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キングダムネタバレ608-3予想 王翦は秦王政の新たな政敵

投稿日:7月 20, 2019 更新日:


( 王翦 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第607話 )


王翦が危険人物でヤバいと騒いぐもいいですが、もともと秦国陣営って最初からみんなヤバい奴らの集まりで、それを政が知恵とカリスマと求心力で導いていく王道ものがキングダムという作品のカタルシスでした。

なので今さらそんなコトくらいで騒ぐようなコトでもない気がしてきます。

そして人間や社会がバラバラなのは当たり前で、それをどうにかするための一つの答えが政が王建王に提示した“法治国家制度”であったわけです。

まあ、キングダムで面白いのはこの“法治国家制度”って、秦国のリーダーたちが政が誕生する前から、少しずつ変法を重ねて法家たちの思想を元に“法治国家制度”のレール化を進めてきたわけですが…、

キングダム本編の中では、明らかに政と李斯が初めて488話や494話あたりから着手した事業のようにも見えるのがキングダムらしいポイントだったりします。

過去の秦王や政治家たちが「俺たちの功績どうなんのよ?ふざけんな!?」と言い出すかもしれませんが、神(作者)も彼らの政治的実績は作品中でほぼ明確にしていないので、キングダムを面白く描くための余白として扱っているのだと私は考えました。

さて、キングダム本編では呂不韋はまだ生きていますよね。

彼がまだしぶとく野心を燻らせているのかどうかは分かりませんが、加冠の儀の戦いが秦王政の勝利で収束してからというもの、今のキングダムでは、もう一人の主人公と言っていい彼に対する明確な政治的対立軸が無くなっています。

信を中心とした戦闘の熱さは間違いなくキングダムという作品の魅力なのですが、その反面で、政や昌文君、呂不韋たちが出てくる内政面を中心に描かれるキングダムも歴史や統治学の上での教養が描かれるのが魅力になっていました。

長く続いている鄴攻めが終わったところで、上述の通り呂不韋という明確な政治的対立軸を失ったキングダム、これから先のどのような形で、秦国の政治的課題と内政面での戦いを浮彫にしていくのかについては、まだ明確な方向性が見えていません。

今回の当キングダムネタバレでは、過去のキングダムのいくつかの重要場面と、今回のキングダム607話で王翦が明確に新規独立国家の確立を標榜するに等しい発言が残された結果を見て、神(作者)が王翦にこれからどういった役割を課していくのか?

秦国にとっての危険人物である可能性がかなり濃厚になってきた背景も捉えつつ、王翦の真意と政を中心とする秦国中枢の思惑が内政編となってどのように整序されていくのかについて、考察と予想をまとめていきたいと思います。

キングダムネタバレ-政のアンチテーゼになった王翦




キングダムの連載開始当初、まだ人気がなかった頃ぐらいの時期ですが、中途半端な歴オタたちが漫画の主人公になった始皇帝の嬴政を差して、「ホントの歴史ならこんないい奴じゃない」的なマジレスを飛ばす連中がいたと記憶しています。

しかし当然、主人公の視点を秦国の中華統一者たちという視点に落とし込んでいるのですから、過去の猜疑心が旺盛で誰でもスグに始末したがる、史実上のキャラクター感とは全く反対の政がキングダムで活躍してもおかしくありません。

さて、ここで対比させたいのが、この歴史上の嬴政とキングダムの政のように、歴史上のキャラクター像とキングダム上のキャラ設定とが、同じく全く正反対なのが王翦です。

どちらもパラレルに史実上とキャラ色があべこべなのですが、よく考えてみたら当然と言えば当然の結果でしょう。

ネタバレ考察①-作品のテーマに合わせてキャラ設定を調整

ほとんど信と並んでキングダムという作品のもう一人の主人公と言っていい政の功績を作品の中で協調するためには、後々、エイセイの猜疑心の目を躱しながら対楚戦の結果にて最大級の功績を上げた王翦だからこそ、多少のブラックなヤツとしての脚色を受けてしまうのは当然の流れだと思います。

ぶっちゃけ王翦を史実通りの描き方にしてしまえば、信や蒙恬などの秦軍の若手たちは、ずっと彼の引き立て役で終わってしまうので、歴史改変とまではいかなくても、彼の権勢をどのように統制しつつ描くかは神(作者)としても苦慮したところでしょう。

多くのキングダム読者様としましても、歴史上の王翦って、嬴政からの謀反の疑いを回避するために、小さな人物を演じていたという話はご存じで、その史実像とは全く真逆のキャラ作りであると気が付いている方も多いと思います。

