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キングダムネタバレ第686話 桓騎の狙い ありがとう雷土

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(  686話扉絵 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第686話 )



えーっと、皆さん、予想していたことなので…。

はい、お疲れ様でした、来週もキングダムを楽しみましょう。

それでは!

 

 

…、

 

 

って、ここで今週は考察を終えたくなるぐらいのダメージある回でした。読者としては。

振り返ってみれば、山陽戦での対廉頗編から古参キャラの退場、さすがに堪えるものがあります。

神(作者)もそれなりのフラグを立てて、読者に覚悟を持たせてくれていたとはいえ、これっスよ。

では、今回は特にツライ話ですが、今週もキングダムを振り返っていきましょう。

キングダムネタバレ-扉絵からイキナリ…。

今週の扉絵がコレです。

『えっ…、皆さんお揃いで?ヤッパリこれはもう…。』

となれば、これは読者もグダグダ言わず、覚悟を決めて雷土の最後を見届けるしかありません。

雷土の前に進み出た扈輒。

雷土『この男が、敵の総大将、扈輒か…。』

扈輒『桓騎軍右翼の将、雷土、我が側近、龍白の子、還を弄び殺しエサとし、そこに来た龍白を囲い殺したそうだな。相違ないか?』

雷土『ああ、何か悪いか?あの親子がバカだっただけだ。』

雷土の側近『雷土さん!?』

雷土は据わってますが、仲間はうろたえています。

まるで、雷土にこれ以上、敵を刺激してほしくない様に。

扈輒も、とりわけ雷土に向かって圧を加えるワケでも無く、淡々と質問を繰り出しました。

その間、扈輒が連れてきた拷問係が、静かに拷問道具を机に並べていきます。

この状況において、尚、雷土の挑発的な態度に、龍白公の側近は激昂しますが…、

竜布『だまれ!扈輒様が話しておられる!』と叫び部下を制します。

扈輒『三公の一人、龍白は古き戦友にして、もはや家族であった、そこにいる龍白の長男竜布の苦しみは私にもわかる。』

だが―、

『龍白を討ったお前に罪はない、むしろ軍人としては優秀だ、私がお前でも同じことをしたであろう。』

この、敵味方を超越した、戦場を第三者目線で俯瞰できるセリフに、やはり扈輒は一廉の人物であるとの印象を我々に与えてくれます。

竜布も、さらに雷土の背後にいる、かれの側近も、このセリフには驚きを隠せません。

特に、雷土の側近たちには、何かしら、『自分達は助かる?』などと、淡い期待すら抱いたのではないでしょうか?

しかしながら、流石に雷土を武将として認めたトコロで、敵は敵。

配下の手前、彼らを無傷で居させるわけにもいきません。

扈輒『指をもらう、どっちの指がよいか選べ―、』

端的に『左だ』と答える雷土、即座に部下に命じて、雷土らの左手の指を斬りおとしてしまいます。

ただし―、

一本ではなく、左手の指全部をです。

『えッ、チョッ、もう!?』と、狼狽する雷土の側近。

流石の雷土も、苦痛に汗を浮かべ、耐え忍ぶしかありません。

全ての指を切断された、雷土とその仲間ですが…、

何とか耐えた、これで解放されるやも知れぬ、一息が入ったトコロで…、

『では―、次は、黒羊での民の虐殺について償いをしてもらう…、』と、

扈輒は、今戦とは関係ない、出来事の話をここで持ち出してきました。

いや、趙軍から見れば、秦軍に苦渋を飲まされた戦は、どれも関係のない話ではありません。

しかしながら、自分達が何をなって来たのか、全く過去の非道ぶりを省みもしなかった、桓騎軍の者には、安堵のついた瞬間だけに、相当に堪える問答となったでしょう。

扈輒『まずは腕ごと斬り落とす、左右どちらか選べ。』

雷土『てめェ!?』

キングダムネタバレ-最後の質問

どれ位の時間を拷問にかけたのか?

天幕を囲む趙兵たち、その天幕の中には、飛ばされた指に、腕、痛覚の激しい端指に突き立てられた釘。

辛うじて生きているだけの雷土の側近が、『もう、殺して下さい…、』と嘆願しています。

微動だにせず、雷土を見つめる竜布と扈輒ですが、その他の趙軍の将校にとって見れば、敵相手とは言え、正視に耐えられない光景です。

雷土『この変態野郎どもが、やるならさっさとやれ…。』

扈輒『よかろう、よく耐えたな雷土、これで最後にしてやる…。』

そして…、

―気付いたか、雷土?

ここで扈輒は突然、再び態度を軟化させ始めます…、。

扈輒『お前だけ他の者よりも攻めを弱くしていた、そ奴らはもう助からぬが、お前はまだ助かる。』

曰く―、右手も残してあり、足は不自由がのこるものの歩けるハズ。

帰ればまた好きなだけ女が抱けると、大きな希望を持ち掛け扈輒は雷土に語り掛けます。

だから―、

扈輒『最後に一つだけ教えよ…。』

―桓騎は何を狙っている?

扈輒としては、この拷問で、これ一つを聞きたかったがために、ここまで時間を掛けて茶番染みた拷問劇を繰り広げてきたとしか言いようがありません。

ここで、とうとう腑に落ちたように、焦りの色を見せ始めた雷土。

ややもすれば、扈輒は桓騎の狙いの正体にまで、気付き始めているのか?

扈輒は、どこまで気がついている!?

