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キングダムネタバレ第702話驚くべきもの考察 秦軍 早速失策しまくる李牧。

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(  楽彰 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第702話)



李牧復帰後の第一回目、カクカイとの主導権争いの痕跡も無く、何事もなかったかのように次戦構想を練る李牧…。

この復帰の局面で、嘉太子の処遇やら、今後の後顧の憂いを断つやら、李牧サイドの重要仕事って…、

秦軍を食い止めるとかの軍事面よりも、李牧自身が権力の座に座り続けることが出来るかという内政ポジションの確保が重要なんですけど…、

どう足掻いても、あくまでも敵キャラに過ぎない李牧周辺の事情にそこまで紙面を割けなかった、神(作者)様の事情も理解できます。

でなんで、はい。

李牧がいいトコロ秦軍にほどほどの戦果を挙げても、またまたカクカイにとって都合のいいタイミングで、彼が更迭二回目を迎える未来がほぼ確定になってきました。

いや~、キングダム本編では、自殺と史実に残っている呂不韋が、コッソリと読者も嬴政たちも煙にまいて、悠々自適にかつ堂々と退場していったみたいに…、

李牧とて、史実の大筋を守りながらも、堂々とした物語の退場が望まれると思うのですが…、

それがよもや、カクカイの讒言などという、同じ手のツマラナイ失脚を2度も繰り返しての、最後だと、かなり萎える予感しかしてきません。

しかしまぁ、まだまだ李牧復帰後の第一回目ということで、彼の対朝廷工作はコレから先で描かれるかもしれません。

まずは、直近の彼の動きを追っていくしか無さそうです。

ではでは、今週もキングダム本編を振り返っていきましょう。

キングダムネタバレ-李牧の実績作りは宜安から。

復帰した李牧、まずはイキナリ軍師としてのお仕事からスタート。

大きく広げた王都圏の盤面に向って、趙軍と秦軍の動きを綿密に分析します。

冒頭、李牧自身は、秦軍と向き合うにしても、対朝廷への地盤工作が必要と考えたのですが…、

もしかしたら李牧は、まずは復帰戦で揺るがぬ戦果と実績を作り、

朝廷内での発言をより強固なものにして、今後の地歩を固めていくつもりなのかもしれません。

あるいは、単純に李牧は朝廷にこそ呼ばれたものの、依然、宰相の地位にはカクカイが居座っているハズですから、今の時点で朝廷にて多数派工作を仕掛けてもカナリ分が悪かったことでしょう。

カクカイ陣営とて一定の軍権こそ、李牧に握らせたものの、地位的有利での主導権はまだまだ強固に握っているハズなので…、

先ずは李牧も軍のトップとして実績を上げることに注力するつもりなのかもしれません。

事実、歴史でも李牧はここから登場して、“武安君”なる封名も取得することから、今後の李牧のキャリアプランとしても、案外、これは実情にも合っているかもしれない。

一応、そういう風に脳内補完しとこう。

で、李牧に睨む盤面ですが、改めてみると秦軍と邯鄲…、近いですね。(汗)

趙とて、兵力こそ邯鄲を囲むように集中していますが、直に王都邯鄲による単独での防衛作戦の展開も必要に迫ってきているように思えます。

しかしながら李牧が注視しているのは、邯鄲周辺ではなく、宜安なる別の都市に視線を落としているのが分かります。

前233年の肥下の戦いに関する、宜安の地そのものの地名かと思われますが、さっそくこの地名が本作に描きただされてきました。

これは、桓騎の顔がよぎるほどアツいです。

しかしながら、既に邯鄲目前まで迫った秦将桓騎を、この宜安の地まで、どうやって誘導していくのかは大いに疑問が生じてきます。

この点は、今後の李牧の作戦仕込みを注意深く見守っていくしかないでしょう。

で、作戦室から出てきた李牧をカイネが迎えます。

ずっと、部屋の入口付近で座ってまっていたようです。

どうやら李牧もカイネも二日間この状態だったようです。

特に、カイネ曰く―、李牧は部屋に2日も籠りっきりだったので、どうやってウンコとかションベンしていたのか気になります。

あのクールな李牧が、この二日間、時に大人用のオマルを使用しながら、秦軍をどうやって撃破するか思案を進めていたかもしれないと考えると、とても愛嬌たっぷりです。

李牧も作戦方針が決まってきたのか?

