(李牧:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第726話)
桓騎の昔話は一旦ストップ。
そして―、
宜安戦続行です。
それにしても、飛信隊と楽華軍に宜安城を取られただけでなく、31万人による最大包囲を展開しつつも、絶対目標であった桓騎本体を取り逃がす李牧…。
我々、読者の予想というか、期待と言いますか?
『ま~、李牧の事だから、またなんか見落とすんだろうな。』とか思っていたら、見逃した桓騎が宜安城入りするという形で、過去最大の油断を更新する我々の李牧ッ!
蒙恬が提示した“二つの条件”も、これで即日にして成立。
標的をロストしただけでなく、その上、城を丸ごと一つプレゼントするに等しいミスで、平陽戦の扈輒も大きく上回る気前の良さで、三大天の面目躍如!!
失敗のスケールが比べ物になりません。(笑)
前回の735話では、たったの一コマも姿を現さない李牧でしたが…、
ここまでの大動員を敷いていながら、全くのキャラブレを見せない安定的な存在感を読者に示してくれました。
そして、いや?
ようやく久々に登場するであろう李牧も、予想をすすめるに、次回はさぞかし困惑することになるでしょう。
蒙恬が予想するように、王翦や秦本国から救援が始まるまでの間、きっと、謎の厭戦厭戦が連発しまくり…、
同時に、桓騎もいつ負けるのか?いつ死ぬのか?という引っ張りも交えながら、ここから泥仕合がさらに展開されていくでしょう。
ではでは、次週も休載になってしまったキングダムですが、今回も彼らの戦いについて予想を進めていきましょう。
キングダムネタバレ-無駄運用に費やされる李牧軍31万人
宜安城は、既に飛信隊と楽華軍が陥落させていることと予見していた桓騎。
『いくら何でもご都合すぎんだろ…。』
という感想を抱いた読者も多いかもしれませんが、ここはそれも野暮になると思って、『まあ、これがキングダムですから。🍵』と、一旦、心の隅に置いてくしかありません。
そして、桓騎本体が生き残っただけでなく、李牧軍の配置を躱して宜安城まで無事に到達することが出来たのは見事です。
ここは、李牧軍の取りこぼしというよりかは、桓騎本体が本当に暗闇を活かしきって行動出来たという意味で…、桓騎が有能だったと解釈すべきなのでしょうか?
何にせよ、夜の間は、展開らしい軍展開も出来なかったであろう、李牧軍。
ここから桓騎の捜索を本格的に再開することと予想ですることが出来、宜安城の陥落の察知も後手になることに重ねて、大きく見当違いの作戦指示を出してしまう可能性が高まってきました。
予想①赤麗城以西への追撃
一番最初に予想できる予想として、李牧が宜安城と無関係の方向に向かって、桓騎への追撃軍を発するという予想が成り立ちます。
李牧『どうやら桓騎は赤麗には戻っていないようですね。』
舜水樹『我々が最も警備を厚くしていたのですから当然です。』
李牧『夜の闇に紛れ、赤麗のさらに西側の秦国側にまで進んでいるのでしょう。それで逃げられると思っているのなら、桓騎もそこまでの武将です。中華一を誇る趙騎馬隊の追撃速度を思い知りなさい。』
馬南慈『では、桓騎のトドメには儂が?』
李牧『ええ、お願いします馬南慈。私があえて昨日の乱戦時に貴方を投入しなかったのは、白日の下、確実に桓騎を仕留めてもらいたかったからです。今日こそ桓騎の首を手に入れます!頼みましたよ!!』
で、ここで最強戦力の馬南慈軍が無関係の方向に向かって離脱。
それ以降も…、
馬南慈『うーむ、どこまで逃げおったのじゃ桓騎は?逃げ足だけは速い連中め。』などと云って…、
だれも居ない西方に向かって、延々と走り続ける李牧軍最強部隊となるのが、彼ら馬南慈軍の運命になるのやもしれません。
恐らく息子の馬風慈も桓騎捜索に離脱扱いでしょうか?
