( 桓騎の陣形:原泰久先生 作 キングダム第724話)
陣形は回らなかった…。
この点の期待と予想は、見事に裏切られたわけだが…、
しかし―、
結果的に今回も史上最低のバカ合戦が更新されました。
そーいう点ではある意味、神(作者)様はキングダム読者を裏切らなかったとも言えるでしょう。(笑)
陣形がクルクル回るほどではないにしても…、
桓騎のハッタリとか言っている割には、完全に浮足立って攻めのタイミングを見失っている李牧と、包囲されるという事を完全に甘く見ている桓騎の低レベルバトルが描かれました。
李牧、時間切れて…、
いや?李牧時間切れてさ?
そんなん期末試験で時間配分が出来なくて、挙句、満点取らせないための途中の捨て問題で、いつまでも時間を消費して…、問題全部読んですらいねェ!といったバカ学生と同じじゃないかwwwwWWWWW
廉頗先生『時間じゃ、ここまで! テスト終了じゃ。』
李牧『しまった! まだ問題半分しか見てない!?』
桓騎『クククッ バーカw』
廉頗先生『後ろの席の者は、前の生徒の答案用紙を集めてくるのじゃ!』
李牧『ま、マズイ!?』
桓騎『オイ…、お前早く答案渡せよ!?』
李牧『くッ! 廉頗先生ッ!? テストの途中で、桓騎クンが後ろから邪魔して来たんです!!』
桓騎『はぁ?何言ってんだテメェ??』
廉頗先生『李牧ッ、貴様ァァ!! 儂が回答をやめよと言ったのが分からんのかー!!』
ボグッ!!(廉頗先生の拳骨)
いや、まじでコレくらいアホな話だったと思います。
しかし、うーん?
李牧が慎重すぎて、リスク配分すらできないバカだってことを理解していた桓騎のほうが、やはり一枚上手かな??
ではでは、今週もキングダム本編を振り返っていきましょう。
キングダムネタバレ-ハッタリまでは見抜けた李牧
なんとか犠牲にならず奮戦する風ハン将軍をはじめとする秦国北東軍。
ぶっちゃけ、桓騎が助かれば自分たちの犠牲は無駄ではないと健気すぎます。
そこに突如して、構築される桓騎本軍の陣形。
前回のラストに描かれた✖字陣形です。
これはに北東軍もビックリ。
壁軍もビックリ。
そして、趙軍の皆さんにとっても、桓騎本軍に動きがあったことは分かっても、いまいち地平では、その詳しい形までは把握できない為に、気は取られても若干困惑を見せる事になっているようです。
この、異様な陣形を把握しているのは、陣形を構築した桓騎本人と、高所の本陣にいる李牧だけです。
で、その李牧。
彼を補佐するモブ将校ともに、若干でも困惑気味の表情を浮かべることになります。
モブ将『鶴翼とも違う、、あの陣形は一体??』
…、
李牧『いや…、私の知る限り、あんな陣形はありません。』
李牧も知らないというか、そもそも誰かから教わった代物ではなく、桓騎自身が独自に考え付いたものと、李牧は言及します。
李牧ですら困惑するこの桓騎の動き。
最前線で、李牧から指示を受けていた将校たちにはどのように写ったでしょう?
対桓騎を想定した李牧は、ある程度の方針を既に部隊長規模に応じて、対処方針を授けています。
その結果、最前線の将校としても、『桓騎の不可解な動きは“誘い”である危険が高い。』と教示されていた結果、ここでは李牧からの指示が来るまで待機すべしとの判断を下さざるを得なかったようです。
その結果—、
さっきまであんなに優勢に戦闘を進めていたに趙軍の皆さんですが、ココに来て戦場が急に“シーン”となるような停止状態になってしまいました。
で、
そこから沈思黙考を続ける李牧。
何の為に、31万人もの大軍がいるんだ李牧??
