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キングダム王都奪還編

キングダム第25話 3千対8万 考察

投稿日:8月 19, 2019 更新日:

(政 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第25話から)

「1着ダぁー!」

と、下山一番乗の信。

いや、誰もお前に注目してねえよ。ってな感じで昌文君含め私兵の一派は全くべつの方向を見ています。

どうやら信は一人で先走りした分、嬴政たちとは少しちがった裾野にでてしまった模様です。

振り返れば、山の民の屈強な戦士たちを周囲に引き連れ、政が河了貂をのせて無事に下山してきた様子が分かります。

キングダム考察-初めて褒められる信




さて、下山してきた山の民に混ざって、穆公の避暑地たる洞の一帯には、信たちが楊端和の山にいる間に、続々と結集してきた私兵たちの姿がカナリ目立つように増えています。

信や河了貂が政を追って山界に踏み入る前に、集合していた昌文君の私兵の数人が信に感謝と労いの言葉をかけてくれています。

率直な感想で、「最初は無礼なガキだと思っていたが、見直した。」的な言葉なのですが、いままで孤児だった信の立場を思うと、初めて彼が周囲から認められた褒め言葉だったのではないかと考えられます。

そのように考えて読むと、非常に感慨深いシーンであるように感じます。

政が下山した以降、まだまだ彼らに続いて下山し続ける、山の民たちの騎馬の足音が聞こえてきます。

一段の様子を見てみると、鳥牙族らしき仮面をかぶった一団もいいるので、もしかしたらシュンメンのキャラ構想なども、このあたりから原案くらいはあったのかもしれません。

建物も中では、政、昌文君、壁、そして楊端和が既に着席。

壁…。そういえばコイツ、この時から既に楊端和にフワフワしていたんですよね。

楊端和を横目に赤顔かよ、壁さん。

で、呼ばれていたのかどうかは分かりませんが、主人公の信が勢いよく、「作戦会議は終わったか?」と静けさを打ち破って部屋の中に入ってきます。

タジフとバジオウも一緒です。

壁が上記の状態なもんだから、一緒に入ってきた河了貂ふくめ、信、タジフ、バジオウの四人がかりで壁いじりが始まります。

そして、壁のコトを散々いじっといて、そんなこと扱いにして、一方的に一段の出発を促します。

曰く―、「今は勢いがあるから」と信は言うのですが、ここで楊端和によって、山の民の戦い方が、膂力と勢い頼みの一辺倒ではない様子が語られます。

“勢い”は戦に勝利する要素の一つであることは、認めつつも、それだけで勝てる相手ではないコトを説明しつつ、

今回の相手は秦王都に攻め込むことになるので、敵の軍容を知り、作戦を練る必要があるコトまで優しく説明してくれます。

この、イエスバット方式での楊端和何にかなり好きです。

そして、騒いでいた信と河了貂にまで巻き込まれ、タジフとバジオウ迄、静かに座っていろと暗に注意されているのが笑えます。

また、この場面を見ていると、仮面をかぶっていた時の楊端和と違い、美人楊端和の目を見た信…、何やら完全にオーラに吞まれて“イイ子”にされてしまっているのが可愛く見えます。

キングダム考察-昌文君の諜報力

昌文君が政たちより先に下山してよりこのかた、配下を咸陽に忍ばせておいて可能な限りの情報収集に努めていたとのことですが、この短期間に、かなりの重要な情報を集めることが出来たと言えます。

後に、丞相になった彼が、趙国の王都邯鄲にまで配下の諜報員を忍ばせる様子が描かれますが、すでにこの時点で、かなりの精度で味方のスパイをうまく運用する心得はもっていたのだと考えられます。

そして、彼らの諜報活動によって、

成蟜の陣営には、何故か昌文君が死亡しているという誤報があり、すでに連中の目は呂不韋に向かっているコトがわかりました。

この点は、先ず初めに単純に敵の兵力が分かるコトよりも、前提として敵の目的が自分たちより逸れているコトが分かったのが重要な点になっています。

そして、説明を続ける昌文君からは…、

すでに咸陽の成蟜たちのもとに、8万の軍勢が集まっているコトが分かります。

「8万!?」信も驚いているのですが、バジオウに山の民の人数を問いただすと、精々3千程度に過ぎないとのコトです。

「全然足りねェじゃねえか!」とマジレスする信。

ですが、政を始め、昌文君、壁の一同は…、まったく動じた様子を見せません。

そして、政が何かを吟味した後に、端的に「悪くない数字だ」という言葉を口にします。

彼らの目論見がどういった点にあったのかは、じきに分かるのですが、この場面における漫画の信は、政の落ち着き払った態度に「3千対8万だぞ!!毒が悪くないんだよ、頭おかしくなったんか!?」とマジでいいかえしているのですが、

この点、信も常識では間違ったことは言っていないあたりの様子で信のおバカなキャラクターで面白くするよりも、政の冷静さ、頭の良さが際立っていたシーンだったように思えてきます。

キングダム考察-映画の信のダメな所

映画だと、山崎氏の演じる信が「3千対8万?どっちが多いんだ?」とかボケに走るシーンにすり替わっていたのですが、いくら何でもコレはカナリわざとらしすぎましたね。

多くのキングダムファンにしても、信って政や河了貂と比較した立場上の範囲でバカっぽく描かれているだけの話であって、連載をキチンと呼んでる人から見れば、必ずしも信がバカではないということは周知の事実のハズだと思います。

むしろ上記のとおり、信をおバカにしておいて、大衆に媚びた安易な笑いに走るよりも…、

信が常識的なマジレスを見せたうえで、敵が呂不韋に戦意を向け始めた今、山の民に紛れた自分たちが、成蟜勢力の懐に潜り込めるチャンスとして規模と捉えさせるシーンとして、演出された形の方が、より政の姿から何かを学べるキングダムだったのではないかと思えてきます。

昌文君は政が何を意図しているのか既に理解している様子です。

そして、信たちにこれから作ってもらうものがあると、支持を下します。

それから、一晩明けた朝。

政は、なにかモーニングコーヒーのように、お茶っぽい飲み物を飲んでいます。

で、信はどうしていたのかというと、山の民に模した仮面を作っていたようです。

昌文君の私兵たちも笑っていて、すっかり仲間として打ち解けた様子です。

河了貂が政の分の仮面も作っていたようです。

そして、信に心の準備を促し、いよいよ王宮での本格的な斬り合いが近い事を継げます。

壁を通じて、全軍出発の指示を発します。

「帰るぞ、咸陽へ」

― キングダム第25話 3千対8万 考察 以上 ―

次回の考察⇒キングダム第26話 王都咸陽 考察

次回もキングダム王都奪還編の考察をすすめていきたいと思います。

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