(傅抵 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第613話 )
前回では傅抵が一発逆転を狙って王翦を刺しに行く方向でキングダムネタバレの予想を進めてみました。
ただ、次週のキングダム公表までまだ時間カナリ時間があるので、ここでは、予想の方向性を変えて考察を進めてみます。
李牧が傅抵を差し向けた先は、また別に、趙軍にとっての左側面から挟撃を果たした秦軍の重要な力点である飛信隊の信であると仮定して、この先のキングダムの予想を進めてみたいと考えました。
予期せず現れた龐煖の存在は、李牧にとって間違いなく僥倖だったと思います。
事前準備と作戦ではなく、ラッキーを支えに戦う軍師ってどうなのよ?というのはさて置いて、李牧にしても飛信隊が右翼から挟撃成功させるに至ってしまい、完全に作戦で王翦に負けてしまった今となっては、ラッキーでもなんでも利用して戦うしかありません。
もしも、李牧が武神の力を確実に発揮させるために、対王騎馬戦の魏加のように信と龐煖の勝負に対して、フテイを利用しようと考えているならばどうでしょう?
今度ばかりはガチに信と勝負を決めたいと考えている武神龐煖の心中を察してみたら、味方殺しも平気な武神のことです。
勝負にチョッカイかけられた武神がキレて、フテイが巻き込まれ気味に“フォン”されてもおかしくありません。
実際にも、傅抵が「俺たちの戦いはコレからだ。」みたいな体で覚悟を決めているあたり、なんだかジャンプの十週打切り漫画の主人公みたいになっています。
とはいえ、一応、史実キャラという属性上、連載でもこの先将軍になる可能性がカナリ高いので、彼の安否事態はそれほど心配でもなかったりするのですがね。(笑)
なので、安パイで考えるなら、今回の出番も龐煖や信の勝負を引き立たせた後は、今回も合従軍に引き続き無事に安定の咬ませ犬で終わってしまう可能性も高いです。
また、神(作者)もワリとロマンスが好きだったりするので、両軍の合戦の結果や信と龐煖の勝負を差し置いてでも、フテイとカイネにドラマを持たせるつもりだったのでしょうか?
そのように考えれば、一応、カイネが絡んできている要るあたり、今となっては亡くなってしまった尭雲のカイネに対する予知夢が一体なんのコトであったのか?について、ここらで回収される可能性もあるかもしれませんね。
9月19日ヤングジャンプ掲載予定、キングダム第614話について引き続き予想。
ここから発生可能なネタバレを検証します。
キングダムファンの皆様、今週もよろしくお願いします。
キングダムネタバレ-飛信隊の弱点
単純に朱海平原の戦場についてだけでも見てみると…、
現趙国王の悼襄王(とうじょうおう)とギョウの城の城主である趙貴伯のオジサマが李牧になんて言って来るのか?
左翼の馬南慈がここからどう頑張るのか?(頑張るどころかもう、朱海平原の戦闘について諦めてしまってもおかしくないのですが…。)
そして、なにより、過去に李牧と龐煖の間にどんな約束があって、武神を信にどのようにしてぶつけるのか?についてなどといった具合に、より戦略的には重要度が大きな伏線案件が残ったままだったりします。
神(作者)としてもサクサク順調に予定消化させてギョウ攻めを終わらせたいのはヤマヤマなのでしょうが(?)、ココらで趙軍の若手にも実績積ませてやんねーと、と思ったのか次の見せ場にはフテイが起用されたのが分かります。
もとより李牧としては、飛信隊さえ左方向から挟撃して来なければ前面の王翦率いる敵中央軍だけを相手にすれば良かったのですから、ココで飛信隊さえ止めれば、ある意味で振り出しに戻せると考えたたかもしれません。
当然、その為には飛信隊のトップである信を真っ向から叩き潰すのが一番効果的なので、李牧としても現状の手待ちの最強カードであると同時に、当初の計画では不参加だった武神龐煖を当てがって抑止力にするのが一番効果的であると思えます。
いってみれば、飛信隊が挟撃してくるという李牧の誤算に対して、突如参戦してきた存在である武神を計算外の余剰戦力として宛がうといった形の、単純な±ゼロ発想と言えるかもしれません。
まあ、とは言っても、今さら飛信隊規模の大部隊で信以外にも、羌瘣や楚水さん、我呂に岳雷といった優秀な副官、指揮官がいる連中を相手に、武神一匹を投入して信一人を足止めしたトコロでどうにかなる問題ではないような気もするのですがね。(汗)
ただ、それでも仮に李牧の計算において考えてみると、いいところ信の足止め程度などではなくホントに龐煖が信を打ち取ってしまう所までを想定しているのだと思います。
キングダムという作品の連載云々抜きに考えても、飛信隊などのようなメンバーシップが大切にされていて、尚且つ信という隊長の存在そのものが、部隊の存在意義を指すような部隊であれば、信が死んだ瞬間から、部隊としてのチカラは間違いなく半減、さらには崩壊するでしょう。
本項で大げさにも飛信隊の弱点と書きましたが、これってホントに誇張でもなんでもなくて、ただ単に信が強敵の相手をしている間は、他の指揮官が部隊の牽引を頑張ればいいとかそういう話でもなく、
実際に、信が死んでしまったという状況に発展してしまえば、そこから先は他の現場の指揮官の差配次第でどうにかなるような状況ではなくなることだと思います。
飛信隊という主人公部隊なだけに、キャラクターの求心力による士気の高さとで成り立っている部隊である面が非常に強いので、上述のとおり、飛信隊の挟撃という誤算を龐煖登場という幸運で穴埋めする李牧の配置はたんにストーリー上の構成に限った話でもなく、作戦上の計算としてもアリな配置なんじゃないかと思うのです。
