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キングダムネタバレ612話予想 糸凌と倉央、死してアモーレ

投稿日:8月 24, 2019 更新日:

(糸凌  作画引用:原泰久先生 作 キングダム第611話 )

「ウウン」と独自の唸り声をあげて進む糸凌さん。

彼女が李牧のいる本陣に肉薄する間際、カイネが「アイツはちょっとやべェ」とばかりに迎撃に向かったところで、幕引きとなったキングダム611話。

この状況を素直に受け止めて、かつ、これまで糸凌が登場してきた場面を振り返ってみれば、ここからは彼女の身が危ういのではないかと危惧するキングダムファンが、611話の読後に大量に発生したのではないかと想像できます。

堯雲との勝負がついて、いよいよ朱海平原の戦も大詰めに近づき、龐煖の再登場も間近に迫ってきているものかと期待していた状況だったワケですが、中央軍の勝負がまだついていない以上、そりゃ必ずしも秦軍にとっていいコトばかりで終わらせるワケがないだろうという感じでしょうか?

神(作者)もまだ王翦軍本体において、大きな犠牲が出た場面を描いていません。

なので、味方を置き去りにして突撃しがちな糸凌という存在を利用して、飛信隊が中央軍と激突するまでの間、李牧軍の実力も余すことなく表現させる心算もあるのかもしれません。

また、後述するように、糸凌の危機は必ずしも糸凌個人だけの犠牲に納まるともいいきれません。

彼女とアモーレな倉央の安否にも繋がってくると考えられます。

もしも倉央が、「しくじりなんて無縁すぎて知らない…、なんて言うんじゃなかった。」的な最後を迎えたとしたら、それはそれでカナリ印象に残る武将になりそうです。

そして何気に王翦軍って、第608話で倉央が「赤大鶴の陣、完成!!」と言って、秦軍の有利展開で戦闘が継続してきたワケなのですが…、

今になって両軍が完全互角の展開に留まっているのはどうなのしょうか?

李牧軍の兵員が混乱した状態の中で王翦軍はキッチリと鶴翼様式の半包囲陣である赤大鶴の陣を完成させ、田里弥まで「これは大きいぞ!」とか言い出していた仕込みも、ココにきてあまり意味が無かった状態になっています。

上述の通り、王翦軍は兵数では劣りながらも、李牧軍の先鋒として出てきた雷伯と共伯を咬ませ犬にする形で、陣形的な優勢状況を作り上げることに成功したのですが、結局、キングダム的にはまたまた陣形合戦が名前だけで中身があまりよく分からない経過措置として描かれただけで終わりました。

無理に脳内補完すると、もしかして王翦はただ単に、李牧を会話に引きずり出すために赤大鶴の陣を作ったのではないか?と考えることもできます。【そうだとしたら王翦、余裕過ぎます。(笑)

そして、舌戦の後の陣営後退による王翦自身の保護で、折角作った赤大鶴の陣が崩れてしまったと捉えるしかないような状況といえるかもしれません。

ただ、李牧も李牧で、王翦の圧力がスゴ過ぎて、中央軍の兵を左翼方面に送るスキがないとか金毛に言わせていた割には、王翦軍が激突してきてから、

あっさりと金毛を飛信隊の抑えに送り出しているあたり、だったら最初から金毛を左翼の援軍に送ってやれたのでは?とでも言いたくなるようなマネをしています。

ついでに言うと、それで金毛を派遣できたら、お前らの左翼軍、勝てんじゃないの?という話にもなりそうです。

これらの点を振り返ると、神(作者)も少し決戦が冗長過ぎて、設定に無理が出てきた感があるのですが、この際、キングダムファンとしては野暮はいけません、小さい部分として忘れましょう。

8月29日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第612話について予想。

ここから発生可能なネタバレを検証します。

キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。

キングダムネタバレ-第611話のおさらい

第611話本編考察⇒【キングダムネタバレ最新611話 王翦の分 考察】

第611話の予想⇒【キングダムネタバレ611話予想 羌瘣、龐煖から信守る】

第611話の予想.2⇒【キングダムネタバレ611話予想.2龐煖のロスタイム】

第611話の予想.3⇒【キングダムネタバレ611話予想.3羌瘣が李牧軍横撃成功】

王賁が堯雲に勝った知らせで秦軍の皆が和気あいあいです。

番陽が嬉しさのあまりに泣いて、亜花錦も段茶さんからおカネを巻き上げることに成功しました。

信と河了貂は疲労の激しい王賁と玉鳳隊に代わって、一足先に李牧軍攻撃の為の部隊再編制を進めます。

で、ここから乱戦の中心になる両中央軍の戦場ですが、モブ兵を相手にするときだけは相変わらず快調なフテイがいます。

赤大鶴の陣が先に完成していて有利展開だったハズの王翦軍なのですが、王翦と李牧がお互いに舌戦して、両大将の保護に両軍が動いた結果、陣形上の有利な状況は無くなってしまったようです。

