(李牧:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第739話)
やっぱり宜安城はもぬけの殻だったワケですが…。
なーんで、ワザワザ李牧達を挑発することをしたのか?
これには、『ホントにやるんですか?(汗)』と聞いてきた、摩論にも同情できます。
砂鬼一家を使って、宜安兵の死体を弄び、“肥下の惨劇を史に刻む”と李牧相手に宣戦布告。
元々、宜安の城将だった袁環さんも、既に目がキレています。
史実にも残る、肥下の戦いなのですが、自らを秦とは真逆の東の肥下に追い込んで、それから桓騎軍はどうするのか??
実は、肥下に向かったと見せかけて、迂回ルートで桓騎軍は真逆の西に逃げているのではないかと勘ぐってしまいそうです。
黒羊と平陽での自軍の印象を逆に利用して…、死体オブジェを見せつけたのは、そういう意図なのではないでしょうか??
李牧だって、桓騎軍は一万弱なんだし、ワザワザ全軍を東に向ける必要は無いと思われ。
せめて、空振りでもいいので、数万程度は宜安城を中心として、再度、周辺と西側の索敵・追跡を発したほうがいいのでは?? と心配になってくる。
それならそうと、迂回して、逃亡ルートにのった飛信隊と楽華軍は、なんとか赤麗城の壁さんも救出してやってほしい。
ではでは、とりあえず、先の予想が気になるけど、先ずは今週のキングダムの振り返りから。
キングダムネタバレ-まあまあ時間をロスする李牧軍
先ずは回想場面。
恐らく時刻は、前回の738話の夜明け直前。
本土から援軍を頼みに、籠城戦を河了貂が主張していたころです。
桓騎『王翦は来ねェぞ。』
蒙恬・河了貂・李信『!?』
桓騎『奴とはそこそこ長い付き合いだ、だから分かる。』
これは何か好きなシーンですね。
河了貂たちが、現状を楽観視し過ぎだとは思っていましたが、流石に桓騎は、本国や王翦に対して、馴れ合いにも似た気持ちなど、持ち合わせていません。
そして、ここで摩論に命じて、砂鬼一家の召喚です。
その後-、
僅かばかりか睡眠をとった桓騎。
恐らく彼の夢でしょうか?
在りし日の偲央の姿を思い返しています。
『お前みたいな奴が一番割りを食うんだよ。』
偲央『そうかもしれないな…。でも、あんたみたいに世の中が見えすぎるのも人一倍苦しむよ桓騎。』
そんな二人がずっと一緒に居れたら…。
…、
……。
『お頭…、 …お頭!』
摩論『準備出来ましたけど…、本当にやるんですか?(汗)』
そして―、
程なくして、宜安城を包囲し始めた李牧軍。
城壁に上っている、桓騎兵は…、
桓騎兵A・B『あッ!』
桓騎兵A『き、来たぞ、李牧軍だ!』
桓騎兵B『すごい数だぞやっぱり!』
宜安城に接近するなり、すばやく四方全面配置についた李牧軍。
李牧『始めなさい!』
李牧軍 宜安城攻撃開始。
各方面、一斉に総攻撃を仕掛けます。
早々と大梯子が掛かられて、各突撃部隊が登壁。
地平の兵は、援護に弓の集中して発射します。
袁環『行けえ!我らの城を、にっくき桓騎より取り戻せ!!』
しかし―、
登壁部隊が、中ほどまで登り進んだ頃です。
李牧『ん?』
はい、この洞察力。(笑)
李牧の『ん?』について、覚えていらっしゃいますか?読者の皆様??