いくら何でもビビりすぎやろ。(笑)
どの程度、考えるのに時間を要したのか分かりませんが、ようやく『…分かりました。』と結論にたどり着いた李牧。
曰く―、
李牧『ただのハッタリです。』
くっそー(笑)
結局、趙軍の皆さんが攻め込んで、桓騎軍がクルクル回転アタック~ってな、ファンタジーというか、B級CG映画みたいな戦闘が描かれると思っていたのですが、それは流石に実現しませんでした。
で、李牧曰く、あの桓騎の陣形には、中央部分に攻めた時の挟撃を警戒すると同時に、四方に出張った足先なら、攻囲すれば簡単に食い尽くせるとの見解を示しました。
この、✖字中央への攻撃時に挟撃を受ける事を警戒することに加え、李牧は、桓騎の陣形に過剰に反応して、包囲の形を崩すことを警戒すべきと、各将校に注意を促します。
いやさ、李牧さん?
包囲が崩れるっても、あんたら31万人もの大軍なんじゃないの?
攻撃を加えながら有り余る予備軍で包囲をし続けるのは可能なのに、いくらなんでも慎重が過ぎませんかね??
結果的に、そこからはすぐに李牧は前衛の大隊に発令しました。
慌てず四方の陣形先端を攻囲して桓騎軍の削減を命じます。
いずれ、そのまま食い尽くしたら桓騎の本陣も狙えるだろうという目論見と共に。
キングダムネタバレ-桓騎、フェイントだけで時間稼ぎ
李牧指示の桓騎軍への末端部分攻撃。
✖字陣の四隅尖端を、それぞれ三方から包囲攻撃…、
なのはよかったのですが…、なんか趙軍の皆さんとしては、先ほどまでの勢いといいますか、
桓騎軍の皆さんも三方包囲を喰らっている割には、そこまで大きな損害を被っているように見えません。
趙軍側が攻撃していると言っても、本当に、✖字陣の端の先っちょだけといいますか?
まるでお箸の先に、ご飯粒が引っ付いているみたなぐらいしか、趙軍が接敵していないので、桓騎軍のダメージは極めて軽微に見えます。
しかし―、
李牧自身も側近のモブ将とたちと一緒に、これで万事OKとばかりに自信満々で戦線を見守っています。
李牧『どうする桓騎?このまま時と兵を浪費すれば、いよいよ手はなくなり難なく打ち取られるぞ。』
う~ん??
前回でも予想でも書いたのですが…、
寧ろ、時間を与えすぎなのは李牧の方じゃないんですかね??
正直、李牧、桓騎の陣を“はったり”とか見抜いている割には、攻撃の手が緩すぎです。
✖字の先端への攻撃も、もっと両サイドから、騎馬突撃でガンガン分断を仕掛けてズタボロにするなりするべきです。
しかも、✖字の先端への攻撃をしっかり厚くすれば、✖字中央へ軍を突撃させても、挟撃を喰らうリスクは大きく下がります。
というのも、この✖字陣、李牧は中央部分への攻撃は挟撃が心配とか言っていましたが、これは完全にビビり過ぎていて、的を得た慎重策になっていないからです。
桓騎の✖字陣は、確かに中央に向かって攻めたら、両端から包囲に動いて、突撃した部隊が危険にさらされるかもしれませんが、鶴翼然り…、
基本的に包囲を目的とした陣形は、土台兵数が多い側が採用してこそ有利になる戦術なので、今の桓騎軍がそれをやっても無意味です。
端的に申し上げると、李牧の『桓騎軍に包囲される』という心配は、完全に的を得ていません。
桓騎が、突撃軍を包囲したところで、さらに兵数で勝る趙軍が、さらに外から包囲すればイイというか、そもそも最初から翼端を抑えておけば、桓騎軍は包囲すらできません。
今週の李牧-、
やれ、『五百年の間にあらゆる陣形戦術が精錬してきた。』だの…、
やれ、『あの異様さに過剰に反応して包囲の形を乱すのが問題』だの…、
『桓騎の不可解な動きは誘いだから、変に大きな反応をすると奴の術中に…、』とか大仰に陣形とか戦術のハウツーをモブ将相手に語っていますが…。
お前が一番、陣形と戦術を理解していねーよ!!
