( カン・サロさん 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム798話)
倉央の斜め上の行動には驚きました。。
個人的に、番吾の領域に近づいて、糸凌さんを探すとかかと思っていたら、なんと、戦場に残っていた青歌軍に身を差し出して、糸凌の情報を希う事になりますとは…。
見くびってやしたよ倉央。
しかし―、
コレ、アレだよね。。
カン・サロ…、ややもすれば糸凌の身柄は、秦軍に対して何かしらの交渉材料になると踏んで、保護していたフシが在ります。
今の状況を踏まえれば、、カン・サロは、糸凌の身柄の安全と引き換えに、倉央の知っている秦軍の全容を全て抜くとか、普通に出来るじゃないですか。
そして、このカン・サロの糸凌に対する待遇の確保は、李牧が壁さんから何の情報の得られず、奴隷待遇に処していたソレとは、情報戦の観点からしてみれば、雲泥の差があります。
もちろん雲がカン・サロで、泥が李牧さんです。(笑)
韓非子編で、李牧の評価を、情報戦最強の武将とかフテイが言ってましたが、まったくもって理解できません。
勿論、語っていたフテイ自身がアホなので、元から全くアテにならない指標なのですが、、これなら、もう、カン・サロが趙軍参謀でよくないですか?
糸凌・倉央が秦軍の敵になり、上和龍、ジ・アガを失った後の、人材再補充にもなれば、来るべき邯鄲対包囲戦でも、秦軍との対戦に彩りを添えてくれるのは間違いありません。
ひとり三大天 司馬尚、趙軍総参謀長カン・サロ。
筆頭武官は馬南慈で…、
李牧、舜水樹、骨珉伯の…、
いよッ! ヘッポコ副三大天wwwWWWW
で、李牧さんのお陰で、またまた話が逸れましたが、問題はこれからです。
カン・サロのこの処置は、恐らく本人の予想を超えて、大きな釣果を得たと考えられます。
この場合の釣果とは何か?
どう考えても、倉央さん、今の彼の立場を鑑みれば
…、
倉央さんは、糸凌さんと一緒に、青歌軍に再雇用されることになりゃしませんかね?
と云うか…、
王翦は、この未だ敵軍の追撃から逃れる途中という、緊急事態を脱していない状況にも拘らず、何を無警戒に倉央を自軍からリリースしているのか、意味が分かりません。
倉央がやっているのは、コレ最早、単なる脱走も同然なので、王翦も秦軍も舐められすぎだし、逆に、このタイミングで倉央が抜ける事の意味を何も考えていないとしたら、王翦の脳内は、お花畑が過ぎるにも程があります。
倉央で、コレが許されるなら、将軍以下の、中堅武将などが、こぞって青歌軍に寝返るリスクすらあるのですが、もう、先の軍の再建とか、武将としての捲土重来を、天幕の中で、考えている場合じゃないでしょう。
王翦?