雷土の脳裏には、様々な、憶測がめぐらされたかもしれません。

そして同時に、雷土の微かな動揺を見取った扈輒もまた、やはり桓騎に何か考えがあるコトに確信を深めます。

扈輒としては桓騎の戦歴とその人物像の情報から、今戦のあからさまに無謀な戦闘状態は、明らかに“釣り”のようにしか見えません。

開戦に踏み切ってからも、ほぼ確定的な局地敗戦が続く桓騎軍、当然すぎ結果を含めて、全てがどこか引っ掛かります。

扈輒『何か狙いがあるのか桓騎には!?』

刹那―、

オギコからの伝令が思い起こされる雷土。

続けて、甘言で扈輒は揺さぶりを雷土にかけ続けます。

雷土が話すまいと、今戦の結果に変わりは無いが、被害を最小限に留める必要がある故に、桓騎の考えを暴いておきたい―。

雷土としても、どうせ桓騎が死ぬなら、雷土は生を拾うべきであると

手心を加えなかった雷土の側近は、スグに死亡するハズである。

故に、まるで扈輒は最初から、雷土だけは助けるつもりであったかのように、どこか寛大な雰囲気すら漂わせて、雷土に迫ります。

ここは、雷土は喋るべきだったのでしょうか?

生きていてほしかった―、とは思いますが…。

恐らく、雷土は扈輒に本当の事を喋っても、間違っても自分を生かしておくなどとは思わなかったでしょう。

扈輒が雷土を捨ておいても、竜布が自分を殺します。

また、この後に及んで、扈輒の口からでたセリフに、『我らも被害を最小限にとどめる必要がある―、』などと言っているように、扈輒の想定の限界がおよそ、“扈輒軍そのものへの損害を警戒”という規模に収まっている時点で、雷土はまだ、扈輒が桓騎に何か狙いがあるコトには気がついていても…、

到底、その正体が何であるかには、カスリもしていないことに気がついたでしょう。

あるいは雷土としては―、

桓騎の狙いも守りつつ、自分の命も落とさないようにするために、虚偽の情報を語り、扈輒に助命を乞う方法もあったかもしれません。

しかし、それさえしなかったのは、雷土にも最後の矜持があったと同時に、“扈輒に嘘は通用しない”という洞察があったからに他ならないでしょう。

むしろ―、

発言した虚偽から逆算されて、桓騎の真の狙いを教えかねない結果に繋がります。

扈輒が淡々と雷土に“生存の利益”を説き続けている瞬間、瞬間に…、

恐らく雷土の心中には、様々な思いがめぐらされたやも知れません…。

或いは、そんな計算など抜きに、雷土の答えは最初から最適解をはじき出していました!

扈輒『恥じることは無い、生を拾え雷土。』

『…―、うるせェ。んなことは分かっている。』と語り出す雷土。

元野党の集まりに過ぎない自分達の出自を語り、裏切りの日常茶飯事で、桓騎がココに居ても、そんな分かり切った自分達を見て、大笑いするような男であると反芻し始めます…。

雷土『だから絶対に、お前には何も教えてやらねェよ、扈輒!』

誘導尋問が通じぬ雷土に驚く扈輒軍一同。

殆ど死に体の雷土の側近も、最期の抵抗のように、雷土の啖呵に口角を滲み上げます。

個人的には、ここも『してやったり!』という気持ちにさせられますね。

今回の本編を何度も読み返してみると、拷問をやるにしても、扈輒は桓騎のやり方に、二枚も三枚も劣るように思えます。

雷土軍の側近中枢を数名捕縛したのであれば、完全に相互遮断して、疑心暗鬼も交えながら、揺さぶりをかけてもよかったでしょう。

甘言を交えて拷問するにしても、こんな一か八かの直球なオープンクエスチョンなどよりも、どうせ時間を掛けるなら、“はい”か“いいえ”で回答できる周辺情報をから洗浄していき、仮説を導き出すように“炙り出す”尋問を心掛けるべきでした。

言い換えれば、桓騎が紀彗を丸裸にしてしまったように、扈輒は桓騎の本質的な部分にもっと焦点をあてて、質問を重ねるべきでしたが、このあたりが扈輒将軍の洞察力の限界であったのかもしれません。

雷土の啖呵に喚く、モブの趙拷問兵。

再び雷土は啖呵を切ります。

『ケッ、何でもヤルがイイ、こっちはてめェらよりドギツイ砂鬼一家ってのがいる、そいつらのヤルことは全部見てきた!今まで散々ひでェことをやってきた、今さらこんなもんがこえーかよ!』

―今まで散々、酷いコトをやって来た…。

思い切って振り絞った、自分の声、いままで自分を省みることが無かった男が、自身を反芻していくことで、ココから少し変わった態度の雷土の顏が姿を見せ始めます―。

物心ついた時からヒデ―ことばかりやって来た。

人は誰でも腹がへりゃ、隣のやつだって喰う…。

『ん…?何言ってんだ俺?』

自分の言葉を詭弁と断罪する扈輒を前に…、

雷土『肯定?バカが、最初からそんなもの求めていきてねェわボケ!』

この言葉に、竜布までが、『だったら貴様らはだたのクソだ!』などと応酬してきます。

雷土も最後まで負けていません。

『ああ、俺らはクソヤロウ共で、その頭の桓騎は一番のクソヤロウで最高の男だ!掃き溜めから俺たちを引き上げたアイツは今もまだ乾き続けて、お前らを…、』

雷土『…!…あれ?何か…少し、お頭のことが分かったような…、いや、違うかな…、ハハ…、クソ、ああ、もう一回だけ、お頭としゃべりたかったな―。』

雷土が心の中で、独白している時に、扈輒は雷土への拷問を再び指示し、竜布は次の龍白公に任命を受けました。

戦場では黒桜と摩論、何かを察知した二人。

この二人が気づいているなら、桓騎その人は間違いなく…。

― キングダムネタバレ最新686話 以上 ―

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

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