( 礼と識 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第668話 )
白鳳って、一族の最有力候補に渡されるハズだったんだけど、多分、羌礼は途中で羌識に追い抜かれちゃったんだな。
勝負が付く前に、羌礼は事の真相を語ってくれたが、もうどうしようもない。
やはり識が礼を生かしてくれたんだな。
識の最後の顔だけが気になる。
キングダムネタバレ-両者、高速の剣撃
羌瘣と羌礼、戦ってます。
やはり羌礼は幽連みたく、巫舞なしで瞬間的に呼吸を深深度に落とす技法は持ち合わせていないようですね。
今週は二人の戦いが始まってから、見開き数ページに至るまでの剣撃が展開されています。
両者、一進一退に見えますが、ここではまだ、二人の手も序の口なのでしょう。
羌礼が打って倒されて、背後をとった羌瘣のチャンスかと思いきや…、
次の瞬間、何故か羌瘣の背後から羌瘣の一撃が。
気配を察した羌瘣がこれを防御し、大きくスウェーバックしますが、これを見ていた河了貂がビックリです。
河了貂『えっ!?いま、下に…。』
と、ここで羌礼も一息をいれて解説に。
曰く、“霞の術”なる羌族の戦技だったようです。
しかも、羌識であればもっと上手にこなせたとも語っています。
前回の羌瘣の回想場面でも、彼女が二人にそれぞれ手ほどきしたいた術でもありましたね。
羌瘣『私が識だったら、今のでお前は死んでるんだよ瘣姉、なのに識が死んで何故お前が外で息をしている…。』
断片的に羌識の情報が明らかになっていきます。
そして、羌瘣もまた『たしかに識は天才だった。』と、彼女の天性を認めています。
この言に、にわかに素の表情に立ち戻った羌礼ですが、ここで再び羌瘣が今回もささやかに挑発的発言を仕掛けてきます。
『—だが、私の力もこんなもんじゃない。本気で私を倒したいなら、もっと深いところまで来い、礼。』
暗に、“お前ら二人(礼と識)のレベルなんてたかが知れている。”ともとれるような羌瘣の現に、再び礼は激高。
羌礼『ぬかせよ貴様! “祭”をくぐってない女がァ』
キングダムネタバレ-羌識の記憶を喚起させる羌瘣
ここで、再び羌瘣側の回想に戻ります。
飛信隊一同に事のあらましを語っていた際の場面なのですが、ここでの彼女は『礼を救う鍵も、識が持っているということだ。』と吐露していることが分かります。
間違いなく、前回の667話から、羌瘣が礼に向って“識の最後の顔をはどうだった?”といって、やたら“羌識との関係性”を喚起させて、礼をに語り続けていたのは、このことが原因でしょう。
まァ、礼はそのたびに神経を逆撫でされまくっているので、ストレス最大級の刺激になってるようですがね。(汗)
このように心理戦におけるペースは、やや羌瘣が握っているワケなのですが、その反面で、単純な技量で羌瘣にまったく引けを取らない羌礼の実力はやはり相当なレベルなのでしょう。
それだけ、彼女の自身が積み重ねきた研鑽も凄まじく、潜り抜けてきた祭そのものも、滅茶苦茶ヤバいレベルの実践経験値になったことは間違いありません。
しかし、羌瘣のこれまでの言葉に意識が誘導されたからでしょうか?