カイネに呼びかけて、李牧軍の主要メンツに招集を掛けます。

バナージや舜水樹などのいつもメンバーに加え、前回ラストの見開きで出てきていた、新顔の武将もいます。

鄴攻め編での尭雲と趙我龍ポジション的な面子でしょうか?

そして配下一同、何かを李牧から聞いたのか…?

一同『北!?』と、揃ったリアクションで驚いています。

そこから李牧も舜水樹に問いかけます。

『二城の後ろの線は?』

舜水樹『ハッ、ちょうど昨日完成しました。』

何のことかめちゃくちゃ気になるのですが、恐らく単純に防衛線の事かと思っていました、この時は。

そして、この事実を確認した李牧は、さっそくここで10日ほど邯鄲を離れる事を発言。

舜水樹と馬南慈に、留守を委ねます。

カイネが、直にマジレスして、李牧の行方を問いただし同行を願い出ます。

カイネ『平陽、武城に入られるのですか!?』と、まったく見当違いな事を言っているので、李牧の話を聞いていなかった旨をフテイにたしなめられています。

そして、ここで李牧の真意を確かめたのは、新キャラの青歌軍将軍である楽彰なる男でした。

楽彰『北に向かわれるのですか?』

李牧『その通りです。』

え!?ちょっと待って!?

戦国時代で“楽”という苗字と言ったら、もしかして軍神楽毅のご親戚様!?

などと期待してしまうのは、安易でしょうか??

キングダム世界では、これまで劇辛さんの空振りで終わった楽毅戦術ですが、ここでワンチャン別の角度で再現されると来たら激アツですよ!

しかしまぁ、もしそうだったとしたら、この楽彰さん、めちゃくちゃ高い期待値ハードル課されることにもなるので大変そうです。

楽彰『閼与あたりですか?』

李牧『いえ、宜安です。』

カイネを始め、かなり北の方面へ李牧が足を運ぶことに驚く一同ですが、その中で楽彰は淡々と試案を巡らせているようです。

カイネが李牧の共を申し出れば、フテイも『じゃあ、俺も行く』とか言い出している辺り…、とうとうこの雌伏の二年間も、学生気分が抜けずに終わってしまったこの男の先の無さを察してしまいます…。

逆説的ですが、フテイはカイネを追いかけている限り、絶対にカイネはフテイに振り向てくれません。

将軍になるんだったら楽彰さんを見習って、李牧の意図が何なのかくらい思考の矛先を研ぎ澄ましてみろと言いたくなります。

舜水樹に『フテイは軍を南に出れるよう備えておけ。』

馬南慈『ワハハ。』

と、和んでいますが、これは李牧を始め舜水樹や馬南慈も、最早誰もフテイの成長になど期待していない事の証拠ではないでしょうか?

それをさて置くように、もう一人の青歌軍の武将が口を開きます。

上和龍『…どう見る楽彰。』

あれ?趙我龍とほとんど名前一緒…。

神(作者)様?もうキャラクター名前すら考えるの面倒くさくなっちゃった?

流石にそんなことは無いよね。(汗)

楽彰『宜安は離れ過ぎだ…。』

と、語りつつ、この上和龍と舜水樹も李牧の思考を徐々に追跡しているようです。

楽彰『だが、宜安と聞いた時、背筋が凍った。こちらは“長城”で先手を打ってある、そしてさらに李牧殿の描く通りに進むなら…、秦軍は大いに後手を踏む。』

“長城”??あの万里の長城の原型になった北壁ことですかね? しかし、楽彰はあくまでも対秦軍について語っているので、明らかにあの北方の騎馬民族対策で作られた国境北壁のことではありません。

なんだか、凄く気になります。

早々と宜安に到着した李牧。

平原に加え、切り立った台地と森林の混在する降雪地帯。

李牧『思ったとおり悪くない。』

既に李牧の中では、秦軍の迎撃構想が輪郭を帯びてきているのが伺えます。

ってゆーか、少し話を戻すと、秦軍!?

楽彰のセリフで分かったけど、まだ拠点地としての閼与落としてなかったのか!?

史実と多少違うのは分かるけど、敵王都も一面から迫るだけじゃなくて、局地的に包囲を進めないと意味ないやろ…。

ホントに、本作の王翦はどうしちゃったんだ!?

