(龐煖 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第599話 )
「仕事が忙しくて彼女を作る暇がない。」とか、「今、熱中してる習い事があって男なんか必要ない。」とか言っている典型の非モテの男女がいますが、龐煖を見ていると何故かそういった連中を思い出します。
ヤツのコトが好きで仕方がないというキングダムファンがいたら申し訳ないのですがね。
「我、武神ナリ」とか言ってるけど、いままで彼女とか出来たことがなくて自分の世界に逃げ込んでいるだけなんじゃないの?と、私などは捻くれた邪推が働いてしまうのです。
いや、マジで飛信隊でもガラの悪い系である田永とか去亥、我呂あたりが、龐煖に向かってそれ言ってくれたらいいのにな。
「オイ!?オッサン?オメェ、今まで女とか出来たコトねェだろ?」
「うわっ、キッモ~ww」
「俺、武神だからとかキャラ作りして、現実逃避しとるwwW」
まあ、残念ながら我らの主人公である信は、ほぼ間違いなく22歳以上にして童貞なので、この口上戦には参加できないのですが、
何気にこの武神をどうやって殺すかを考えたら、日本の戦国時代の前半に見られたような口上戦って、自分のプライド(自己満足)が一番大切である龐煖などには、実際、かなり効果的な方法なのではないかと考えるのです。
そして口上戦の後半で、「やっぱコイツ、“矢”がなかったら王騎将軍に確実に勝てなかったわ~。」と、再度、中華十弓であった魏加のアシストが無かったら確実に負けていたコトをみんなで詰ります。
「ほんまやほんまや~、ほんま矢ほんま矢~w」
「ぎゃはは~!普段、武神とか言ってるくせにダッセー!」
「おやお矢?矢矢矢矢~?」
「矢~、矢~、矢~、矢、矢ー矢ー矢―♪」(チャゲ&飛鳥 1993年YAH YAH YAH 参照)
とまあ、後半からはよりヒートアップして、普段は絶対に人の悪口など言わないような、大人しい昂くんや澤さんまで一緒になって誹謗中傷戦に参加出来たらより効果的でしょう。
仮に精神的に全く成長していなかったら、「矢など関係ない。」(324話参照)と言い返してくると思います。
そこで、今度はすかさず「は~いw、揺れてる♪揺れてる♪」(324話参照)とさらに心理状態を槍玉に上げて逆上させて落し穴に誘導するとかで、“我ブ“とか言ってるヤツの始末などは十分なのではないかと思うのです。
ただし、その反面で期待しているのは、武神であることの小さなこだわりから卒業できた龐煖がここから先に見ることができるかどうかです。
対ヒョウ公戦と蕞攻防戦にて晋成常さんの命がけの伝言を受け取り、信の前を退き精神的に成長した彼がどう出るか?
再登場してまだ1ページしか描かれてはいませんが、夜中に徘徊して、戦闘後の疲れ切った人間たちを相手…。
これじゃあ成長どころか、初登場したときよりもさらに過去である、六将キョウの本陣を襲撃した時とほとんど変わっていません。じつに時系列を合計して、18年近く人間的に何も変わっていないことになります。
だとしたら、もうわざわざこんなヤツ、紙面割いてまで描く必要あんのか?とか疑問も湧いてきます。
また、ストーリー上も仇打ちというなどという、キングダムの世界観の中では極めて小さな目的達成などのために、鄴攻めの〆に持ってくるのはいささか興覚めも甚だしい。
史実ベースでも燕を攻めていて、鄴攻めの防衛には間に合わなかった部分に神(作者)がどう寄せるのか?
今回は勝手気ままに出てきただけなのか?それとも李牧とコンタクトがあったのかどうか?
