(汎用攻城決戦壁-KOUSYUN-紅春 :原泰久先生 作 キングダム第729話)
汎用攻城決戦壁-KOUSYUN-紅春
なし崩し…、
戦闘の中でも、一番防御側が有利で、攻撃の側の損耗が激しく、相当の準備が無いとキツイっしょと言わざるを得ない城攻めが、結局なし崩し的な強制イベントで発生。
まぁ、当初は秦軍全体が、宜安という城を落とす予定であったので、戦争の目的としては間違ってはいないのですが、何が問題なのかっつったら、飛信隊と楽華軍…、砂鬼一家、紅春(井覧車)を擁するとはいえ、氾善一家のみで、宜安城を陥落させることができるか?
さらに言うと、宜安城を落としたところで、そこから先どーすんだ?って部分が問題です。
桓騎本軍もどれだけ残存するか?
壁軍、秦東北軍の生存も絶望的でしょうが、不死身の漢、壁さんだけはなんとか生きのこっているかもしれない。
連絡線だって完全に分断されているでしょうし、王翦軍が都合よくピンチを察してくれて、桓騎たちを助けに来てくれるかどうかなんてアテにもならんでしょう。
とは言え、きっと大丈夫。
キングダムは連載初期から、“少数の味方が敵の総大将をブッ倒したら勝ち“であるとか、“散り散りになった仲間が最終的に敵の本陣に集まって陥落させる”とか今まで何度もフツーに再現されてきたので…、
今回も李牧さん得意の“革命的油断”による効果も相まって、宜安城を陥落させるくらいはどーにかなるっしょww
そこから先はどーすんだ?って問題も、砂鬼一家が城中の一般人を人質にする、飛信隊と楽華軍もそれに付き合わされると云う問題を突き付けられながら、桓騎のお頭も、堂々宜安城にヒャッハー合流。
そんな夢のみてーな攻城戦顛末を予想します。
ではでは、ここから先は、少し具体的にキングダム予想を進めていきましょう。
キングダムネタバレ‐宜安城を分析してみる。
飛信隊と楽華軍が宜安城を攻めるっつったって、それなりの防衛戦力が残されているハズです。
でも、キングダム的には大丈夫。
前々回の728話で、那貴と愛閃が、『コレだけの大部隊を包囲に展開している、、』『という事は中心は手薄のハズ。』
という…、非常にザックリとはしていますが、キングダム作中ではとにかく宜安城の戦力は“そんなに多くはない路線”を前提に、飛信隊と楽華軍の城攻めは敢行されています。
勿論、普通に考えれば、眼前の敵が多ければ、その敵の本拠地である城も、『相当の備えがしてあるのではないか?』とか、それなりの警戒を強めるべきなのですが、そうはならないのがキングダム。
つーか?飛信隊と楽華軍で一万程度の兵力があるとか言っているんですが、実際どうなのでしょう?
宜安城は、趙王朝が万が一、邯鄲が落とされ、王族が北上して最後の王都拠点として活用できる規模の都市として想定されている都市と李牧自身が言っています。
なので、それだけで相当デカい城なのが想像できるのですが、城がデカいということは、最低限のレベルで城の守備兵を残すと考えても、城がデカいなりに必要最小限の残存兵の数も、それなりに多く残さなければなりません。
また、城が大規模であれば、包囲して一斉攻撃しても、必然、その威力の程はどうしても下がってしまいます。
これはいくら飛信隊と楽華軍が有能でも、物理的に避けられません。
なので、飛信隊と楽華軍が1万程度いようが居まいが、城そのものデカくて、それに見合った守備兵が残っている時点で、相当、攻城戦が難しくなることが予想できます。
例え、飛信隊と楽華軍に健在なる兵一万が揃っていたとしても、宜安が本当に31万の兵力を収容できる大都市城郭だったとしたら、攻略など無理ゲーです。
また、いっくら李牧さんに油断が多いといっても、城の四方全壁面をフォローしきれないほど、残らず兵を野戦に連れて行くなんてことはないハズです。
むしろ、もともと31万人もの動員兵がいるのですから、そのうちの相当数を城の防御に回すだけの余力があって当然です。
そうじゃなかったら、李牧さんの頭がおかしいです。
とは言えですよ?