キングダムネタバレ-傅抵、勝負の後の信を殺す。
で、ここで本題となるのが、この状況にたいして李牧がフテイに一体何を求めたのか?ということですよね。
前回のネタバレ予想と考察を記述してから、さらに考えてみて、フテイが一発逆転の王翦狙いで突入するではなくて、信の方を狙ったと仮定して考えてみた結果として考えてみたのですが…、
私はコレを汚れ役として信のトドメに起用したのではないか?という予想を考えました。
具体的に言うと、この先で信と龐煖が戦った後、仮に龐煖が負けてしまったコトを想定して、武神と戦った直後で負傷と疲労で完全に消耗した信を狙って確実に抹殺させる。という内容です。
既に李牧にとって信を始め、王賁や蒙恬たちが戦闘を進めながら、自分たちの予想を遥かに超えるスピードで成長している様を彼は目の当たりにしてきました。
なので間違っても、いまさら李牧としても「まさか龐煖を!?」だの「彼の成長力は私の予想を上回っていました。」などと言った内容の、敵が自分の想像を超えていました系の発言は、もう軽はずみに出来ないんじゃないのかと思えてきます。
なので、いっそこの時点で、信は龐煖を超えるであろうと予想して、その先の次善策を講じておくことの方が軍師李牧としは大事なんじゃないかと思うのです。
実際に、あれだけ答えは戦場にあるといって、王騎や麃公といった教訓性まで示してくれる強敵と戦って、あまつさえ蕞攻防戦においても、「暗闇の中、道の終着点に立っている。」(参照:351話)と言葉にしてやってまで、明確なヒントを示して王騎の強さの正体を教えてやっているのに…、
合従軍参戦後も大した反省も生活習慣の改善もせずに、やっと現れて、今さら「答えを貰いに来た。」と変わらず成長もない龐煖を見て、李牧はもう「戦わせる価値はあっても、コイツじゃ、もう信には勝てないだろうな。」と半分見限っていたとしてもおかしくありません。
未だに、ホントに武神様ならなんとかしてくれるとか本気で考えていたら、流石にファンも萎えるでしょう。
なので、この場合の傅抵が語る、「こえーぞ、アノ人は」の意味は、同じ三大天も捨石にするほど「こえーぞ」といった意味なのではないかと考えました。
ネタバレ検証-この作戦の問題点
もちろん、この作戦だと信を仕留めるコトが出来たとしても、三大天である龐煖を失ってしまうので、武将の格としては自軍の損害の方が大きく、かつ、飛信隊を止めたからと言って、それで王翦の首まで自動的に取ることに繋がるわけでもありません。
玉鳳隊も息を吹き返して飛信隊の後続として右翼から彼らも飛び出してくる可能性も残っている上に、下手をすると、傅抵を捨石に使ったところで、たいした作戦目的にもつながらずに、挟撃すら阻止できない可能性も有ります。
上述にて龐煖が信を殺した場合とは真逆に、信を殺されて隊士に殉死の精神が発生する可能性も出てくるからです。
捨て身に襲い掛かる飛信隊、とりわけ羌瘣を始めとする生え抜きの飛信隊のメンバーなどが後の事を考えずに、特攻を仕掛けて来れば100%傅抵も助からない上に、秦軍の挟撃を止めるという目的も達成できなくなるでしょう。
なので、さらにこの観点で考察を進めると、最悪の李牧の構想として、傅抵には「勝つのは俺たちだ。」とか言わせて、その気にさせておいて、もはや朱海平原での勝負は捨てて、敵軍が自国の包囲領内にいる間に、少しでも敵の将を道連れにするといった作戦に切り換えているのかもしれません。
そう考えると、李牧の標的もまた田里弥や倉央であってもおかしくないのですが、少しでも将来の大きな脅威を取り除いておくといった意味で、確実に信を殺害するための傅抵投入に繋がったと考えます。
キングダムネタバレ-実際の落しどころ
で、結果としては信は本作キングダムの主人公なので、死ぬわけはありません。
いくら傅抵が信の命を龐煖との勝負の直後を見据えて狙ったとしても、必ず失敗に終わるでしょう。
この点、今回の予想の方向を狙われての傅抵投入が実現したとしても、龐煖との勝負で消耗した信を羌瘣が救うことになるかと思われます。
601話で龐煖が信を狙っているコトを察知していて、不意に「お前の危機は私が守る」などと口に出してしまったがために、信に、もう「そんなん止めろ!みんなで勝つんだ」(参照:601話)と言われた羌瘣ですが、現在の連載上では飛信隊内でも何処で登場の機会を伺っているのか分からないほど描かれていません。
信も飛信隊の先頭に躍り出て趙中央軍の左方陣を攻撃しているので、このまま彼が真っ直ぐ進軍するだけで、間に羌瘣が入ることなく、武神龐煖とエンカウントすることも可能です。
なので、このまま羌瘣の出番がなく信と龐煖のリターンマッチが実現するとなれば、次の羌瘣の出番は、彼ら二人の勝負がついた後の後始末として、傅抵を撃退して、そのまま飛信隊を牽引して、王翦軍との挟撃を進めるというコトになりそうです。
― キングダムネタバレ最新614話予想 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
第613話本編考察⇒【キングダムネタバレ613話 必勝戦略 考察】
第613話の予想⇒【キングダムネタバレ613予想 腐れ縁、李牧と龐煖の約束。】
第614話の予想⇒【キングダムネタバレ614予想 李牧、傅抵で王翦を討つ。】
第614話本編考察⇒【キングダムネタバレ最新614話 挟撃戦 考察】
第615話予想⇒【キングダムネタバレ最新615話 雑すぎて王賁たち秦軍もワープ】