( 壁 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第770話)
今週、司馬尚が初登場!
司馬尚『さっさと終わらせて青歌に帰るぞ。』
いや、どんだけ地元好きやねん?(笑)
クッソ、どうなる秦軍?
この司馬尚の、“地元が好き好き過ぎる情報”さえ、秦に流すことができたらヨカッタのに。
紀彗が桓騎に離眼急襲をチラつかされた時の100倍の反応で…、
司馬尚『何!青歌が攻撃を受けているだと? 今すぐ青歌に帰るぞ!』
カン・サロとジ・アガ『御意!』
李牧『ええええッ!? ま、待って下さい! 司馬尚!?』
(ドドドドドドドドドッ)
雁門騎馬隊でも全く追いつけない速さで撤収する青歌軍!!
…などと、もの凄いバカな分断作戦を敢行できたかもしれないのに。。
そして、秦軍でも趙軍でも、若手が小学生みたな喧嘩ばかりしている両軍です。
しかし、今回はその若手の枚数も、趙軍の方が手札として多く、バフージ、フーオンが攻めてに働いた時、それだけ秦軍の脅威に映るかが気になるトコロです。
負けると分かっている秦軍ですが、李信と王賁始め、当然のことながら、宜安から番吾へと目標を変えた、王翦もまた、相当の警戒を持って進軍していることは読み取れます。
はて?李牧はココからどうやって大勝にもっていくのでしょうか?
壁さんが、何かワンチャン脱出を果たして、秦軍が大ダメージを受ける前に撤退果たす果たすなど、希望に繋げてくれるのか?
神(作者)様的に壁を殺す心算がなければ、秦軍の攻撃に合わせて、脱出に向けたキタリとの強制イベントが発生するハズなので、この点で、宜安戦編で特にいいトコロが描かれなかった壁さんに再びスポットが当たるかもしれません。
ではでは、今週もキングダム本篇について、振り返って参りましょう。
キングダムネタバレ-壁さん捕虜生活一年
作中では、壁さんが捕虜になって既に一年。
これは城作りやら何やらでしょうか?
土木工事に駆り出されている壁さん。
今日も収容所の中で、質素なお食事を趙兵から支給されています。
厳かに。
そして、しめやかに奴隷メシを食する壁さんとその仲間たち。。
趙兵からの虐待もあるのでしょう。。
所々で、『もう死にたい。』
『俺も限界だ、耐えらえない。』
そう弱音を口にする仲間たち。
しかし―、
壁『ダメだ!』
先に戦死した者たちのためにも耐えろ。
コレも戦いで在り、意地でも生き抜くべきと仲間を激励する壁さん。
仲間と一緒にガリガリになっている壁さんなのですが、獄中でも指揮官としての姿勢を崩さないのは流石です。
壁『…きっと秦軍が再び侵攻してきて解放され…ゴホゴホッ』
倒れる壁さん、思わず仲間が近寄ります。
モブ仲間A『壁将軍!!』
他のモブ仲間たち『!?』
モブ仲間B『バカ!声が大きい。将軍だとバレたら連れてかれて酷い尋問を受けるぞ!』
モブ仲間A『ううッ、つい。。』
モブ仲間C『大丈夫か?壁…殿』
壁を気遣う仲間たちですが…、
どうやら、李牧は捕虜にした秦軍の属性を。それ程、深く吟味していたわけでは無かった事がココで明確になってきました。
すでに、多くの読者さんとしても…、
『何で李牧は壁ほど上質な情報源を奴隷働きなんかに使ってるんだ??』と疑問に感じていた方も多かったと思います。
これは、作中の通り、壁の仲間たちが、必死にその素性を隠し合っていたのが大きかったようです。
ただ、モブ仲間が将軍とは呼んでいないものの、『壁殿』と名前で呼んでいるのは、いささか危ういような気がします。
何故なら、壁とてサイ攻防戦で、李牧軍と直接対決した武将の一人ですし、何よりも、近年、鄴攻め編の遼陽戦線で、敵大将のロゾと交戦し、見事打ち取ったのも、この壁さんだからです。
壁さんとて、王翦、楊端和の大将クラスでなくても、正味、李信に劣らない程度の強度で、趙軍にダメージを与えて来た武将なので、当然、趙軍としてはその名前と、秦国内での地位なども把握しているハズです。
しかし―、
そこは、相も変わらず安定して、やるべき事をやらない李牧。
趙軍の初期の尋問も、ザルを極めていたに違いありません。
思えば、壁さんだって、毒を喰い、戦装束の装備のまんまぶっ倒れていた訳です。
趙軍としては、装備品やその他の所持物等を精査して、捕虜の分類や尋問の精度を上げる等の工夫は何もやらなかったのでしょうか?
