( 糸凌さん 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム785話)
糸凌は女として幸せである。
禍燐が今回の話を読んだら、羨ましいのではないか?
素直にオルドと合体しておけばよかったのだろうが、其処は楚将と燕将の立場の違いがあって、合体したくても部下の目とかあるので、不発に終わったのであろう。
いや、さっそく話が逸れた。
というか、記念すべき第800話で、キタリ&壁、昂クン&羌礼の組み合わせで、三大合体祭りをするのかと思っていたら、神(作者)様…、
逸る私たちの気持ちを汲んでくれたのか、過去の合体を紹介してくれるという、粋な心配りをみせていただきました。
いや?
コレが、心配りなどではなくて、キャラクターの過去の深堀があったら、ソイツ死ぬという、死亡フラグ丸出しの漫画アルアルの可能性の方が、受け止める側としてはキツイ。
糸凌が死ぬ~、と見せかけて死ぬの倉央の方だったりする可能性もある訳じゃないですか。。
とは言えですね?
死ぬ~~~!と言えば、これ既に確率的に、司馬尚のほうがヤバくないですか??
いや、今現在は秦軍下げの補正がかかってて、特に玉鳳軍には、挟撃自体は成功しているのに、全然攻撃が司馬尚軍に効いていないという、有り得ないくらいデバフが掛かっているワケですが…。
別段、王翦本軍は最初から無傷なのは一緒で、玉鳳軍と、さらに半数以下とは言え、倉央軍、田里弥軍に、今から司馬尚の軍は三方包囲を喰らうワケですよね。
漫画的には何故か、秦軍大ピンチみたいになっていますが、最早、逆にコレって、司馬尚の方が脱出できたらラッキーぐらいの特大危機なんじゃないですかね?
それも、李牧さんの作戦のお陰で。(笑)
しかもっすよ?
李牧さん、『飛信隊と李信には戦に参加させません!』とか言っておきながら、砦で粘って飛信隊を釘付けにして置くとかでも何でも無く…。
司馬尚本軍の侵攻状況を確認もしないまま(飛信隊の足止め効果の確認)、アッサリと砦の陥落を許し、早々と退避してしまいました。
その結果…、
フテイ軍・カイネ軍(合計4万)は謎に後方で遊ばせたまま…、(司馬尚軍を支援するでもなく、飛信隊を包囲するでもない。完全に投入機会を損失した軍)
ほぼ孤立無援のまま、切札の司馬尚本軍を、亜光・倉央・田里弥・玉鳳(時間差で王賁合流)・王翦本軍の包囲の中に、投入するという…、
どう考えても、悪手としか言いようのない、謎の作戦を展開して、いることが分かります。
司馬尚とその軍がナンボ強くても、側面と後方囲まれたらもう無理じゃないですか?物理的に。。
司馬尚がナンボ強くても、本人は遠巻きにされて、誰にも戦闘の相手されないまま、兵が削られて死にます。
ではでは、今週もキングダム本編について振り却っていきます。
キングダムネタバレ-がんばれ糸凌さん
倉央と糸凌さんが出会った頃の回想。。
どうやら、糸凌さんもともとは、秦軍の軍人ではなく、王翦軍に雇われている傭兵団だったようです。
めちゃクチャ強い傭兵団員で、しかも女性という事で、当時、若年期であった王翦軍所属の倉央達にも、その評判が知れ渡っています。
モブ王翦軍将校A『あの大女な、今回ウチに参戦している傭兵団だろ?名は確か糸凌。』
倉央『糸凌…。』
良く見ると、同時期の田里弥も一緒に、話をしていますね。(笑)
田里弥『…。』
モブ王翦軍将校B『え?アイツ、女なのか?めちゃクチャでケェし、今日も一人で相当ぶっ倒していたぞ!?』
傭兵である彼女が、もしも敵に回ったら厄介だとぼやく、仲間の話を、ヨソに1人で糸凌に思いをはせる倉央。
以後―、
倉央『俺の女になれ。』と、執拗な誘い掛けが始まります。
糸凌『キモ…。』
休憩中。
行軍中。
さらには合戦の最中にまで。(笑)
糸凌『アンタも戦えよ!!(怒)』
ただ、そんな倉央ですが…、
倉央が名うての女たらしで、クセの悪い奴だという話もまた有名で、傭兵団所属の糸凌も、稼ぎ先の王翦軍との揉め事など不毛と思い、一線引くのを崩しません。
しかし、ある日―、
倉央『今日も美しいな、糸凌。そろそろ俺の…、』
糸凌『いい加減にしろお前ェ!!』
とうとう、ブチ切れた糸凌。
髪で隠した素顔と傷を見せつけ…、
『私はこんなんだぞ!コレのどこが美しい!?』
強く激昂して怒りを倉央にぶつけるに至ります。
倉央『…、美しいよ。お前の全てが。お前が好きなんだ糸凌。』
糸凌『……。』
こうして、心情をさらけ出してしまった糸凌―、
とうとう、倉央にその心を陥落されてしまいます。
一夜を共にした日。
糸凌『これで気が済んだか、もう私には。。』
倉央『ずっと側に居ろ。俺がお前の居場所だ。』
糸凌『本気で?』
倉央『返事は“はい”だ…。』
糸凌『…はい。』
こうして共に生きることを決意した、倉央と糸凌。。
倉央と糸凌の絆の深さを、物語るエピソードが挿入されてきました。
しかし―、
神(作者)様?
