( 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第658話 )
とりあえず戦闘は終了~。
で、この三軍はどこに帰るつもりなんだろう?
まさか、城を奪還するつもり?
ってゆうか『次に会う日まで』って、満羽はここからずっと先も生き続けるの?
戦闘は終わったハズなのにまだまだ続く気配のする什虎編って一体?
ではでは、今週もキングダム本編を詳しく振り返ってみましょう。
什虎軍本陣陥落と玄右軍撤退
寿胡王に迫った騰。
側近の皆さんは、速攻で什虎軍本陣の陣幕や旗を打ち倒し、秦軍の旗を立て直します。
この様子を本陣から見ていた蒙毅と鳳明、即座に“勝ち鬨”の号令を味方に出します。
戦場全体を俯瞰しようもない一般兵士たちから見れば、この本陣陥落の様子と敵の“勝ち鬨”は大変なショックです。
否が応でも自軍の敗北を思い知らせる力を持ちます。
秦魏軍連合の鮮やかな勝利―。
と、言いたいところですが、騰と鳳明はまだまだ緊張感を解いていませんでした。
楚軍には、満羽、千斗雲、玄右の三将が健在だからです。
さて、ここから什虎三将はどう出るのか?
最初に反応を見せることが出来たのは、玄右でした。
『寿胡王…、』と内心呟く玄右。
この時点では、読者にとっても寿胡王が騰の剣の錆にされたのかどうかはまだ分かりません。
まあ、普通に考えて、騰にファルされたと考えるのが普通なので、玄右の側近まで『兵は互角なんだから今から寿胡王様の仇討ちましょうよ!』などと言い出す奴が出てきています。
一瞬、そうしちゃいなよ?などと秦軍側に寄った期待も抱いたのですが…、
寿胡王が本陣陥落前に鳴らした全軍撤退の銅鑼の効果もあってか、玄右は部下の進言を『バカを言え』と一蹴して即座に全軍撤退の指令を出します。
什虎城に向かって。
まあ、このまま部下の進言に乗って単軍で騰のいる本陣に突入しても、自分までファルされるだけなので妥当な判断だと思います。
そして、玄右。
一番地味なヤツとか思っていたのですが、きっちり項翼と白麗にも撤退の伝令を出すのを忘れていません。
うーん?満羽と千斗雲があんなんだから、什虎軍の指揮官らしいいいトコロは結果的に全部コイツが持って行っている感じです。
終始、地味でもバカにできませんでしたよコイツにゃあよ。
で、肝心の項翼と白麗…。
項翼『まだ戦えるだろ、立て直さねェのか!?』
白麗『退却!?判断が早すぎないか?玄右将軍』
いやいや、全然玄右の判断の方がもっともなんですがね。(汗)
特に項翼?
このままその場で踏ん張っても、本陣が陥落して各軍が分断されているんだから立て直しもクソもないですぜ?
玄右が丁寧に“逃げ遅れたら置いてく”と追伸までしてくれていてホント助かったなキミ。
白麗もまた、玄右が軍力を残した守城戦に向かったコトを鑑み撤退に移ります。
小さな場面ですが、ここらは項翼&白麗が短慮に見えてしまいます。
キングダムネタバレ-千斗雲軍のダメージは??
僅かな時間差で千斗雲軍も反応し始めます。
千斗雲もまた全軍撤退の銅鑼の確認をしたことと、本陣の陥落、玄右軍の早期撤退を千斗雲軍の一同と確認。
『あーあ、つまんねえ。』とつぶやきつつ…、
魏軍精鋭部隊の金華狼に迫られた中で、包囲を力づくで振り払う千斗雲。
『あーあ、また生き残っちまったよ。』などと益々狂気に満ちた目で戦場を後にします…。
うーん?ここはチョットどうなんでしょうね??
もともと遊撃軍的に孤立していた千斗雲。
しかも鳳明軍本陣と龍范軍に加えた録嗚未軍が背面まで包囲していたのに、これで千斗雲軍が全軍撤退に成功したとなるのは流石に無理筋すぎると思います。
普通に考えて絶望的状況ですよ彼ら。
寿胡王にしたって千斗雲軍は見捨てるしかないくらいの配置だと思うのですが、ここは神(作者)も多少のご都合展開やっちゃったな。という気がしてきます。
正直言って、玄右、項翼、白麗が大した追撃を受けずに退却に成功しているだけでもラッキーなのに…。(汗)
それか、秦軍も魏軍もココだけメッチャクチャお人好しの集まりだったか…。
秦兵『もう、退却し始めているし許してあげよっか?』
義兵『うんうんw』
うんうん、見たかった~。
戦国の世の中のオアシスというか、こんな逃げるなら逃がしてくれるような寛容でホッコリしたキングダム読みたかったんだ~…、、、。
って、んなワケねえだろ! テメェらしっかり追撃しろや!!!
