(韓非子:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第757話)
いや~、今週もイイですね。
久々に戦以外の見せ場が提示されました。今週のキングダム。
我らの主人公、李信が困惑する顔もいいです。
人の“本質”と云うのは、かつての政が呂不韋との対談で語っていたことではありますが、それを李信に問いかける韓非子。
政、韓非子、そしてキングダムの主人公である李信を通じて、我々、読者までもが、このキングダムという作品のテーマをどこまで理解しているのか?
まるで、問いかけられているような気持になります。
ヨコヨコさん『ブフォフォ、心して答えたほうがイイ。』
って、ヨコヨコさん?
アナタ、普通に喋ることができたのですね!?
しかも知的レベルも高く、本質アドバイスを頂けるとは。
てっきり、フンガー!とか叫んで大暴れする副官とか、思っていましたが…、そりゃ副官なんですから、そんなバカなキャラクターなワケがないですな。(笑)
韓の国は、お姫様以外、なんか落ち着いた感じの人が多いい印象を持ちました。
秦は、録嗚未と李信が騒がしくて、落ち着いとるのは騰だけやないか。(笑)
で、それはそうと、漸く合併明けのキングダムと思ったら、来週は休載か~い!?
休み多い…、また続きが気になるわ!!
ではでは、今週もキングダム本編を振りかえっていきましょう。
キングダムネタバレ-新鄭まで
先ずは回想シーン。
そもそもどうして、騰や李信が韓に出立したのかおさらいです。
韓非子の書いた書物に、読みふける大王政。
昌平君から、その作者が、李斯の同門であり、尚且つ、敵国韓の公子である、韓非子なる人物であることを明かされます。
相手が公族でもある為に、相当の準備を施して、例を尽くした使節団を結成することにした、大王政。
そこからは、前回の話と同じです。
そこから早々と、韓の国門たる関所に到達した、騰一行。
国門と聞けば、我々が真っ先に想像するのは、おそらく秦の函谷関なのですが…、
まぁ、なんといいますか、この広形なる国門を見て、『小っさい…?』とか思った読者さんも多いハズ。
これは韓だからなのでしょうか?
城壁もめちゃくちゃ低いですわ。
コレが、真面目に韓の軍力や防衛設備の水準という話なのか?
実は、騰や李信は、いくつかある国門のウチ、それほど重要ではない進入ルートを案内されていたのか?
それとも、単に、神(作者)様的に、テキトーでイイと思っただけなのか?
ココだけでも、いろいろと考察を掻き立てくれるのが、面白い所です。
そして、広形にて、韓の将校に対して、口上を述べる録嗚未将軍。
録嗚未『…この使節団が来るのは、そちらの王も了承済みだ!開門して通せ!!』
モブ韓将『……。』
録嗚未『あ!?』
モブ韓将『聞いている、通れ。』
録嗚未『ケッ!もったいぶらせるな!調子に乗りよって!!』
李信『(なんで毎回キレてんだコイツは?汗)』
李信にも、内心突っ込まれ、スタートからキレ芸に徹する、我らの録嗚未。
しかも、『開門して通せ!』って。
せめて、『開門願おう。』とか、もっと言い方あるでしょうに。(笑)
馬陽編から変わらぬ様子で、安心です。
いつか録嗚未に、ルービックキューブや、複雑な知恵の輪を持たせて見せて…、
録嗚未『あああッ!? なんだァコレはぁ!?』
バキッィ!!と、壊すところを見てみたいです。
あと、職場のパワハラに悩む新人社会人の人生相談をやらせてみて…、
録嗚未『相手は人間なんだろ? 殴れ、殴れば死ぬぞ。ハハハハハ!!』
などと恐らく、そんな風なことを言いそうで、豪快に人を励ます録嗚未が見てみたいです。
で、いよいよ韓の深部に進んでいく李信たちですが、戦の王軍とは違うので、韓の人たちが見物しに、街道まで押し寄せてきています。
小さな子供も手を振って、それに答える李信。
今までのキングダムでも、描かれてこなかった、珍しい雰囲気です。
でも…、
こんな雰囲気を突如打ち破って、軍とは呼べない、あまりに無防備な、自分たち旅団が急襲されることは無いのか?
一応は、心配を続ける李信。
これに、騰が答えます。
仮に六将たる騰の命が取れるにしても、使節団という立場上、それを攻撃すれば、六国の信用を喪失するのは韓であり、列国の助けも得られないいリスクを韓が負うことはないと。
同時に―、
戦国7国の中でも軍こそ最弱ですが、それを補う知恵が韓には在ったと。
ある意味、厄介な国、韓。
そう語る道中。
ついに、韓の王都、新鄭に到着した一行。
壮麗な都の作りに、驚愕する李信の姿…、
いや、顔がそこに在りました。
李信『でけえ!咸陽以上か!?』
録嗚未『かもな。』
騰『さすがは三晋の王都だ。』
魏、趙と並ぶ、かつての春秋時代の中心国家であった名残に、騰も感嘆を示します。
キングダムネタバレ-この女、本気?
いや、この人、美人なんですが、本気でやってたらカナリ痛いでしょう?
