( 録嗚未&騰 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第651話 )
秦軍からは騰、楚軍からは項翼と白麗。
テンポよく投入されてきましたね。
それにしても、援軍が登場しても結局は秦軍が合計5万に楚軍が11万って、相変わらず兵力絞りすぎ~。(笑)
魏と同盟成立しているハズなのに、騰が全軍投入出来ないとかどうしたんだよ?
いや、まぁ、実際のトコロ、劉国あたりがバックアップ業務に勤しんでるとかいう設定は分かるんですがね…。
しかしそれでも大将軍の権能をもった騰の軍団がたったの2万って、それはどうなのよ??
寿胡王が突入してきた蒙武軍に包囲戦闘をしかけなかったのは援軍を読んでいて、多重包囲を喰らわないようにしていたというトコロでしょうか?
それに相対する、騰と録嗚未の動きがどの様に展開されるかは見ものです。
いや、玄右とか目立たせなくていいよ、マジで。
見たマンマ地味な奴で終わってくれたらいいのによ。
このように、什虎4将の戦闘力も一応は気になるトコロですが、更なる楚陣営の援軍である項翼と白麗も独自に戦術を展開してくるのか?
結局のところ、軍勢が増えただけで、項翼軍が前衛になって白麗軍が遠距離攻撃する…。ってだけの話だったら、二人ともあんまり成長していないコトにもなりそうなのですが、神(作者)としても彼をどう戦わせるかは気になるトコロです。
蒙毅は「武将の顔ぶれは申し分ないが、兵力が…、」とか言ってますが、キングダムでは結局のところ今まで正味兵力が問題で負けてしまった戦闘は一度も在りません。
兵力を画力で修正して勝つのがキングダムです。
なので、結局のところはいつも最終的には“顔ぶれ”勝負なのですが、今のトコロ“顔ぶれ”カードの枚数でも秦軍が下回っているあたりが、ホントの意味で秦軍がキツイところなのかもしれません。
魏軍の登場がどうなるかの前に、先ずは現戦場の面子共の戦いぶりを楽しみたいですが…、
なんだか秦全軍がしっかり潰れ役を買って出てしまっている体になっているあたり、個人的には今戦が魏国キャラクターの救済企画であるという見解が、ほぼ的を得た状態であると考えてしまいそうになります。
いうなれば、コレは戦術とか戦略とかいう話じゃなくて…、
もう殆どプロレス見ているようなもんだよね、コレ…。
うん、リングコスチュームとか着せたら全員似合うだろうな…。
あれ?そんなコト言ったら、今までのキングダムのバトルも全部…、プロレス観戦と変わんねーような気がしてきた。
ほんと最近、戦術とか作戦の要素ないよな、キングダム…。
キングダムネタバレ-前哨戦、満羽と蒙武
羌瘣を久々に見た。
ストーリーの中ではなく、扉絵として。(笑)
さて、蒙武3万と満羽軍3万同士の激突で開戦したキングダム651話。
蒙毅さんは『敵の戦術は我が軍の包囲殲滅です!』とか騒いでいましたが、実際のトコロ、蒙武軍3万で什虎軍が8万と明らかに兵力で勝っている状態の敵が、半包囲陣形で待機してくるって、別段、作戦というか単に普通の話に過ぎないと思います。
というか什虎軍としても、自分達が自信をもって守備する什虎城を、『相手が蒙武とは言え3万だけで襲ってくるハズがない。』という程度の予想は立てているハズなので、
寿胡王の指揮する半周陣形は、蒙武軍よりも、秦軍の他軍を警戒しての配置であったのではないかと考えてしまいます。
この一週間の間、昌平君のお膳立てを固く信じて、単軍突撃した蒙武に両翼が包囲を仕掛けてきて、そこに騰と録嗚未が両翼背面を襲撃する構図になるのであれば、どうなったか?
