( 羌識 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第666話 )
まだ勝負はついていませんが、羌礼も一応は素直に祭で何があったのか喋ってくれましたので、あとは決着を見届けるのみ…。
みたいな気持ちになってきているのですが、ここにきて、今週のキングダムは休載ときました。
羌瘣にとってのは勝負は、単に羌礼を倒すことではなく、彼女を蚩尤にしてしまわずに、その魂を救い出すことにあるワケなのですが、その鍵となるのが、祭で散っていった羌識です。
一見、挑発にも見える、これまでの羌瘣による羌礼への発言でしたが、その積み重ねの結果として、剣での勝負が着く前に羌礼は、羌瘣に祭での事のあらましを、言及するに至った様子も見て取れます。
強いて言えば、羌瘣のやっていることは、一種の認知療法のようなものなのかもしれません。
羌瘣の、剣と剣で語るカウンセリング…。
さてさてどうなるのか、ここからのキングダムを予想していきたいと思います。
キングダムネタバレ-羌瘣の限界は?
二人の勝負を結果を問う前に、羌瘣がどこまでコンディションを維持できるのかが心配です。
もともと呼吸の深さを活かした超短期決戦こそが、彼女の得意とする戦闘スタイルだったワケですが、今回の勝負の目的は、そういうわけにもいきません。
羌礼が蚩尤に墜ちて、人格崩壊するのを免れさせるために行っているものなので、必然、羌瘣としても、全開で呼吸の深さを発揮して、戦うワケにもいきません。
そして、このように長期調整型の巫舞の戦士ではない点に加えて、羌礼との対戦に備えて調整してきた体調ですが、
本来は、信を復活させるための“呼び戻しの術”の発動のために、完全に立ち上がる力すら喪失してしまった羌瘣ですから、あまりに勝負が長引けば、急造使用の体調に、どこか異変が生じてきてしまう可能性も捨てきれません。
なので…、正直、早く羌礼側に、 “頼むから目を覚ましてくれ!?”と願わんばかりの危機もはらんでいることが伺えます。
まぁ、しかし羌瘣とて、対尭雲軍戦(参照:第549話)などで、呼吸を制限しながら、戦闘をすすめる技法も確立してきているので、この点は、彼女が誰よりも、戦況と自己コンディションを把握しながら、戦闘を進めていることだと思うのですがね。
ただし、その反面で、羌礼が急に敏くなって、羌瘣のコンディション不調を突いてくる先方に切り替えてきた場合は、一気に羌瘣側が危うくなることが考えられます。
キングダムネタバレ-羌礼の反応は??
しかしながら、対する羌礼はどうでしょうか?
恐らく、戦闘力という一点においては、もしかしたら今の羌瘣をも凌駕するのかもしれません。
しかし、およそ、これまでの実践経験と、メンタル面での優位性は、大きく羌瘣に遅れていることは否めません。
また、もとより、羌瘣の復調をもって対戦するを希望していた彼女ですから、一旦、戦闘に緩急を切り分けて、羌瘣の体力消耗を狙う作戦に移行する可能性も、きわめて低いと言えるでしょう。
なので、作戦面や精神面からの戦闘フローは、このままだと羌瘣側に、きわめて優位に事が進んでいくものと考えてよさそうです。
ただし…!?
神(作者)様がこのまま、事を穏当に進めてくださるとも思えません。
上記のとおり、本来の不調から調整を重ねて参戦し、かつ、“羌識”のキーワードを用いつつ、羌礼の反応を引き出しながら、戦う羌瘣側には、致命的な弱点もあるからです。
先に、羌礼がブチ切れてきて、潜在能力すら解放して、マジモンの殺意で斬りかかってきたときに対応しきれるか?
羌礼を殺すことが戦闘の目的ではない羌瘣なので、ほんとに羌礼が底ヂカラを発揮してきたときに、本気での応酬が遅れ、致命的なダメージを負ってしまうリスクが極めて高いことが心配されます。
羌瘣とて、完全に防戦のみに回ってしまっては、いつか体力の底も尽きます。
羌礼がそれを狙っていなかったとしても、やはり、力をセーブしながら戦闘を進めなくてはならない点は、羌瘣にとっては、大きな負荷であることには変わりがないでしょう。
恐らく、戦闘のハイライトに近づくにつれて、羌瘣が羌礼の潜在意識内の善性に抱えた“羌識との記憶”を喚起するにつれて、
同時に爪痕の如く刻み込まれた“蚩尤”としての苦しみと凶暴性による葛藤が、より粗々しく羌礼を暴走させる要因として描かれると考えられます。
より暴走の度合いを強める羌礼に対して、力をセーブしながら戦う羌瘣は、どこまで凌げるか?
