(王賁 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第615話 )
ホウケンがあの巨体で何処に潜伏しているのか気になります。
突っ立っているだけで所在地がバレそうな上に、李牧の下に現れたときには騎乗までしていたので、遠目でも飛信隊の皆には「あっ、今日もホウケン来てる。」とか気付かれても良さそうな気もしてきます。
李牧に言われて岩陰にでもひっそりとスタンバっているのでしょうか? きっと、これからの出番にドキドキしているに違いありません。
関常が右翼側に残っている騎馬隊を呼びに向かったとして、玉鳳の後続部隊は、中央軍への救援に間に合うのでしょうか?
李牧が合従軍編の際の最終局面で山の民の救援に気が付いたときは既に手遅れでしたが、現時点で王賁と玉鳳の存在を察知した李牧がこれに対処の手を加えるとしたらカナリ厄介なことになります。
また、これで気が付いたはいいけど、李牧が何もしなかった。あるいは何も出来なかったという結果もそれはそれで面白いかもしれません。
実際に、李牧が額面通りに受け取っている左翼軍の報告を元にすると、「王賁は死んだのではなかったのですか!?」などと李牧がマジレスし出してもおかしくないからです。
なので、この点で堯雲が趙峩龍と一緒に、第587話の時点で李牧に「王賁はキチンと殺しましたよ。」などとテキトーな報告を李牧に上げていたことの効果がここで拝めるかもしれません。
さらに、秦軍と趙軍の双方が計算していないコトとして、蒙恬と馬呈の中央軍参戦という要素も今の戦況に加わってきます。
馬呈の参戦を李牧が積極的に利用するなら、極めて攻勢に出ているソウオウ軍の抑止に起用するとともに、そこで発生させた余剰兵力を、上記の通りに玉鳳隊の接近に対しての抑止手段として活用するかもしれません。
あるいは、そのまま馬呈と伝達手段が取れれば、彼をそのまま玉鳳隊の抑えに、さらに最悪の想定結果としては、オウセン本陣の左側面の攻撃に転用することも可能です。
そして、この中央軍の局面を、最も奥の翼端から見て取る蒙恬がどのような行動をとるか予想できるのも楽しい局面です。
10月3日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第616話について予想。
ここから発生可能なネタバレを検証します。
キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。
キングダムネタバレ-第615話のおさらい
第615話本篇考察⇒【キングダムネタバレ最新615話本陣の危機考察】
第615話の予想⇒【キングダムネタバレ615雑すぎて王賁たち秦軍もワープ】
キングダム考察-雁門馬さえあれば全て解決
段茶さんと亜光軍の皆さん、馬南慈軍を迎撃するにあたって気合十分です。
前回のキングダムの最後で王翦のもとに挟撃に出てきた馬南慈ですが、どのように行動してきたのかが明らかになってきます。
ココでは前方に馬南慈軍をきっちり視認している段茶さんですが、敵はその位置から段茶さんのほうには向かってこず、まんま右に流れていきます。
亜光軍の牽制や、目くらましの別軍を置くこともなく、自分たちの動きをそのまま見せながら、全員で南下を始める馬南慈軍。
段茶さんの側近も、後方から挟撃に場に向かう気では?と進言してくれたものの、右翼と中央の間には森が遮っているので、馬南慈軍たちも今段茶さん達が守る地点を通過するしかないハズなので、一度姿を消してから再びここに出現するつもりかもしれないと判断した段茶さん。
馬南慈の意図が全く読めず、物見を放ったものの、部隊として馬南慈軍を追跡するワケでも、動きにくいように牽制するわけでもなく…、誰も来ない森林の切れ目を専守防衛し続けるという何とも残念な顛末が描かれることになりました。
また、ここでの結果としては、段茶と先に進んだ飛信隊の後詰めのように待機している玉鳳隊の存在についても触れられず、なんともあっさりと馬南慈は秦軍右翼の戦場を真っ直ぐ南下する事に成功してます。
そして、北の台地で鍛えられたという雁門馬の特性ということで、森林地帯の走破性も困ることなく走破して王翦の真横に現れたという種明かしが描かれています。
まぁ、前回の予想編でも触れた通り、神(作者)としてはバナージたちの行動はワープでもなんでもなく、とにかく雁門馬がスゲェという一点に、コトの重大さが集約された形で李牧の反挟撃のネタばらしが解説されました。
なので、本編では触れられていませんが、後半でバナージたちの行動に気が付いた王賁たちが、玉鳳隊の幹部を中心としてたった20騎足らずしか追跡できなかった現況も、結局のところ騎乗している馬の性能の違いとして説明される恐れがあります。
やっぱりもう雁門馬がスゲーに尽きる615話です。
キングダム考察-後方でボッチの王翦
馬南慈の挟撃が完成したことで、両軍の本陣陥落は先に落したものが勝つといったスピード勝負の体になってきました。
