( 壁 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第539話)
えっと?
李牧的には、閼与で秦軍を半数にまで戦力を削るって話ではなかったですかね??
まさか、そのための秘策が、桓騎への復讐に燃える二白公および旧扈輒軍兵と、その遺族兵のみってコトはないでしょうね…。
秦軍的に李牧の意図が分からないにしても、閼与城攻略への難点がこれで終わりとタカをくくるのは危険でしょう。
読者としても、まだまだ、李牧の隠し玉が残っていると警戒するに越したことはありません。
秦軍の損害として、全然半減などしていないからです。
それはそうと、決死の覚悟で飛び出た二白公たち。
遅れてやってきた完全燃焼。ということで、飛信隊に成仏させてもらえるか?
決死とは言え、さすがに僅か六百弱の手勢しかいない彼らに生き残る道は…、、
無いでしょうね。
虎白公とて、元々は数万の大軍を指揮してこその武将だったワケで、他に活躍の仕方があったのではないかと? 無念。
ではでは、今回も来週のキングダムの予想を進めてまいりましょう。
キングダムネタバレ-二白公の始末は信じゃなくていい。
飛信隊とて今は1万五千の軍隊。
颯爽と信自らが登場したのはいいのですが…、、
う~ん?
二白公を相手に、ワザワザ、主人公の信自らが引導を渡してやる必要までは無いんじゃないかと思ってしまいます。
707話で敵騎馬隊が飛び出て、閼与城の城門を閉められたことで、連中が決死隊であるのを確認したのは信ですが、決死隊であることと、その連中の狙いが桓騎本陣にあることまでを即座に予期した信は流石です。
もしかしたら、敵の最終目標が桓騎本陣であることを見抜いたのは河了貂かもしれません。
いずれにしても、王翦と田里弥の囲いを突破した、手強い敵決死隊の動きに即応できたのは飛信隊のみです。
そして、ここは手堅く、王翦も『残すと厄介』と語る、旧扈輒軍兵たちを確実に屠っておきたいところです。
ん? “残すと厄介な敵” ですか…??
ただ王翦は、この二人について、対戦しておらず、それほど詳しく知っているワケでもないので、いっそのこと龍白も虎白を生かしておいて、趙軍の足を引っ張る方向になるように、殺さず捕獲して、閼与城に送り届けてやるでもいいような気がします。
よく言いませんかね?
『真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である。』とか。苦笑
確か、ナポレオンだか、ハンス・フォン・ゼークトだか、どっちかが言った言葉でしたっけ?
飛信隊で突貫してきた騎馬隊を全滅させて、その後、龍白と虎白だけを無事に強制送還。
そして再び龍白と虎白は、舜水樹を相手に、『今度こそ決死の覚悟で戦うから出陣させろ!』と宣う。
舜水樹『武運を祈る!!』(テイク②)
再度、飛信隊に生け捕りの龍白と虎白を閼与城に強制送還。
龍白と虎白、舜水樹へ再々出撃の嘆願。
舜水樹『武運を祈る!!』(テイク③)
再々度、飛信隊に生け捕りの龍白と虎白を閼与城に強制送還。
龍白と虎白、舜水樹へ再々々出撃の嘆願。
舜水樹『武運を祈る!!』(テイク④)
再々々度、飛信隊に生け捕りの龍白と虎白を閼与城に強制送還。
龍白と虎白、舜水樹へ再々々々出撃の嘆願。
舜水樹『武運を祈る!!』(テイク⑤)
再々々々度、飛信隊に生け捕りの龍白と虎白を閼与城に強制送還。
龍白と虎白、舜水樹へ再々々々々出撃の嘆願。
舜水樹『武運を祈る!!』(テイク⑥)
再々々々々度、飛信隊に生け捕りの龍白と虎白を閼与城に強制送還。
龍白と虎白、舜水樹へ再々々々々々出撃の嘆願。
舜水樹『武運を祈る!!』(テイク⑦)
…、、
舜水樹の側近『大変です!いつの間にか騎馬兵が全然残っていません!!』
舜水樹『何ィ! いつの間に!? クソッ…、王翦にしてやられた!!』
と、いう具合に…、
龍白ジュニアと虎白公、そして舜水樹を加えたあの三人なら、これくらいの勢いのミスを平然とやってくれそうだと考えるのは、私だけではないと思います。
ごめん。
茶化してすまない、龍白ジュニアと虎白公よ。
正直、君らにはコレくらいの思い入れしか心情的に伴わないんだ。
でなんで、飛信隊に始末されるにしても、ワザワザが信がこの二人のいずれかを直々に手を掛けるまでもないんじゃないかと考えてしまう。
先行しているイキり性質の龍白ジュニアは、我呂あたりが対処するで妥当でしょうか。
虎白公は、龍白ジュニアよりは後方にいるハズなので、いつも先行して動く羌礼あたりのスヒン対処がイイところではないでしょうか?
神(作者)様とて、これ以上、二白公に出番持たしておくわけにもいかんでしょう。
キングダムネタバレ-李牧の作戦はこれで終わりか!?
