(左慈 作画引用:原泰久先生作 キングダム第31話より)
信『壁―!?』
って、まだ死んでいないのに、しっかり壁さんが殺られてしまったと思った信。
戦闘中のバジオウとタジフも先導する指揮官が倒れたとあっては、いくら彼らが強くてもどうしようもありません。
また、河了貂はもう泣きだしそうになっています。
ついさっきまで左慈の背後を取っていた壁が、いつの間にやた振り向き直った左慈に真っ向から肩口から斬撃を喰らい戦闘不能に。
左慈はそのままユックリ向き直って信に勝負の続きを呼びかけます。
キングダム考察-魏興と左慈の見せ場
一方、楊端和、政、昌文君が率いる中央広場の戦闘では、政が一人の一兵卒として戦っています。
政の背後を取らせまいと、昌文君の側近の一人がアシストしますが、その彼のさらに背後の頭上から、魏興が剣を振り下ろします。
もともと少ない、昌文君の側近が倒れてしまったがために、いよいよ身辺を守る仲間が少なくなってきた政ですが、眼前に迫ってきたのは、左慈と同じくシ氏の武力面の実力を支えるもう一人の武将である魏興です。
しかも相手は馬上。
魏興は政に覚悟を迫ります。
再び右龍の戦いの場にもどると、再び立ち上がった信が左慈を剣を交えていますが、どうやら、前回で左慈から頭上に一振りに喰らった一撃が、脳震盪を誘発していたらしく、信の視界がぼやけているようです。
前回での左慈からの一撃は、頭にのせていた仮面が致命撃を防いでくれていましたが、ここでは頼りになる防具もなく、脳震盪も抱えていたために、信ですらいよいよ渋い状態です。
しかしながら、そんな状態の信が相手であるにもかかわらず、あるいは、そんな状態の信だからかは分かりませんが、左慈はすぐには止めを刺しに来ようとはしていません。
何というか余裕ぶっこいて、チャンスを逃して死んでしまう敵ってのがここでよく分かるのですが、やはり王道ですね。
「剣は力、剣は速さ、共に最上を究める俺は天下最強だ。」
と言い切る左慈ですが、この後、王都奪還編が終了することで始まる、この後のパワーインフレ激しい戦場モードのキングダムを知った後だと、このくらいで天下最強などと軽々しく語れる状態である左慈のぬるま湯具合が何もです。(笑)
映画の左慈は将軍でるという設定で、反面で原作の左慈は壁さんや文官の護衛に毛の生えた程度の武人を相手に暗殺しまくっていたとう設定ですが、この点、彼の実際の強さは、やはり井の中の蛙と思えて仕方がありません。
とは言え、今の信にとっては多少、手に余る相手、腕に傷がつけられた腹いせに、脳震盪でまともに立てない信をなぶり殺しにするために、雑い攻撃を重ねてきます。
河了貂が壁にまだ息があるコトに気が付き、歩み寄ります。
駆け寄ってきた、河了貂に気が付いた壁は、微かながらも貂に戦況を伺います。
「戦況はすごく不利だよ…、」と正直に伝える貂ですが、そのように不利な事実を事実として受け入れるかのじょが強気を失わなずに、同時に壁に「大丈夫だよ!」と振り絞るように伝えます。
信がまだ戦っているからです。
キングダム考察-雑魚らしくイキる左慈
いよいよ左慈のお遊びが、死亡フラグらしくなってきました。
ガラ空きの信の胴にそのまま剣を突き立てれば、左慈の勝ちだったものを足蹴りで信を跪かせます。
跪かせた信をそのまま頭上から頭をたたき割れば勝ちだったのに「立て!」だの「(本殿に)行ってみよ!」信がかろうじて剣で防御できる程度の雑い攻撃で痛め続けます。
そうこうしているウチに、信の混乱していた視界がマトモに収まってくる様子が分かります。
左慈の攻撃が雑いのはともかく、この間、視界に頼らず、身体の感覚と剣を頼りに防御で凌いだ信は流石です。
脳震盪が収まりゆくのを実感して反撃のトキが来たことを確信します。
『来た!!』
左慈が再び振り下ろした剣を鍔元で受け止めた信は、油断していた左慈を真っ向から力で押し返し、左慈、見事に尻もちから仰天して倒れこんでしまいます。
無駄な一人お喋りが仇となった左慈、そのお喋りも全く信に聞こえていなかった、ためか、信に『全然聞いてなかったから、もう一回言ってみろ?』と返されるわけですが、こういった半モブだか半雑魚だか分からん左慈に、もう一回〝天下最強〟を名乗らせるなんて信の要求が羞恥プレイもいいところだと思います。(笑)
― キングダム第33話 考察 以上 ―
次回もキングダム王都奪還編の考察をすすめていきたいと思います。
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