王翦などのような知将型の武将であれば、どのように龐煖の存在を捉えているか?など、非常に分析しがいのある論点が、神(作者)から提示いただいたようです。
5月16日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第600話について予想。
次回はキングダム連載600回、喜ばしい限りです。
原先生、誠におめでとうございます。
来週の巻頭カラーも楽しみです。
ここから発生可能なネタバレを検証します。
キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。
キンググダムネタバレ-599話のおさらい
本編の考察⇒【キングダムネタバレ第599話右翼の風向き考察】
前回の予想⇒【キングダムネタバレ599藺相如の二つ目の遺言】
今週はキングダム本編が始まる前に、余談ではありますが、ABJ(Authorized Books Japan)と呼ばれる電子漫画サービスの認証機構の宣伝にて、扉絵に入る直前に久しぶりに呂不韋も登場しました。
しかも第423話で、政争編での神回でもあった「副題:天下の起源」からのキメ顔の彼です。
ここで、現実社会の電子漫画公正取引の番人としての顔で再登場とは恐れ入りました。
さて、話を本題に移しましょう。
正直、前回のキングダムネタバレ予想で心配していた部分がすべて予想を上回る形で、河了貂がカバーしてくれていたのが凄かったです。
さらに、那貴一家と亜花錦小隊のポジショナルプレーの華麗さには目を奪われました。
最後に龐煖登場で心が折られたにも関わらず、冒頭から読み直すと再び熱いです。
結果的に今回のキングダムでは、藺相如の二つ目の遺言が何であるかは完全にお預けになりましたが、趙峩龍が後を託した堯雲自身の出番もお預けなので、これは致し方ないトコロでしょう。
まあ、合併号を挟んでお休みまでして引っ張ったのに何だったの?という部分もありますが、案外この点、今回登場した龐煖の動きと関係があるのかもしれません。
キングダム考察-那貴一家
まず意外にも趙峩龍の死は、ある種の大将軍級の殉死精神を側近に宿らせています。
この点、岳嬰などとは違い落胆系の早期撤退バージョンで片付けられるタイプの武将では無かった点が、最後まで趙峩龍の漢振りを支えた演出になっています。
前回の記事では、ある種の大将軍扱いの要素を含む、殉死精神が伝播するまでにはいかないだろうと見くびった予想を立ててしまい、趙峩龍に対して申し訳ない気分でいっぱいです。
趙峩龍さん、ホントにすいませんでした!
というか…、ここで殉死精神が宿った敵の側近連中に、那貴一家のインターセプトを被せてくるのが神(作者)の狙いだったのですね。
いやマジで、姿を隠しても退路断絶でシブい。
さらに、包囲待機で体力を温存しておいて、信が満塁ホームランを打った後で、抑えに登板するリリーフとかどんだけおいしいんだよ!
しかも、「俺らすり抜け専門っすから(汗)」とかいっていた、ロビン達を始め、一家の連中までが現役の桓騎軍時代の顔にもどったようで、頼もしい限りです。
那貴一家だ!コノヤロォ!
是非このぐらいの元気の良さで、ムカつく仕事の取引先を罵倒してみたいものです。
ネタバレ考察-河了貂の見せ場
これまで一番気になっていた点が、一騎打ちの勝報を受け取った河了貂がこの先の動きをどのように亜光軍と玉鳳隊に連動させるか?についてでした。
結果的に、今までどこに消えたかわからなかった飛信隊の本陣狙いの敵の別動隊も、仲間のセリフの中で存在がはっきりします。
この別動隊が趙峩龍の放ったソレなのか分かりませんが、今まで彼らがモタモタしていてくれていたおかげで、河了貂が本陣を守る必要が無くなる状況まで粘れたので、ホントに感謝するべきです。
結果的に弓矢兄弟の出番もこれで14日目は完全に無くなりましたが、今となってはもうどうでもいい気分です。
まあ、何にせよ。河了貂が勝負はここからであったと心づもりをしてただけでも、すべてが救われた結果になりました。
これは前回のキングダムネタバレでも考察していたように、ここからは秦軍右翼が追撃戦へどう繋げるかが大きな課題だったのですが、神(作者)はこの点、前回までの各武将のポジショニングを大きく生かしたことになります。
結果的に私の予想などをはるかに上回る形で、河了貂の指揮と亜光軍の連動性をもって追撃戦どころか、ほぼ完全包囲に近い挟撃戦に移行したので驚かされました。
まず、予想を上回ったポイントが3点。
第一に、河了貂が本陣を捨てると当時に、即座に両側面の友軍救援への行動に切り換えたこと。