結果として、今の李牧はなんといえばいいのでしょう?
今までまるで、息を吸うように油断で負けまくってきたものですから、その反動で、無意味に慎重になり過ぎて、決め手を仕掛けるべき時まで見失い、兵力規模に応じた陣形と目的効果という基本事項すら見落としてしまっている状態が描かれています。
31万人も兵力がありながら、正味、その殆どが突っ立ってるだけなんじゃないですかね??
飛信隊と楽華軍を除け者にできたなら、それこそ邪魔者抜きで、とことん桓騎軍を痛めつけるチャンスでしかないのですが、正直、ここで馬南慈や舜水樹を投入しないのかが謎です。
キングダムネタバレ-桓騎が凄いのではなく、李牧がアホすぎる。
そして―、
こうして不可解なほどに慎重姿勢を取りつづける李牧陣営の姿が描き出されたことで、ようやく桓騎がなにやら具体的な指示を発令するに至りました。
それなりに攻撃を受け続ける✖字先端の、各中間地点を目指して、黒桜隊が出るように命じられます。
黒桜『出るぞォ!』
桓騎本陣のすぐ傍の中央部分から直進する黒桜隊。
当然、これにも気づく李牧ですが、、、。
あくまで見守るだけの李牧。
黒桜隊が、各趙軍の間の中間地域に来た時、そのまま黒桜隊は、その場で停止。
いずれかの✖字先端を助けに動くワケでもありません。
しかし―、
李牧が何も支持しない結果、慎重姿勢だけを口酸っぱく伝達されていた前線各部隊は、黒桜隊を見るだけで、攻撃の手を緩め、一旦、後方に下がり出す始末。
しかも―、
何度も書いているとおり、李牧軍は圧倒的な兵力を保持しながらも、黒桜隊に別軍が対処に動くでもなく、僅かな前衛部隊が、攻撃の手を緩めて、黒桜隊に方向転換に向かうだけです…。
いや?
これも李牧、慎重とかでなく、完全な思考停止で、過剰に桓騎を恐れ過ぎているだけでしょ。
扈輒さんが死んだのは、本陣を自分から孤立させたのが墓穴であったに過ぎないのであって、防御に足る配置を確り残して、あとは可能な限り攻撃に参加させる必要性があることを、どうして区別して考えない??
で、桓騎は、そんな李牧の過剰慎重姿勢を見て取ったのか?
桓騎は、黒桜隊を下がらせ、次は、リン玉隊を同じうように別方向に動かします。
そして、順次、朱摩一家も出ては戻ってを繰り返し…、
この一連の動きを見て、趙のモブ将校と、桓騎軍でも摩論が憤慨!(笑)
モブ趙将『おッ、おちょくっているのか桓騎は!!』
摩論『お頭!ちょっといい加減に!こんなふざけたこと続けていたら!!』
桓騎『このままじゃ、何だ―?』
摩論『へ?』
そう語る桓騎の後ろには、ほぼ沈みゆく夕日の姿が見て取れます。
摩論『へ…?、、…あッ!!』
この沈みゆく夕日の陰りに気が付いてたのは、もう一人、李牧です。
李牧『まさか?』
桓騎『お前らなにもしねーって、うるさかったが、俺はずーっとやってただろうが、“時間の無駄遣い”を。』
前回、桓騎が天を見ていたのは、天候ではなく、太陽の傾き加減だったワケですね。
これは予想できませんでした。(笑)
って、李牧ビビり過ぎ-!!
桓騎が凄いっていうワケじゃなくて、李牧がアホ過ぎて、扈輒戦と同じくらいバカなバトルになっておるよ。
― キングダムネタバレ最新725話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。