( 李牧とカイネ 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第708話)
桓騎軍に旧扈輒軍。
これってどっちもどっちでしょう。
殺す心算で戦に出て来てて、どちらも殺される覚悟まではしていなかった連中なんでしょうか?
漂を生協(成蟜)との内乱で失った信にしても、輪虎を信に討たれた廉頗にしてもそうですが、彼らとは器がまったく違います。
まあ、キャラクターの格付けとして当然といえば当然なんですが…、これもヒョウ公的にいえば、『乱世ならそこら中に転がっている辛酸。』『負け犬のくだらん感傷』ではないでしょうか。
桓騎ファミリーにしたって、普段は悪党として振る舞っているのはいいんですが、さすがに今回は被害者面がしつこすぎます。
それこそ山陽編で玄峰さんを失った直後の輪虎みたいに、感情とは別に、死んだのはあくまでも本人の落度であると見切りをつける姿勢があった方が、悪党連中の示す態度としてはシックリくると思います。
例えばですよ??
モブ桓騎軍『雷土さんが死んじまって残念だが、下手コイたのは雷土さん自身の落度だしな。やっぱり俺たちと同じ悪党だからロクな死に方はしなかったな、ククク。』
みたいな感じのほうが、よりカッコよく雷土一家残党を描けたんじゃないでしょうかね??
まあ、この際モブキャラは別にいいんですが、問題は桓騎と王翦ですよ。
いや、李牧とか敵の都合に合わせすぎで、戦の運びと戦果がテキトーすぎでしょ。
舜水樹もどうやって戦果を確認できたのか謎だけど、『大いなる戦果』とか言っちゃっているよ。
李牧『閼与で王翦軍・桓騎軍を半分にします。』(参照:704話)
落城までの期間が3倍かかったからと言って、何で秦軍が半減したことになるんですか??解釈が謎過ぎる。
ではでは、今週もキングダムを振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-後付けの復讐戦
信が仕留めた龍白ジュニア。
リーダーをなくして号泣するのは龍白隊ですが、その反面で歓声ではなく怒号を飛ばすのが桓騎軍の皆さんです。
とりわけ雷土一家が文句を垂れています。
今週の見開きは、龍白の名を叫ぶ趙兵と信に悪口を飛ばすモブ桓騎兵の怒号が飛び交い軽くカオスです。
しまいにゃ信。
趙兵からも桓騎兵からも、両サイドから文句をぶつけられています。
いや~。
文句を言っている連中、さすがザコだわ。(笑)
雷土一家も文句垂れんなら、信や敵兵じゃなくて、怖くてサッサとトンズラこいた隣の桓騎兵に文句垂れるのが先だろ。
ついでに、そんな味方の逃亡を阻止できなっかったのも、外ならぬ雷土自身をはじめとする桓騎軍首脳連中です。
普段、無頼漢を気取っているクセに、どんだけ他責なんだこのザコどもは??
龍白隊の皆さんもそうでス。
君たちは正規の軍人でしょ。
決死隊となった部隊の軍人が戦闘で死ぬのならそれは本望でしょうが。
今更『おのれ飛信隊信』とか抜かしていますが何なんでしょう?
『全員無事に殺さずに生け捕りでもしてほしかった。』とでも言いたいのでしょうか??
いや~~??
なんか全員、一般人同士の殺人事件の延長みたいな戦場になっていますが、こいつら全員の言っている言葉が全て“甘々過ぎて”胸やけします。
キミたちは仲良しクラブの学級会ゴッコでちゅか~~~www
そら、信も、『ごちゃごちゃうるせェんだよてめえらは!!』と、キレますわ。
軽々しく『雷土の仇!』などと口にする桓騎兵を前に、無抵抗な人間の首を何万と刎ねた事実を突きつける信。
同じ秦軍でありながら、『俺は絶対に桓騎軍全員をゆるさねェからな!』と怒号を飛ばす信をみて、心なしか気持ちを動かされたような龍白隊の一同の姿が描かれます。
ここで立ち返って信は、その龍白隊に投降を呼びかけます。
このまま無理に戦闘をつづけても龍白ジュニアの亡骸は桓騎兵にめちゃくちゃにされて晒しモノにされるのがオチだからです。
なので、せめて投稿して国に返してやれと。
正直、投降のタイミングとしては絶好だとは思うのですが、残念ながら今更後に引けない龍白隊。
信も『難しい…。』とは分かっていながらも、やむなく彼らとの続行戦を受けて立ちます。
しかし―、
ここで再度の乱戦を読んで割ってはいった羌瘣と羌礼。
信を守って無傷のまま、粛々と突貫してきた龍白隊を始末していきます。
キングダムネタバレ-戦闘の終わり
摩論『将軍になっても相変わらずうるさいバカなガキですが、助かりはしましたね、お頭。』
桓騎『つまんねーな。』
摩論『へ?』
桓騎『やっぱあいつがいねーと…、盛り上がりに欠けるな。』
摩論『あー雷土さんですか、フフそうですね…、まーいたらいたで収めるのが大変ですけど。』
信に助けられた桓騎と摩論ですが、どこか桓騎の話し方としては本当に雷土の事を指して話しているのか微妙に聞こえてくるようです。
というか、飛信隊の助けを借りずとも、自軍だけで数万規模(普段であれば6万以上の規模)の軍力で構成されている桓騎軍が、たった2百騎程度の強襲部隊に、側近軍である黒桜や朱摩が何の役に立たんかったって部分がなんとも言えません。
防戦に投入された朱摩一家って、本来はゼノウ一家に匹敵する連中なのではなかったでしたっけ??
