( 李牧:原泰久先生 作 キングダム第723話)
飛信隊と楽華軍が楽彰・上和龍軍を抜いたなら、一緒に動く機会なのですが全く動く気配すら見せない桓騎軍。
李牧が桓騎の弱点を見抜いていて、ソコを突いてくるのは当然なのですが、予想の上でより重要な観点は、桓騎自身が自分の弱みを理解しているのかが重要です。
変な話、桓騎に弱点があったとしても、それが露呈しない状況作りや準備ができているなら、別に問題はないです。
李牧がどんな作戦を仕掛けて来ても、桓騎が自分の得手不得手を理化しているなら、事前回避策を講じることが可能だからです。
李牧の語る桓騎の弱点―、
端的に言えば、距離を置けず、奇策が使えない単純正攻法や会戦。
つまり、普通の武将が普段の戦闘で実施しているような戦闘での実績がほぼ無い。
また、桓騎自身がそうである以上に、平陽戦の逃亡劇で証明されたように、桓騎軍自身も野党の集まりに過ぎない点で、地味な消耗戦に向いていない。
こういった部分なのではないかと予想します。
しかし―、
仮にそうだったとしたら、そんな事、今更、李牧に指摘などされずとも、誰よりも桓騎とその側近や、野党共のそれぞれ当人が、一番理解してそうなことなんですがね。(笑)
ではでは、今週もキングダム予想を進めていきたいと思います。
キングダムネタバレ-自分の弱点を理解していない桓騎
秦国六将。
呉鳳明も言っていたように、弱点が少ない六将っつても、ぶっちゃけ蒙武と騰の二人くらいしかいません。
桓騎、楊端和は完全に攻撃特化型。
特に楊端和軍は、ここ二年くらい前線にでているにも関わらず、何も動かない軍団であったりします。
王翦はバランスタイプに見えますが、忠誠心に難ありの点は有名です。
そして、とりわけこの中でも桓騎。
軍の本隊が元野党の集団であることは作中の世界でも有名ですが。
前回の扈輒軍戦に於いては、ピンチの時には結束にもろい、殆ど素人集団と変わらないような脆弱さまで露呈しています。
繰り返すようですが、鳳明が既に明言しているとおり、今さら李牧がどうこう秦軍の事を論ずるまでもないくらい、彼らがなにかしらの弱点を抱えているなんてことは明白なわけです。
今更、語るほどでもない桓騎軍の弱点は何か?
それは冒頭の通り―、
桓騎軍単独では地道な正攻法を戦い切れないという部分ではないでしょうか?
桓騎が登場した、山陽戦然り―、
彼が敵本陣の陥落に変則機動できたのは、本軍の白老軍がいたからです。
合従軍編での函谷関攻防戦でもそれは、同じで桓騎軍自身で守りを支える戦闘は非常に拙く、実質、守りは白老蒙驁に任せきりでした。
黒羊戦に於いては、途中で紀彗への心理戦に移行したとはいえ、戦闘そのものを途中で放棄していましたからね。
鄴攻め編では、鄴の二重包囲の最中にあって、何故か都合よく自信を囲んでいる趙軍が待機して襲ってこなくなるという設定になり、その地力を表現できる機会が無かった形で終わっています。
で、これらの問題がより表面化したのが平陽戦です。
桓騎軍団、殆どが逃げ散っています。
桓騎と隠し玉だった朱摩一家が、奇襲に成功しましたが、桓騎の奇襲作戦が成功したというよりかは、単にコチョウさんが、本陣を作戦展開に合わせて移動させず、勝手に孤立していただけです。
信と王賁には悪いですが、彼らがボロボロで影丘抜こうが抜くまいが、コチョウさん自身が、本陣が孤立しない様に本陣を動かすなり、24万人いるウチの若干程度でも防御に残すなりすれば、趙軍の完全勝利でした。
で、こうなると―、
李牧でなかったとしても…、、
桓騎軍が独力で通常戦闘を展開するとなったら、どの程度の結果になるのか?
実は大したことないんじゃね??
という疑問にたどり着くのは当然だと思います。
しかも、雷土を失った状態でです。
特に、雷土の損失を李牧が加味していないとは思えないです。
雷土の死亡含め、平陽戦での逃亡劇の経過や、桓騎自身が奇襲のみでしか戦果を残せていないこれまでの経緯も計算に入れると―、
桓騎軍を楽華軍と飛信隊から引き離して、単軍化させた後に…、
奇襲別働隊が動く余地のない規模の広範囲の包囲戦で、彼らを単純圧殺するって…、別に誰でも普通に考え至る結果なのではないかと予想します。
キングダムネタバレ-桓騎はどう機転を利かせるか??
