(桓騎と砂鬼一家の皆さん:原泰久先生 作 キングダム第732話)
田有たちは無事だった。
という事で、宜安城の占領も進み、なんとか籠城の準備に取り掛かる飛信隊と蒙恬軍の皆さん。
蒙恬の予想…、というか他力的展開を待ちつつも、先ずは砂鬼一家の現代表、衣央姉さんによる若き桓騎との出会いについて再び語られます。
那貴も李信も催促したわけではないのですが、約束はキッチリと果たす姿勢を崩さないあたり、やっぱり桓騎の側近中の側近である、砂鬼一家代表の衣央は、信が思っているほどイカレているような人物には到底見えません。
むしろ、今は李信の態度のほうがチンピラそのものじゃねーか。
やれ、『真っ二つにしてやる』だの。
『(田有たちを)死なせたら許さねえぞ。』だの。
キングダムを知らない人が途中から読んだら、明らかに李信のほうがヤクザ者に映るでしょうよ。
で、それはそうと気になるのが次回の予想です。
衣央姉さんが語る、桓騎が砂鬼一家に変貌を仕掛けた理由。
その目的…。
そして、蒙恬の期待通りに李牧が油断をしてくれるのか!?
ではでは、今週もキングダム本編のネタバレ予想に進んで参りましょう。
キングダムネタバレ-桓騎が砂鬼一家に変貌を仕掛けた理由
予想つっても衣央さんの台詞と、732話のラストの回想シーンを見るとなんとなーく、当時の桓騎が何を考えていたのか、理解できないでもありません。
端的に予想の内容を語るとしたら、桓騎が砂鬼一家に仕掛けたのは“弱者の生存戦略”なのではないかと考えます。
早速、この点で、桓騎が当時、砂鬼一家に対して何を仕掛けたか予想を進めていきましょう。
先ず、予想のとっかかりになったのは、732話のラストの回想シーン、つまり衣央の記憶なのですが、この時点の砂鬼一家の面々を見ると、どーにも弱そうな山賊集団に見えてくるんですよね。
しかも、ただ打ち捨てられていた当時の桓騎を助けてしまっている辺り、実は、それなりに親切な連中であったりもします。
よくよく見ると、片腕の無い人、当時から、頭部を全て覆う頭巾をかぶっている小柄な人物二人が描き込まれています。
お世辞にも、どー見ても屈強な盗賊集団には見えません。
盗賊として、一般の民衆らモノや命を奪う側の犯罪者集団といっても、盗賊同士の縄張り争い、あるいは国や官吏から追われる立場も考慮すると、どちらかというと砂鬼一家の皆さん…、
弱肉強食世界の中では“食われる側”の集団であった可能性が高いのではないかと推察されます。
まァ、単に見た目だけで判断してしまい、大変申し訳ございません、砂鬼一家の皆さん
でも実際問題ですよ?
如何に天才設定の桓騎とは言え、当時13歳程度だった少年桓騎に、アレコレ指図されて言いなりに変貌していく様な素材感まっさらな砂鬼一家だったのは事実なワケですよ。
悪党どころか素直か君たちは。(笑)と、一読者としては思わざると得ないのです。
で、問題は、それを見た桓騎が何を思ったか?という点です。
また、桓騎が砂鬼一家の改造プランを思いついたとしても、それが砂鬼一家に保護されたが故の感謝によるものである等、そんな単純な動機だけでは、彼の行動が説明できるとは思えません。
なので、砂鬼一家を変貌させたのは、あくまでも“何か”に対する手段なのであって、それとは別に桓騎には“目的”が秘められていると考えるのが自然です。
そして、その“目的”の部分にこそ、桓騎が何処からやってきたのか?
何が理由で“全てに怒り”を感じているのかについて、関係してくるのだと思います。
で、先ずはその手段の部分なのですが、桓騎が砂鬼一家を変貌させた理由として挙げられるのが、周囲に“危険な奴だと思わせて目立つ”ことだったのではないかと考えます。
そして、当面の桓騎本人の居場所として存在する、それまで弱小勢力に過ぎなかった砂鬼一家を、他の盗賊団や秦国各城邑に対して、“ヤバイ奴ら”と知らしめることで、生存優位な状況を作り出したものと推察します。
勿論、そんなことをすれば、秦国から余計の討伐の標的にされるわ、敵対勢力を対抗心を煽るはで、砂鬼一家からしてみれば『マジかよ?コイツ』だったとおもわれるのですが…、
それすら桓騎の計算だったのでしょう。
『自分が群れを操るなら絶対に負けない。』当時の桓騎には既に、その自身があったのは間違いありません。
砂鬼一家は、桓騎を拾ったことで、当時の桓騎から、すでに彼の目的の道具として作り替えられていったのかもしれません。
キングダムネタバレ-偲央さんの死と桓騎の砂鬼一家離脱
で、そもそもですが、衣央さんが話の続きとして、那貴に聞かせてくれる約束だった、話の内容は、別に桓騎の目的だの、どこからやって来ただのと言った話ではありません。
宜安城戦の直前に中断された会話の内容は、何故、桓騎がそれまで一員として行動を共にしていた砂鬼一家を離れ、自前の一家を作り大きくなっていったか?です。
衣央さん曰く、それには『ある出来事』が関係しているとのことでした。(参照:第729話)
この点で、予想できるのは、間違いなく当時の砂鬼一家のリーダーだった偲央さんとの関係でしょう。
スグに思いつくのは、桓騎の目的に気づいて異を唱えた偲央さんと対立し、その結果として彼女が死ぬことになった等辺りではないでしょうか?