ただ、その明確な理由とは一体なんだったのか?と一歩踏み込んで考えてみれば、神(作者)としてもただ「漫画だから」と、単なる思い付きでキャラ設定を施したのではないと考えました。

上述の通り、王翦と政が相互に利害関係が対立する政治的課題を、作品の中で宿願として表明している点に注目したからです。

キングダムネタバレ-政と王翦の思惑




史実面で考えれば政が出てくる140年前からすでに秦には商鞅がいて、個人を社会から分断するを“分異の令“やら“什伍の制” “県制”を敷いて国家が個人を支配していくための法制度化が徐々に進行していき、氏族からの個人の解放が進んで、王以外の貴族や氏族の解体化がすすんでいった経緯があったハズです。

なので、この点で政と王翦って政治的には対立軸にあったりします。

また、キングダムの作中で部分的ですが明確に描かれたのは、秦の法制度は戦場においての伍であったり、戦での実力主義を端的に表した軍功爵位制度であったりするのですが、この辺はキングダム作中でもまだカナリの公族や貴族、氏族が権力を持っていて、軍の地位を金で買ったりとかなんとか、必ずしも法制度化が徹底していないようにも取れる描写も点在しています。

例えば白起らの旧六大将軍という作品上の制度を振り返ってみても、キングダム本編では「照王との鉄の忠誠心で謀反など起こりようもなかった。」とか言って仲間意識の問題みたいに挿げ替えられてはいるけど、ホントは“部曲制”が成立して将軍に着任したものであっても、あくまでも軍を統帥する権限しか与えられておらず、軍を再編成したり移動させる権限までは与えないようにして謀反を防いだ。と考えるのが妥当でしょう。

実際に、鉄の忠誠心があったのか知りませんが、この点、照王にしたって白起に対しての他の臣下からのしょうもない讒言に心変わりして自殺にまで追い込んでるし、実の娘であるキョウの養育だってネグレクトしとったやろ?って部分は、キングダムでは大した問題になっていません。

まあ、あくあで秦王の物語なので当然と言えば当然なのですがね。

ネタバレ考察①-キングダムの秦の法治国家化はいまからがスタート。

キングダム488話で、政が最近になって急に思いついたかのように宣言された法治国家化の構想ですが。

この点、上述の商鞅から始まり一連の変法や制度改革による効果や実績の積み重ねに関しては恐らく神(作者)の意図としてはキングダムという作品で、政と李斯の活動から集約させつつ端的に描こうとしているのかもしれません。

494話でも李斯は自分と韓非子以外にはロクな人材がいないといった発言していましたが、いや?それじゃあ逆に人材が少なすぎてお前らの代で法治国家化できないだろう?という気もしてきます。

そして、それを描きやすいようにするために、政と謀反の疑いがある王翦との対立軸で劇的に描こうとしているのか?と、長期的な展望のネタバレ予想に繋がったわけです。

ネタバレ考察②-実際に、そんなに法治できていないキングダムの秦

王都奪還編でキングダムのスタートがそうだったんだから、いまさら味方の裏切りって、そんなに珍しいものでもない気がします。

そもそも山の民だって、ついこないだまで秦の国民ですらなかった連中で、楊端和にしたって、もう同盟とかじゃなくて、なに?大造上の位をもらったとか言って、やんわりと手下に取り込まれてんの?って気がします。

また、ロウアイの乱の中では、部曲制が成立していた割には、お手軽に戎テキ公やら樊オ期が気軽に軍を編成して挙兵してたことが分かります。(キングダム39巻)

屯留の反乱などを見ても分異の令や県制が浸透していることよりも、成キョウが幽閉されている間に、屯留一帯の氏族が安っぽい蒲カクの扇動に騙されてホイホイと短期間に反乱軍を形成していったりしてます。(同35巻)

いつもそんなに簡単に翻ってお前ら花粉か?と言いたくなるキングダムのモブキャラたちですが、まあ政と信たちの戦いを描かなきゃいけないから仕方がないよねって部分なのでしょう。

あと、王騎将軍も言ってますが秦国は広いので統治が及んでいない無国籍地帯もたくさん残っていて、政にしても他の貴族達にしても領土保持者にとっての秦国の領土統治に手を加えるべき政治的未熟性に関しては、キングダム作中に関してはかなり残っているように見えます。

そして、上述のロウアイやら蒲カクなど、あんな奴らと比べたら反乱を起こすにしたって実力が最も担保されているのが王翦です。

原作では描かれていないが、他の六国と比べて相当中央集権化が進んだ秦であっても一定以上の自己管理できる領土をもって古い時代からの氏族功績も持っている…。

そもそも昭王がいた頃から政治的対立があってもおかしくはないわけで、想像の域は出ませんが、妻の朱景の死(キングダム577話)にも政治が絡んでいたり、ただ単なる王賁との確執で終わる話では無かったりするのではないか?とも考えてしまいます。