もしかして、朱海平原で本当の王翦は戦死してて、仮面だけそのままに全くの別人が王翦のフリしてるとかか!?(汗)

キングダムネタバレ-既に後手の秦軍

作品中では、我々よりも一足先のお正月を迎える秦軍の皆さん。

飛信隊の皆は、束の間の休息を楽しんでいます。

何気に、羌礼は“お正月”を知らなかったんですね。(笑)

羌瘣を見て、『よっス』と声を掛ける信。

羌瘣も同様に声を返しますが、何故か羌礼が引いています。

何か、信と羌瘣の距離が縮んでいるように描かれていますね。

しかし、降雪でも何故か半袖の信。

尾平が『信はアレだから何も感じんのだ~。』とふざけます。

さて、秦軍全体は平陽戦以降に、どのような配置で戦局が進んできたのか?

どうやら、先に展開していた趙軍が平陽と武城に入城して、その後に秦軍がこの二つの城に到着してきたようです。

その為に、降雪の時期にもかかわらず、総攻撃が開始されたようです。

しかし、これを聞くと…、

せっかく桓騎が単独で勝利してくれた平陽戦以降…、

ほぼ無傷だった王翦軍と楊端和軍が、何故、趙軍が平陽と武城を固める前に攻撃を仕掛けなかったのかが謎過ぎます。

ホンマに二人とも何してたん!?

扈輒軍が桓騎軍迎撃に南下後の武城&平陽攻撃

⇒まずは見逃しストライクワン!

桓騎軍が扈輒軍を単独撃破した直後の追撃&周辺調略

⇒これも見逃しストライクツー!!

最後、せめて平陽一帯が敗戦の混乱にある最中に乗じて揺さぶりをかける…。

⇒これも何もせず、ついに見逃しストライクスリー!!!

王翦軍も楊端和軍も、完全に攻撃について最低3回の機会があったのに、全部見逃し三振です。

わざわざ敵が完全防備を固めた直後を狙って、ワザと不利なタイミングで攻撃しているようにしか見えません。

桓騎軍だけは攻撃時期の調整が必要だったのは分かるんですがね…。

でも、ホントに王翦軍と楊端和軍、一体何しに戦場にきているんだ!?(汗)

楽彰さん? 

大変申し訳ないんですが、李牧の作戦と全く関係ナシに、もう既に十分と秦軍の皆さんは後手後手ですよ。

平陽戦後の戦闘では、秦軍もようやく攻城戦に移行。

飛信隊は前回同様に桓騎軍の組下で平陽城の攻撃に当たっています。

城攻めがそれなりに苦戦するのはわかるのですが、どうやら、飛信隊は基本的な正攻法で攻撃しているようです。

そして、その横で桓騎軍から井蘭車を導入して攻撃に出ています。

読者的に、桓騎軍が攻撃城兵器を要しているのは、尾平とモブ桓騎兵同様に驚きですが、この井蘭車…、初見からカナリ微妙です。

紅春…? 新春みたいな意味で、中国の旧暦に関する一表現なのでしょうか??

一見、『ああ~、桓騎軍もお正月のノリで悪ふざけで戦争してんだなw』という趣旨でコチラは受け止めてしまったのですが、この点、さらに一回りして桓騎軍が迷走していたことが分かりました。(笑)

桓騎軍の氾善『井蘭車ではない!これは紅春だ!!』

紅春というのは、人の名前だったようです。

しかもこの紅春の開発者。降られた女性から拝用しているようです。

桓騎が氾善相手に、いちいち丁寧に突っ込んでくれていますが、紅春は明らかにフラフラです。(笑)

しかも高さも微妙。

あの呉鳳明の作った巨大井蘭車から着想を得ていたようですが、桓騎から『もろパクりだろ』と突っ込まれています。

呉鳳明の井蘭車を参考にしてパクっっている割には再現度のクオリティが低すぎます!(笑)

もしかして、これが桓騎軍の終わりの始まりなのか!?

しかし、もっと驚いたのは、こんな井蘭車紅春でも、一応は平陽城の頂上に届いとる!?

なんやかんやで、平陽城も落城寸前ってトコロでしょうか。

キングダムネタバレ-後手の極み…でもない??

