( 羌礼と白鳳 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第707話)
えーはい、龍白ジュニア。
最後はど根性でした。
敵ながら、桓騎にここまで迫ったのは見事です。
正直、実力的に信が直々に相手してやるまでもない。などと思っていたのですが、あのまま桓騎一家に嬲り殺しにされるよりは、信が駆けつけて切り伏せてやる結果になってよかったと思います。
虎白公は“生き恥”とか言わないで、飛信隊に捕まるなら結果的に生き残るでもいいかもしれない。
もしかしたら、無理に反撃に出て楚水さんも、渕さんも仕留めるしかなくなるだろうか?
虎白公と龍白ジュニアの奇襲が失敗したのは、何も彼らが弱かったからではない。
どれだけ彼らに強い想いと勢いがあったとしても、単発攻撃に過ぎない形なので、舜水樹が彼らを放つタイミングがあまりにも悪すぎたのだ。
ではでは、今週のキングダムも振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-信とも打ち合う龍白ジュニア
龍白隊を正面停止させた飛信隊。
突進してきたので、お互い大きな衝撃に見舞われます。
飛信隊側の中心には楚水さんと渕さんら、有力副将もいます。
が、ここは龍白ジュニア。
単身で複数名の飛信隊員を屠り、尖端として切り開いていきます。
渕さんの個人武力での抑止はしんどいかもしれません。
『邪魔をするなア!』と龍白ジュニア。
そこへすかさず信登場。
信『するにきまってんだろうがバカヤロー!』
ここは任せろと、そのまま龍白ジュニアと打ち合います。
そこから何合も矛を交える二人ですが、キャラクターの格付け上、これでなかなか龍白ジュニアも信と打ち合っていられるものです。
さて、龍白隊の後方からバックアップしつつ龍白隊の進軍を援けていた虎白隊ですが、龍白隊の皆さんが飛信隊にせき止められてしまった様子を見て取ります。
旗から、敵が肉饅頭…、、じゃなかった。
岳白公を打ち取った飛信隊と信であること。
手強い敵であることに、虎白公は覚悟を固めます。
王翦軍を抜いたかれらですが、ここからも再び、彼らが盾となり、龍白ジュニアとその隊を、桓騎本陣に届けようと奮戦し始めます。
正直、前回の時点で、虎白公は王翦軍と田里弥軍に捕まってアウトかと思ったよ。
ここは王翦軍と田里弥軍が弱体化したとは言わずに、親切に花を持たせてくれたと思うことにいたしますか…。
キングダムネタバレ-見守る舜水樹
閼与城から二白公を見守る舜水樹たち。
側近のモブ趙将が、『クソッ、せめて王翦軍ではなく、桓騎軍が攻城戦に出ていればまた結果は変わっていたやもしれぬが…、』と言っていますが…。
前回の予想編でも考察してみた通り、この趙将の吐露している“仮定”こそが、今の趙軍の力を最大化させる上で、最も重要な要因だったと考えられます。
言い換えれば、秦軍へのカウンター攻撃に二白公とその軍を主要攻撃手段として使用するなら、その効果が最大に発揮できるよう、それなりのお膳立てをしてやった上で、秦軍に向けて解き放つべきでした。
でなんで、冒頭にも書いたとおり、これは舜水樹と、ひいては李牧ら上位の作戦立案者による、戦力の逐次投入として評価せざるを得ません。
前回の舜水樹も、『このまま挑んでも無駄死。』とか言うくらいなら…、
最初から自軍損耗も覚悟して、しっかり梅雨払いになる友軍を一緒に投入したほうが、効果的な投入になったやもしれん。
これはマジで、守城戦で騎馬隊を温存しつづけるくらいなら、使うべきタイミングで、一気に効果最大になるように使えばよかったハズだ。
また、さらなる上位監督者の李牧にしても、王都軍をある程度動員できるなら、閼与城と邯鄲方面軍との秦軍挟撃だって実現できたかもしれんやん。
閼与城戦をもうちょっと見守るにしても、この二白公と平陽戦の遺族の投入だけが“秦軍を半減”させる施策だったというなら、目的と効果が釣り合わないので、さすがに酷い内容の作戦だぞ…。
しかし、そんな孤立無援の状態でも頑張る二白公の隊員たち。
中には、槍で貫かれても田永に掴みかかって、仲間を先に通す道を切り開いて逝く者もいます。
『何としても龍白隊を突破させるぞ!』
百戦錬磨の田有さんも、『こ、この敵はしぶといな!』と、敵の勢いと執念を認めています。
ただ、ぶっちゃけ言うと、今までの飛信隊は、普段、自分たちよりも何倍もの数の敵を相手に戦ってきて苦戦させられているのに…、
数で勝って、ほぼベストコンディションに近い今の状況で苦戦しているのを見ると、今度は、あまりにも敵にサービスし過ぎだろう!?という、違和感をどうしても覚えずにいられません。
しかし、そんな違和感をさらに助長させるように、ここで羌礼がさらなる一言を発します。
羌礼『何じゃ?白鳳がいつもより重く感じるぞ?』
羌瘣『時々あるぞ、太古の戦の神でも、乗らない相手がいるんだ。』
羌礼『バカな…、敵に同情しているとでも?』と、
そして羌礼は、さらに『この軟弱者が!』と“ペシッ”と相棒である自分の剣を掌でたたきます。
若干、怒っているのが剣の白鳳です。
ただ白鳳も白鳳でどうなんでしょう?