とは言えですよ?
別に桓騎の肩を持つワケではないのですが、李牧の予想とは裏腹に、部下や友軍を囮にしたり、主攻に見せかけて、自軍の本軍を最後の差後まで温存しとくという戦法自体は、普通にあって当然の話です。
李牧自身も普通にやっていますからね。(笑)
しかしながら、李牧や他の武将であれば…、
奇襲戦闘が功を奏しない場合、そのまま正攻法で勝利を収める上での姿勢や準備まで放棄することって、普通に考えて、まず無いと思うんですよ。
李牧がモブ将校たちに語っているのも、正しくこの部分についてなのではないかと予想します。
では、この今の状況から李牧の包囲戦は成功するのか??
桓騎もまた、李牧包囲網から脱出できる余地が残っているのか??
桓騎が機転を利かせる余地が残っているかについて、予想を進めていきたいと思います。
ぶっちゃけ言うと―、
別に、贔屓目に見なくても、別に桓騎はピンチでも何でもないと思います。
今しがた、飛信隊と楽華軍で、上和龍軍と楽彰軍をボコボコにしたばかりなんですから、そのまま飛信隊が切り開いた脱出経路を目指して二次突撃を実施するか…、
単に激しい戦闘の直後で、動きがバラバラでままならない上和龍・楽彰軍に、今こそ単純な錐型突撃を敢行して、敵軍粉砕&脱出成功を果たせばいいけだったりします。
李牧も李牧で、骨眠伯軍を外側に動かして、楽彰軍と飛信隊を外に追いやるとか言っていますが…、
そんな事するくらいなら、むしろボロボロの楽彰&上和龍軍が桓騎本軍に抜かれない様にするために…、
機先を制して、空いた穴を埋めてしまって、ここから桓騎が動きたくても動けない様に封じてしまう事の方が先決です。
李牧『桓騎には飛信隊信のような芸当は出来ません。』
ウンウン、そんなコトは全ての読者が分かっているよ。
だったら、先に飛信隊らが明けた楽彰軍らの穴をサッサ埋める為に、余剰軍を早く回して封印し直すことの方が先だろが? と思えてきます。
ヤッパリ、どこまでも油断が大好きな李牧。
でなんで、機転も何も、桓騎と桓騎軍ともに、楽彰軍・上和龍軍がボロボロの状態なんだから、今は脱出のチャンスでしかないです。
飛信隊達の後を追って、全力でスカした楽彰さん、フーオンを踏み潰すつもりでサッサと行動すればいいだけです。
つーか、はよ動けや。
しかし―、
神(作者)様的には、楽彰軍たちが飛信隊との戦闘で消耗しとるとか、そーいった辻褄の合わない箇所は、このまま無かったことにするでしょう。
李牧をこのままコケにする訳にもいかないので、このまま動かない桓騎が描かれるものと思われます。予想としては。
また、李牧も李牧で、今週はまだ言及していなかっただけで、来週には、骨眠伯以外に、楽彰軍・上和龍軍に開けられた穴を埋める為に、援軍の派遣がなされる可能性はあります。
しかも、飛信隊と楽華軍の排除して、ここから直接、確実に桓騎軍のダメージを与えていくつもりなら、馬南慈クラスの本軍主力級のメンバーを送るべきでしょう。
しかし―、
桓騎がこのまま間髪動かずそのままやられていくのはどうにも漫画として見せ場が乏しく面白みに欠けます。
その為に、桓騎が李牧軍との直接バトルで見せ場を作る為として、李牧も李牧で戦力の出し惜しみとう失策を残す可能性が挙げられます。
馬南慈を投入せずに、将軍に昇格したばかりのフテイなぞを、ここで投入してしまうとか…、
まァ、それはそれで、『フテイ投入か…、言わんこっちゃない。』という展開も面白いですが。
みたいな詰の甘さで、桓騎にそれなりの抵抗を許してしまうとか、普通に李牧やりそうです。
で―
そして、それなりに桓騎軍も抵抗を見せても、正攻法の部分で『雷土さんが居ないから~💦』とか、雷土ロストな話までが描かれるものと予想します。
― キングダムネタバレ最新723話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。