平陽、武城の城攻めの最中に、二城の中間を抜けて、より深部の偵察に出た王翦。

田里弥も一緒です。

しかし、王翦はここで驚くべきものを目にします。

真正面には土壁に築かれた城壁が…、

そして、右を向いても…、長城。

左を向いてもやっぱり長城。

どこまで長城がつづいているのか?

部下が調べたところ…、ざっと250里(キングダム尺度で100km)

桓騎が扈輒軍を撃破するまで、ここまでの深度の王都圏地理を掌握するのは難しかったでしょうが…、

田里弥も、『一体いつから、こんなものを…!?』と驚愕しています。

作中で状況説明がなされていますが、どうやら、李牧は最悪を想定していて、三年も以前から長城の建築に着手していたようです。

さて、これが、ここからの秦軍サゲの大前提として活用されていくのは、想像に難く無いですが…、

果たしてこの設定で、初見からイキナリ微妙な印象を受けたのは私だけでしょうか??

キングダム作品世界中(現234年)の約三年前(前237年)っつたら、李牧も秦軍の鄴攻め(前236年)迎撃前の局面だったハズです。

しかし、何故その時点で、李牧は鄴が陥落する前提の防衛設備建設などに注力していたのか?

全く意味が分かりません。

で、しかも作品中には、もともと邯鄲の南には長城が点在していたのを李牧が繋いで全長100kmもの長さの城が完成したとされているのですが…、

どうやらこの点は、自然の地理を活かした要害化ではなく、純粋に人の手を加えて強化した防衛線であることが分かります。

しかしこの点も、だったらどうだと言うのでしょう?

正直、饅頭大将軍閣下の率いる影丘戦を攻略した後のキングダム本編を見れば…、

もう攻城兵器が準備出来て、城壁上に大軍も配置できない急造の盛土壁など、余裕で攻略出来てしまいそうじゃないですかね??

楊丹和軍とか、絶対に普通に素手で上ってきますよ?

少なくとも、バジオウ軍と亜光軍と飛信隊若手部隊などが剛に出てきたら、もう一巻の終わりです。

しかも、下手に長城を東西100kmも作ってしまい、ただでさえ限られた人員を常時東西100kmに配置しているワケですから、これも悪手極まりないです。

城壁の内側に籠ってしまえば、秦軍がどこに攻撃を集中させてくるか予想も出来ないし、対応も後手に回ります。

秦軍とて合従編で、軍力を結集した楚軍相手に、いとも簡単に南虎塁が撃破されとったじゃないですか…。

そして、李牧は、対廉頗戦や対合従軍で王翦が見せた、あの戦場土木技術を計算に入れていなかったのでしょうか?

そもそも長城は、攻城技術の乏しい対騎馬民族への戦闘設備と言えますが…、

この点、土木技術戦という、一番相性の悪い相手である王翦に対抗しようとは、自殺行為も甚だしいように思えてきます。

しかも、こんなん下手に作ってしまった日にゃ、逆に王都から援軍を出したくても、自分で南下経路を遮断している訳です…、

今の時点で、持ちこたえてくれている武城と平陽の二城を見捨てたも同然じゃないですか…。

最悪、王翦が二城を抜いた後は、邯鄲を日干しにするレベルで、逆に包囲に利用されますよ?

前項で、楽彰さんのセリフに触れて、王翦たちは後手後手って書いたけど、李牧も思い付きで、ソッコー失敗しているので、李牧復帰戦の第一ラウンドは、早々と引き分けで勝負がつきました。

とは言え、今回のキングダム本編では王翦、李牧の長城の目の当たりにして、これは無理と思ったのか?

広く、王都圏のみならず趙国全体俯瞰の地図を地図を持ってくるように、部下に指示。

田里弥もこれに反応。

王翦は邯鄲から北の拠点配置を読み取り、一言、宜安と呟きます。

うーん?キングダム的には、史実で本来、秦軍がとっくに制圧している王都圏北部の閼与やらも手付かずみたいですし、やっぱり引き分けどころか、今の時点で秦軍サゲの調整がカナリ加わっているので、さっそく李牧に技ありの状態といえましょうか?

宜安なんか行かなくても、余裕で勝てると思うよ王翦…。

― キングダムネタバレ最新702話 以上 ―

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

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