(毒:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第737話)
いや、予想を通り越して、それ以上でしたね…。
コメントにも、爺共の手のものと予想しただけでなく、“毒物”の混入による被害を予想いただいていたのですが、お見事でございました。
で、その顛末なんですが、秦軍の被害、赤麗残存軍は全滅。
多少、生き残っているのが、壁さんはじめ少しばかりいるだけの状態にされてしまいました…。
壁さんだけでなく、それまで士気を吹き上げていた桓騎軍の、各々の一家の皆さんも…、これは残念無念。
しかも、神(作者)様の画力がこれまた、つよく秦軍の悲惨さを際立ててくれた内容となっています。
いや、マジで一戦も交えることなく全滅て…。
ただし、これもまた戦争やってんですから、なんでもアリと言えばそうなんですが、秦軍ホンマにどうすんでしょう?
河了貂と蒙恬なんかも、まだ、『赤麗があるからどーにかなるかも。』とか考えているタイミングじゃないでしょうか?
絶対に、蒙恬も河了貂もビビるでしょう。
しかし―、
そこは絶対に大丈夫。
一見、李牧がしてやったように見える今回の737話ですが、やっぱり彼は、チャンスを活かせない大ミスをここでも仕出かしました。
何故ならば―、
科学的に見て、こんな高性能で強力な毒を保有しているなら、秦軍14万人全員が赤麗城に詰めていた初回の占領時にこそ、この毒を投入すべきでした。
間違いなく、さらにスゴイ規模で一網打尽に出来たのではないのでしょうか??
また、矛先を向けられた宜安城。
結局、李信と蒙恬は史実バリアがあるので、絶対に安心です。
逆に見れば、今回のお話で、宜安城に全軍の完全包囲を敷いた李牧ですが、“ここまでお膳立てしておいて、どうやって李信と蒙恬を仕留め損なうのか?“が気になってくる思いです。
『ねえ?それもう李信と蒙恬をワザと逃がしたとかってレベルの話だよね??』という展開も待っているハズ。
ヤッパリこの先でも、毎回定番のズッコケ李牧が見れそうで楽しみになってきました。
ではでは、今週のキングダム本篇を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-士気を爆上げする壁
赤麗城。
壁さんが軍議の中心に立って、各隊、とりわけ桓騎軍を構成する、各々の一家を招集しています。
草心一家に、カデ一家、加座一家に、岩斗一家の皆さん等々…、
それぞれの一家は、おそらく十数人から、多くて40人程度の集まりで構成されており、それぞれ何かしら得意な戦い方があるようです。
それぞれが、『壁将軍!』と語り掛け、赤麗城の配置と迎撃の準備を進めていきます。
まァ~、脇役ながらに、その個性の強い事。(笑)
ここら辺は、毎回、やけに印象の残る脇役が見どころであるキングダムらしい面白さで溢れた回だと思わせてくれます。
追い詰められた彼らですが、前回、壁の激励を受けて指揮を奮い立たせた桓騎軍の皆さん。
今は、彼らなりに真面目になって、壁さんの語る作戦方針に耳を傾けます。
壁『よいか!城壁の戦いは、何より精神!!』
絶対にあきらめない強い心が必要だと、壁さんは語ります。
平陽戦で、ヤバくなったら逃げ出す桓騎軍…、の印象がどうしても残るかれらですが、今回ばかりは、そもそも逃げ場所がありません。
いや?
正直、マジレスすると、桓騎軍の皆さんだったら、地元民に化けるとか、それこそ趙兵に成りすますとか、そんくらいの事を平然とやってのけるサバイバリティやらしたたかさをもってそうなきがするのですが…、
なんなのでしょう?
映画のドラえもんに出てくるジャイアンといいますか?