おそらく『時間差で、項翼と白麗の見せ場になるだろう…。』などと考えていましたが、後述するように、彼らもソッコーで登場してきたので、もう蒙武突撃の意図を考えても、殆ど意味がない状態ですね。
で、その蒙武軍。まあまあ苦戦しています。
前進してきた敵将 満羽の強度によるものです。
前回の650話での裸で麻雀をしていた満羽の絵を見ていると、どうも巨漢としてのサイズ感ではなかったのですが、結局のところ一週間で巨漢キャラで再定義されてしまいました…。
“蒙武様並み、蒙武様以上のデカさ…。”
う、うん…。もうそれ聞いても、だれも驚かないと思うけどね…。
ぶっちゃけ同じ属性なら蒙武は心配ありません。
むしろ…、蒙武のほうから、『フン。お前程度の首に興味など無いわ。』くらいの自信を見せて、蒙毅が言っていた通りに本陣破壊をやってくれたほうが彼には似合ったかもしれません。
ただ、一点気にはなるのは、巨漢キャラでも満羽は蒙武を見て「体力配分やってないだろ。」とか言っているあたり、まぁそれなりに考えながら戦える武将であるという点ですかね。
てゆーか、かつて蒙武自信も、王騎将軍が実像上の評価を馬陽戦で下していたように、本来の彼も、そういった力の発揮ドコロの機を見て戦える武将として描かれていたのですが、そう考えると今の蒙武の方は、なんだかバカに戻ってしまったような描かれ方をしている様にも見えてきて気になります。
蒙武としては、本陣破壊を一旦置いてまで満羽を仕留めるコトを優先したワケですが、「体が温まるまで、待ってろ蒙武」と余裕を見せる満羽としては、むしろ待つのは自分の方で、蒙武が疲労を重ねながら自分に接近するのを待っているのが、彼の真の狙いなのではないかと疑いを抱いてしまいます。
あと、何気に蒙毅は蒙武が逸れて第一陣の勢いが弱った~、とか言っていますが、蒙武軍にも来輝さん丁之さん(131話から登場)なんていう古参の蒙武軍レギュラーの奮戦には殆ど触れられていないあたりが残念です。
この点でも騰軍と同じような話として、むしろ大将軍にまでなっているハズの蒙武軍なのに、人材の厚みが逆に減っていて、蒙武一人が奮戦しなければまるで機能しないワンマン部隊に成り下がっている様に見受けられるのも見事な秦軍サゲだと思います。
なんだろう?650話でも蒙武軍は15万人規模で存立しているが、来輝さん丁之さんも他の戦線維持のために揃って行動できないとかそんな理由なのだろうか?
少し話は逸れますが、河了貂あたりはいつも―、
“秦軍は他の戦線も平等に防衛線を引かなくてはならないから、主戦場でもコレだけの兵しか投入出来ない”というロジックを、いつまでも平然と提示してくるのですが…、
どうやら彼女や昌平君の頭の中には、全体攻撃とか全体守備、局地兵力の結集とか、それを可能にする調略や陽動といった下準備とかの発想はないのでしょうか??
もとより機動能力確保の為の“馬の産出量”で他の6国を遥かに圧倒できる秦軍が、国境戦略で他国に後れを取る理由なども全く見当たらないのですがね…。
蒙武の単騎武力がイマイチ発揮しきれない戦端において、包囲の陣形で仕留めに掛かってこない寿胡王。
蒙毅は警戒するものの、什虎城で全体を指揮する寿胡王の合図なしに左翼の千斗雲が我慢できずに突撃を開始します。
この一連の流れを見る限り、個人的には上述のように寿胡王は蒙武軍以外の秦軍の投入を警戒して、蒙武軍への包囲を狭めなかったのか?と考えたのですが…、
どうやら全体指揮官の寿胡王の意図がどうであれ、千斗雲の挙動を見ているあたり、必ずしも什虎4将の間に、明確な作戦コンセンサスが存在しているワケでもなさそうです。
ちなみにこの寿胡王さん?絵を見てみると足が無いんでしょうか?