最後のピロートーク(?)が問題ですよ。。
倉央『“死”が二人を分かつ時まで。。』
糸凌『…はい。』
こ、これは。。
やーめーろーやー!?
これ、どっちかマジで死ぬやろ。。(泣)
亜光も背骨やられとって、田里弥も腹裂かれていて、実は糸凌じゃなくて倉央もってなったら王翦軍?
戦闘で負けるのはまだしゃーないにしても、どうやって撤退するんだろう?
今週も、めちゃクチャ危機感煽ってくる、スタイルです。
しかし―、
ここから糸凌の奮戦と、倉央・田里弥の奮戦状況が描かれます!
カン・サロとジ・アガの猛攻を受けきる糸凌!
そんな彼女の姿を見て、王翦の下に向おうと、逡巡を示す倉央が居ますが…、
ここに再度立ち上がった男、田里弥が𠮟咤を重ねて参ります!
田里弥『何をしている倉央!王翦様を救援に向かう指揮を取れ!申赫楽と山秀を置いていく!俺とお前が戻らねば王翦様は打ち取られるぞ!』
ここは、やはりのやはりです。
田里弥はじめ、申赫楽と山秀にトドメを刺さずに先行した司馬尚のミスが、ようやく秦軍有利に働きだした様子が伺えます。
カン・サロとジ・アガも、司馬尚が先に行ったら行ったで、糸凌と倉央を相手にドヤってないで、戦術眼を持った田里弥あたりは確実にトドメを刺して置くべきでした。
しかし、ここに来ても、さらに思いを巡らせる倉央。
『俺達は、ずっと一緒だ。“死”が二人を分かつまで…。』
オイオイ、倉央。
そこ反芻すんなよ!?
余計、心配になるやんけ。
いや? しかし神(作者)様の事ですから…、
逆に、これだけ糸凌と倉央の“死”を意識させといて、後でメンド臭くなって未回収って事もあり得るし、逆に安全なのかもしれない。
何故なら…、
普通に考えて、すでに李牧の作戦ミスと、司馬尚本人による中途半端な行動が招いた、軍の現状配置によって…、
実際には、司馬尚軍が背面を含む三方被包囲の状態が生まれつつあるからです。
倉央『倉央軍二つに分けるぞ!俺の直下兵5千は後方の王翦本軍の下へ走る。他三千もついて来い!』
漸く決断する倉央。
田里弥『田里弥軍も同じだ、半分残して王翦様の下へ走るぞ!』
恐らく、指揮を執るのは申赫楽でしょうか?
カン・サロ『行かせるか!奴らの足を止めろ!』と即座に、反応する青歌軍ですが、当然、倉央軍とてこの敵の反応は予測していたこと。
糸凌特戦隊『そうはさせるか!糸凌特戦隊はしぶてェぞ!!』と、同じく即座に反応を示して、倉央への追撃動作を妨害します。
倉央『糸凌!いつも通りだ!この戦いが終わったら激しくお前を抱く。司馬尚を討ったらすぐに戻る。それまで…、夜の体力は少し残しておけよ糸凌!』
糸凌『御意』
倉央『行くぞ!司馬尚軍に後ろから突撃して蹂躙する!そのまま一気に司馬尚の首まで取るぞ!』
はい。
これ、状況的には倉央の言っている事、そんなに無理な話では無いと思います。
李牧的には…、
『無傷のまま司馬尚本軍を王翦本軍にぶつけてワロタww』なのかもしれませんが…、
結果的には、亜光軍と倉央軍を足止めする時間はそれほど長くなかったばかりか…、
司馬尚がワープで動いた時点で、亜光・倉央・田里弥の主要三武将のいずれかを、完全に討ち取ってしまえる程の有利状態で在ったにも拘わらず、何故か司馬尚本人がコレを後回しにする有様なワケです。
特に戦術家 兼 第二遊撃軍に等しいポジションである田里弥の見逃しについて、カン・サロまでもが問題だと認識していないトコロに、青歌軍側の問題意識の低さが垣間見られます。
カン・サロ『ジ・アガ、ココは任すぞ!アレを司馬尚本軍まで行かせるのは面白くない!』
倉央の離脱を許したカン・サロ。
即座に、追撃態勢を整え始めますが…、
これに糸凌が猛攻を仕掛けます。
カン・サロを行かせるべく、ジ・アガが襲い掛かりますが…、
士気でまさる糸凌、ジ・アガを上回る膂力で、奴をはじき返します。
モブ青歌兵『なんだ、あの大女。ジ・アガ様がはじき返されたぞ!』
糸凌『我が倉央様の邪魔はさせない。』
カン・サロ『ならば気は乗らぬがお前を殺すしかない女剣士。我らも司馬尚様を護らならぬのでな。』
ウウウウウウン!