うんうん、きっとというか、、絶対にやらなかったワケですよね。
李牧もソコは指示しましょうよ?
宜安戦で勝った瞬間から、油断しているじゃないですか?勿体ない。。
コレが、安定の李牧軍クオリティ。(笑)
そして―、
こうして、壁さんの身バレを見事に防止しつつ…、
モブ仲間D※小声で『(壁将軍、昼間に縄の切れ端見っけましたぜ!他と繋げれば脱出のトキ使えるかも。)』
モブ仲間E※小声で『(あっしは、矢じりみてーなモンを!)』
壁『フッ、上々…、その意気だ。』
これは、負けると分かっている秦軍ですが…、
素直に読み取ると、この先の光明に繋がるのではないでしょうか?
ただの捕虜で終わる連中ではないような気がしてきます。
それから、明日の強制労働に備えて、早々と横になる壁さんとその仲間たちですが…、
壁さんは、桓騎が既に打ち取られた事を、看守兵の笑い声を聞いて知った事を振り返ります。
今、彼らにできることは、秦軍の再侵攻を願い、解放を待つのみ。
しかし、それでも壁さんは―、
秦軍が、いきなり番吾を狙う事だけは、避けて欲しいとも願います。
何故ならば、既に番吾には李牧の罠が仕掛けてあることを壁さんは知るからです。
はい?
壁さん、このモノローグでなんて言いました?
壁『ここ(番吾?)には、既に李牧の罠が仕掛けてある。』
と仰ってますよね。。
何で、捕虜の壁さんがそんな事を知っているのでしょう?
もしかしたら、壁さん達が、奴隷労働の中で、何か多数の工事物を作らされている点と、関係があるのかもしれません。
壁さんが何故、李牧の罠の存在を知っているのか?という観点から考察してみると…、
例えば、南方の平陽・武城付近に設置された、リーボックウォール(李牧の壁)みたいなモンを、壁さんたち捕虜連中が作らされている可能性が在ります。
神(作者)様的に、『今度も城壁だと飽きるよな~。。』と思っていたら、どうなるでしょう?
今度は、“李牧の落とし穴”とか、“李牧の砦郡”などと云った工作物が多数出現するかもしれません。
そうじゃなかったら、何でしょう?
お喋りな看守の趙兵が、捕虜とはいえ敵である、壁さん達の前で、余計な事をベラベラと喋っているのでは無いでしょうか?
やはり、コレが趙軍クオリティ!?
何とか、捕虜収容所を脱出した壁さんが、この重要情報を持って、秦軍と接触する機会は訪れる事を祈らずにはいられません。
キングダムネタバレ-地の利、数の利、軍容の利
行軍途中の秦軍。
その夜間、軍議かなんかの後でしょうか?