しかしながら、それでも神(作者)的には、秦軍右翼が中央軍に迫りつつある状況であるので、王翦軍の方に分がある状態が強調されています。

ただそれでも、李牧としては迫りくる秦軍右翼に対して、既に抑えに金毛を送り出しただけの余裕を見せてはいます。

当初「王翦の圧力がスゴ過ぎて動けねェ。」とか言っていた金毛ですが、朱海平原始まって以来の実践投入なので、ここは張り切って飛信隊の先頭部隊に森から矢を浴びせ損害を与えます。

しかしながら金毛は、この那貴の率いる部隊を飛信隊の先鋒と思ったかもしれませんが、あくまで彼らは先頭部隊というよりは斥候部隊でした。

森に潜んだ金毛の部隊の存在を露わにして、さらに、その森の脇に待機された金毛軍の本隊の存在を見抜いた那貴は中央軍への突撃を避けて、そこから右方に転進し始めます。

つられて追いかけだす金毛の騎馬部隊ですが、これで結果的に那貴一人の機転でいいように姿丸裸にされた金毛軍の伏兵たち。

金毛も彼ら伏兵を用いた奇襲戦法を想定をしていたようなのですが、それが見抜かれたことで、作戦方針を切り替え、本体同士の真っ向勝負として飛信隊に挑みます。

金毛軍としては岳嬰軍と同じく慶舎の仇討という名目もあるので、士気もかなりの高い状態で迎え打ちます。

再び、中央軍同士の戦闘が描かれ倉央の側近である糸凌がでてきました。

彼女はいち早く、敵総大将である李牧のほうに接近している様子が分かります。

そして、それに気が付いたカイネが糸凌の迎撃に向かいます。

キングダムネタバレ-ラテン系な秦将

神(作者)、原先生はキングダムを読んでる限り、ワリとロマンスも好きだったりする人なのだと思います。

この点、倉央と糸凌のそれを考えると、倉央の前髪がそう感じさせるのと同時に、「体力は残しとけよ、朝までお前を抱きまくる」発言のインパクトから、熱いラテン系のロマンスを感じさせるように思えます。

さて、そんな倉央軍のトップ二人ですが、中央軍における李牧側の強みを描き切るためにも、神(作者)的には格好の的になりつつあるのではないか?

冒頭で記述したように611話のラストで李牧に迫る糸凌に対して、脅威と感じつつも迎撃に向かったカイネの姿が、逆に捉えようによっては糸凌が死亡する状況に繋がっているようにも思えてきてなりません。

・李牧の次善策

飛信隊の李牧軍への激突や龐煖登場の前に、再び中央軍同士の戦闘が見ものになりそうです。

この点、ただ単に糸凌がこれまで登場経緯から死亡フラグが予想されるというよりも、単純に李牧の立場に立った視点から考えてみれば、王翦軍のどこから撃破していくべきか?について考える必要があると考えたからです。

まず、上述の通り李牧にとってみれば、王翦が秦軍にとって有利な赤大鶴の陣を完成させておきながら、戦闘の流れを止めてまで自分とお喋りするために、前まで出てきたのは超ラッキーな出来事だったと思います。

完成した秦軍有利の陣形も、両陣営の総大将を見守るため、かつ、再度の乱戦突入時の保護のために、ほぼ意味がなくなってしまったような状況になってしまっているので、この点で趙軍は608話での形勢不利を取り戻せた状態になっています。

そして、おそらくこのドサクサに紛れての状況を活かしたのかはわかりませんが、当初は両軍膠着状態であった為に、各々の左翼、右翼へ兵を送り出すことができなかった状況であったにも関わらず、李牧は金毛を秦軍右翼への抑えの為に派遣することに成功しています。

おそらく李牧としては、当初の思惑としては、馬南慈含めて堯雲や趙ガ龍が飛信隊と玉鳳隊を正攻法で押し止めておいてくれたうえでの趙軍勝利だったはずなのですが…、

ここにきて神(作者)も急に李牧があらかじめ、堯雲たちが敗れた場合の次善策を講じていたような素振りでキングダムを描き始めました。(笑)

