネ。
朱摩一家を何人も切り伏せて、ついに―、
朱摩『何を手間取っている…。』
カイネ『ハァ、ハァ…、お前が隊長だろ、ずっと待ってたんだよ!!』
とうとう朱摩を引き出すに至ります。
あ~~~~~!
カイネなんて、放っておいたらイイのに、朱摩さ~ん!?
ゼノウさんも、一体、何処に行っちゃったんですかァ~~~??(汗)
そのまま、カイネとの対戦に移行する、朱摩さん。
カイネも消耗していますが…、
恐らく、そんなの関係ナシに、一方的な力量を示す朱摩さん。
反撃ゼロで、意識を喪失するカイネ。
トドメに入った朱摩の一閃。
ガキッ!!
其れを止めたのは…、李牧です。
しかし―、
朱摩『ほォ…、女を助けに意外だな、そういう男か李牧。』
朱摩の攻撃は、元武人である李牧に対しても一方的です。
あと一歩、李牧は朱摩の斬撃に飲まれる寸前まで来ています。
李牧を狩れる手ごたえを感じた朱摩。
『死ね。』
再び力を振り絞ったカイネ
『ざけんな!!』
軽々と朱摩はカイネの攻撃をいなします。
朱摩『お前から死ね。』
カイネが殺られるその瞬間、この僅かな一瞬を李牧は逃がしませんでした。
『カイネ…。』
カイネの身体に隠れた死角からの、突き。
朱摩の頭部を貫通。
カイネもまた、李牧の動きに、呼吸を合わせたように見受けられます。
瞬間、桓騎も、相当険しい顔を浮かべています。
だ~~~~~~~ッ!!
チックショーーーッ!!!
ピンチ、これで終わりか~~~!?
ヤッパリ激甘設定だろが~~~~!!!
朱摩一家の危機を逃れた李牧とカイネ。
ですが…、
次は、黒桜さんの出番だぜッ☆
タンッ!!
僅かな安堵を示した李牧の背後、黒桜の矢が放たれます。
オイッ!?
↓
(趙モブ騎兵:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第742話)
何気に、このモブ兵?? 射線めっちゃ邪魔だよッ!! な~んか邪魔だよ!!
ぬォーーー、次は黒桜さんがヤバいのか??
史実補正で李牧が生き残るのは、仕方無いってのは分かっているよ。
こうなったら援軍に来たフテイが、オギコに狩られる痛み分けでオネシャス、神(作者)様。
― キングダムネタバレそれ最新742話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。