第二に、上記の救援において増援部隊の編成が目的別の兵種分離によって、松左危機の時点ですでに完了していたこと。
前衛部隊⇒信・楚水の先行組で馬南慈軍の挟撃
後衛部隊⇒河了貂・渕さんの後衛組で玉鳳隊の防御へ回る
という形で、すでに部隊を再編する作業すらなかった。
第三に、段茶さんのキャラクター設定の追加。
亜花錦の攻勢に、彼をここで引き出してきて、馬南慈軍を逃げることができない状況に嵌めるまでの流れを用意していた点です。
さらに上記複数の論点に加味して、河了貂が馬南慈軍に信・楚水の主力隊を向かわせた動機としても、趙側に健在な武将が馬南慈だけになっていたことが明記されている点、その意図に阿吽の呼吸であるかのように呼応していた亜花錦の目敏さも非常に印象立っていることも見逃せません。
全てにおいて無駄な動きや伝達がなかったように思えます。
キングダム考察-再び変形する森林地帯
この時の飛信隊の勢いは、私のなどの予想をはるかに及ばない部分にまで影響があった点が見られます。
なんと、いままで飛信隊と馬南慈軍を遮断していたハズの森林地帯までもが見事に縮小しているのです。
趙峩龍の側近曰く、守備隊が集まり切れなくなるほど(第596話)の密林だったわけですが、あっさりと飛信隊の先頭部隊が難なく馬南慈軍の左背後に出現しているわけですから、これは趙軍としても、たまったものではありません。
ただ、ややもすれば趙峩龍も下手に森の中に逃げ込むのではなく、ホントはもっと楽に馬南慈軍に逃げ込むことが出来たのではないか?などと考えるとせっかく熱い最後を迎えた彼に失礼です。
コレは森が縮んだと解釈するのではなく、何とか前回までのキングダム以上に敵本陣の奥に進んだら、森の途切れ目があったと解釈するしかないように思えます。
とゆうか、今回のキングダムの地形に関して言えば別の論点があります。
(馬南慈軍の挟撃網 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第599話 )
この挟撃の陣形を見ている限り、馬南慈軍にとっては何故か、彼らの後方が森に囲まれていており、軍としての退路が全く存在しないことのほうが大問題です。
最早これでは退却するにしても、各兵が個別チリ散りになって逃げるしか方法がありません。
どうやって撤退したのか?
何故こんなところに布陣したのか?
この地形の中で14日目の朝、彼らはどうやってここまで進軍してきたのか?
改めて全く別の謎まで膨らんできました。
いずれにせよ、この地形の中でよく軍が半壊する程度で済んで良かったと思います。
馬南慈も心の中で、「クソっ!予備のモップさえ在れば勝てたのに。」と非常に悔しい気持ちでたくさんだったことでしょう。
ネタバレ考察-段茶さん2.0
連日続く食糧難からの反転攻勢という状況を経て、《追い風となると異様な強さを見せる》というキャラクター設定を加味されてアップデートを果たした段茶さん2.0が、14日目の戦闘にて非常に強力な追撃要素として実力が発揮されます。
『段茶という男は追い風となると異様な強さを見せる』、重ねて書いてみると、なんだか武将としてバカにしてるのか、褒めているのか分からないような表現でキャラ説が括られているのが笑えます。
また、実際に当ブログに頂いた読者様からの講評で気づいたのですが、段茶さんみたいな人って良くいることが分かります。
頂いたコメントでもまさしく正鵠でだったの紹介させていただくと、『順風だと実力以上の力が出せるけれど逆境だとてんでダメ。この点、戦況が優勢になった段階で絶大な破壊力を発揮するなどは、亜光軍にはぴったりのキャラ。』ということで、非常に納得がいく視点です。
ここ近年のモブ将軍の中では久しぶりに、土門、栄備、羅元将軍たちのような前期に残した印象を上回るほどのサブキャラになったでしょう。
キングダム考察-楽華隊と龐煖
前回の記事で、そろそろ王翦と蒙恬の持ち場が気になるとか、龐煖はどう絡んでくるのかを気にしていましたが、まさか神(作者)がここまで急展開にて期待に応えてくれるとは思いませんでした。
正直、予想を固めるよりも早く出てこられたのでビックリです。
また、楽華隊と飛信隊の陣地は反対同士で相当距離があるのに、何やら武神の存在を察知してしまう羌瘣のセンサーが非常に凄いのですが、その反面で極めて近くにいた蒙恬など、決して弱いわけでは無いにも関わらず存在に気が付いていなかったことなども気になります。
それでいて、戦闘で疲れていて、ろくに戦える面子も居ないコゼン副長らの目の前に現れたコイツは何なのか?