いまやるべき事、キチンと片付けてから、次の工程考えろよ。
本当に今回の王翦、何もセンな~~。。
ではでは、今週もキングダム本編を振り返って参りましょう。
キングダムネタバレ-投降する倉央
青歌軍のその多くが、戦場に残ってアト処理しています。
生き残った味方を助けるもそうですし、死んでしまった仲間の亡骸を回収して、青歌に送り届ける為です。
どうやら、李牧や司馬尚は先に撤収、若しくは王翦の追撃に出てしてしまったようで、現在、戦場では姿が確認できません。
カン・サロが現場を指揮してるようです。
現地の番吾や、離れた宜安からも、荷車を動員して、青歌兵の亡骸の搬送に取り組んでいるのですが…、
こと、戦の結果、カン・サロらが予想したよりも、青歌軍の被害が大きく…、
曰く、『流石に、ここまで酷いものとは、俺も予想していなかった。』吐露しています。
カン・サロ『特に、ジ・アガが死ぬとは…。』
カン・サロの言葉に、同じく天幕に待機していたジ・アガの側近が嗚咽を漏らします。。
ジ・アガの荷物がまとまったとの報告を受けた、カン・サロ。
先に、ジ・アガ軍の撤収を、彼の残った部下に、伝達。
青歌までの道中、ジ・アガの亡骸を彼らに託します。
そして―、
このまま何事もなく、戦後処理に取り掛かろうとしていた矢先…
突如、“秦将を捉えた”との報告がもたらされます。
それだけでなく、『カン・サロに会いたい』とまで申しているとの事で、どうやら、その秦将が、自ら、カン・サロの下に赴いてきた事が分かります。
カン・サロ『面白い…。』
出立しようとしていたジ・アガの部下も、この状況に、ひとまず天幕の中にとどまる事になります。
で—、、
倉央『秦六将王翦が側近、将軍王翦だ。』
カン・サロに話が在って、投降してきたと語ります。
ここで、一気に天幕の中で、緊張感が高まる青歌将一同。
ジ・アガ軍で、倉央と直接、相対していた連中とて、ここに多く残っていたからです。
青歌将『確かに!この顔、覚えているぞ!!衛兵、取り押さえろ!!』
天満を汚すが、即座に、斬首の役目を申し出る、血気にはやるジ・アガの部下たち。
カン・サロ『待て、ジガン、その男は俺に話があるようだ。殺すのは来た理由を聞いてからだ。』
ジガン『聞かずとも分かります。こ奴が来た理由は亡命です!』
カン・サロの諫めを聞かず、気持ちがはやる、ジガンなる武将ですが…、
倉央『亡命ではない。』
抵抗せずに、倉央が答えます。
では、倉央が来た理由はなんなのか?
カン・サロ『仇討ちか?』
カン・サロの目にも、倉央が糸凌の伴侶であるとは理解していて、ジ・アガを討った後、戦場に残されて落命したであろう、糸凌の仇を討ちにきたと語るカン・サロですが…、
投降の際に、自ら武器を渡してきて捕まった倉央なので、“仇討”がカン・サロに接近してきた理由にはなりません。
とりあえず、話の邪魔なので、ジガンを下がらせるカン・サロ。
して―?
カン・サロ『命を賭けてまで、俺に何を話にきた?』
問いかけに、しばし沈黙する倉央。
倉央『……。』
どうやら、言葉を選んでいるようです。
ジガン『オイッ!!』
倉央『カン・サロ?お前には愛する女はいるか? ここにいるお前達にも聞きたい。青歌に帰れば、それぞれ愛する女がまっているか?』
ジ・アガ『何の話だ貴様!!』
倉央『俺には糸凌が全てだった―、』
曰く、側近として王翦を支えることに命をささげて来たが、一方で自分の心は、全て糸凌のものだった、最高の女だったと。
ここで、カン・サロもジガンも、青歌の皆さんが、揃いも揃って…、
カン・サロ『え?いないよ。だってここにいる俺達、全員ドーテイだもん。ドーテイこそ人類の選ばれし最優良種族だよ?』
ジガン『ウンウン。』
などと、正直にマジレスするような展開にならなくて、非常に良かったです。
倉央『お、おお?そ、そうか…。(汗)』と、きっと倉央も、相当困り果ててしまった事でしょう。
さて、戦場で分かれてしまった倉央と糸凌。
カン・サロ『司馬尚本軍を追ったトキか?戦況的に仕方が無かったと思うが?』
戦場ではアレが正しかった。
だが、愛する男として、約束を破り一人で死なせた。