徐々に、羌礼もまた思考の在り方が変化してきます。
羌礼『もっとだ、もっと深いトコロへ行くぞ白鳳、私たちはもっと深いトコロに…あの時…。』
まさしく“祭”そのものの記憶を思い起こした羌礼。
その刹那、彼女の巫舞の呼吸はさらに一段と深いレベルに到達します。
河了貂の目にも、動きの変化を見せた羌礼。
ここから一気に羌瘣を圧倒し始めます。
どことなく、羌瘣の動きと“祭”で仕留めていった他族の剣士たちの動きを礼は重ねているようにも見えます。
キングダムネタバレ-自分から語りだす礼
これは羌瘣にとってもリスクがある賭けだったのでしょう。
羌礼を刺激して、羌識との記憶を喚起させることは、それだけ怒りによって深い巫舞を駆使する礼に、より高い実力を出させることになるので、ややもすれば自分が本当に斬られる可能性が高くなります。
その反面で、羌瘣まで、本気になって礼を斬るまで、巫舞の呼吸に深く落とすわけにはいきませんからね。(汗)
回想の中で、岩石をもスライスする相手の剣を回避する羌礼。
全員が相当の深度レベルで戦っている祭であったことが礼から語られます。
そして、羌識はそんな“祭”の中でも、自分よりも強く、かしこくて優しく、“祭”を勝ち残るのに一番ふさわしい奴だったと徐々に識の姿が、礼の言葉によって明らかにされていきます。
羌瘣『じゃあ、何でその識が死んだ!?』
それは当然、読者も気になりますよね。
ってゆうか、羌瘣もここまで見事に誘導尋問を進めてこれたものです。
ホント、普通に考えて、喋りながら、巫舞の呼吸で戦うとか、メッチャクチャしんどそうじゃないですか!?
一瞬、羌瘣の問いかけに、言葉を選ぶように沈黙した羌礼。
『識が裏切ったからだ…。』と何やら断片的に答えを吐露します。
どういった意味か?
額面通りに聞いた羌瘣は、礼と識が何か口裏を合わせていたかのような印象を持ちましたが、ここから礼が事の真相を語っていきます。
曰く、『私たちはお前(羌瘣)と象姉のような軟弱者じゃない、私たちは正々堂々と祭に挑んだ―。』
では何があったのか?
核心に近づくにつれて、羌礼の剣は小刻みに震えだし、識が何を語っていたのかを口にします。
どうやら、礼が語るところによると、二人が祭に参加するにあたって、二人の間の決別を先に宣言したのは識のほうでした。
羌識『今日から私たちは敵同士、私は絶対に死にたくない、祭で躊躇なくお前の首を飛ばすからそのつもりでいろ、礼。生きるのは私だ。』
冷徹な目で、礼を見据える識。
そんな識の目を前にした礼は、ここで“祭”の始まりを悟りと語ります。
そして、そうして始まった“祭”で礼は死に物狂いで戦いました。
各代表者の実力の差はなく、ただ羌識だけが頭一つ抜きんでていた状況です。
そこで、どれだけ戦ったかわからぬほど戦った羌礼。
気が付いたときには、いつの間にか周囲で動いている人間がいなくなっている状態になっていました。
勝った??
と、勝利を感じ、一瞬、我に返った羌礼は、そこで後方気味に膝から倒れかけます…。
しかし、その時です。
全くの背後に、ほとんど背中合わせの状態で、もう一人の剣士が立っていることに気が付きました。
羌識です。
スグに背中の感触だけで気が付いたと羌礼は言います。
羌礼は、この時、何か識に語りたかったのですが、それを羌識は、その瞬間を許しませんでした。
何も考える暇すら与えずに、凄まじい殺気を放つ羌識。
同時に、識に話しかけようとした礼は、その気持ちがそのまま油断に繋がりました。
僅かの一瞬の差。
しかし、彼女らレベルの達人であれば、これは致命的な反応差になってしまいます。
互いの剣による反応は、礼のほうが遅く、識の薙払いよりも、彼女の着きは遅れて放たれました。
なのに!?
“ピタ”っと、礼の首筋を捉えていた識の剣は寸で止まり…、
その状況の整理がつかぬまま…、
礼の剣は勢いのまま、識の旨を貫いてしまいました。
殺気どころではなく、ただ呆然と羌識を見る礼。
彼女の見た、羌識の最後の顔は…?
そりゃ、気になるよ。羌瘣だけじゃなくて、みんな。
なのに!?
次回のキングダムは…、休載だと?
― キングダムネタバレ最新668話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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