ニアミスになった蒙恬を狙っていたのか?
だとしたら疲労と負傷の激しい信や王賁を後にして、若手の中で蒙恬が一番元気だから狙ったのか?
別の目的、それこそ李牧と何かコンタクトがあった上での行動なのか?
それとも、ただ単に焼けたウサギに釣られて出てきただけなのか?
「夜分遅くに失礼いたします。私、信くんの知り合いのホウケンと言う者ですが、そちらの香ばしく焼けた野ウサギを、何卒、私にも分けていただけないでしょうか?」と言えるほど精神的成長を果たした彼が拝めるのか?
心して次週のキングダムを待ちたいと思います。
キングダムネタバレ600龐煖は成長したのか?
龐煖が李牧の指示で動いていると仮定したらどう考えるべきか?
初登場時から変わらない設定で、武神の前には隊列も軍隊という存在も無意味なくらいの圧倒的な個人武力で、敵武将の抹殺を仕掛けるなら、王翦本陣を狙ったほうがより効果的なのではないか?
それこそ暗殺に近い形で本当に蒙恬を狙っていたのなら、標的個人を補足してもいなのにいきなりブンブン矛を振り回すのはかなりアホな気がする。
いや、それも武神クラスの武力になったら、どの時点で戦闘開始するとか関係ないかもしれませんが、実際に蒙恬を標的にしたとしたらニアミスしている時点であまりにヤルことが雑いです。
というか李牧の関与があったとしても、この先「戦場に答えがある」などと李牧も龐煖を将軍への道に誘っておきながら、以前にも増して扱いでこのような抹殺マシーンとして再投入するなど、結局、李牧としても、彼に言っていたことは口先だけで、ホントに道具ぐらいにしか思っていなかったコトになるでしょう。
また、趙軍サイドから見ても、とりわけ李牧が直々に龐煖の行動を要求したとしても、過去の対王騎将軍、劇辛将軍、ヒョウ公将軍の時のように、目の届く範囲で作戦が功を奏ないときの抑えに起用するわけでもありません。
果たして他人に言われた通りに動くペットかと言えばそれも違うと思います。ここからは以下の論点に着目して予想と考察を進めたいと思います。
・龐煖の人間的成長
・三つ巴で史実に寄せる?
・王翦はどう対処するか?