でまあ、今回の本題はコッチの方です。
冒頭でも書いたとおり、遊牧王を相手に『閼与で秦軍を半数にまで削る』と宣言した李牧の作戦が、旧三白公の生存軍を投入するだけで終わりか?っつたら、流石にそんなワケは無いよな?と考えた次第だったりです。
李牧的に、これで作戦が打ち止めだったら本当にどうすんのよ?閼与??って話ですからね。
また、常識的に考えて、『閼与を落とした秦軍は、北上する友軍の中継地を確保するために閼与に半数近くの軍を残さざるを得ません。』みたいな話でしかなかったら、それはただの“当たり前の話”でしかないので、それこそ龍白ジュニアも虎白公の無駄死にですよ。
でなんでやはり、中継地保全とかそんな理由ではなく、純粋に作戦や戦術として、秦軍の兵力を半数近く損耗できる準備がしてあるのかが心配になってきます。
李牧の仕込み①近隣からの援軍
舜水樹たちは籠城しているので、一番最初に考えられるのは近隣城郭からの援軍派遣ですね。
そもそも籠城自体が、味方からの援軍があって初めて有効になる作戦です。
特に、秦軍を閼与城に引き付けて、中と外から二重包囲することが出来たら、大きな圧力を加えることが出来ます。
ただし、王翦が中心になって指揮する秦軍連合部隊は、攻城戦に参加しない友軍の全軍までもが、王翦軍の外郭警備の体制をとっているので、これをさらに包囲する軍隊の出動となればイキナリの総力決戦になってしまいます。
と、考えると。
李牧が閼与城に援軍を送るにしても、イキナリ総力戦に持ち込むまでは考えにくいです。
しかも、城を守る舜水樹が、仮に援軍の到来を知っていたとしたら、虎白公たちを投入は援軍との合流に時期を合わせたほうが効果的になります。
なので、閼与城に援軍が到来するスジを予想するにしても、いままでの展開と兼ね合わせて考えてみると不自然な部分も多いです。
圧倒的に人口分布で優位に立てそうな王都圏で、首都邯鄲を含む近隣城郭の兵力を有効活用しないのは、機会損失のようにも思えてくるのですが、
この点でも、李牧が援軍を使用するにしても、どういった目的で軍を動かすか? それを閼与という前哨戦で利用するのかが、今の展開では読み取りにくいです。
でなんで、援軍で秦軍を痛めつけるという予想スジは少し厳しいように考えられます。
李牧の仕込み②閼与城ではなく、周辺の地形に仕込みがある。
もしかしたら、まだワンチャンで閼与の地形に関連させて、旧六将の胡傷と趙奢の史実ネタを絡めたエピソードが挿入されるかもしれません。
というか…、
最近は進軍順序をはじめとして、作中での史実設定が非常に蔑ろにされ過ぎなので、今一度、フィクションとは言え、“史実に起きた出来事を作者の画力で楽しむ。”という、歴史漫画としての原点に立ち返った描き方が必要ではないかと危惧している次第です。
正直、実際はどの武将が戦っていたかもイマイチ不明な汁粉編で表現した秦魏VS楚戦などよりも、趙奢のように明確な形で秦軍が趙将に損害を被った話を紹介する方が、遥かに重要度が高いと考察されます。
作中でも旧三大天で、長平の戦い以前の趙で、散々と秦軍を痛めつけた趙奢のエピソードを紹介するほうが、無理に秦軍を下げる必要もなければ、過剰な無限兵力やら、ワレ武超えの新キャラを無理やり作り出す必要も無くなるのではないでしょうか?
それこそ舜水樹や虎白公には悪いですが、無理した神(作者)様が作り出した創作キャラクターの方の見せ場にこだわるよりも、史実由来のキャラクターをしっかりと描き出してくれることの方が、中国戦国時代を描く作品としては遥かに重要な課題と思うワケです。
でなんで予想としては、例えば史実の胡傷のように、閼与近辺の地形で秦軍がダメージを被った形にするのであれば、李牧の仕込みとは、閼与城そのものではなく、むしろ、落城後に閼与を出て北上する近隣の地形に罠が仕掛けられている形で予想することは可能ではないでしょうか?
王翦といえども、閼与の城を陥落させて、ここから一気に北上する段階に踏み込む中で油断が発生する。
そうでなければ、王翦自身は胡傷の敗戦を知って警戒していて、他の友軍が大きな損害を被るといった形で、李牧の罠が発動する様が描かれるかもしれません。
そう…、
それこそ、また壁さんの指揮する軍が大損害を被るとかの形で。
そして、そうなれば王翦と壁のお約束の関係が山陽戦に引き続き再現されるでしょう。
だいたい王翦と壁さんが一緒にいて、ロクなことが起きないワケがありません!!(笑)
こう考えると新たなる壁伝説の始まりに、私の胸も高鳴って参りました。
王翦『壁将軍、貴殿を北上軍の先鋒に任ずる。』
壁『!? 私が先鋒の将軍に!? ハハーッ』
信『すげーな壁の兄ちゃん!』
羌礼『そんなに強い将軍には見えないぞ。(笑)』
羌瘣『コラッ、礼!』
河了貂『いや、報告では遼陽の城主を打ち取ったのは壁将軍だった。壁は鄴攻めで本当に実績のある将軍になったよ!』
などなど云々と…、
壁さんを中心に、皆が盛り上がっているトコロに…、
…、、
田里弥『…よろしいのですか?王翦様』
王翦『やはり、あ奴はいい囮になってくれる。』
…とまあ、こんな感じの予想です。
これなら、李牧の目論見通り、秦軍は半減とまではいかなくても、壁が当て馬になりそれなりに大打撃を食らうものの、王翦の見せ場も作れるで、なかなかバランスの良い展開になると予想します。
がんばれ壁。
まけるな壁。
キミにはナジャラ族300名の勇士がついている!
たとえどんなに王翦に無茶苦茶なコトされても、君は死ぬことはない。多分…。
― キングダムネタバレ最新707話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。