普段、いい加減な連中が急に真面目に戦いだすと、何故か、『こんな連中もいいトコロあるじゃないか』的な、妙な好感を感じてしまいます。
真面目な壁さんに率いられる、桓騎軍の皆さん。
強いて例えば、クラスの学級委員である壁クンに、いつもふざけてばかりいるヤンキークラスの面子が、突然、文化祭を切っ掛けに一致団結しだしたような妙な一体感を感じさせてくれます。
桓騎兵A『へへ!しゃらくせェ!!俺らは自分とお頭の為にやるだけだ!』
桓騎兵B『オオ!趙なんかブッ殺してやる!』
桓騎兵C『俺は黒桜の姐さんにもう一度会いたい。』
壁『それでいい!とにかく士気を保ち続けて戦う、それだけだ!』
壁の狙いとしても、赤麗城の奮戦から、桓騎の戻りを促し、さらに本土からの救援にも繋げる為に、絶対にこの場を守り切る必要がある。
いよいよ、各自、配置につくようにとの指示を出す桓騎。
士気の高さを維持したまま、日の出まで各自の休息の指示を出す細かさも忘れていません。
桓騎兵D『アンタもな!ギャハハ!!』
この一体感を見て、北東軍から合流している陸巴三百将も『やはり、中央の将軍はスゴイ』と感嘆を漏らします。
そして、この陸巴三百将も、壁将軍の指示に従い、北壁に向かいます。
が、しかし―、
陸巴三百将『ん?…、オエッ!!?』
突然、吐しゃ物を履き残し、身震いするま痙攣を発します。
桓騎兵が『正規兵がブルっちゃダメだろーw』と、その場を和まませる中で、
側近である複数の秦兵が、『陸巴三百将!』と呼びかけるものの…、
秦兵『えッ、 死…、??』
壁が何か、見方の異変を察知したところ、次々と嘔吐の反応を見せて倒れ込む、正規兵、桓騎兵が現れ始めました。
いずれの城壁への配置についた先でも、それは同じ反応で、至るところで現れた異変、倒れたものは皆、ことごとく死亡していることまで報告されてきました。
壁たちより、先に入城していた者たちは殆どが、この状態です。
桓騎兵『クソッ、一体コリャどうなっている!?』
壁『これは、間違いない。毒だ。』
水に何か入っていたとしたら?
そして、壁たちも先に入城していた者たちと同じものを口にしていたら??
その考えがよぎった矢先-、
壁『―!うッ、コレは!?』
壁と同時に、後から入城した正規兵も桓騎兵も、共に毒の症状が発生。
すぐさま壁の側で、倒れて死んでいきます。
壁『そんな、馬鹿な』
『先ほどまで城を守り切る奮い立っていた兵士たちが、こんな終わり方を!?』
『そんなバカな!?』
キングダムネタバレ-数千、数万の大人を一度に殺せる毒物って何やねん??
ザッ…。
頃合いを見計らったのか?
壁の前に、颯爽と爺共が参上ッ!!
壁『まさか、お前たちが我々に毒をっ!?』
爺ィA『いかにも。』
このジジイたちに給仕などもさせていない壁さん達。
一体、このジジイたちは何時、秦軍に毒を盛ったのでしょう??
答えは、井戸でした。
全ての井戸にいつでも毒を落とせる仕掛けがしてあったとジジイは語ります。
しかも、秦軍が赤麗に現れるずっと前から。
ココからら好き放題語るジジイ。
曰く―、住人は李牧の戦略の下に外に出ただの、無傷で秦軍に渡したのも野戦で生き残った残兵を一網打尽にする為だの。
結局は李牧の思惑であった事を滔々と語りつくしてくれます。
壁『李牧ッ!またしても李牧ッ、おのれ、おのれーーーー!!』
しかし、同時にコレは趙の民にとっても諸刃の剣です。
壁『城の井戸にこれほどの毒を落とすなど…、数年、いや?もっとこの赤麗には人が住めなくなってしまったのだぞ!』
確かに。
しかし、ここは壁の考えよりも趙人の執念が勝ったことを示します。
昨年の平陽戦の10万斬首、北の地の民でもドン引きする蛮行。
それを仕出かした桓騎が、北に来るなら、彼らはどんな手を使ってでも桓騎の所業を阻止するとの決意を固めさせたとジジイ共は語ります。
ジジイ『秦軍を桓騎を殺す為ならば、今の趙の全土は何でもするぞ秦人よ!』
倒れた壁の前で気迫を示すジジイ。
ほどなくして、夜明けを迎える赤麗。
超の一隊が入城。
趙 騎馬部隊の隊長『終わったか?』
ジジイ『はい。』
彼らの前には死屍累々の光景が広がっています。
ジジイに向って、辛い決行であったことを労う、趙の騎士たち。
一部、死ぬに至らなかった者たちも見て取れるようです。
趙兵『とどめを刺して回りますか?』
隊長『いや、殺すな。踏み荒らされた北の地を元に戻すには手がいる、収容所に連れていき死ぬまで働かせるのだ。』
不幸中の幸い…。
壁さんの生存だけは、これでなんとか確認。(泣)
ってゆーか?