キングダムネタバレ-龐煖の人間的成長
キングダム561話でホーケンが山の中で悶えていたときから、作品の中では約5日が経過しています。
当時のナレーションでは龐煖のいる場所が、朱海平原近くの山地であったことが記載されていたので、彼が歩いて秦軍本陣側まで到着するにしても程よい期間であったことが分かります。
この点、龐煖がどの方向から秦軍の宿営地に向かってきていたかが不明であることと、信が王騎将軍の矛の使い方の開眼を見たことに呼応して龐煖が再登場したことを踏まえると、コゼン副長の前に現れた龐煖は信のところに向かう直線上、たまたま位置していた蒙恬陣営を通過している途中であった可能性が考えられます。
少なくとも蕞攻防戦以降、いまだに山中生活に拘っていた龐煖が、生活習慣そのものに大きな変化をつけていなかったことは明白です。
結果、これが自分を変える努力を怠っていたことにつながるなら、依然として龐煖が道の尽きた一人の武神に過ぎないという疑念は強く残るでしょう。
頼むから、敵として成長してくれホーケン。
秦軍はみんな成長しているのに、趙軍は逆に若手であるフテイとカイネがもう成長を諦めている。
李牧も若者のくせに完成形に入っちゃってるから、今のキングダム、敵側の人材枯渇ただでさえハンパないんだよ。
また、連載の都合上、長らく蒙恬が率いる秦軍左翼軍は久しく描かれていませんでしたが、興味深い点を挙げるなら、秦軍右翼に彼らも呼応して進軍し始めた王翦本軍に足並みを合わせて、左翼の戦線を調整していたであろうという点です。
この点、膠着状態を維持することが目的とされている秦軍左翼といえども、王翦軍が前線を押し上げた結果として、紀彗軍から見ればそれだけ王翦軍の側面が晒されやすい形になったわけですから、この点の配慮を蒙恬が欠くとは思えません。
ネタバレ予想-蒙恬とエンカウントするか?
さて、肝心の龐煖。冒頭の通り登場の仕方はこれまでの彼とは大きな変化が見られない出現の仕方だったわけですが、これに561話での再登場時点でも未だに山の中にこもって修行生活に没頭していたことを合わせると、蕞攻防戦の経過をもってしても、ほんとにコレといった精神的な成長もないまま戦場に赴いた可能性が高いです。
599話のラストで陸仙のもとに向かった蒙恬ですが、焼けたウサギが冷めるまでには戻ると言っている点からも、おそらく大きな時間差なく蒙恬が本陣に戻ってくるでしょう。
もしも、このままコゼン爺が仮に龐煖に惨殺されてしまった場合、そのまま蒙恬が龐煖とエンカウントして戦闘に突入する可能性もありますが、それだと龐煖を登場させるにしても神(作者)の落しどころが分からない。
むしろ歴史的に退場するまで、たいして尺が残されていないんだから、これ以上は他の奴に因縁広げている暇なんかないだろ?という部分があるので、コゼン副長が助かり、龐煖がそのまま蒙恬本陣を突き抜けて闇に消えてゆくという選択肢が残されているのではないか?と考えられます。
しかも、神(作者)としても、587話の最後に朱海平原の戦闘そのものについて、残りあと2日であると明言してしまっていることからも、ここで蒙恬の本陣を何者かが通過していったという程度ならともかく、コゼン爺が殺害されて蒙恬と戦闘。結果、蒙恬まで重傷を受ける?
あるいは、戻ってきた蒙恬が、亡骸になったコゼンさんを見て怒りに震え因縁を残す…。
さらには、15日目を残してコゼン不在で蒙恬重傷、秦軍左翼の立場として、王翦軍による総攻撃に不安材料が残るなどの展開などもマジで引き延ばし以外の何物でもないかと思われます。
いずれに結果になったとしても、余りに蛇足もいい展開なのではないかと考えます。
キングダムネタバレ-三つ巴で史実に寄せる?