或いは原先生、割とロマンスが好きなので…、
桓騎が愛した唯一の女性が偲央さんで、彼女に『国をくれてやる。』とか当時口にしていたとか、ベタですが十分にあり得る話なのではないかと想像します。
キングダムネタバレー蒙恬の希望=李牧の油断
蒙恬たちの希望は趙軍のミスするかどうか?
早い話、趙軍が赤麗城をそのまま放置しつつ、尚且つ桓騎本人と、カナリの規模の桓騎軍残党を捉え損ねるという大失態を犯してくれるかとうことですよね…。
真面目な話…、うーん正直、キングダムじゃコレくらい、ミスというか、事前の蒙恬の解説抜きに、普通の趙軍の取りこぼしとして発生しそうな気がするのは私だけではないと思います。
愛閃は秦軍が出発してから、先ず、赤麗がとっくに取り戻されているかもと当然の危惧を呈していましたが…、
李牧的には、最初の会敵から始まってまず1日目で全力包囲で秦軍を全滅させる気満々だったようなので、幸いにも赤麗は手つかずのままの様です。
また、赤麗を陥落させる直前の河了貂達の口ぶりでは、ある程度、赤麗を拠点として使用する心算で奪取する旨を話していたので、『実は、一定の戦力を赤麗に残していました~。』程度の後設定も、今ならまだ、神(作者)様としても追加投入することが可能です。。
同時に、桓騎本人が無事であるというのも大切なのですが、桓騎軍がどの程度狩りつくされたか?についても、この点でも、キングダム的には、兵力はいくらでも曖昧にしておいて、集合離散できるのはこれまでの展開でも同じ意味ですし…、
李牧軍が桓騎軍だと思っていたのは、風ハンさん率いる北東軍の皆さんと、壁軍の皆さんでした~。というオチもこれまた今なら炸裂可能ですよね。。
いや、まあ風ハンさんは、ほぼ確実にご臨終でしょうか?
しかし、もはや戦局にどう絡むかは不明ですが、壁なんかどうやって秦国まで落ち延びるのでしょうか?
ナジャラ族の皆さんが死力を尽くして、壁さんの命を守り切るのは分かるのですが、そこは山の民の実力で、桓騎軍ら野党、盗賊団らを上回る夜目の利きと、単純な自然環境化のサバイバリティで、壁さんの生かすしかないのだと思います。
少し、話が逸れましたが戻します。
桓騎本人の生存に関して言えば、あれだけ『暗がりこそが俺たちの主戦場』的なノリでドヤっていたのに、それで捕まっていたとしたら、ホントにバカでしかありません。
流石に、神(作者)様としても、ここで桓騎が捕まっていたザマで描く訳にもいかんでしょう。
読者としても、そんなん『え?暗がりがどーとか言ってたけど、アレ何だったんだよ!?』ってなりますよね。
むしろ、桓騎が捕まらないなんて当たり前の話で、李牧の視界から離れた桓騎が、思わぬ方法で李牧軍に痛い目を与えるか?そこまでの勢いで桓騎には動いてもらわなくてはなりません。
マジに趙兵に偽装して、李牧本陣に進入。
というか、李牧の首にあと一歩、刃を突き立てる寸前まで行くとか全然アリでしょう。
また、そこまでいかなくても、31万人もの大軍ですからね。
例えば桓騎は敵の食料集積基地を洗い出していて急襲。
31万人もの食料がぜーんぶ灰になりましたww
というもの、地味でも結構、李牧軍には堪えるかもしれません。。
桓騎が生存しててくれたらいい?李信も蒙恬も、そーいう意味では、まだまだ桓騎という武将の危険さ、ヤバさ、実力の底知れなさを理解しきってはいないのだと思います。
つーか李牧、蒙恬の二つの条件以前に…、
そもそも今の時点で、飛信隊と楽華軍に宜安城を陥落させられているので、スーパー無能だよ。
勿論、ソッコーで31万人もの大軍が奪還に乗り出したら、飛信隊も楽華軍もひとたまりもないだろうよ…。
しかし、それでも『あと少しで桓騎を捕らえられるんです!』とか抜かして、先に李信と蒙恬を始末することを軽んじて行動できないとか…、
何故か本国で、しかも飛信隊と楽華軍だけじゃ到底御しきれないほどの捕虜や住民がいるにもかかわらず、何故か宜安が奪還できないとか、これからも普通に描かれるでしょう。
でなんで、どーしてもご都合展開といいますか、無理筋描写がしばらく続くのは読者としても目を瞑らなくてはならなくなるやもしれません。
― キングダムネタバレそれ最新733話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。