( 危うく口上一つで韓軍を不戦敗にさせるところだった昂特級百将 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第813話)
ちょっと待ってくださいよ?
休載で二週間も待って、お前ら喋るだけなんか!?
エエから早く戦えよ、と、思ってしまいました。。。
とは言えです。。
戦場の開戦前の掛け合い、口上に関して言えば、合唱軍(合従軍)編で楚軍が喋っている途中に、勝手に開戦した麃公将軍以上のモノは中々描くことは難しいかもしれません。
しかし、今回は主要武将の口上だけでしたが、その中でも、細部、これから両軍がどのように戦闘を進めるのか、垣間見えた部分もありましたね。
また、、
李信も何か、騰に振られはしたけど、何故か、副将に就任するという非常に大事な事を、全く知らされておらずに居た為に、一瞬、呆気に取られていた姿に、若干、草生えますw
てゆうか韓軍の皆さん。。。
水を差すようで大変申し訳ないのですが、アンタら、秦軍の練度以前の話で、つい半年前まで、秦軍が近づいてきた瞬間に、ロクな偵察もなにもせずに、城と住民を捨てて逃げてたような方々ですよね??
秦軍が南陽に来る以前から、他の城々を見捨てて前線を縮小し続けてきた様な連中で、既に取り返しのつかない規模で、自ら韓の権益を放棄してきた方々のハズなのですが、どうしてこの期に及んで、士気など上げられるのでしょうか?
騰や李信も、今こそ、博王谷軍に対して『てゆーか、お前ら訓練以前のワシらから逃げたやろww 南陽の住民ら、全員お前らの事忘れとるぞ。。』とぐらい挑発しても良かったでしょうに。
そして口上戦の〆には、李信ではなく彼を登場させる事で、韓軍の士気を一気に瓦解することが可能だったはずです。
昂・クン・登・場!!
そして、開戦直前に明かされるのは…、
飛信隊百人隊隊長の、たった一本のチンポによって、南陽の適齢女性の全てが、全・員・妊・娠、したという驚愕の事実!!!
昂クン『ワリィなw 南陽に残して来たお前らの女ッ。女房、彼女、娘に母ちゃん♪ 全員オイラの虜だぜ~~~ww』
洛亜完『な…、なん、だと!?』
韓軍兵士A『うわーーーん、俺の彼女~~!!』
韓軍兵士B『ココから見ても丸分かりのあんなデカい男。。城の女全員寝取られても仕方が無ェよ。。全部、城を明け渡した博王谷将軍のせいだ。。』
韓軍兵士C『ふざけんな!もう、俺、守るモノ何にもないやろが!!』
博王谷『そ、そんな!?私はあのジジイ(張宰相)に言われて止む無く撤退しただけなのに。。』
この様に、騰も本当の事を云えば、韓軍の口上は完全自滅ブーメランになって、韓軍の自信はズタズタにされ、士気もガタガタになるが間違い無かったハズです。
しかし―、
本来、このように秦軍は楽勝になったハズなのですが、それだと合戦にならない為に、神様の深慮遠謀が在って、今回は、昂クンの口上が見送られてしまったのが、事の真相の様です。
ではでは、今回もキングダム本編を振り返って行きましょう。
キングダムネタバレ-博王谷の口上
洛亜完将軍の口上の後、博王谷が続きます。
そんな大した中身のある事言ってないので、かいつまんで書くと、要は、『韓軍は今まで練兵してたからツヨツヨだぞ。秦軍は単に連れて来られてきた訓練未満の一般人だから弱い。しかもこちらは3万も人数多いから勝てる。』と語っています。
後は、まあ、洛亜完将軍と同じで、相手は侵略者で自分達は守護者の側であるといい点を強調しているぐらいでしょうか?
洛亜完将軍の口上に重ねて、副将格である自軍の士気を更に底上げします。
ただ、ここでよくよく読み取っていきたいのは、韓側の士気がどうこうでは無しに、秦軍の兵が、自信を抉られている点ですね。。
洛亜完将軍と博王谷将軍の二人が、コレを狙っていたのかは分かりませんが、彼らの檄は、味方の士気を上げるよりも、敵である秦軍側の士気を下げる方向で、効果があった点に、重心が在ったと捉えるべきでしょう。
逆に、冒頭で書いた通り、今まで友軍や防衛ラインを見捨てて、逃げ続けてきた韓軍が、何故、こんな語りかけ一つで士気を上げられるのかが全く分かりません。。
それだけ、洛亜完将軍と博王谷将軍が、部下に信頼されているのか?
自分達が兵士として、今までどう活動してきのか全く記憶が無いほどのアホの集まりなのか??