単に椅子に正座してるようにも見えるのですが、ちょっと気になる描写です。
キングダムネタバレ-騰軍登場
ここで、騰軍が参戦します。
最初に気が付いたのは敵の寿胡王でした。
敵味方ともに、秦軍の援軍そのものは全く予期しえないものでは無かったでしょう。
難攻不落とか言っているワリには、蒙武軍3万て。(笑)
攻城戦も想定した援軍なんだから、そりゃもう援軍こそが本線の本命なんですから、しかも騰は大将軍ですよ?
魏の戦線解除も一時停止したコトも想定するとそりゃ、2万もの大軍団を引き連れてきたとしても、少しもおかしく…、
って、あれ…?
に、2万??
2万です。
2万?? 少ないなぁ。(参照:131話)
まぁ、それくらい人員絞らなくちゃ秦軍が苦戦しないから仕方がないよね~。と、即座に脳内補完が入りました。(笑)
蒙毅曰く、昌平君の話では騰本人は来ないとの伝だったらしいのですが、この期に及んで、騰すら出し惜しみする昌平君の態度を見ているあたり、本当に什虎城が最重要拠点として認識されているのかすら疑わしくなってきます…。
しかし、ここで登場した騰と録嗚未。
神(作者)による執拗なまでの秦軍下げにも関わらず、ここで彼らの什虎軍に対する識見を語るコトによって、より強固な存在感を我々読者に示してくれました。
まず、騰が語るには、什虎4将が元々は楚に吸収された小国の大将軍であったという出自の部分が明かされました。
姜燕とか呉慶さんのような立場の連中だったワケですね。
しかし、この設定はどうなんでしょう?
楚に忠誠心が無いのに重要拠点に配置されているような連中であれば、猶のコト、最初に力攻めするよりも調略にかけてしまった方が与しやすく無いですかね??
調略そのものが成功しなくても、敵方に裏切りを予想させる痕跡を残すとかで四将の信頼関係にヒビを入れまくりの蒙毅とかだったらカッコ良かったワケだが…、
それを功績に主張して出世すれば、思ったよりも早く河了貂と合体出来たかもしれないのに…。(笑)
強兵団である割に楚の大戦には殆ど顔を出さないあたりの事情も、楚に対する忠誠心が無いコトが起因のようです。
蒙武軍に同数で拮抗するだけでも、敵が相当な実力者であるコトを見て取る二人。
さらに、8万の野戦軍を打破した後に、攻城戦も控えているハードな戦争目的を語り合うわけですが…、
何気に録嗚未が凄いコトをサラリと言ってのけています。
『俺の一万とお前の一万、あと倍必要だったな…。』
え?倍って言っても4万だけだよ?
マジレスすると、城郭を擁する相手に結局は同数未満の兵力で勝利水準に達する秦軍はヤハリ恐ろしいです。
少しの援軍でも秦軍の強度が一気にハネ上がってしまう、この閾値の低さに驚きを隠せません。
結局、神(作者)がどれだけ工夫を凝らしても自信満々の二人には脱帽です。
騰 『ココココ、怖くなったのなら戻って干央さんと代わってきなさい。』
録嗚未『バカ言え、さっきから楽しくなってきたって話てんだよ。』
騰と録嗚未はそれぞれが、敵の左翼・右翼への対応に軍を進めます。
しかし、これで蒙武軍が完全包囲を受ける流れは、なんとか阻止できましたが、それでも什虎城を陥落させるという戦争目的にたいしてはどうなんでしょう?
蒙毅の目からは明らかに戦力不足として認識せざるを得ません。
蒙毅『やはり、魏軍がここに参戦していないと什虎は取れない。』
そうこう心配しているウチに、再び新たなる軍の接近を知らせる進軍の音が聞こえてきます。
楚の項翼と白麗です。
おめでとうございます、二人共、頑張って将軍に昇格しています。
何故か全く関係ないのに、未だに三千将止まりのフテイが嗤いを誘います。
あと結局、項翼の莫邪刀ってここでは威力を発揮するのだろうか?
― キングダムネタバレ最新650話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。