田里弥も倉央も、最悪を想定するなら当初第614話で、王翦もとに送り出すハズだった援護部隊をサッサと送り出せば良いだけの話ではないかとも思えるのですが、恐らく神(作者)もそこは分かった上で、両者に李牧攻撃を優先させる指揮を描いています。
この点は、同じ挟撃の体であっても、既に王翦のほうの危険度が高いと田里弥が見て取っているのに、なぜか放置プレイに徹している状態を描いていることからも、非常に偏った秦軍サゲとして見どころです。
しかも、時間軸としてつい数分前まで最前線で田里弥たちと一緒に陣形を組んだり、李牧と会ってお喋りもしていた王翦が、何故か全く手の施しようもないくらいの後方でボッチになっているのも神(作者)の手が込んでいる証拠です。
田里弥と倉央がちょっと目を離した隙に、彼らの殿は後方ではぐれボッチ…、いくら何でも切なすぎます。
キングダム考察-両中央軍の佳境
李牧の本陣が危ういと紀彗の下にも急報が入り、馬呈が李牧の救援に向かいます。
その様子を見ていた蒙恬が馬呈を追跡。左翼の指揮は麻紘軍の将軍と陸仙に委ねられました。
李牧の迫ろうとする倉央と糸凌ですが、共伯が後方に下がってコレに対処、秦軍の攻め手の足が止まったようにも見受けられます。
そして、それに反して王翦の本陣では、ここで本気を出した馬南慈が一気に本陣中央に向かって攻撃を進めます。
第555話で雁門に居る時と違ってまだ本気じゃないとか言っていた馬南慈がココで本領発揮してきた様子が描かれています。
王翦本陣の前面を攻める傅抵も少数ながら包囲形態を進めているので、彼自らが王翦の首を取る為のポジション取りに動き出しています。
キングダム考察-20騎足らずの玉鳳隊
前回のキングダムネタバレ予想で記載していた通り、玉鳳隊が中央軍側に出てきました。
しかも、たったの20騎足らずで…。
彼らが戦場に出てきたことは李牧も察知しています。
なんで幹部だけでやって来て、主力騎兵たちを置いてきぼりにしたのか? それともただ単に森林のお陰で後続達が付いてこれないだけなのかは分かりませんが、どっちにしたって少なすぎでしょう…。(泣)
いつものように関常が止めますが無駄というか、もう殆ど、この少数で来てしまった以上は仕方が無いとばかりに、この20騎足らずを率いて王賁が王翦を救出に向かうコトになりました。
絶対絶命の王翦の危機にあたって、「助けに行かねば…、父を。」と初めて親として王翦を表現した王賁が描かれます。
決死の救出戦に王賁と少数の玉鳳精鋭が動き出します。
キングダムネタバレ-後続の玉鳳隊がなかなか来ない。
結局、615話のラストで関常が残りの玉鳳隊の先導に向かったのかはココでは分かりません。
なので、ここから王賁たちが馬南慈軍と戦闘を開始しても、玉鳳隊の本体が到着するまで、多くの読者はかなりヤキモキしながら王賁の苦戦を見守るしかないでしょう。
番陽が死ぬとかもアリですが、久しく登場していない黒金かな?(参照:第298話) 黒金が対禍燐戦のトキのように後方攻撃で奮戦して、そして死ぬもアリでしょうか?
キングダム予想①-王賁と王翦の奮戦
正直言って王賁の挑戦が無理ゲー感ハンパ無いので、第298話の騰軍VS禍燐軍のトキとは違い、多少、馬南慈軍の後方をチクチクと攻撃するだけでは、敵の挟撃を弱めることなども出来なさそうです。
また、王賁個人も堯雲との勝負が終わった直後であり、体力的には限界に近いので、個人の武力だけで馬南慈を抑止するのもカナリ無理があるように思えます。
この点、王賁としては最悪を想定するならば、馬南慈によって王翦軍の本陣が粉砕されるのは覚悟しつつも、王翦個人だけでも脱出できるように救出活動を進めるかもしれません。
615話では既に王翦本人が本陣の旗の下のポジションを捨てて、乱戦の場に下りつつあり、本陣でも独自に傅抵隊と馬南慈軍の挟撃に対するそれなりの対応力を発揮する余地を残しているようにも見受けられます。
とは言え、キングダムでは最終的に軍の動きによる決着よりも、武将同士の武力が決め手になって勝負が決まる傾向が特に強いので、このまま王翦が何か小細工を弄してまんまと馬南慈と傅抵を出し抜いて脱出という流れを想像するのも難しいです。
なので、王翦らしくないかもしれませんが、ホントに馬南慈と接見するぐらいに敵と肉薄する展開はあり得ます。
むしろ問題になるのは、王翦が王賁と玉鳳隊の接近にどのように絡むか?についてです。
例えば少年漫画のノリだと、先ず王翦が王賁と合流して、そこから背中合わせに馬南慈と傅抵を相手に奮戦する。
そして、関常が引き連れてきた玉鳳隊本体を確認して、「王賁、我々の粘り勝ちだ。」などと言って、玉鳳隊が後方から見事に馬南慈軍を蹂躙していくなどが王道っぽいです。
ただ、王翦がこんなバカ正直な真似をするか? と言えば全く似合わなさそうなのですが、神(作者)は少なからず80年代から90年代の王道期のジャンプ作品に影響を受けていると考えたらこの点のネタバレ予想スジはどうでしょうかね??