羌瘣も、礼に“羌識との記憶”という急所に刺激を与え続けるがゆえに、このリスクは承知だとおもうのですが、羌瘣の予想の範囲を超えて羌礼が、その実力を解放してきた瞬間が来たときに、大きく命運が分かれると思われます。
キングダムネタバレ-礼も魄領の域に
例えば、ここで昂君が羌礼の正面に移動してきて…、いきなりズボンを脱いで、アソコを丸出しに!?
そして、『羌礼落ち着いて! ほらッ、コレ見て!!』などと言い出して、二人が限界を迎える前に、ギャグで勝負を止めてくれるとか…?
流石に、そんな事は起こりそうにもありませんね。
でなんで、ここからさらに予想を進めると、まぁ、羌礼が、それなりに限界を超えて羌瘣を追い込んでみたところで、彼女にトラブル発生して、勝負が中断になるあたりの結果になるんじゃないでしょうかね?
礼が羌瘣を倒すために限界を超えて、いままでよりも深い巫舞の呼吸に落とし込んでいったトコロで、結果的に羌礼が“魄領の域”に墜ちてしまって、勝負が中断というコトになりはしないでしょうか?
羌瘣がヤバい! 殺られる!?と思ったとこで、何故か、羌礼が白目を向いて、イッちゃってる…。
羌瘣『よいしょっと…。あー、これ、アレだわ。“魄領の域”に墜ちちゃったわ。』
『まーでも、大丈夫。あとは、羌識が戻してくれるから。』
ということで、以前、練習中の羌象が羌瘣との絆で戻ってきたトキや、羌瘣自身が幽連との戦闘で自我を守りながら勝負を決めたみたいに、羌礼もまた、羌識との本当の繋がりを再確認して、現世に帰還してくるんじゃないでしょうかね?
この時の決め手となるのが、現段階では、未だ描かれてはいない、羌識の最後の顔が、どのように羌礼に見えていたのか?の部分でしょう。
羌礼曰く、『識が裏切ったんだ。』との言でしたが…、
真実のところは、羌礼とて、羌識が、確実に礼が生き残れるように、祭で羌礼と二人きりになるまで奮戦して、礼の生存を確認して果てるまでが、羌識の真意であったことには気づいてるはずです。
勝負から、生還して、礼本人が気が付いて復活するには、数日とかかかるかもしれませんが。
もちろん、羌礼が起き上がろうとすると、全身が筋肉痛で、『イテテテッ!?』というお約束もセットです。
ついでに、その間、羌礼の世話をしてくれていたのが昂君だった。というのもセットでしょう。
羌瘣とて身体的には限界を超えてて、勝負の後は、カナリしんどいと思うので。
キングダムネタバレ-対趙戦線はどうなった?
しかし、キングダム本編とて、いつまでも羌礼、羌礼などといってもいられないハズなんですよ。
だいたい、何で李牧がいないのに、彼が授けた当初の防衛概略だけで、カクカイが王翦、桓騎、楊端和…、さらに言うと、最前線の亜光やら、バジオウといった猛者たちの猛攻を凌げているのか?
今のところ完全に意味不明なんですよね。(汗)
応戦が朱海平原で、李牧に言っていた、『趙の重みはお主だけだ』というセリフも、なんだか死文化してしまっているみたいで、カクカイが凄いというより、逆に総大将の王翦や、秦軍全体が弱いみたいに見えてしまうんですよ。
このままじゃ。
でなんで、ここらでいい加減、活躍しているのは新生玉鳳軍と新生楽華軍だけでは無しに、徐々に、対王都軍戦線の情報収集と戦力分析を終えた、王翦側の差配によって、対趙戦線が進んでいく様が見れるんじゃないかと予想します。
強いて言うなら、戦線が広大なので、王翦は短兵急に戦うよりも、新手の王都軍の戦力分析に時間を割いていたみたいな感じの理由であれば、なんとなく、この戦線状況にも納得できるかもしれません。
つーか、ここらで戦線が多少でも進展していかないと、禍燐のいう通り、什虎編やった意味なくて、マジで裏目が出ただけで終わりになっちゃうからね。(泣)
― キングダムネタバレ最新669話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。