この点、神(作者)が史実に寄せる部分が何かといえば、武将として龐煖が秦軍の鄴攻めに対して参戦していないという部分です。
さらに意味合いを定義すると、それは歴史に残る形で、趙国の武将として鄴攻防戦には参加しなかったという意味で捉えたらいいかもしれません。
しかし、あくまでも個人的な動機としてなら参戦が可能。
そして、それは武神として以上に自らをアップデートさせるための切っ掛けとして参戦させるなら、まだ作品としての余白も活かせます。
また、史実ネタとしては、この鄴攻めの後に龐煖が出てこなるコトが分かっていますが、キングダム的には明確な死亡記録でもなければ、鄴攻め以降もある程度の期間は武将として出現する余白として活用する可能性が高いです。(※あくまでもある程度の誤差に収まる範囲だと思われる。)
また、司馬尚も顔出ししないまま、三大天の席が埋まらないってどうなのよ?って部分もあるので、鄴攻め後も続投というネタバレ筋は現時点では捨てることが出来ません。
このことは実際に李牧なども鄴攻めには、歴史上登場していないことからも、神(作者)が改変する際の、キングダム作りの手法の範囲に収まることが分かります。
とは言え、信も羌瘣もそれぞれ疲労が激しく、深手を負っており、完全体の龐煖を相手に、しかも朱海平原での戦闘が終結するまでの残り一日で、李牧本陣を王翦軍と挟撃する作戦上の目的を果たしたうえで、この先のキングダムでさらに信VS龐煖のエンカウントイベントが発生するか?と考えるとコレは流石に難しいのではないかと考えます。
ネタバレ予想-堯雲の最後に絡む?
そして、ここで冒頭の通り、またこれまでの記事で論述してきたように、ネタバレ予想としては、藺相如の二つ目の遺言が託された堯雲の最後に龐煖が絡んでくるのではないか?
もちろん安易な言葉のやり取りなどで、藺相如に尽くしてきた堯雲が龐煖と分かりあえるハズもない。
堯雲もまた右腕を損傷しながら、戦場に現れた“異物”である龐煖と対峙して結果として信に何かを残していくのではないかと考えられます。
ただ、この点でも龐煖は本当に今のテーマ性からもマジでキングダムという作品には使いずらいと思います。
今となっては龐煖の戦う動機が、どのシーンで出すにしても薄っぺらすぎるからです、李牧や司馬尚などはまだ国を守る為、領土を守る為といったように、ある程度、読者を納得させる材料が残っていますが、この点、龐煖は出てくる漫画を間違えていると言っていいほど、戦いの動機があまりにも幼稚です。
原先生の画力が無ければ、ただのガタイのいいホームレスでしかないのですが、この点、龐煖の潜伏期間のうちに神(作者)が彼の内面を深堀強化することに成功したのか?
新しいキャラ設定が追加されたかどうかにも注目していきたいと思います。
キングダムネタバレ-王翦はどう対処するか?
まず、広大な戦場で李牧を前にしながら龐煖と王翦がエンカウントしてしまうことなどないと思うのですが、仮に蒙恬本陣から飛信隊の宿営地に向かって龐煖が歩みを進めたとしたら、その中間地点にある王翦軍の本陣などは、龐煖が通過する地域とある程度近接するのではないかと考えられます。
また、蒙恬の本陣が何者かに襲撃された事は事実であるので、この点で思いのほか、蒙恬本陣の被害が甚大になるなら、その情報を手にした王翦が、李牧軍への総攻撃を前何か警戒を強める可能性があります。
正直言って相手が武神とはいえ、たった一人の強者の出現で、行動が制限される精鋭3万からの軍隊ってどうなの?という部分もあるので、王翦が龐煖の存在を直接的に確認したとしても、おそらく彼なら武神など放置プレイするでしょう。
ついでに言うと、人材コレクターの王翦としても、コイツは必要ないな…。と判断を下してお終いなのではないかと思います。
しかし、上述の通り、龐煖が蒙恬の指揮する秦軍左翼軍の指揮系統に影響が出るほどの被害を与えたとなれば、この点は無視できないでしょう。
蒙恬が健在だとして、彼個人の差配で本軍総攻撃への態勢に影響が出ないのであれば問題ないのですが、この点、神(作者)が龐煖をどの程度まで朱海平原に干渉させるのか?
次週は、特に彼の決戦への関与の度合いに注視して、さらにこの先のネタバレや展開を考えていきたいと思います。
キングダムネタバレ600龐煖は成長したのか? 以上
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
最新の予想⇒【キングダムネタバレ最新予想609話 王賁と弓矢兄弟で堯雲十槍を始末。】