なんか…、まだ出番の控えている山秀と申赫楽もいることだし、糸凌が死ぬどころか勝てそうな気がしてきた。。
つーか、カン・サロ?
そんな風に『今から本気出す。』的な事言っても、今までのキミの、作戦行動が中途半端過ぎたいい訳にはならんぞ。
途中で亜光軍攻撃するの止めて倉央軍への襲撃に来たせいで、結果、楽彰一人で亜光を足止め出来なくなってしまったワケだし。
それも、司馬尚と同時期に倉央軍方面に登場したかと思えば、田里弥を屠るベストタイミングを司馬尚と二人で揃って見逃しするとか…、
この人、青歌の第一将とか言っているけど、問題になっている行動として明確になってきているのが、一つ一つの業務を丁寧に完結しないという傾向が非常に強いんですよ。
そして何より―、
司馬尚もカン・サロも、、。
彼らに作戦を持ち込んで来た、李牧による飛信隊釘付け施策が、すでに李牧自ら自身の手に拠って、勝手に早々と終了してしまったのを、ご存知なのでしょうか??
正直、青歌軍からしてみれば、李牧がロクに決定的な戦果も確認しないまま、飛信隊を再度戦場にリリースしてしまったのって、カナリの悪手でしか無いです。
何故ならば、確かに、一定時間の間、飛信隊に何もさせなかったのは確かでしょうが、それと同時に、李牧自身も何もしていなかったのも事実だからです。
さらに、彼をバックアップするフテイ軍・カイネ軍の合計4万の兵まで、何もせずに過ごしていただけで終わっているのも、大きな機会損失ですし。
フテイ軍・カイネ軍の合計4万で飛信隊を襲わないなら、本命の司馬尚のサポートとして、玉鳳本軍にぶつけて本格的に王翦軍を孤立させるなり、もっと確度を高める使い方が在ったと考えられます。
このまま、王賁が玉鳳の中心部隊を伴って、中央戦場に登場してくるのは時間の問題で、それを想定していない点も、趙軍の作戦の綻びとなるでしょう。
さて、王翦本軍の下に馳せ参じる倉央と田里弥。
深い傷の田里弥に対して、離脱を勧める倉央ですが…、
田里弥『そうはいかぬ。コレからまだ俺の戦術が必要になる。』
司馬尚軍の背後から、分析を続ける田里弥。
田里弥『見ろ倉央、司馬尚軍の本軍が王翦様の本軍にあそこまで迫っている。玉鳳が加わってもアノ勢い。。あの司馬尚の凄まじい推進力は、後方の押上げが在ってのモノ。。つまりは、糸凌達が体を張ってこの軍、8千を行かせた功が生きる。』
倉央『ああ、我らのこの背後からの突撃は、間違いなく、司馬尚軍の推進力を失わせる!!』
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
倉央と田里弥のコンビはやっぱりイイですわ。
ヤンキー漫画に置き換えても、イケるんじゃないかとすら思います。
そんでコレ、まだまだ亜光が本陣援護に参じて来るし、亜華錦と王賁までもが合流してくるんでしょ?
どうみても、司馬尚が単軍で秦軍の包囲の中に入ってきたダケの状況でしかないんだが…、
こうなると、李牧の“砦と地下道作戦”って、結局、何か意味が在ったのかどうか理解ができない読者の方が大半になってくると思う。
これまで開戦後、青歌軍は、何度も、亜光と田里弥を討ち取れる機会があったのに、それも見逃して、秦軍の両前衛の無力化を後回しにして、司馬尚は包囲されとるワケだしな。
普通に考えて、これ司馬尚本人が先に行きすぎていて、後で戻ろうにも味方が邪魔で戻れずに死ぬやろ。
しかも身体がデカすぎて、秦軍の誰からも捕捉されとるとか、地獄オブ地獄やで?
どれだけ、秦軍サゲで描いて、司馬尚軍に下駄を履かせてやりたくても、コレで秦軍がピンチで司馬尚が優位な状況設定って、流石に無理があり過ぎる。。
まあでも。。。
それ以上に、秦軍側がミスを重ねて王翦も何もセンから、やっぱり司馬尚軍が勝つんやろうな。
― キングダムネタバレそれ最新785話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。