いくらなんぼ何でも、上記の通り、宜安が額面通り31万もの兵力を、この半年もの間、ソックリそのまま収容可能な規模の城だったとは考えられません。
(趙では人口爆発が起こっているような描写が度々描かれることが多いキングダムですが…。)
なので、相当のレベルで、今の飛信隊と楽華軍で攻略が可能になる程度の穴があると考えられます。
上記のとおり、城の巨大さに対して、李牧さんが守備に見合った数の兵力を残していない可能性があるか…、
実は、一万程度の兵で、包囲できる規模のに過ぎない城であったか、のどちらかのストーリー上の設計ミスが必ず出てくるでしょう。
キングダムネタバレ‐信や蒙恬の作戦
飛信隊や楽華軍は、紅春という井覧車を擁しているので、コレをどれだけうまく運用できのかがカギです。
事実、実績として、氾善と紅春は平陽で危なげながらも戦果を上げることに成功しているので、この点、信や蒙恬が、氾善とその部隊をどけだけフォローできるかが重要です。
なので、第728話で、信と河了貂が氾善を無視して、彼の発言を軽んじて応対しているのは、非常に拙い対応です。
至急態度を改めるべきでしょう。
実務・実践に言い換えれば、どれだけ紅春から敵の目を逸らせ、飛信隊と楽華軍への対応に宜安兵が多く対応に回らずを得ない状況になるほどの苛烈な攻撃が必要です。
そして、紅春が宜安城にまで設置成功することが出来たら、至急、飛信隊や楽華軍の最強部隊を最速で城壁の吸い上げる挙動準備が必要になります。
そう考えると、飛信隊と楽華軍…、即興で立てた宜安城攻撃プランですが、城の高さの測量やら、紅春を最速で設置できるルートの割り出し、同時に、間近に迫る李牧包囲軍を撒きながら城に接近する行軍を成功させるなど…、
攻撃に着手するだけでも相当な苦労があったと考えられます。
考えれば考えるほど、飛信隊と楽華軍は困難な攻撃に踏み切ろうとしていますが…、
そこからさらに考察と予想を進めた結果、信や蒙恬、案外、簡単に宜安を落とせるんじゃないかと予想してみました。
キングダムネタバレ‐宜安城は内部から崩壊している。
結論として、飛信隊と楽華軍は絶対に勝利することは可能です。
何故なら宜安城は、既に戦う前から、滅茶苦茶に荒廃していて、防衛戦闘の準備どころではないからです。
今からその理由を書いていきます。
考えてみれば、李牧も宜安城を中心に、31万人もの兵を動員していますが…、
31万人っつたら、現代日本でも“地方の中核都市の全人口に相当するレベル”の員数です。(しかも兵員だけで。)
厚生労働省 参照:市区町村の人口規模別一覧
そんな規模の集団が、半年近く滞在し、食料の供給、当時のレベルとは言えインフラ維持の可能な水準で都市を保全出来ていたとしたら…、
李牧なんかよりも、その宜安城の維持を担当したであろう城主のほうが、遥かに凄い政治家だと言えます。
しかし、そんなことは不可能です。
31万人もの人間が下水施設など無いであろう、当時の地方城郭を占有して居たとしたら、絶対にし尿処理の問題で疫病が発生するでしょう。
赤壁の決戦前夜の曹操軍どころじゃありません。
食料の準備の大変さも半端じゃないです。
この31万人の動員劇ですが…、これらの同員数を維持していくのには相当の物資が必要なはずです。
それもココ近年、趙は平野部の拠点である鄴を始め、邯鄲に迫る大部分の物資生産可能領域を失っているにも拘わらずにです。
恐らく李牧は近隣の城邑や他の都市から、三大天の名の下に、戦争準備を理由に食料を強制徴収するほどの荒い手を使わないと、31万人を半年間も訓練させながら養うとか無理なハズです。
絶対に、住民層の中で、それなりの規模の飢餓が発生して、死人が出ているハズです。
そして、食料よりも遥かに困難な問題になるのは水源です。
まず間違いなく水源は不足します。
北方の冷涼な乾燥地帯であるなら、なおさら水源地は限られてきます。
31万人もの人間が結集すれば、たちどころに枯渇する恐れがあります。
取り合いなって、現地住民と殺し合いに発展する可能性もあります。
ぶっちゃけいうと、秦軍が宜安に攻撃を仕掛けることが無くても、李牧のこの無茶な戦争準備で、勝手に宜安一帯が滅亡した可能性は非常に高いです。
桓騎が『まー、大したことねーだろ、どうせ最後は俺が勝つ。』などと言っているのも、恐らくこの辺りのことで、趙軍とて、無理を重ねていまの作戦が成立ところを指すのかもしれません。
李牧は李牧で大規模な作戦展開をしていますが、大規模に物事の手を広げたなら手を広げたなりに、どこかに無理や歪が生まれるのは必然。
信と蒙恬が宜安城を攻撃した先には、そこには疫病が蔓延していて、嘔吐や下痢便を繰り替えす住民、食料と水不足で李牧と兵士を呪う住民の怨嗟の声。
住民1『オゲー!ブリブリッ!! 下痢がとまんね~!!』
住民2『秦軍の皆さん、食べ物!水だけでも分けて下され!!』
住民3『李牧様が!李牧様の云う通りにしたら、こんな目にあったんです!!早くアイツを趙から追い出してくださいッ!!』
残ったまともな住民は、城の陥落に気が付いた李牧に対して、砂鬼一家が人質にとってしまい…、
しまいにゃ李牧は宜安の兵士たちに、『李牧様に従っていたからこんな酷い目に遭ったんですよ!』とストライキされる未来を予想しました。
― キングダムネタバレそれ最新730話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。