壁軍は全員で何人居たのでしょう?
井戸の水に混ぜて、無味無臭のまま飲ませることが出来て、城一杯(数千?数万??)の成人男性を数時間で死に至らしめる毒物って一体なんだったのか気になるトコロです。
正直、私自身は科学の専門知識を持っていないので、野暮ったい疑問ではあるのですが…、
この点、作中で、コレが出来てしまう彼らの度胸などよりも…、
むしろ、これが実現できてしまう、趙の科学技術力がもの凄く気になります。
水銀?砒素とかシアン化合物などは、私でも第一印象として浮かび上がるのですが、時は古代戦国時代…。
しかも―、
・成人男性が恐らく数千人いるであろう規模
・飲んだ人間が味で気が付かない程に水で薄めた状態での経口摂取
・数時間でほぼ全員が死亡する
…これ等の条件で任意のタイミングで頒布可能な毒物??
素人目に考えても、これは結構、難しい条件設定となってくるのではないかと推察します。
科学的に、これだけの規模の威力を発揮する毒物を、一体、どうやって濃縮、運搬、貯蔵することが可能だったのでしょうか?
いや?つーか、そこまで強力な毒物のワリには、この管理方法、えらく雑だなオイ!?(笑)
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(毒:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第737話)
それにしても、こんだけ一度に死ぬなんて、どんな濃度で入っていたのよ??
李牧軍の連中としても、絶対にここまで準備する途中で、相当の人数が、製造・運搬の途中で、毒の巻き添えを喰らって死んでいる事は間違いありません。
しかもッ―、
こんだけ強力な毒なら、赤麗城だけでなく、地下水脈で繋がっている下流の地域も、秦軍の存在関係無く、完全に全滅でしょうよ?
って、ゆーかですよ??
そこまで強力な毒なら、秦軍14万人が全員でココに詰めていた初回の占領時にこそ、この毒を投入していたら、もっとスゴイ規模で一網打尽に出来たのではないのでしょうか??
むしろ、それだったら全員死ななくても、動けない奴を城ごと丸焼きにするだの、秦軍が撤退するなら分断し放題の、追撃し放題で、逆に、攻めて来てもさらに有利な条件で袋叩きに出来ましたよね??
いやいや??
更に言うと、閼与城陥落の直後に使えば、それこそ王翦軍諸共、一網打尽だったんじゃないんですか??
いずれにしても、こんな強力な、決戦兵器クラスの威力を発揮する、毒兵器を持っていたにも拘わらず、それを僅か、数千~1万?足らずの残存兵相手に絞って投入するという…、
兵器の威力を活かしきれず、自ら機会効果が極めて乏しい使い方を採用した、李牧の思考回路が全く理解できません。(*´ω`*)??
まー、この点は、秦軍全員がほぼ死ぬでもないと、毒を免れた秦兵に爺共が殺されると配慮したのでしょうか??
キングダムネタバレ-李牧の大号令
赤麗城の作戦が政越したことの急報を受ける李牧本陣。
作戦を考えたのは舜水樹ですが、採用したのは李牧…。と、フテイがカイネに語ります。
李牧『赤麗城の憂いは無くなりました、あとは袋のネズミとなった桓騎を討つのみ!』
宜安城に向けて李牧軍が全軍発信します。
うーん、いきり立つ李牧軍の皆さんですが、宜安の皆さんが疎開している肥下の皆さんが、心配ですわ。
なんか…、
李信と蒙恬は分かりませんが、桓騎なんか、普通にそのまま東に行って燕に逃げちゃいそう。(笑)
― キングダムネタバレそれ最新736話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。