ある意味、こんなんで盛り上がれる韓軍は、正攻法の強さとは別の意味で、恐ろしい連中なのかもしれません。
しかし―、
そんな意味での、こと狂気という恐ろしさでも、秦軍は決して、韓軍に劣っていません。
特に、昂クンを擁する飛信隊は…。
キングダムネタバレ-控え目な騰の口上
韓軍が好き放題言い切ったようですので、今度は騰が口上を始めます。。
騰は、特に博王谷将軍が語った事に、返しをいれる形の口上でしたね。。
曰く―、
調練を重ねた韓軍に対して、新兵団が弱いと多くの者が思うのは事実だが。
実はそうではないと―。
韓軍、実戦経験がほとんど無いやないか??
いかほど修羅場を潜り抜けとんねん??
てゆうか、今まで勝った事あるんか??
秦軍、新兵多い云うたかて、元王騎軍の生え抜きの多い騰軍に、何度も大戦を潜って来た飛信隊が居るぞ、と。
つまりは、中核部隊の強度は遥かに、秦軍の方が強いと宣言して、味方を鼓舞します。
まあ、今回、騰が話した事は、多くの読者さんが、張宰相や魏の月宰相に対して言ってやりたかった事なんじゃないでしょうか??
というかですね。。
騰としては言うべき事は言った形になるので、これはコレでいいと思ったのは事実なのですが、ちょっと物足りない部分はアリマス。
何故ならば、洛亜完将軍が喋るなら、騰も何か言う事は期待していたのですが、コレがまたアッサリしたもので、もっと、韓軍の落度を追及することも可能だったんじゃ無いと思うからです。
まあ、必要な事は言い切った部分も在るのですが、、どうせ六将時代の事を語るなら、韓が実際に今までそうして来たみたいに、騰のほうからも事実追認を語って欲しかったと個人的には思います。
例えば…、
騰『お前らワシら王騎軍が近づいただけで、毎回、城明け渡しとったやろが!』(※第 話 参照)
録嗚未『今更、戦っても遅いわボケww』
干央『お前ら今まで逃げ回ってただけやのに、何故か訓練してたみたいに言い換えるの止めろよ?』
隆国『てゆうか、そもそも韓軍なんて新兵の訓練相手で丁度やないか。』
騰軍秦兵一同『ゲラゲラゲラゲラゲラゲラwwwww』
とは言えですよ。。
ここは、洛亜完将軍のキャラクターの成せる部分なのかもしれません。
僕も騰と同じように何故か、洛亜完と博王谷に対して、嘲るような気分には成れないので、これぐらいでよかったかもしれません。
韓兵に対しては何か、上記のように微妙な点は多いのですが。
キングダムネタバレ-李信の口上
で、今回、最後の見せ場は李信です。
騰に、いきなり『そうであろう、副将李信!』と呼ばれて、若干、戸惑いを見せる李信。
録嗚未が若干キレているのは分かるし、面白いトコロなのです。
また、河了貂や楚水さん、崇原たちも、当然、コレにはびっくり。
李信『俺が…、副将??』
尾平『信が、この16万の大将の次の、、副将!?』
渕さん『信殿…、(涙ぐみながら)』
思わず感極まった渕さんが、『副将李信!!』と間髪入れず、檄を飛ばした事で、一気に、歓呼の声に溢れる飛信隊一同。
渕さんの、ナイスな反応であった一幕なのですが、何故か、こんな重要な人事について、いままで李信本人には何も知らされていなかったのも、少し笑えます。
もしかしたら、録嗚未や隆国に気を遣っての、騰の計らいなのかもしれません。
そうして、騰は李信に、口上の〆を促します。
まァ、見せ場は、状況を飲み込んだ李信が、『俺がこの秦軍16万の副将、李信だ!』と宣言したところでしょう。
そして、古参の仲間には、今までの激戦を振り返り、これから更に頂点を望む事を宣言し…、
続いて、新参兵に対しては、それだけ強い連中である部隊長や先輩が揃っているから、信じて背を追えと語りかけます。
何気に、ここで、新兵たちが、干斗の背中を見ているのが、刺さりますね。
そして、その先輩兵、部隊長の更に先には、『この李信が居る!』と宣言したこと事は、殊更デカい宣言だと思います。
洛亜完、博王谷、騰の、誰の口上にかんしても、自らが先頭に立って戦うことには触れていないのですから。
李信と、その古参らが、前に出て戦う。
新人は、後からついてくることだけに集中する。
この意志統一が完成した時点で、練兵の差は、完全に消えたやもしれません。