挙句、糸凌を置いて、一人で逃げた。
そして、糸凌は今、この荒野のどこかで一人淋しく朽ち果てて行こうとしている。
倉央『たのむカン・サロ、この戦場から糸凌の亡骸を探し出してくれ!』
ジガン『バカかお前は、そんなことの為に、一人で敵陣に乗り込んで来たのか?ぶち殺されると分かってて。』
倉央『今の俺にとっては、死ぬよりも辛いことだ!』
八つ裂きにされても構わない、だがその前に、糸凌の亡骸に合わせてくれと懇願する倉央。
どんな姿形でもいい。
剣や甲冑の破片、髪の毛一本でもいい。
どうか糸凌を抱きしめさせて欲しい。
カン・サロ『ジ・アガを討った女も偉大だったが、その伴侶もまた漢か。』
感嘆するカン・サロ。
カン・サロ『どんな形でも良いと云ったな倉央。』
ジガン『カン・サロ様!?』
側近『黙ってろジガン。』
騒ぎたてるジガン制止するカン・サロの側近たち。
ここでジガンが、カン・サロの側近達に云われるがまま黙ったのは、キット、倉央の話の内容から見て、このまま自分だけが騒げば、、今まで自分だけが“彼女が居なかった奴”みたいに思われるのが嫌だったからでしょう。
倉央『構わん、もし回収しているモノが在るなら、、それが糸凌の物であるなら十分だ。その後は、そこにいるジガンに首を刎ねられても構わぬ。』
カン・サロ『分かった、田郭、ここへ。』
部下に持ってこさせるカン・サロ。
倉央『(ここに来た甲斐があった、糸凌、お前を抱きしめて、スグに俺も行くぞ。)』
カン・サロ『ジ・アガが死んでから、俺はジ・アガならどうするかを考えた。だから、礼はジ・アガに言え。』
其処に居たのは、生きた糸凌です。
糸凌『倉央…様?』
ジ・アガに砕かれた糸凌の左腕は、壊死する故、切り落とされた後の姿ですが、適切な治療を受けて、健在なる糸凌の姿が其処に。
倉央『糸凌!!』
この戦で、一番株を上げたのは、カン・サロ一人ですね。苦笑
李信も司馬尚も、別に、暴れるだけで、凱孟と何にも変わんねーし、王翦も李牧も落度しかなかたので…。
というか、カン・サロ。。
倉央が来るとまで予想していたとは、考えにくいですが、ジ・アガの考え方含め、部下を制しつつ、敵の武将を捕虜として、相当待の態度で遇しておくことの効果を、これほど見事に描いた回は、そうそう無かったんじゃないでしょうか?
というか、武将としての格とか立場で云えば、壁さん…、一武官に過ぎない糸凌でこれなんだから彼の場合であれば、赤麗で取っ捕まった後で、取り調べの後に相当の待遇を受けて然るべきなのですが奴隷って…。苦笑
コレは、壁さんだからなのか?
それとも李牧の取り調べがヘッポコ過ぎるからなのか?
あるいは、その両方なのか??(笑)
ともかく、カン・サロの対応によって、糸凌と倉央の強ユニットが、揃って青歌に取り込まれるか否かの局面にまで進展。
あと、倉央さん?
カン・サロの下に来たのはいいのですが、コレって、王翦に何か断ったうえでやってきているのでしょうか?
この点は、すごく気になります。
もしも、黙って倉央が王翦の下を抜けてきたという事なら、コレは王翦、上司として面目丸つぶれでしょう。
倉央『王賁の若に言っといたから、王翦様に伝えといてくれるやろ。』みたいな感じで、抜けられるのが王翦軍なのでしょうか?
倉央の進退を、傍から見れば、田里弥と亜光を死なせて敗戦までしたことで、王翦が倉央に見捨てられ、出奔された様にしか見えません。
倉央も糸凌の二人は、揃って、今後、どの面下げて、青歌の下に居てられるのでしょう?
カン・サロも、何の見返りも無しに、彼ら二人をリリースするとは思えませんし、ソレをやってしまえば、人としては、もの凄く“いい人”という話にはなるんですけど、軍人としては、青歌に対する背任となってしまいますからね、、。
ま、それにしても、倉央からしてみれば、戦に負けはしましたが、相当、幸運な出来事であったでしょう。
糸凌と再会できたこと自体は、まァ、良かった事ですので。。
- キングダムネタバレ最新798話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。