虎白公たちに同情するなら、羌礼が飛信隊の前に登場したときに、精神を拗らせまくって投降した敵兵をも殺しまくっていたトキは何にも同情してやらなかったのでしょうか?
もしかしたら、あの時は、羌礼も白鳳の気持ちや様子の変化に気が付いてやれる余裕が無かったのかもしれません。
また、驚いたのは。白鳳と緑穂にしても、その正体は、太古の戦の神を剣に付与(憑依)させたものだったのですね。
さて、龍白ジュニアの元まで追いついた虎白公。
虎白公『行け龍白!ここは虎白に任せろ!! 扈輒様の仇、桓騎の首をその手で討て!頼むぞ。』
龍白ジュニア『虎白公!ほんの僅かであったが、貴殿と馬を並べ得たことを誇りに思う!』
虎白公『ああ、私もだ若き龍白公。あの世で皆で桓騎の頭蓋の盃で酒を飲もうぞ。』
龍白ジュニア『心得た!!』
そして―、
虎白公とその隊を飛信隊の盾にして、この場を切り抜ける龍白隊。
この様子をみて、龍白隊が一筋縄ではいかぬことを察知した信は…、
『俺が仕留める!楚水、渕さん!ここを頼むぞ。』と、その場から龍白隊に追随していきます。
羌礼『桓騎ってクソみたいな奴なんだろ?あの敵に討たせればいいんじゃないのか?』
羌瘣『そういうわけにはいかないんだよ。』
と、続いて信を追う、羌瘣と羌礼。
何気に、羌礼は秦国の上層部が考えていそうなことを口にします。
キングダムネタバレ-龍白公の最後
桓騎軍本陣を目の前にする龍白隊ですが、すでに相手は防御態勢を整えてしまっています。
そして、龍白ジュニア眼前の小高い丘に、騎馬する男の姿が…。
桓騎です。
薄ら笑いで、どこか挑発気味の表情を浮かべています。
龍白ジュニア『桓騎がいるぞ!このまま突っ込むぞオ!』と
そこからさらに激昂して突撃を仕掛ける龍白ジュニア。
『バーカw』
それを見て、陣取っていた黒桜隊が一斉に矢を射かけます。
これで龍白隊は大打撃―、
と、思いきや。
やはり、ここはキングダム。
敵も何故か、“矢”ではほとんど死にません。(苦笑)
通常は、こうして真っ向から矢の雨を受けてしまえば、全滅必至でもおかしくないのですが…、、
手負いで、しかも三百騎が相当数削られている状態の敵を、ベストコンディションで勢揃いの桓騎軍が迎撃してもコレってどうなんでしょう?
流石に黒桜自身が手抜きで攻撃しているようにしか見えません。
やっぱり“矢”の攻撃がショボく描かれるのがキングダムのお約束です。
そして―。
摩論も『へッ?』と驚く通り、まさかの龍白ジュニアと龍白隊は、桓騎軍に接敵成功!!
桓騎軍が弓兵と迎撃態勢を入れ替える前に、龍白ジュニアたちの矛が唸りを上げます。
朱摩一家を遅れて投入すり摩論。
ここで黒桜も『大将は生け捕りにしろ!そいつが雷土を連れて行って拷問死させた龍白の長男だ!!』と、指示を発します。
ただし、これで現場は若干の混乱を引き起こします。
摩論『いや!そんなこと言っている場合では…!』と、この期に及んで部隊長の足並みが揃わない桓騎軍。
朱摩一家の投入で、ようやく抑止力を発揮し始める桓騎軍でしたが、揃わない指揮の結果として、龍白ジュニアの周辺部隊は、桓騎の目前まで相当の接近を果たしてしまいます。
摩論が危うく桓騎の退避を促すほどの状況。
龍白ジュニア『逃がすか!!』
しかし―、
その瞬間、不意に目に入ってきたのは、飛信隊の信です。
桓騎軍すら退け接近してくる信。
龍白ジュニア『貴様!どこまで邪魔を!』と、やむを得ず先に信に矛を振り向けます。
ただし、ここはコンパクトに矛を差し向けた信が、先に龍白ジュニアの胴を穿ち抜き…、完全に龍白ジュニアの勢いを止めてしまいました。
龍白隊士たち『龍白様!!』
完全に隊としての勢いも削がれた龍白隊一同。
龍白と信が最後に矛を構えたとき、『待て、殺すな!そいつは雷土を同じ目に…!』と、信に制止を呼びかける黒桜。
いやいやいや~?
あんたら桓騎軍がそんなだから、ワザワザ信がやってきたんでしょ~、ということで。
最後に信の一閃が龍白を叩き斬り伏せます。
桓騎軍の手にかけられるよりは、確かにこれは“情け”です。
短い間でしたけど、龍白公ファミリーの三人のご迷惑をお祈りいたします。
― キングダムネタバレ最新707話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。