ジャンプ系の漫画で、親子で強敵と奮戦するキャラといえば、“流れ星銀牙”の銀とリキを思い出します。
なので、対赤カブトの双子峠の最終決戦で、リキが銀に熊殺しの必殺奥義である“絶天狼抜刀牙”を伝授したように、王家親子で強敵 馬南慈を前にした王翦が、何やら王宗家伝承の必殺奥義を王賁に伝授して見事王賁が馬南慈を惨殺する…。
そして、晴れて奥義を体得した王賁が王宗家の正統継承者として認められて、宗家非嫡子疑惑も一気に解消…!!
いくら何でも流石にそんなコトにはなりませんよね…。
キングダム予想②-現実的な対処
615話では田里弥が「まずい…。」などと言って本陣の状況を把握している辺り、いい加減、傅抵方面には田里弥軍から、遅まきに援軍が放たれる事になるでしょう。
また、王賁の出現には李牧だけでなく、時間差が有ったとしても田里弥や王翦も気が付くハズなので、キャラ設定的にも王翦は慌てるコト無く、自らの動きは最小限に状況の変化を見極めて、王賁に馬南慈を攻撃させて撃退に繋げるのが無難な予想スジになるでしょうか。
王賁としても行動目的は馬南慈の撃破ではなく、王翦の救出である為に、馬南慈と戦うにしても彼を撃退するだけで十分目的は果たせます。
例え彼らが少数であったとしても、馬南慈軍が薄い局部から侵入して、王翦軍の中を通過して一気に馬南慈の側面に到達させる事も可能です。
なので、上述のように第298話の騰軍VS禍燐軍のトキの妨害戦術の応用変形として、亜花錦のように、馬南慈一人だけにしつこくヒット&アウェイを繰り返して足を遅くさせるだけも効果があるかもしれません。
王賁もまた、「王翦であれば、コレで十分援護になる!」と父の指揮官としての実力を高く識った上での支援であれば、王翦もまたすぐに玉鳳隊本体の到着時間を即座に算出するでしょう。
このような展開であれば、結果的にこの場の窮地への対処と李牧の攻撃を両立させる為の処置も同時に進める王翦の姿が描かれることが可能になるかと考えられます。
キングダムネタバレ-馬呈と蒙恬の反応
中央軍に出てきた馬呈と蒙恬なのですが、流石に彼らまで王翦本陣の攻撃と防衛に参戦するだと、いくら何でも盛り込み過ぎですよね。
李牧としても馬呈を呼んだわけでもないので、彼などは紀彗の指示にそのまま従って李牧個人の救出のために本陣への到着を急ぐしかないないでしょう。
ただし、共伯が糸凌にぶっ殺されるとも予想できるので、流動的にそのまま中央軍で左側に位置する倉央軍への対処に加わるとも考えられます。
時間差で蒙恬が追い付いて来た場合、蒙恬であれば、そのまま馬呈の対処は糸凌らに任せて、少数でもその他の倉央兵に紛れて李牧本陣を狙う動きに切り換える可能性があります。
そのくらい柔軟かつ大胆な状況判断ができるのが蒙恬だと思います。
そして、結果的に信と龐煖が相見える戦場で、胡漸副長の因縁を見届ける蒙恬もアリなのではないかと思われます。
なんとはなれば、信、羌瘣、蒙恬の三人で龐煖をフルボッコにするでもいいのですがね。
そうでなくても、李牧が龐煖いるから飛信隊の抑止なると考えていたと仮定して、共伯を糸凌の抑止力で足ると考えた場合、上記の通り共伯が負けてしまう可能性も加味すると、紀彗の馬呈派遣は、より状況判断に長けた蒙恬を、現在の最重要地区である中央戦に引き込んでしまうというミスを誘発しています。
李牧としても「頼んでもいないのに余計なコトしやがって!」ってな話です。
龐煖が信と戦っている間に、紀彗のお陰で知らん間に中央軍に侵入してきた蒙恬に本陣急襲を喰らうという、麻紘急襲の意趣返しという展開もなかなか乙な展開になるのではないかと予想します。
少なくとも李牧軍では紀彗、王翦軍では段茶、彼ら二人の鄴攻め終戦後の降格は間違いナシでしょう。
― キングダムネタバレ最新616話予想 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
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