実際に、いきなり飛信隊を前に後退して遊撃軍化した馬南慈の行動も、李牧と打ち合わせ済みの作戦であったように描かれています。

なので一見、逆境の中にある趙軍に見えたとしても、何気に幸運の積み重なりも垣間見える李牧にとってみれば、今こそ王翦軍に大きなダメージを与えるチャンスが巡ってきた状況にあるといえます。

キングダムネタバレ-李牧の反撃

ここからの李牧軍の攻撃手法は具体的に予想してみると、ポイントは時間差を活かすことにあります。

まず、金毛が一定の時間で飛信隊の突撃を抑えることができると想定しているコト。

次に、現れるはずのない龐煖がやって来てくれた状況が重なります。

これらの要因に支えられて、李牧はある一定の時間で王翦軍への対処に集中して取り組めることが分かります。

・秦軍側の隙

さて、問題はここからの李牧による王翦軍への対処なのですが、まず当面は攻撃の取っ掛りになる敵の部隊を、李牧本人の直下部隊の間近にまで引きずり出すのが最も効果的ではないかと考えます。

趙軍側の作戦というよりは秦軍側にも隙があると表現したほうが正しいかもしれません。

キングダム本編の連載では、すでに田里弥などは自らが先頭に立って軍を指揮する武将ではない様子が描かれており、それに対して、倉央は副官である糸凌と先頭に立って攻撃に出る武将である様子が描かれています。

この点、李牧としても王翦軍のどの相手が攻守の役を担っているのかが明白であり、上記のとおり王翦軍に陣形上の連動性が失われている状況も加味して考えれば、敵を個別に撃破するための要因が揃ってきていると捉えることができます。

おそらくカイネ単体で糸凌を仕留めるコトは難しいと思われますが、611話のラストを見たところ、糸凌がほとんど倉央とも連携を取らずに、単騎に近い形で李牧とその直下部隊に近接していると考えれば、別段、糸凌一人を絡めとるのも難しい話ではありません。

また、同時に李牧としては、ココで糸凌一人を仕留めるコトだけを目的として動きを止めるワケにもいきません。

おそらく糸凌を救出するために動きを見せる倉央にも、ダメージが波及するような戦術運用を見せることも考えられます。

そういう意味では、ストーリー的には女性である糸凌などは生存を果たし、倉央だけが死亡するパターンもアリでしょうか。

元来から、流体導術の要になり、点止陣で騎馬の突撃を平然と受け止めるコトができる屈強な歩兵と、中華一の機動力を誇る雁門騎馬隊を李牧本人が直接運用するという前提で考えれば、正攻法でもカナリのダメージを相手に与える可能性は高いです。

そういった意味では、この期に及んで李牧が今から作戦を仕込んで王翦軍に一方的にダメージを与えるのは非常に難しいですが、まだまだ部分的な戦術規模であれば、奮戦する余地は残っています。

・カイネとフテイの実績づくり

信や河了貂のライバルとしては、カイネとフテイがあまりにもショボすぎるんですよね、もうほんと絶望的なくらいに…。

なので、李牧のサポートがあるという形で、曲りなりにも倉央、糸凌あたりを打ち取った武将としてでも実績を作らせてやらなきゃ、この先で神(作者)も趙軍と戦争ヤル度に新キャラを作らないと、キングダムやっていけないという事態になりそうです。

もとより合従軍編での孟龍さんみたいに、王翦の直接の側近であっても死ぬときはあっさり死ぬ武将も普通にいたワケですから、神(作者)も複合的な要因を踏まえて中央軍からの犠牲も想定いると考えられます。

個人的には、フテイなどは軽口を辞めさせるだけでも、カナリ成長した様子を描き出すことが可能だと思うのですがね…。

そのためには、上述のように倉央や糸凌のいずれかが李牧に仕留められるにしても、それ以前に例えば、糸凌を相手にカイネが酷い目にボコられて、フテイとしても自分の無力を痛感するといったイベントなどがあってもいいと思います。

カイネに関して言えば、死んでしまった堯雲が何やら、身の振り方に関して予言めいた事を言っていたので、その点でこれから先の糸凌との戦闘の結果や、鄴攻め編の敗北の結果、更迭必至となるであろう立場である李牧と、何か関係ある経過措置として描かれるかもしれません。

― キングダムネタバレ最新612話予想  以上 ―

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande

第610話の本編考察⇒【キングダムネタバレ最新第610話 藺相如の伝言 考察】

第610話の予想⇒【キングダムネタバレ610予想 王賁対業雲、勝負は明白】

第611話の予想.2⇒【キングダムネタバレ最新611話予想.2龐煖のロスタイム】

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第611話本編考察⇒【キングダムネタバレ最新611話 王翦の分 考察】

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