李信が王賁に声がけします。
李信『影丘以来か、死なずにガキと会えて良かったな。』
王賁『世話話などで話しかけるな。』
玉鳳のブランクを気遣って声がけした李信なのですが、結局は、口げんかになります。
二人とも…、もう二十も半ばに近い年齢なのに、何で、こんなに中高生みたいな過敏さで口論するんや…?(汗)
王賁側は番陽さんも一緒になって、口出ししてきます。
何やら、玉鳳は宜安戦の間、平陽・武城の防衛戦で頑張っていたらしく、敵の全てを返り討ちにする中で、万全の状態に仕上がっているとのことです。
一通り口げんかした後、おもむろに李信が真面目な内容を王賁に問いかけます。
李信『おい王賁、番吾攻めで、本当に李牧を出し抜いていると思うか?』
王賁『…その考えは危険だ、李牧はあらゆる場合を想定して準備していると思ったほうがいい。』
李信『だよな。』
王翦『番吾が無防備ではないことは、王翦将軍も承知の上だ。
こうした秦軍若手二人の会話では、番吾攻めにとて宜安戦以上に、李牧の罠が在って然るべきとの警戒を抱いているのが分かります。
というか―。。
李牧の想定外の域に出たいなら、そもそも趙北部攻めるの止めろよ?って話しなのですが…、
それには、決して(神(作者)様の力によって。)言及しない若手二人です。(笑)
そうこうしているうちに、秦軍全軍を進軍を進めます。
一方、趙軍の様子はどうでしょうか?
李牧軍の報告で、秦軍全軍が番吾に向って進んでいることが明かされます。
軍の内訳も、王翦軍と楊端和軍、飛信隊と玉鳳軍、その他秦東北軍と、李牧サイドが予想した通りです。
総大将は王翦…。
楽彰が『相手は深刻随一の知将、しかし李牧様の相手ではない。』と、ここで、いつもの趙将特有の舐めプに入ると思いきや。。
ここで、フテイが一言。
『…そんな楽勝の空気じゃのぞめねーだろ。』と釘を刺します。
フテイ『去年は確かに桓騎軍を相手に俺達は余裕でボコったが、4年前の朱海平原では李牧様は王翦に負けている。』
桓騎軍を相手に俺達は余裕は…、の部分は、その後、李牧が殺されかけているので半分嘘ですが…、
リン玉さんと戦って、一皮剥けたのか?
フテイのこの姿勢は悪くない印象を受けます。
ここで、カイネがいきなりフテイを殴りつけます。
カイネ『何で今、李牧様だけのせいみたいに言った!?我々がでヨカッタだろ!!』
ゴッ!!
フテイ『いでッ!?』
いや~、これはカイネの腰巾着ぶりが酷すぎませんかね?
フテイは文脈通り、総大将としての勝負を論じているだけなのに、逆に、カイネの態度のほうが李牧を下げいるのがよく分かります。
ここではフテイの言う通りに、額面通り、全ての意味を含めて自分の敗北であった事を認める李牧。
秦軍と趙軍がお互いに、過去の戦闘の雪辱戦であると認識します。
舜水樹『俺は、山の民楊端和に遼陽での借りがある…。』
いや?読者的に思い返せば、借りも何も、圧倒的に有利な犬戎軍を敗北に導いたのは、キミなんだけど。(笑)
趙軍側も各武将が思い思いに決意を固めます。
李牧『周囲の城の待機軍に指令を、全軍出陣です。』
フテイ『ふー、今回は流石に去年のように一方的にはならなそうだな。』
バフージ『望むトコロ。』
李牧『…そうとも限りませんよ。』
全軍で近づいてくる秦軍から、緊張感と共に重圧を感じていた諸将ですが…、李牧のこの一言で、我に返ります。
『どういう意味ですか?』と説明を促すフテイ。
李牧曰く―、
今回は、趙軍があまりに有利な要素が多いとの事。
地の利、数の利、そして軍容の利。
敵である秦軍は、すでに李牧たちも良く知る軍容の相手ですが…、
秦軍側は、これまで相手にしたことが無い、青歌軍、それも司馬尚自らが出陣する本軍を相手にすることが“大いなる利”であると説きます。
うん…、やはり、王翦達を全軍で通したのは司馬尚が居たからですね。。
で、それプラス、番吾の罠とは何でしょう??
ここで、カン・サロ質の前に、姿を現す司馬尚。
司馬尚『サッサと終わらせて青歌に帰るぞ。』
― キングダムネタバレそれ最新771話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。