いっそ、フテイやカイネまで、馬南慈相手に競って、桓騎捜索へと西方の彼方へと突っ走っていったらお笑いです。
もの凄くお似合いの展開のようにも思えてきます。
結果、当初31万人が結集していた李牧軍が、これで大きく分散…。
さらに下手をした馬南慈軍は…、
桓騎一人の為に、数万の人員を四方八方に散らせて桓騎の捜索を開始…。
行く先々の村々や集落までに捜索の兵を飛ばし…、
馬南慈兵A『やいやい?秦の将軍桓騎がここに来なかったか?』
馬南慈兵B『匿ったらただじゃ於かねーぞ!!』
んなことばっかりやっているウチに、やがてカン・サロ軍とばったり合流するまで、愚直に桓騎探しをし続けるのがお似合いなのかもしれません。(笑)
予想②赤麗城での迎撃軍も残留させる。
李牧の無駄展開はまだまだ続きます。
舜水樹『秦軍にとっては依然、赤麗は重要拠点、』
李牧『流石です舜水樹。馬南慈が出払った以上、貴方だけが頼りです。確実に桓騎を葬る為に数万の軍を貴方に預けます。』
舜水樹『お任せください李牧様、桓騎が赤麗に向かった場合は確実に私が仕留めます。』
はい、これで馬南慈軍が離脱した以上に、さらに李牧軍が細分化されていきます。
確かに、赤麗方面迎撃の彼らなら、テンデンバラバラになった桓騎軍残党がやってくる程度の迎撃をこなすぐらいのことはやるかもしれません。
そして―、
舜水樹兵A『桓騎がこちらに来たら俺たちは大手柄だな!』
舜水樹兵B『俺の兄貴も平陽で桓騎軍に殺された。ここで絶対に復讐してやる!!』
と、最初は無駄に士気をあげて興奮する舜水樹兵。
しかし、待てども待てどもやって来ない桓騎本隊。
そのうち、士気もダルダルになって、座り込む奴、カードゲームをやる奴に、麻雀をやる奴なども出て来て、舜水樹含め、そもそも何のために、戦っているのかすら忘れる奴も出てくるでしょう。
-舜水樹の日記-
某月1日『残党を幾人が迎撃した。しかし、桓騎は来ない。でも油断しないぞ。アイツの首を取って李牧様の喜ぶ顔が早く見たいな。』
某月3日『桓騎はまだ来ない、赤麗だけがアイツのより所なのに、アイツが何を考えているのか、俺にはまだ分からない。』
某月6日『今日も桓騎は来なかった。きっと俺を恐れているに違いない。そうだ!こちらが油断しているように見せかけ桓騎をおびき寄せよう。』
某月9日『桓騎が油断するように、兵の半数に有給を出してやった。俺も母さんに顔を見せていない。そうだ!虎白公に指揮を託して北の台地に帰るのもいいかもしれない。明日、ヤツに相談してみよう。』
某月10日『虎白公の奴、俺の深慮遠謀も理解せずに、油断するなだと!?俺が強すぎるから桓騎が警戒して赤麗に近づいて来ないという事を全く理解していない。しかし、無理もないか。普通のヤツに俺と同程度の作戦理解を求めるほうが難しいだろう。ヤツの成長を気長に待ってやるか。』
某月15日『今日も桓騎は来ない。きっとオフシーズンに入ったに違いない。俺も次に奴と出会ったときに備えて、英気を養っておくべきだ。李牧様も同じ考えに違いない。』
某月19日『桓騎よ、お前はいつやってくるんだ?いや?そもそも桓騎とは何者なのだろう?あの男の顔が思い出せない。つーか俺、桓騎という人間と会ったことあるっけ?桓騎と会って何がしたかったんだっけ? 戦いなど無駄だ。俺にはいつでもお前と話合い、真実を語りあう準備が整っている。』
某月30日『カンキ?カンキ?某月30日、カンキはまだ戻ってこない。虎白公も何か元気を無くしてしているようなので、「どうしたの?」って聞くと、ブランコを作ろうとして失敗したといっていました。虎白公は何でロープだけでブランコを作ろうとしていたんだろう?』
某月1日『昨日もカンキは戻って来なかった。もういい加減にしてくれ、どれだけ俺に無力を感じさせるのだ?俺には何も真実を知ることはできない。地に落ちた堕天使ルシファーの意を、神ですら窺い知ることができなかったかのように・・・。』
某月10日『カンキよ、お前は一体何が不満だって言うんだ?俺は、お前と会うために戦いを捨てた!愚かな戦争という人類の業を乗り越え、ソクラテスのように自らとの対話で、俺は何も知らないという事を悟り変わったのに。そう!次に変わるのはお前の番なのだ!』
某月某日『カンキ、』
某月某日『寒気が…、』
某月某日『乾季に…、』
…、
……。
それから幾星霜が流れたのか?
某月某日 舜水樹、化石になって現代人により発見。
予想③時間差で宜安城陥落を知る李牧
李牧が時間差で宜安城陥落を知ったのは、飛信隊と楽華軍の抑えに回っていた骨民伯が、異変に気付いてからの話でしょう。
既に、馬南慈と舜水樹の本軍が居ないので、李牧は残った骨民伯やらの戦力で逐次投入的にこれに対処…。
当初、蒙恬が期待したかの如くの展開に繋がり、待ち伏せした飛信隊と楽華軍に、カナリの残存軍が狩られることになりましょう。
馬南慈を呼び戻すにしても、遥か西方にいるハズのない桓騎を追って、伝令が追いつくのも困難。
舜水樹方面も、いつ桓騎が出てくるの?に拘って、だらだら散会投入し続けるでしょう。
そして、信、蒙恬、桓騎はこの散会でもたつく李牧を見て『長期に粘れる!』と作戦効果を実感するでしょう。
同時に―、
神(作者)様までも…。
『よし、これで長期に粘れる! 来年(2023年)一杯も宜安ネタだけで、どーにか引き伸ばし可能だな!』と考えるかもしれません。
― キングダムネタバレ最新736話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。