神(作者)様の演出に付き合っているのは分かるけど、余りにも手抜きが過ぎる防戦劇だったぞ、桓騎よ。
さて、多方で後方に残された虎白公はといいますと、どうやら彼らのほうにも龍白隊の突撃が失敗に終わったことは明白なようです。
ここで焦燥に駆られつつ、舜水樹に言われた言葉を反芻し、一人で勝手に切れる虎白公。
舜水樹『桓騎と刺し違える以外は無駄死にだぞ。』
『お前の復讐心はその程度か?』
突撃が失敗して、ぶつける場所の無い怒りに悶える虎白公ですが…、
虎白公『やかましい、やかましいぞ!この部外者が!!』などと。
この期に及んでまで自分の無力を棚にあげつつ、舜水樹相手の逆恨みで、一人勝手に逆上しています。
遠目に閼与城から『脱出しろ虎白公!』と彼の存命を祈る舜水樹ですが、同じ趙軍なのにこんなに足並みがそろっていないでは、勝てる戦も勝てませんよ。
虎白公の生存を祈りながら、『この戦いは始まったばかりだぞ。』と…、
まるでジャンプの10週打切り漫画の最後の煽りみたいなセリフを残す舜水樹。
そこからほどなくして閼与は陥落します。
えーっと??
結局、秦軍を半減させる仕掛けって??
一体、なんだったのか??
結局、元扈輒軍と捕虜遺族兵を組み込んでいただけだったのがココで判明しました。
いやいやいやいやいや??
いくら何でもそんなだけで、王翦軍と桓騎軍を半分に減らせんでしょうよ?
李牧さぁ~ん!?(汗)
しかしながら舜水樹。
彼自身は何故か『大いなる戦果を得た。』と満足して閼与城を地下道から脱出。
残されていく友軍には『桓騎と王翦を討った後、必ず解放しに戻る!』と宣言して閼与を後にします。
秦軍が陥落した閼与では、桓騎軍が行った虐殺行為の反動から、殊更、捕虜の扱いが丁寧に対応された体の様子が描かれていきます。
まあたしかに、こういった捕虜に対する対応に向けて王翦軍らの兵力が割かれて半減した…。。。
額面通りに李牧を応援するためには、ココはそういう風に無理くりでも脳内補完するしか無さそうでス。
さすが三大天李牧!!と言いたいところですが…、ゴメン李牧を贔屓目に見て事実を捉えるよりかは、ヤッパリ単に王翦たちがバカだったんじゃいか??という方に、どうしても目が行ってしまいます。
閼与を落城させた王翦軍、諸将の顔は決して明るいものではありませんでした。
何故なら敵の士気の高さゆえに、当初の計画より3倍の日数が掛かってしまったから…、
結果的に当初の想定よりも3倍も多く死傷者を出してしまったからとのことです。
いやまあ、確かに王翦軍と桓騎軍が半減とは言ってないけれど、予定損耗よりも3倍って結構多いのは酷いです。
しかしですよ?
( ,,`・ω・´)ンンン?
そのように閼与攻めを評価したいのでしたら、もともと王翦が想定していた損耗規模はどのくらいだったのでしょう?
それが分からんことには、読者的には秦軍作戦が検証できませんね。。(汗)
ってゆーか、単純に攻め落とすのに3倍の期日を擁したからといって、同じく損害が3倍になるって文脈が変じゃないですかね??
普通に考えたら王翦的には、『3倍の期日を掛けてジックリ敵を兵糧攻めにして、味方の損害を最小限に抑えつつ見事に勝利した。』とか、作戦を修正するタイミングなどいくらでもあったでしょうに。
何故なら舜水樹は、援軍を呼んでもいない無意味な籠城作戦をしていたのですから、鄴攻めの何倍も楽に落城させることも出来たハズです。
そもそも王翦達は、宜安に到達するのに急ぐ理由もあったのでしょうか??
つーか、急ぐどころか、行く必要すらねーだろ!と当ブログでは逐一書いてきた事なんですが、最近本当にどうした王翦??
キングダム本編が現在の王翦ファミリー北上編~旅情派~に入ってからというもの、キミ、本当に変になってきたぞ。
敵の援軍が迫ってきているでもなかったし、李牧の仕込みも打ち止めだったワケなので、対処の仕様はいくらでもあっただろうに??
王翦も心配なんですが、その他方で生き残った舜水樹。
と、戦場から脱出に成功した虎白公。
再び生き恥を…、と語る虎白公に、『そんなもの桓騎を討てばひっくり返る』と諭す舜水樹。
ここから李牧と合流を図り、閼与を後にします。
次号は、、、休載ですね。
― キングダムネタバレ最新708話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。