この三方包囲の状況で取り逃がすとかお前ら全然ダメダメだよォォォ(# ゚Д゚)
録嗚未。
正直、前回まで頑張って応援していたけど、お前今回はホントにダメだ。正直ガッカリだよ。
千斗雲個人狩るのは無理でも、コイツが引き連れている二万はきっちり葬ろうよ?
鳳明だって親父譲りの『すりつぶせィ』はココでこそ最も効力を発揮するトコロだぞ。
千斗雲軍のダメ―ジがどの程度かは今戦の描画からは厳密に把握できませんが、
追撃戦での詰めが描かれていないコトを考えると、再戦時には何故かまたもや兵力が復元していたりするのは予想できます。
キングダムネタバレ-満羽も撤退
で、満羽は満羽でコイツも撤退し始めるようです。
『蒙武、お前にはまだ話すことがある。次に会う時までそのままでいろ。』とか言ってきています。
ここで勝負を決める蒙武。
『貴様に次は無いわ。』背を向けた満羽に迫りますが、振り向きざまの一刀にまたもや退けられます。
『次に会う日まで背負っているものを失くしていないコトを願うぞ蒙武』とまで言っているのですが…、
こいつもオイオイって感じです。
まさか秦楚戦争時期まで、粘って再登場するつもりなのでしょうか?
何年も先まで因縁を残して引っ張るような話でもないような気がするのは私だけでしょうか?
全国の読者的にコイツとの絡みは今戦でお腹いっぱいだと思うのですがね。
また、満羽が将来的に楚軍陣営の枢軸にまで成り上がるとも思えないですし…、
今回、一方的に満羽が勝手に喋ていただけで、別に蒙武もそんな何回もキミに合いたいワケでは無いと思うぞ。
しかし、寿胡王の指示も守らず好き勝手行動していたハズの満羽なのですが、何故か引くべきトコロでは引くという意外なまで引き際を見せたのは驚きでした。
どこか紳士的な態度も思わせてくれます。
結局、満羽軍も蒙武軍から大した追撃も受けないまま普通に撤退していきます。
そして―、
喜ぶ秦軍本陣ですが、ここからさらに什虎城への攻撃を想起する蒙毅の下に、あの魏軍の別動隊がとうとう什虎城を陥落させたとの報告が入ります。
魏軍の別動隊の存在は蒙毅たちの知るトコロではなかったので…。
はいw ここで蒙毅さん、二回目の顔芸で驚愕なる心証を我々読者に示してくれます。
彼の顔芸も、もう何回かこなすと壁さんに追い付けるかもしれません。
一方、魏軍本陣でも什虎城陥落の報告を受け取る鳳明。
しかし、こちらは当然蒙毅とは違った反応です。
撤退する什虎軍の背後を険しい顔で見つめる鳳明。
彼の中では未だ今戦が完結していないかのような緊張感を発しています。
まぁ、そりゃそうだろうがよ。と全国の読者も思っているハズです。
何気に、敵軍を見送る荀詠と龍范の姿も描かれていますが…、
何だか鳳明軍は美形でなくては生き残れないみたいな観になっているように感じるのは私だけではないハズです。
余りにもいたたまれません…、再び馬介に合掌。(泣)
再び、冒頭で本陣を陥落させた騰。
そこに録嗚未が合流します。
録嗚未『ククク、終わって見ればそれ程でもなかったな。』
オイこら?追撃戦はどうした??と言ってやりたのですが、そのまま二人の会話は続きます。
『呉鳳明の魏軍助攻の策が大いに効いた、アレがなくばどう子転んでいたか分からぬ。』と語る騰に対して…、
あまつさえ録嗚未…、
『けっ、無くても勝ってたぜ。』
うーん? もう今日は黙っててくんない録嗚未??
さすがにココまでの日和見をさせる必要はないでしょ原先生。マジで。
録嗚未は血気盛んな武将ではあっても、勢いだけのバカでは無かったハズですよ。
今回のキングダム、全体としては面白かったのですが、この録嗚未の中身の無い態度は頂けません。
キャラ劣化を心配します。
で、それはそうと占領した敵本陣。
しっかり寿胡王おじいちゃんは生きていました。
騰曰く―、聞きたいことがあったから。というコトで、確かに殺すのはいつでもできます。
何気に、玄右たちは寿胡王が戦死したモノと思っているあたりが、次回以降どう影響が出るか見ものです。
聞きたいことは“什虎の秘密”これまでの楚軍との違いを明確に感じとっている騰は、ここで今戦の核心部分に迫ります。
什虎三将が逃げて、延戦の可能性が出た今となっては…、今回のように冷静な騰が居てホント良かったとする形なのでしょうか?
何気に寿胡王も話す気満々ですw
『さっさと蒙武を呼んで来い。』
騰たちもうそうであるが、特に蒙武は満羽の話を聞く必要がある。などと言っていますが…、
うん?なんだか寿胡王が誰の味方か分からなくなってきましたよ。
大軍師だったハズの男が、昔話を聞かせてくれるおじいちゃんになってきました。
― キングダムネタバレ最新659話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。