合従軍編のサイ攻防戦で、山の民に急襲されたときの李牧と何も変わっていません。
随分と気づくのが遅すぎませんかね??(笑)
まぁ、そりゃ、赤麗城囲んだ時の桓騎軍も、ジジイ共が出てくるまで、城の気配一つ、何も観察していない間抜けさでしたが、アレは壁さんが攻撃部隊だったからこそ、スルー出来る話なワケです。
趙兵A『よし!俺たちが一番乗りだ!!うおおおお!!』
趙兵B『なッ…?』
桓騎兵C『へ、へへへ…。』
桓騎兵D『へへ、降参だ…。』
袁環『どうした!?何故上に登らぬ!?』
趙兵C『い、居ないのです!城壁の上に、桓騎兵が殆どいないのです!!』
キングダムネタバレ-判断の遅い李牧
桓騎兵が居ないのは、四方の壁で全て同じ。
その報告を耳にする李牧と将校達ですが…、
今まで、油断で痛い目に遭ってきた李牧軍なだけに、ここでまだ、緊張を解く訳にはいきません。
袁環さんの指示で、城壁を捨てただけで、居住区で人質の民間人と共に、立てこもっているのかもしれない。
とにかく、城門を開けて、内部に進入する李牧軍。
舜水樹もまた、警戒態勢を維持して、李牧の入場を止め、遮蔽物が多い城内での急襲に備えます。
慎重を期して、場内の細部にまで、小隊を分けて城を制圧する李牧軍。
ですが―、
結果、城の中央区画に残っていた住民全員を確認したものの…、桓騎軍の姿はどこにも見当たりません。
予測でも一万人近くいる桓騎軍、城の中に隠れる場所など無いハズです。
李牧『恐らく桓騎は…、もう宜安には居ないのでしょう。』
趙兵一同『ええ!?』
せっかく取った城を捨てたことに驚く趙将たちですが、舜水樹だけは、李牧の意図を汲み取りました。
舜水樹『秦本土から援軍が来るまで籠城できないと悟ったというkとですか…。』
李牧『ええ、籠城は失敗すれば、本当にもう逃げ場がない。』
と、まあ…。
一見、賢そうな体で話をしている李牧と舜水樹ですが…、後述するように、人質が心配される割には、李牧の判断は遅いと、個人的には感じます。
というか、桓騎が、軍力の規模的に、籠城が無駄だと考えて、宜安城すら捨てて逃げるのは、予想できたことかと思います。
李牧と舜水樹が本当に優秀なら、城に接近しただけで、宜安城に戦力が無いことくらい気が付くはずです。
遠目にも、城壁に人が立っていないとか、初手で反撃が全く来ないとか、それらの反応の無さを見て取った時点で…、
『こりゃ、桓騎ここに居ねえな。もともと一万くらいの軍規模なら、逃げ足優先で移動しててもおかしくないか…、とりあえず、攻撃に参加してない遊軍いるから早めに捜索させよう。でなきゃまた後手になるわ…。』
…ってくらいアタマが回らないと、現場仕切っている将軍としては、レスポンス遅すぎると思います。
とは言え、李牧軍が攻撃開始まで、桓騎軍が移動したことに気が付かなかったのは、どうやら桓騎軍サイドによる“斥候狩り”が厳しかった背景があり、それなりに周到に準備されていたことも伺えます。
しかも、西側にいた斥候を残して、東側の斥候を中心に。
この点、李牧は、側近の会話から、ようやく桓騎が“肥下城”を狙っていることに言及します。
そして、ようやく、コトの重大にさに気が付き始める、趙将の皆さん。
一般住民で溢れかえっている肥下城。
李牧『間違いなく、桓騎の狙いは肥下の10万人規模の人質です。』
趙将A『いかん~!急いで追いましょう李牧様ッ!!』
趙将B『肥下が落とされる前に桓騎をッ!!』
趙将たちの、慌てる気持ちはよく分るのですが、ここでさらに、もう一報、城内からもたらされます。
袁環からです。
急いで城内に来るよう要請が来ました。
趙将C『今はそれどころでは無いわッ!』
猛る部下を制して、城内に進む李牧。
全軍には舜水樹を通じて、東に向かう準備をさせる事にしました。
キングダムネタバレ-予測を固定させられる李牧
李牧が向かった先にあったものは…、立木に串刺しにされた、趙兵たちの無残な遺体。
その中央には、『肥下の惨劇を史に刻む』と虐殺を宣言する文字が刻まれています。
袁環『もし、そうなら…、タダで死ねると思うなよ桓騎…』
李牧『いや、ただでは死なぬと桓騎が言っているのです。』
うん?
まあ、確かに桓騎ならやるでしょうけど…、今、飛信隊と楽華軍が桓騎の殆どなんですけど、そんな彼らが中心で、ホントに虐殺が実施できますかね??
見方を変えれば、コレって桓騎的には、『東に目を向けろ、西の方角は忘れろ。』って仕込みじゃないですかね??
李牧も『間違いなくッ!!』とか言っていますが、袁環さんとも、一緒になって、ちょ~っと冷静になられたほうが良いような??
― キングダムネタバレそれ最新739話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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