新キャラ女性『お帰り下さい。』
李信『へ?』
録嗚未『あ?』
新キャラ女性『韓非先生は秦へは参りません。お帰り下さい。』
出て来たのは、女性一人ではありません。
正規兵と思しき軍装に身を包んだ、騎馬兵二十人近くと、秦使節団の進行を阻み、威圧を示して帰国を促す一団が現れました。
録嗚未『はぁ?何言ってんだ女?』
公式使節団である上に、韓王公認の王都召喚。
しかし、無礼であるのを承知で、録嗚未たちの前に立ちはだかる、この女性。
新キャラ女性『先へ進みたければ、私を斬ってから行きなさい。』
李信『…。(この女…本気だ。)』
李信は、この女性の本気を見抜きましたが…、
逆に、本当に本気だったら、この女性、マジで韓という国にとって、危うい行為をしているのを理解しているのでしょうか??
しかも、自分の体一つのパフォーマンスではなくて、正規兵まで使ってですよ?
ワザワザ国都まで来た公式な外交使節団を、王の謁見前に、一方的に武力で威嚇して追い返したなど、秦に“ヒャッハー!”の口実を与えるようなもんじゃないですか。
しかも―、
この場合、メンツ丸潰しを喰らったのは、使節団の騰じゃなくて、秦国大王嬴政です。
韓非を国から出さないように成功しても、確実に韓の滅亡が早まるだけなので…、
本気かもしれませんが、このお姫様…、
カナリ頭がイカれています。(笑)
折角、騰が話の前半で、『韓は軍が弱くても、知恵で乗り切ってきた国だ。』とか、めちゃくちゃ褒めてくれてたのに、早速、それを自分からサゲにかかってくる国、韓。
流石です。(笑)
また、この点で、明らかに、キングダムでは韓非子の韓の王朝の中で、史実とは扱いが異なっているのが分かりますね。
史実では、自国の窮乏を憂いて、現実の分析と対策についての優れた著述を残しながら韓王を諫めても、結局意見が採用されず、国内では不遇であった様子が伝わるのですが…、
キングダムでは、なにやら美女から人気があるというだけで、実は全然、美味しい思いダケは普通に出来ている男にも見えてきます。
で―、
話を元に戻すと、美女の妨害に屈するワケでもなく、落ち着いた大人対応を見せる騰。
騰『困りましたな。私は録嗚未と違って女を斬らない。』
録嗚未『俺も斬らぬわ!!#』
録嗚未ギャグで応酬することで、ホンマに余裕の態度です。
つまり―。
例え女性は本気でも、全く相手にされていない、美女。
しかし―、
『遠慮は無用』と自分を斬ることで、今回の使節団の目的は破談となり、韓非子が国を出ないという、彼女の目的は達成される。(※その代わり、確実に韓滅亡が早まる。)
だからという事で、余計に秦使節団を挑発する、この女性。
李信『おい、俺たちは…、』
録嗚未『じゃかあしい女、どけ!お前はアレだから後ろの奴ら二、三人ぶった切るぞ!』
モブ韓兵『フン、やってみろw』
騰『お止めなさい録嗚未』
録嗚未『何なんだてめえら!韓が賢いなんて誰が言った!?(騰)』
あーあ、録嗚未言っちゃったよ。(笑)
キングダムネタバレ-韓の主要メンバー登場
そこに登場してきた騎馬の一団。
???『双方そこまで!!』
『勝手が過ぎますぞ、寧様。』
寧様『洛亜完将軍!!』
洛亜完『無礼を許されよ、私は洛亜完、これより本殿まで案内する。』
騰『秦将、騰だ。よろしく頼む。』
洛亜完の部下は、騰達の前にふさがっていた、この寧様なる女性とその一団を一掃。
洛亜完曰く、彼女は寧公主という人で、韓非子に師事ている者の一人で、今回の騒動に至ったことが理解されます。
ま、このお姫様。
本当は実際に、こうして結局は誰かが止めてくれると思っていたなら、李信がいうような本気ではなく、タダのパフォーマンスに過ぎなかったワケですし…、
そうではなくて、本当に自分たちだけで、秦使節団を追い返す心算だったのだとしたら、考えが幼稚過ぎて、失笑モノです。
彼女に限らず、韓朝廷では、突然の秦国使節団に大きな騒ぎが起こっているのは事実の様で、道中、その様子が語られます。
李信『(韓の第一将?洛亜完と言ったか…、騰と並んでも気おくれしてねェし虚勢もねェ。こいつ、相当やる。…あと、何かすげェ変な奴もいるし。)』
洛亜完の副官で、ヨコヨコなる人物ですが、何か初期の河了貂を思い出させるものが在ります。
録嗚未『何だお前!?横に来んな!気持ち悪い!!』
さすが、乱美伯など、変わった者に好かれる録嗚未。(笑)
さて、城に主要な武将と、韓の多くを見て取った李信ですが…、
???『わ、私も、き…、君と…、話が し、したい。ひ、飛信隊の、、、り、李信将軍で、ですよね。』
李信『え?ああ…。そうだけど。』
突然、吃音で話始めた、韓の兵士。
何やら、李信が戦地で略奪をしない武将で、それでいて、あの桓騎とも戦場を駆けてきたいたことも知る、この謎の騎兵。
李信『オイ?何の話をしてるんだ?』
???『人は生まれながらにして、善 か? 悪 か? 』
李信『え?』
この様子をみていた騰。
昌平君から、韓非子が、吃音を持って話す者であると聞いていたことから、既に察した様子です。
騰『(そうか、この男が韓非子。)』
ヨコヨコ『ブフォフォ、心して答えたほうがイイ。此度のお前たちの任務の成否にかかわるかもしれぬぞ。』
韓非子『李信将軍、き君は、い、一体、人の本質は、な、なんだと思う?』
― キングダムネタバレそれ最新757話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。