秦王と目標を共有できない二人の将軍

というか桓騎も加えると王翦の二人はそもそも政の中華統一という戦争目的に明確に賛同していません。

正確に言うと黒羊戦での桓騎(キングダム477話、478話)に関しては真向否定ですが、王翦はこれに今のところ明確にな意思表示をしていない状況です。

それでも王翦クラスの実力の武将ですから、李牧や春申君が昌平君の意図を悟ったように、山陽奪取からはじまる一連の戦争が、どれも中華統一への一手であるということは見抜いているハズなのですが、彼が自らから、列国統一という一大戦略の概略に関して何も自分の考えを表明しないのも気になる所です。

この先、誰が新しい秦六将になるのか?という議論に関しても、楊端和などは最初から政の中華統一に賛同したうえで仲間になっています。

王騎の意思を継いでいる騰も問題ありません。

蒙武は「俺が最強になる!」ための戦いとして、中華統一上等なワケで、彼も目的面から秦六将という地位への親和性が非常に高いです。

そういう意味では将軍としての実力があっても、桓騎と王翦は新しい秦六将の席にはカナリ遠い存在です。

桓騎に関しては、連載を進めていっても最終は史実マターとして、李牧が桓騎を打ち下すのは分かっているので、彼の顛末がどうなるかについてはある程度わかります。

しかしこの点、王翦のほうはまだまだ改変を加える余白が非常に大きいです。

ネタバレ考察③-明確にならない王一族の政治的立場

ただ、法治国家成立へ、その大きな課題になるのが、氏族制度色を強く残す王翦一家だと仮定して話をすすめると、その点で同じ貴族社会になじんでる蒙恬や蒙恬の蒙家もどのような反応を見せるべきか?

また、成キョウの勢力を引き継いで政の改革に賛同している、瑠衣の一派も多くが王族や公卿の類であると考えると、一概には政の改革にも賛同しにくかったりと考察の予知が残ります。

この点、蒙家や昌平君などはもともとは外国人の貴族であっても実力次第で評価されるというロールモデルとして政側の人間として親和性が高いですが、そういえば軍属として、外国から新たにやって来た将軍であるハズの蒙驁に国内の名門貴族の首領である王翦がどの様な経緯で配下になっていったのか?についても明確な情報が描かれいていません。

これもあくまで、徴兵権と指揮権を分離させた“部曲制”のなせる結果であったのかどうか検証の予知が残ります。

当初、王翦としても「領内」と書いて“くに”と呼んでいたのですが、李牧を前に、彼のセリフとしても、607話から「全く新しい国家」と言っています。

それが、政の目指す新しい法治国家制度を指すのか今のところ全くの謎です。

なので、次回のキングダムの分析で重要なのは、李牧が単に王翦からのスカウトにYESかNOで答えるかどうかではなく、李牧としては王翦がどのような国を作ろうとしているのか?明確な王翦の言質を引き出せるかどうかが重要だと思います。

これで、もし王翦が、実は政のコトを高く評価していて「お前が俺と組めば、今の秦王の下で正当に実力を評価してもらえて、誰もが幸せになれる国を作れるんだぞ!」とか、めちゃくちゃ前向きな意味での建国発言だったら今回のこのネタバレ予想の記事が全く無駄になるのですが、次回のキングダムで李牧だけでなく王翦がどの様にスカウトの概要を説明するかも非常に楽しみです。

キングダムネタバレ-政争後に王翦は一旦引退する。

政と王翦が政治的に対立する部分があるといっても、真っ向から武力衝突したわけではないので、あくまでも政治的背景の一端として描かれるのがスジではないかなと考えます。

趙の滅亡後に王翦が一旦引退してる部分も神(作者)がキングダム本編で再現するなら、当然それ相応の理由の用意も必要なので、その点がらも上記の政争で王翦が政と李斯の一連の改革の流れで最前線から退いてしまうという予想を立ててみました。

また、王賁との距離感に関しての王翦の意図はともかく、宗家として距離感があったのは結果として王翦は一時引退するも、王賁は政争に巻き込まれるような立場にいなかったのが幸いする形になるのではないかとも考えます。

そしてその後の、対楚戦で王翦もまた将軍として復帰して、功績を遺すの結果になることで歴史上の顛末としてはブレが無くなく形でキングダムが収束に向かうというのが今回の予想です。

キングダムネタバレ608-3予想 王翦は秦王政の新たな政敵 以上

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande

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